新規事業を立ち上げる際には、補助金や助成金の活用がおすすめです。助成金とは、国や自治体が条件に当てはまる申請者に金銭を助成する制度で、新規事業の立ち上げに活用できる助成金制度もいくつか存在しています。
補助金や助成金は融資と異なり、返済が不要な資金調達方法なので、先が見通しづらい新規事業の立ち上げ時にも資金調達が行えます。
なお、新規事業の立ち上げで助成金を利用したい場合は、優れたアイデアや綿密な計画を行う必要があります。事前に活用できる助成金を確認しておきましょう。
この記事では、新規事業の立ち上げに使える助成金、補助金について詳しく解説します。助成金や補助金を利用する際の注意点や申請手順もあわせて解説しますので、最後まで読んで新規事業の立ち上げに役立てましょう。
※本記事で紹介する助成金・補助金の情報は2021年7月1日時点のものです。すでに募集が終了しているものも含まれます。
4.企業や個人事業主が新規事業の立ち上げの際に申請できる助成金・補助金10個
助成金や補助金は種類が多く要件も複雑です。
そのため「うちの会社では何が使えるのか、いくら受給できるのかよくわからない」と悩む方が多いようです。
ここではまず中小企業が新規事業の立ち上げ目的で使えそうな助成金や補助金を8個に絞って解説します。いずれもよく知られている助成金や補助金ですので、まずはこの解説をざっと読んでから、使えそうなものを整理してみましょう。
【中小企業が新規事業立ち上げで使える助成金・補助金】
1)ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)
ものづくり補助金は、中小企業等による生産性向上に資する革新的サービス開発、試作品開発、生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。
2025年4月現在、募集している公募内容は以下のとおりです。
【公募状況】
現在、第19回公募が実施されています。
公募期間:2025年2月14日(金) ~ 2025年4月25日(金)17:00
電子申請受付:2025年4月11日(金)17:00 ~ 2025年4月25日(金)17:00
採択公表:2025年7月下旬頃予定
補助金の対象となるのは、日本国内に本社と事業を行う場所(工場や店舗など)を持っている、次のような事業者です。
- 中小企業者(会社または個人事業主)
- 小規模事業者(会社または個人事業主)
- 特定の組合
- 特定事業者の一部
- 特定非営利活動法人(NPO法人)
- 社会福祉法人
※各補助対象者には該当するには、資本金や従業員数に一定の条件があります。
【補助の概要】
補助内容
小規模事業者等が、経営計画に基づき実施する販路開拓等の取組、またはその取組と併せて行う業務効率化(生産性向上)の取組を支援
申請要件
・策定した経営計画に基づく販路開拓等の取組であること
・地域の商工会、商工会議所の支援(事業支援計画書の発行等)を受けながら取り組む事業であること
採択率
第18回の結果は、2,070件/5,777件中(採択率:35.8%)
補助対象事業枠
付加価値の高い革新的な製品、サービスの開発に必要な設備投資等を支援します。
枠、類型 | 補助上限額 | 補助率 |
---|---|---|
製品、サービス高付加価値化枠 | 5人以下:750万円 6~20人:2,000万円 21人以上:1,500万円 51人以上:2,500万円 |
中小企業:1/2 小規模、再生事業者:2/3 |
グローバル枠 | 3,000万円 | 中小企業:1/2 小規模、再生事業者:2/3 |
本補助金は、中小企業、小規模事業者の成長投資や事業環境変化への対応を支援する重要な制度です。詳細な要件や申請方法については、必ず最新の公募要領や「ものづくり補助金総合サイト」をご確認ください。
※参照
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公募要領(全国中小企業団体中央会)
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金について(中小企業庁)
2)小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、販路開拓や生産性向上に取り組む小規模事業者向けの制度です。地域の商工会、商工会議所の支援を受けながら作成した経営計画に基づき、経費の一部が補助されます。
【公募状況】
現在、第17回公募が実施されています。
- 公募要領公開: 2025年3月4日(火)
- 申請受付期間: 2025年5月1日(木) ~ 2025年6月13日(金) 17:00
- 事業支援計画書(様式4)発行の受付締切: 2025年6月3日(火)
【補助対象者】
補助対象となるのは、日本国内に所在する以下の小規模事業者等です。
業種 | 常時使用する従業員の数 |
---|---|
商業・サービス業(宿泊・娯楽業除く) | 5人以下 |
サービス業のうち宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
製造業その他 | 20人以下 |
【補助の概要】
補助内容
