2023年8月31日から「ONE PIECE」の実写ドラマがNetflixで公開されますが、楽しみにされている方も多くいらっしゃると思います。
「ONE PIECE(集英社 作者:尾田 栄一郎先生)」とは、主人公 モンキー・D・ルフィ が率いる海賊、通称「麦わらの一味」の冒険を描いている少年マンガです。
しかしながら、「ONE PIECEに学ぶ最強ビジネスチームの作り方(集英社)」などのビジネス本がたびたび発売されているくらい、大人にも勉強になる大人気の作品です。
そんなONE PIECEで『強い海賊団と言えば??』と聞かれると皆さまはどこの海賊を思い浮かべるでしょうか?
おそらく、「麦わらの一味、赤髪海賊団、ロジャー海賊団、白ひげ海賊団、黒ひげ海賊団etc…」などを答えとして思い浮かべるでしょう。
では、そんな強い海賊団の共通点は何でしょうか?
それは、「No2のメンバーが非常に優秀」ということです。
そこで今回は、ONE PIECEの強い海賊団から、組織におけるNo2の重要性をひも解いていきます。
※本コラムは原作の一部ネタバレを含みますのでご了承ください。
1.ONE PIECEにおける強い海賊団
冒頭でも挙げましたが、漫画ONE PIECEにおける強い海賊団というと
- ONE PIECE界で唯一「偉大なる航路(グランドライン)」を制したロジャー海賊団
- 現代最強の4つの海賊団を指す「四皇」に名を連ねる赤髪海賊団、白ひげ海賊団、黒ひげ海賊団
- 主人公のルフィが率い、最新の四皇に名を連ねた麦わらの一味
などが挙げられます。
それぞれ、物語上唯一の海賊王と呼ばれる❝ゴール・D・ロジャー❞や、ルフィが海賊を志すきっかけとなった赤髪の❝シャンクス❞、当時世界最強の男と呼ばれていた白ひげを倒したことで四皇の仲間入りをした、黒ひげこと❝マーシャル・D・ティーチ❞、主人公の❝モンキー・D・ルフィ❞と個性的な船長が引っ張る海賊団です。
上記の船長陣は、他を圧倒するような個の強さは持っているものの、強さのみでは海賊界の覇権を握ることはできません。なぜなら海を渡るためには、航海士もいれば、船医もいれば、料理人も必要だからです。そのため仲間集めが必須であり、その仲間全員をしっかりとマネジメントしていく必要があるからです。
海賊団が強くなるにつれて仲間や傘下に入る海賊なども増えていくため、船長ひとりで全体マネジメントを行っていくのは難しくなっていきます。それは海賊に限った話ではなく、一般的な組織でも全く同じでしょう。
そこで重要になるのが、No2の存在です。
2.各海賊団におけるNo2の役割
No2が重要になるということは上述しましたが、No2のあり方が明確に定まっている訳ではありません。組織のTOPの性格やあり方によって、それぞれ必要となる役割が変わっていくためです。
たとえば、麦わらの一味のNo2は最初に仲間になった剣士のロロノア・ゾロです。
船長のルフィは基本的に自由奔放で単純明快な人間であり、自身の本能に突き動かされるような行動を取ることが特徴です。
そのため当時は敵だった考古学者のニコ・ロビンが、勝手に船に乗ってきて『私を仲間にして』と言ってきた時にも即決でOKする、狙撃手のウソップがルフィとの喧嘩で一時下船し、再度船に乗ろうとしたシーンでも気にも留めずOKするなど、あまり熟考せずに判断を下します。
そういった場面で、一味の中で唯一反対するのがゾロです。
特にウソップが下船した際には、『一味を抜けるのってのは、そんなに簡単なことなのか!?おれ達がやってんのはガキの海賊ごっこじゃねェんだぞ』と一味を一括するようなシーンもありました。
そういった意味で、自由なルフィと時にブレーキ役になるゾロという関係性が、一味のチームワークをより強靭なものにしている面があると言えるでしょう。
その他の海賊団でいうと、船長とNO2は以下のような関係性になります。
- 赤髪海賊団:皆の兄貴的存在で仲間を引っ張るシャンクスと海賊団全体の頭脳となるNo2のベックマン
- 白ひげ海賊団:父親のように豪快に厳しく仲間を束ねる白ひげと優しく組織をまとめるNo2のマルコ
このようにそれぞれの船長とNo2の関係性は、船長の性格や組織が置かれている状況で異なります。しかしながら、そのいずれも船長のできない(やらない)部分をNo2がカバーしている点が重要です。
3.組織におけるNo2の重要性
ONE PIECEの例でも分かる通り、組織においてTOPの力量は非常に大事ですが、TOPができないことをNo2が行い、二人で組織をまとめあげることでその組織が強くなる、これは全ての組織で同じことが言えます。
また現実の組織においても、TOPの性格や組織の置かれている状況でNo2に必要な能力は異なります。組織のTOPにいるような方は以下のような特性を持っている方が多いでしょう。
- 組織の長期的なビジョンを描き、組織を船頭できる
- 0から1を生み出すのが圧倒的にうまい
- 太陽のように周りのモチベーションを上げることができる
- 諸突猛進に物事を前に進めることができる
これらの特性を持ったTOPは、組織の立ち上げ時は問題なく運営ができたとしても、組織が大きくなるにつれて、徐々に1人での運営が難しくなってしまうものです。そこで必要となるのがTOPの右腕となる存在、つまりNo2です。
たとえば、組織の長期的なビジョンを描き、組織を船頭できるタイプのTOPの場合、そのビジョンを実現させる参謀タイプのNo2が必要でしょう。
どれだけ良いビジョンを掲げたとしても、それを実行に移せなければ絵に描いた餅で終わってしまい、メンバーが付いてこなくなってしまうからです。
また、諸突猛進に物事を前に進めることができるタイプがTOPの場合、そのTOPにブレーキをかける存在が必要です。
物事を前に進める推進力は大切ですが、間違った方向に突っ走ってしまい、組織が崩壊してしまうリスクをはらんでいるためです。
これは麦わらの一味のルフィ、ゾロのような関係性ですが、ルフィのようなTOPの周りにYESマンしかいなければ、麦わらの一味は崩壊してしまっていたことでしょう。
このように、どれだけ素晴らしいスキルや能力をもった方がTOPにいたとしても、それを支えるNo2がいなければ、組織はいずれ立ち行かなくなってしまいます。それだけTOPに見合う実力があるNo2が、組織を成り立たせる上で重要だということです。
4.まとめ
ONE PIECEにおいて強い海賊団には、例外なく優秀なNo2がいます。
それは海賊として大きくなっていく過程で、船長だけのワンマンチームでは立ち行かなくなってしまうポイントが出てきてしまい、崩壊の道を辿ってしまうためです。
現実の組織でも上記と全く同じことが言えます。
組織が大きくなるにつれて、No2の重要性が増していきます。
また、TOPとNo2の相互補完性も非常に重要です。
ONE PIECEにおけるルフィとゾロ、シャンクスとベックマン、白ひげとマルコのようにお互いがお互いの弱点を補える関係性が非常に望ましいです。
もし仮にあなたの組織に相互補完のし合えるNo2がいない場合、外部からの招へいも1つの選択肢となるでしょう。なぜなら組織の発展のためには、相互補完の関係となる人材が必要だからです。それくらいNo2は組織ならびに事業の拡大に重要な存在と言うことです。
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