策定した経営計画に基づき、商工会、商工会議所の支援を受けながら行う販路開拓や、それに伴う業務効率化(生産性向上)の取組み
採択率
過去平均は約60%でしたが、直近では30%台まで低下しており、競争が激化する傾向にある
主な申請枠、補助上限額、補助率
2025年度は、以下の枠組みで公募が行われています(いずれか1つの枠のみ申請可能)。
申請枠 | 補助上限額 | 補助率 | 主な対象 |
通常枠 | 50万円 | 2/3 (賃金引上げ特例のうち赤字事業者は3/4) |
経営計画に基づく販路開拓等の取組み |
---|---|---|---|
(インボイス特例) | 通常枠上限 + 50万円 上乗せ(計100万円) | 2/3 | インボイス発行事業者に登録した(または見込みの)元免税事業者等 |
(賃金引上げ特例) | 通常枠上限 + 150万円 上乗せ(計200万円) | 2/3 | 事業場内最低賃金を+50円以上引き上げる事業者 |
(上記両特例適用) | 通常枠上限 + 200万円 上乗せ(計250万円) | 2/3 | インボイス特例および賃金引上げ特例を満たした事業者 |
※カッコ内は賃上げを行う場合
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が直面する課題に対応し、新たな一歩を踏み出すための有効な支援策です。申請を検討される場合は、必ず最新の公募要領をご確認の上、地域の商工会、商工会議所にご相談ください。
※参照
3)事業再構築補助金
事業再構築補助金は、新市場進出、事業転換、業種転換、事業再編等の思い切った事業再構築を目指す中小企業や中堅企業の挑戦を支援する制度です。
事業再構築補助金の概要は、以下のとおりです。
現在、第13回公募が実施されています。
- 公募開始:令和7年1月10日(金)
- 応募締切:令和7年3月26日(水) 18:00
- 採択発表:令和7年6月下旬~7月上旬頃(予定)
事業内容
「事業再構築指針」に示す「事業再構築」の定義(新市場進出、事業転換、業種転換など6類型)に該当する事業であること
事業計画
金融機関等や認定経営革新等支援機関と策定し、確認を受けていること
付加価値額要件
補助事業終了後3~5年で付加価値額等を年平均成長率3~4%以上(事業類型により異なる))増加させること
採択率
第12回の結果は、2,031件/7,664件中(採択率:26.5%)
【主な申請枠、補助上限額、補助率(第13回公募)】
申請枠 | 補助上限額 (従業員規模別) |
補助率(中小企業/中堅企業) | 主な対象 |
---|---|---|---|
成長分野進出枠 (通常類型) | 3,000万円 (※4,000万円) |
中小企業1/2(※2/3)
中堅企業1/3(※1/2) |
ポストコロナ対応の成長分野への事業再構築、市場縮小等の課題に直面する事業者 |
成長分野進出枠 (GX進出類型) | 中小:5,000万円 (※6,000万円) 中堅:1億円 (※1.5億円) |
中小企業1/2(※2/3) 中堅企業1/3(※1/2) |
グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題解決に資する取組を行う事業者 |
コロナ回復加速化枠 (最低賃金類型) | 1,500万円 | 中⼩企業3/4(※一部2/3) 中堅企業2/3(※一部1/2) ※要件を満たせない場合、補助率が減率 |
最低賃金引上げの影響を大きく受ける事業者(特定期間の最低賃金近傍雇用要件あり) |
※短期に大規模な賃上げを行う場合の補助率/補助上限額
事業再構築補助金は、企業の変革を後押しする大型の支援策です。申請を検討される際は、必ず最新の公募要領や「事業再構築指針」をご確認の上、専門家や支援機関への相談もぜひご検討ください。
※参照
4)IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業、小規模事業者等の労働生産性向上を目的とし、業務効率化やDX等に向けたITツールの導入を支援する制度です。自社の課題やニーズに合ったITツールの導入経費の一部が補助されます。
IT導入補助金の概要は、以下のとおりです。
【公募状況】
現在、IT導入補助金2025として公募が実施されています。
申請枠 | 締切日(1時締切) | 交付決定日 |
---|---|---|
通常枠 | 2025年5月12日(月) | 2025年6月18日(予定日) |
インボイス枠(インボイス対応類型) | 2025年5月12日(月) | 2025年6月18日(予定日)(金) 17:00 (予定) |
インボイス枠(電子取引類型) | 2025年5月12日(月) | 2025年6月18日(予定日) |
セキュリティ対策推進枠 | 2025年5月12日(月) | 2025年6月18日(予定日) |
複数社連携IT導入枠 | 2025年6月16日(月) | 2025年7月24日(木)(予定日) |
事業内容
生産性向上に資するITツールの導入費用及び関連経費の一部を補助
採択率
2024年全体の採択率は、通常枠66%、インボイス対応類型71%、電子取引類型14%、セキュリティ対策推進枠85%、複数社連携IT導入枠57%
【主な申請枠、補助上限額、補助率】
申請枠 | 補助上限額 | 補助率 | 主な対象、目的 |
---|---|---|---|
通常枠 | 5万円~450万円(導入する機能のプロセス数による) | 1/2以内(一部条件※1で2/3以内) | 自社の課題、ニーズに合ったITツール導入による労働生産性向上 |
インボイス枠 (インボイス対応類型) | ~350万円(PC、ハードウェアは別途上限10万円/20万円) | ソフトウェア:3/4以内(小規模4/5以内)※2 50万円超部分は2/3以内 ハードウェア:1/2以内 |
インボイス制度対応の会計・受発注・決済ソフト、PC・タブレット・レジ等のハードウェア導入 |
インボイス枠 (電子取引類型) | ~350万円 | 中小企業等:2/3以内 その他事業者:1/2以内 |
インボイス対応の受発注システムの商流単位での導入(発注側が申請し、受注側の中小企業等にアカウントを無償供与) |
セキュリティ対策推進枠 | 5万円~150万円 | 中小企業:1/2以内 小規模事業者:2/3以内 |
「サイバーセキュリティお助け隊サービス」利用料(最大2年分)によるサイバーセキュリティ対策強化 |
複数社連携IT導入枠 | ソフトウェア:最大3,000万円(構成員数による)※ハードウェア、その他経費は別途規定 | インボイス対応類型と同様 | サプライチェーンや商業集積地等で複数事業者が連携してITツールを導入 |
※1:通常枠の補助率2/3以内は、賃金要件(地域別最低賃金+50円等)を満たす場合に適用
※2:インボイス対応類型の補助率3/4(小規模4/5)は、補助額50万円以下
申請にはIT導入支援事業者との連携が不可欠であり、対象となるITツールも限定されています。申請を検討される際は、必ず最新の公募要領や公式サイトをご確認の上「IT導入支援事業者」にご相談ください。
※参照
IT導入補助金2025 公募要領(通常枠)(サービス等生産性向上IT導入支援事業事務局)
5)事業承継・引継ぎ補助金
事業承継・引継ぎ補助金は、新たな取組みや専門家の費用を支援し、中小企業等の持続的成長と地域経済活性化を図る制度です。後継者不在や事業再編を検討している事業者にとって、有効な支援策となります。
事業承継・引継ぎ補助金の概要は、以下のとおりです。
現在、第11次公募(専門家活用枠)の公募要領(暫定版)が公開されています。
- 公募要領(暫定版)公開: 2025年3月31日
- 申請受付期間: 未定 (2025年4月中を目途に確定版公募要領と併せて公表予定)
中小企業者等(会社または個人事業主)
小規模企業者(会社または個人事業主)
※各補助対象者には該当するには、資本金や従業員数に一定の条件があります
事業内容
買い手支援類型:M&Aで経営資源を譲り受ける予定の中小企業等の専門家活用費用等を支援する
売り手支援類型:M&Aで経営資源を譲り渡す予定の中小企業等の専門家活用費用や廃業費用等を支援する
採択率
第10次公募(専門家活用枠)の結果、318件/518件(採択率:61.4%)
【補助上限額、補助率(専門家活用枠)】
申請枠 | 補助上限額 | 補助率 | 上乗せ額(D、Dに係る費用) | 上乗せ額 (廃業費) |
---|---|---|---|---|
買い手支援類型 (Ⅰ類) |
600万円以内 | 補助対象経費の 2/3以内 |
+200万円以内 ※ |
+150万円以内 ※ |
売り手支援類型 (Ⅱ類) |
600万円以内 | 補助対象経費の 1/2又は2/3以内※ |
※一定の条件により補助額は変動します
申請にはM&Aに関する具体的な計画と専門家の選定が必要です。活用を検討される際は、必ず最新の公募要領をご確認の上、M&A支援機関や専門家にご相談ください。
※参照
6)JAPANブランド育成支援事業
「JAPANブランド育成支援事業」とは、自社の持つ優れた素材や技術を活かした製品・サービスで、海外展開や全国展開を目指す中小企業の取り組みを支援する制度です。ただし「JAPANブランド育成支援等事業」は、令和4年度までの事業をもって「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)」のグローバル枠に統合されました。
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)」の概要は、以下のとおりです。
現在、第19次公募が実施されています。
- 公募期間:2025年2月14日(金) ~ 2025年4月25日(金)17:00
- 電子申請受付:2025年4月11日(金)17:00 ~ 2025年4月25日(金)17:00
- 採択公表:2025年7月下旬頃予定
日本国内に本社及び補助事業の実施場所を有する中小企業、小規模事業者等
※各補助対象者には該当するには、資本金や従業員数に一定の条件があります
事業内容
海外事業(海外直接投資、海外市場開拓(輸出)、インバウンド対応、海外企業との共同事業)を実施し、国内の生産性を高める取り組みに必要な設備、システム投資等を支援
主な要件
基本要件(付加価値額向上、賃上げ、最低賃金)を満たす3~5年の事業計画策定が必要
採択率
第18回の結果(グローバル枠)は、39件/163件中(採択率:23.9%)
【補助上限額、補助率(グローバル枠)】
申請枠 | 補助上限額 | 補助率 | 備考 |
---|---|---|---|
グローバル枠 | 3,000万円以内 | 中小企業1/2 小規模2/3 |
補助下限額100万円 |
海外展開を見据えた事業拡大には、設備投資と販路開拓の両面からアプローチする必要があります。ものづくり補助金(グローバル枠)の活用を検討される際は、必ず最新の公募要領をご確認の上、専門家や支援機関への相談もぜひご検討ください。
※参照
- JAPANブランド育成支援等事業の統合について(中小企業庁)
- ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公募要領(全国中小企業団体中央会)
- ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金について(中小企業庁)
7)キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金とは、非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化や処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成金を支給する制度です。労働者の意欲、能力向上、事業の生産性向上、優秀な人材確保を目的としています。
キャリアアップ助成金の概要は、以下のとおりです。
- 特定の公募期間を設けておらず、随時申請を受け付けている
- 各コースの取組実施日の前日までに「キャリアアップ計画」を作成し、管轄の労働局へ提出する必要がある
【補助対象者】
雇用保険適用事業所の事業主で、キャリアアップ管理者を置き、キャリアアップ計画を提出していることなどが要件
【補助の概要】
事業内容
非正規雇用労働者の正社員への転換、賃金規定の改定や共通化、賞与・退職金制度の導入、社会保険適用促進など、従業員のキャリアアップに資する取組が対象
採択率
約40~50%程度
【主なコースと助成額(令和7年度)】
助成金の種類 | コース名 | 主な助成条件 | 助成額(中小企業) | 助成額(大企業) |
---|---|---|---|---|
正社員化支援 | 正社員化コース | 有期雇用労働者等を正社員化 | 【重点支援対象者】 有期→正規:80万円(40万円×2期) 無期→正規:40万円(20万円×2期 【上記以外】 有期→正規:40万円 無期→正規:20万円 |
【重点支援対象者】 有期→正規:60万円(30万円×2期) 無期→正規:30万円(15万円×2期 【上記以外】 有期→正規:30万円 無期→正規:15万円 |
処遇改善支援 | 賃金規定等改定コース | 有期雇用労働者等の基本給の賃金規定等を増額改定(3%以上)し適用 | 3~4%未満:4万円 4~5%未満:5万円 5~6%未満:6.5万円 6%以上::7万円 |
3~4%未満:2.6万円 4~5%未満:3.3万円 5~6%未満:4.3万円 6%以上::4.6万円 |
賃金規定等共通化コース | 有期雇用労働者等と正規雇用労働者に共通の賃金規定等を新たに作成・適用 | 60万円 | 45万円 | |
賞与・退職金制度導入コース | 有期雇用労働者等を対象に賞与・退職金制度を新たに設け、支給または積立てを実施 | ①いずれか導入:40万円 ②両制度導入:56.8万円 |
①いずれか導入:30万円 ②両制度導入:42.6万円 |
|
社会保険適用時処遇改善コース | 新たに社保適用となった労働者の収入増(手当/賃上げ/労働時間延長)を実施 | 【手当等支給】 1年目・2年目:40万円(10万円×4期) 3年目:10万円 【労働時間延長】 延長時間・賃金引き上げ率で変動 |
【手当等支給】 1年目・2年目:30万円(7.5万円×4期) 3年目:7.5万円 【労働時間延長】 延長時間・賃金引き上げ率で変動 |
各コースの詳細な支給要件、対象となる労働者の定義、加算措置等は複雑なため、必ず厚生労働省の最新パンフレットやウェブサイトで確認が必要です。
※参照
8)創業助成金(東京都)
8)創業助成金(東京都)
創業助成金(東京都)とは、都内で新たに事業を始める方や、創業して間もない中小企業者等を資金面で支援する制度です。東京都及び(公財)東京都中小企業振興公社が実施しており、創業初期に必要な賃借料、広告費、人件費などの経費の一部が助成対象となります。事業のスタートアップや成長を後押しするため、新しい事業を始める方は利用を検討してみましょう。
創業助成金の概要は、以下のとおりです。
現在、令和7年度第1回の公募が実施されています。
申請受付期間:令和7年4月8日(火)~ 令和7年4月17日(木)必着
都内で創業予定の個人、都内で創業後5年未満の中小企業者等(法人・個人事業主)
事業内容
都内での創業予定者または創業後5年未満の中小企業者等が、創業期に行う事業活動に必要な経費の一部を助成
主な申請要件
- 都内での創業を具体的に計画している個人の方
- 指定された20の創業支援事業のいずれかを利用し、所定の要件を満たすこと
- 助成対象期間内に事業を実施できること等
- 納税地が都内であること、特定の助成金等との重複がないこと等
採択率
令和6年度の結果は、208件/1,053件中(採択率:19.8%)
【助成内容(令和7年度第1回)】
項目 | 内容 |
---|---|
助成限度額 | 上限400万円 (下限100万円) ※内訳:事業費及び人件費の上限300万円、委託費の上限100万円 |
助成率 | 助成対象経費の2/3以内 |
助成対象期間 | 交付決定日から 6か月以上、最長2年 |
主な助成対象経費 | 事業費:賃借料、広告費、器具備品購入費(単価1万円以上50万円未満)、産業財産権出願・導入費、専門家指導費 従業員人件費:従業員の給与・賃金 委託費:市場調査・分析費 |
本助成金は創業期の資金調達手段として有効ですが、申請要件や対象経費の詳細など手続きが複雑となっているため、必ず最新の募集要項をご確認ください。
※参照
令和7年度 第1 回創業助成事業(東京都中小企業振興公社)
9)中小企業新事業進出補助金
中小企業新事業進出補助金とは、中小企業、小規模事業者が既存事業とは異なる新市場、高付加価値事業への進出する際の補助金制度です。主に設備投資等を支援する補助金で、企業の成長、拡大と持続的な賃上げの実現を後押しすることを目的としています。
【補助対象者】
企業の成長・拡大に向けた新規事業への挑戦を行う中小企業等
【補助の概要】
事業内容
企業の成長・拡大に向けた新規事業(事業者にとって新製品・新サービスを新規顧客に提供する新たな挑戦)への進出にかかる設備投資等を支援
主な要件
以下の基本要件を全て満たす3~5年の事業計画を策定し取り組むこと
➀付加価値額の年平均成長率を+4.0%以上増加させる
②1人あたり給与支給総額の年平均成長率を地域別最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上増加、または 給与支給総額の年平均成長率を+2.5%以上増加させる
③事業所内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準とする
④次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等している
採択率
令和6年度補正予算で創設された新しい補助金制度のため、実績なし
【補助上限額・補助率】
従業員規模 | 補助上限額 | 補助率 | 補助下限額 |
---|---|---|---|
20人以下 | 2,500万円 (3,000万円) | 1/2 | 750万円 |
21人~50人 | 4,000万円 (5,000万円) | 1/2 | 750万円 |
51人~100人 | 5,500万円 (7,000万円) | 1/2 | 750万円 |
101人以上 | 7,000万円 (9,000万円) | 1/2 | 750万円 |
※カッコ内は、大幅賃上げ特例適用事業者の場合の補助上限額
新事業進出補助金は企業の新たな挑戦を力強く支援する制度ですが、補助額が大きい分、計画策定や要件達成には十分な準備が必要です。申請を検討される際は、今後発表される公募要領を必ずご確認の上、専門家や支援機関への相談もぜひご検討ください。
10)新規創業支援事業補助金
新規創業支援事業補助金とは、福井県商工会連合会が実施する、県内での新たな創業を支援するための制度です。厳しい経営環境の中でもチャレンジする創業者に対し、事業開始に必要な初期費用の一部を補助することで、地域経済の活性化と新たな雇用の創出を目的としています。
※本補助金は福井県内で創業する事業者向けの制度です。
新規創業支援事業補助金の概要は、以下のとおりです。
受付期間:令和7年4月10日(木)~ 令和8年2月28日(土)まで
福井県内において、令和7年4月1日から令和8年2月28日までに個人開業または会社等の設立を行った中小企業者等
事業内容
福井県内での新規創業にかかる初期費用(事業拠点開設、商品開発、販路開拓等)の一部を補助
採択率
令和7年度予算で創設された新しい補助金制度のため、実績なし
申請要件
・上記対象者であること
・申請前に、地域の商工会または商工会議所へ相談し、事前予約票の提出が必須
【補助内容(令和7年度)】
項目 | 内容 |
---|---|
補助上限額 | 20万円 |
補助率 | 補助対象経費の2/3以内 |
主な補助対象経費 | 事業拠点開設費、商品開発費、販路開拓費(機械器具、備品費含む)等 |
福井県内で新たに事業を立ち上げる方は、この補助金の活用を検討してみてはいかがでしょうか。詳細については、必ず福井県商工会連合会のウェブサイトや、管轄の商工会・商工会議所にご確認ください。
※参照
令和7年度「新規創業支援事業補助金」の募集について(福井県商工会連合会)
2.新規事業の立ち上げに助成金、補助金を利用する際の4つの注意点
新規事業の立ち上げに助成金、補助金を利用する際には、次の3つのポイントに注意しましょう。
助成金、補助金を利用する際には、それぞれの注意点を理解しておいてください。
申請の条件が複雑
助成金、補助金を利用するためには、複雑な申請条件を満たさなければなりません。
厚生労働省が公表している「雇用関係助成金に共通の要件等」によると、雇用関係の助成金を受給するためには次の条件を満たしておく必要があります。
支給のための審査に協力すること
(1)支給または不支給の決定のための審査に必要な書類等を整備、保管していること
(2)支給または不支給の決定のための審査に必要な書類等の提出を、管轄労働局等から求められた場合に応じること
(3)管轄労働局等の実地調査を受け入れること など
申請期間内に申請を行うこと
参照|厚生労働省「雇用関連助成金に共通の要件等
上記は共通の支給要件であり、各助成金ごとに細かい申請条件が課せられています。さらに受給できない事業主の条件も細かく設定されているため、申請条件を満たしていても助成金や補助金を利用できない可能性があります。
申請条件を満たさない事業主が助成金や補助金を利用すると不正受給とみなされ、罰金や罰則の対象になるため要注意です。新規事業の立ち上げ時に助成金や補助金を利用する際には、支給条件をすべて満たしているか申請条件を確認しておきましょう。
助成金申請に手間がかかる
助成金の申請には、報告書や支払証明書などの必要書類を用意する必要があり、煩雑な手間がかかります。
多忙な業務に追われる日々で、売上台帳の写しやタイムカード、雇用契約書などの必要書類を用意し、助成金申請に費やすリソースを確保することは大変です。助成金申請の手間を軽減するためには、デジタルツールを利用し、申請に必要な書類の用意や手続きを簡略化するなど、DX化を促進することがおすすめです。
助成金の受給までに時間がかかる
助成金の受給までには数ヶ月単位の期間がかかり、長ければ申請から1年ほどの期間が発生する可能性があります。
助成金や補助金は原則として後払いになるため、設備投資や環境改善、広報活動や採用活動にかかる費用は前もって用意しなければなりません。後で助成金や補助金によって必要経費を回収できるとしても、受給までには時間がかかることを理解しておかなければ、費用が不足する可能性があるので注意しましょう。
助成金や補助金を利用する際には、受給までにかかる時間を確認して、助成金が支給されるまでの資金を確保してください。
4)必ずしも受給が確定するわけではない
助成金や補助金は、申請すれば必ず受給できるわけではありません。定められた支給条件や審査基準を満たすことが前提です。特に補助金は予算が限られており、申請者の中から優れた事業計画が選ばれるため、競争率が高く審査も厳格に行われます。
申請には多大な時間と労力を要しますが、不採択となれば事業に投じた資金も全額自己負担となるリスクがあります。したがって、助成金や補助金の活用を考える際は、受給できない可能性も考慮に入れた堅実な事業計画と資金計画を立てることが重要です。
3.新規事業の立ち上げに助成金・補助金を利用する3つのメリット
2019年に実施された助成金に関する調査よると、助成金に対する認知度は90%以上でした。しかし、実際に助成金を申請したことがある人は約25%に留まっています。
同じ調査で助成金を申請しなかった理由を聞いたところ「自社にマッチするかわからない」「難しそう」「忙しくて時間がない」という回答が上位となりました(※1)。情報収集や申請にかかる手間がハードルになっていることがわかります。
一方、申請したことがある人に「また自社にマッチした助成金があれば申請したいですか?」と聞いたところ、95%以上の方が「また申請したい」と回答しました(※1)。
つまり助成金や補助金を使って資金調達の経験がある人は、満足度が高いというわけです。これはさまざまなメリットがあるからでしょう。
ここでは助成金や補助金の支給を受ける代表的なメリットを3つのポイントで解説します。
1)返済不要で資金計画が立てやすい
新規事業の資金調達と言うと、まず融資をイメージする方が多いのではないでしょうか。ただし融資となると、返済が大きな負担となることも大いにありえます。
新規事業はすぐに投資した資金が回収できるとは限らず、当面赤字が続くこともあります。
できるだけ少ないリスクで資金調達するには、融資だけではなく返済不要の助成金や補助金を活用したいところです。
ただし助成金や補助金を申請すれば資金を用意しなくて良い訳ではありません。
助成金や補助金は実際に経費がかかった後に支給されるため、受給できるまでは一時的に自社で建て替える必要があります。
2)国や自治体が何に力を入れているかがわかる
助成金や補助金は、国や地方自治体がさまざまな課題を解決する目的で制度を設けています。
助成金や補助金などの情報を見ることで、「国や自治体がどんな課題解決を目指しているのか?」という傾向が見えてきます。
例えばここ最近は「地域での起業」「海外展開」「デジタルトランスフォーメーション」を支援するものが目立ちます。つまり国や地方自治体は、これらの課題解決に注力していることがわかります。
傾向をおさえることができれば、助成金や補助金以外にもさまざまな支援を受けられる可能性が高いでしょう。
3)事業計画の精度が上がり、より実現しやすい計画になる
助成金や補助金の申請では、ほとんどのケースで事業計画書や資金計画書などの提出が求められます。つまり助成金や補助金の申請をきっかけに、新規事業の計画をしっかり立てることができるわけです。
申請の際に事業計画や資金計画に関するアドバイスを受けられるケースもあります。第三者のチェックを受けることで新規事業計画の精度が上がり、失敗しにくくなるというわけです。
4.そもそも新規事業の立ち上げに使える「助成金」「補助金」の違いは?
助成金や補助金は、国や地方自治体などが実施している制度で、企業に返済不要の資金を提供します。主に中小企業や小規模事業者の支援を目的としています。
以前は「目的や審査などの点で補助金と助成金に違いがある」という解説が主流でした。ただし現在はその違いは曖昧で、どちらも同じ意味で使われるケースがほとんどです。本記事でも、助成金と補助金を同じ意味で扱うこととします。
助成金や補助金が支給される金額には上限があり、制度によって上限が異なります。
また会社の経費として支払い後に、支給される後払い方式が一般的です。例えば「経費の1/2まで」というように、割合が決まっているものがほとんど(これを助成率や補助率と言います)です。経費の全額が支給されるわけではないということをまず知っておきましょう。
申請には企業規模などさまざまな要件があります。また要件を満たしていても審査が行われるケースもあり、審査に通らなければ支給されない可能性もあります。
受付期間も決まっているため、期間中に書類などを準備する必要があります。
さらに対象の助成金や補助金によって、支給される経費対象が異なる点にも注意しましょう。
一般的には広告費や開発費、設備投資費、専門家への謝礼などが対象となります。中には従業員の雇用にかかる費用も対象となるケースがあります。
助成金とは
助成金や補助金は、国や地方自治体などが提供している制度で、対象の申請者に返済不要の資金を支給することを指します。
中でも助成金とは、主に厚生労働省や地方自治体が管轄しており、雇用促進や職場改善などの活動を支援する制度です。具体的には、次のような活動に助成金が支給されるケースが多いです。
- 定着率の向上
- 新規、中途雇用の促進
- 人材育成
- 人材のUターン、Iターン、Jターン雇用
- 障がい者の定着支援
- 就業規則の改善
- 長時間労働の制限
- 介護、育児休暇の取得
上記は一例ですが、助成金は働きやすい職場環境の実現や人材育成、雇用の促進を支援します。助成金を支給する目的には、労働者の職を安定させることが含まれているため、事業の撤退や休業の際にも支援金が支給される可能性があります。
また助成金の財源は、雇用保険料から賄われていることが多く、制度によって異なりますが数十万〜100万円程度の支給金額が設定されています。
助成金の支給期間は長期的に受け付けられることが多いですが、予算がなくなり次第募集を打ち切られるため、早めに申請しなければなりません。
補助金とは
補助金は、経済産業省や地方自治体が管轄しており、事業拡大や設備投資などの活動に支給されることが多いです。
小規模事業者や中小企業、個人事業主を対象にして支給される補助金が多く、下記のような活動を支援します。
- 伝統産業支援
- クールジャパン振興
- IoT、ロボット開発
- 地域振興
- 設備投資
経済産業省や地方自治体の予算にもとづき補助金の財源が確保されているため、予算がなくなり次第、募集が打ち切られます。
新規事業の立ち上げや研究開発を対象に補助金が支給されるため、支給額は数百万円単位と高めに設定されることが多いです。
なお、補助金は事業実施や設備投資にかかった経費の一部が支給されるため、次のような費用も支給対象となる可能性があります。
- 広告宣伝費
- 機械設備費
- 人件費
- 外注費
補助金の多くは1週間〜1ヶ月程度と短い期間で募集されるため、公募が始まった時点で早めに申請しなければなりません。
5.新規事業立ち上げに伴う助成金、補助金の申請手順
新規事業の立ち上げ時に助成金、補助金を申請する際には、次の手順が必要です。
それぞれの手順を確認して、新規事業の立ち上げ時に助成金、補助金を申請しましょう。
①申請書類の準備
助成金、補助金申請では、最初に書類を準備します。提出資料は審査の基礎となるため、公募要領で必要書類(事業計画書、経費内訳、会社、財務資料等)を確認しましょう。
審査に通過するためにも、各書類のよく記載内容を確かめて不備なく準備することが重要です。不明点は事務局へ事前確認し、締切に余裕を持って要件を満たすよう進めてください。
➁助成金の申請
助成金、補助金制度を利用するために、まずは助成金を申請する必要があります。助成金を申請するためには、各制度の支給要件を確認して必要書類を用意しましょう。
助成金、補助金制度によって必要書類や支給要件が異なるため、自事業所が申請条件を満たしているか確認しておかなければなりません。申請条件を満たしている場合は、定められた申請方法で必要書類を提出し、助成金申請を行いましょう。
③助成金の審査
助成金の申請が完了したら、次は審査を受けます。助成金や補助金の審査には、資格審査、書類審査、面接審査があり、各審査を通過することで助成金の支給が決定されるのです。
資格審査では支給対象としてふさわしいか適合性をチェックされ、書類審査では申請条件を満たしているか、必要書類の内容をチェックされます。審査を通過した申請者のみが、助成金や補助金を受給できる権利を獲得することが可能です。
④新規事業開始
助成金の審査を通過しても、すぐに費用が助成されるわけではありません。助成金、補助金の支給には時間がかかるため、審査を通過したら新規事業を開始しましょう。
新規事業の立ち上げに関する助成金、補助金を申請した場合は、申請内容に従って事業を開始しておく必要があります。申請したにも関わらず新規事業を立ち上げない場合は、支給要件を満たせないため注意してください。
⑤補助金の交付
新規事業の立ち上げ時に実施した施策や導入した設備など、支給対象となる経費を申請します。支給要件を満たした経費であることが認められると、助成金、補助金が交付されます。
助成金、補助金の交付が確定してから、指定口座に入金されるため、申請から受給までには一定の期間が必要です。なお、助成金の申請に使用した関連書類は、5年間の保存義務があるため、適切に保管しておいてください。
6.補助金、助成金の申請成功を引き寄せるための実践的アドバイス
補助金や助成金の申請を成功させるためには、事前の準備と自社に適した補助金を選ぶことが重要です。単に申請書類を提出するだけでなく、重要なポイントを押さえることで採択の可能性を高められます。
ここからは、補助金、助成金の申請成功を引き寄せるための実践的なアドバイスを4つご紹介します。
➀対象や予算の明確化
補助金、助成金の申請を検討する際は、自社の事業計画において「何に」「いくら」資金が必要なのかを明確化することが大切です。費用をできるだけ正確に見積もり、必要な予算規模を把握することで、どの補助金、助成金が適しているか、補助上限額や補助率を踏まえて自己資金がいくら必要になるか、具体的な資金計画を立てられます。
必要な資金を明確にするためにも、導入したい設備の種類や型番、必要な人材のスキルや人数などを詳細に洗い出しましょう。根拠のある明確な予算計画は、審査における事業の実現性評価にも繋がる重要なポイントです。
②採択率の高い補助金を選ぶ
補助金の中には、過去の公募における採択率が公表されている場合があります。一般的に採択率が高い補助金は、要件が緩やかであったり、審査基準が明確で対策を立てやすかったりします。
初めて補助金申請に挑戦する場合や確実に資金調達を行いたい場合は、採択率を参考に制度を選ぶのもおすすめです。
ただし、採択率が高いからといって、必ずしも自社の事業内容や目的に合致するとは限りません。採択率の高さだけに注目するのではなく、公募要領を確認し、補助対象となる事業内容や経費、目的が自社の計画と合っているかを見極めることが大切です。
③課題に合致した補助金を探す
補助金の申請を行う前に、自社が現在抱えている経営課題(例:生産性の低さ、人手不足、デジタル化の遅れなど)や、新規事業で達成したい目的を明確にすることが重要です。その上で、課題解決や目的達成を支援する補助金、助成金制度を検討しましょう。
多くの補助金、助成金は、特定の政策目的(DX推進、GX対応、賃上げ促進、事業承継支援など)を持って創設されています。自社の課題や事業計画が、制度の目的に合致していれば、申請の動機や計画の説得力が増し、審査で評価される可能性が高いです。
単に受給しやすいというだけでなく、補助金の活用を通じて自社の課題解決や成長に繋がる制度を選ぶと良いでしょう。
7.補助金、助成金を上手に活用するなら「専門家」に相談がおすすめ!
補助金、助成金の申請は複雑で時間もかかるため、専門家への相談が有効です。しかし、数多くの専門家の中から自社に合う信頼できるパートナーを見つけるのは、簡単ではありません。
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7.まとめ
新規事業の立ち上げには新規システムの導入など、まとまった費用がかかります。そのため、資金計画も新規事業のリスクを抑える重要なポイントのひとつと言えます。
今回解説した助成金や補助金をうまく活用して資金調達できれば、新規事業の成功に一歩近づくはずです。
ただし、資金面の課題解消が新規事業の成功に直結するわけではありません。新規事業の立ち上げにはプロジェクトをリードするような人材が必要不可欠です。
もし、自社社員にプロジェクトマネジメントを任せられる人材が不足していると感じている場合には、お気軽にご相談(無料)下さい。
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(株式会社みらいワークス フリーコンサルタント.jp編集部)
出典
※1:【Chatwork調査結果】9割以上の企業、国や自治体の「助成金制度」を認知するも、申請率は約2割(PR TIMES)
※2:ものづくり補助金総合サイト(全国中小企業団体中央会)
※3:令和元年度補正予算・令和2年度補正予算「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(中小企業庁)
※4:令和元年度補正予算 日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金(日本商工会議所)
※5:<低感染リスク型ビジネス枠>小規模事業者持続化補助金(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
※6:事業再構築補助金
※7:IT導入補助金(一般社団法人 サービスデザイン推進協議会)
※8:事業承継・引継ぎ補助金(事業承継・引継ぎ補助金事務局)
※9:中小企業庁:JAPANブランド育成支援事業(中小企業庁)
※10:創業助成金(東京都中小企業振興公社)|融資・助成制度(東京都産業労働局)
※11:令和3年度 TOKYO地域資源等活用推進事業(東京都中小企業振興公社)