抽象度の高い「AI開発プロジェクト」を成功に導く右腕の存在
freeeが実現した、社内・顧客向けチャットボット活用の劇的成果とは!?
*導入の決め手: 抽象的なフェーズでも上流から柔軟に伴走できる、ハイスペックなプロ人材
*導入効果: 社内利用率9割、顧客サポートの人件費圧縮による「有人サポート」の品質向上を実現
フリー株式会社(以下、freee)社は、「スモールビジネスを、世界の主役に。 」というミッションを掲げ、クラウド会計ソフトをはじめとする統合型ERPプラットフォームを提供しています。
今回は、同社でAI活用を牽引するCAAO(Chief Applied AI Officer)の土佐氏に、生成AIチャットボット開発という不確実性の高いプロジェクトにおいて、どのようにプロ人材を活用し、成功へと導いたのかという「投資としてのプロ人材活用」の神髄についてお話を伺いました。

※freeeにおけるAIソリューション:https://corp.freee.co.jp/news/20250203freee_kakuteishinkoku.html
2.プロジェクト開始直前に見舞われた予期せぬトラブル
3.外部人材でありながら「チームの一員」として振る舞う、自律的な推進力
4.成功の秘訣は、初期段階からの「密なコミュニケーション」と「波長」
5.スモールビジネスが「空気のように」AIを活用できる世界へ
1.「生成AIで何ができるか」正解のない不確実なプロジェクトの始動
「ChatGPTの登場により、この波には必ず乗らなければならないという確信がありました。しかし、当時は『生成AIを使うとは具体的にどういうことか』がまだ不明瞭で、プロジェクト全体が手探りの状態でした。」と、現在CAAOとしてAI活用を統括する土佐氏は語ります。

当初のミッションは、社内向けと顧客向け双方のチャットボット開発でした。しかし、社内リソースは既存のプロジェクトで埋まっており「初期探索の結果、形にならない可能性もある。」という不確実なフェーズに、社員のリソースを割くことは難しいという判断が会社から下されます。
採用活動自体は継続したものの、AIに長けている人材は現在よりも貴重なため、売り手市場であり、採用も難しい状態でした。
こうした外部リソースの活用を検討した結果、選択されたのがプロ人材の活用でした。
「抽象度が高く、方向性すら定まりきらない上流工程では、指示を待つ派遣やSESではなく、自ら課題を定義し伴走できるプロ人材が不可欠だと考え、以前の活用で手応えを感じていたみらいワークス社へ依頼を決めました。」
2.プロジェクト開始直前に見舞われた予期せぬトラブル
プロジェクト開始直前、予期せぬトラブルに見舞われます。参画予定だった人材が、急な体調不良により開始2~3日前に離脱。振出しに戻り、ゼロからプロ人材を探し始めることとなりました。
「正直、これには困ったのですが、みらいワークスからはトラブル発生の翌営業日には代替となる方の提案を頂きました。このスピード感にも驚いたのですが、新しく提案いただいた方は、当初求めていた要件に加え、プログラミングや実装面の実務経験も豊富な、期待を大きく上回るほど優秀な人材だったため、何も滞りなくプロジェクトをスタートすることができました。」
この迅速な対応と人選の質こそが、スピード感が命となるAI領域において、プロジェクトを停滞させなかった最大の鍵となったのです。
3.外部人材でありながら「チームの一員」として振る舞う、自律的な推進力
実際のプロジェクトにおいて、参画したプロ人材は土佐氏の「右腕」として、15〜16名規模のチームを牽引しました。
「最も助かったのは、会議のファシリテーションやドキュメント作成といった推進業務はもちろん、協力会社とメンバーの間に入って情報の齟齬を解きほぐす『潤滑油』としての動きです。バックグラウンドの異なるメンバー間で意見が噛み合わない場面でも、プロ人材の方が実務的に介入し、ミスコミュニケーションが起きそうな局面を円滑に収めてくれました。」

さらに、その貢献は管理業務に留まりませんでした。
「要件外だったサンプル作成やプロトタイプ開発にも自発的に着手してくれました。『物がある』状態を即座に作ってくれたことで、関係者の認識合わせが加速し、意思決定のスピードが劇的に上がったのです。外部人材という意識を全く感じさせず、当事者意識を持って動く姿は、まさに『チームの一員』でした。」
4.成功の秘訣は、初期段階からの「密なコミュニケーション」と「波長」
プロ人材の価値を最大化させるために、土佐氏は「選定」と「オンボーディング」に独自の哲学を持っています。
「選定のポイントは、スキル以上に『話が噛み合うか』という波長です。構想段階の『ゆるい話』をしたときに、的確に受け止め、会話を通じて情報が整理されていくか。そこを見極めることが、不確実なプロジェクトを任せる上での安心感に繋がります。」
また、プロ人材活用開始後のコミュニケーションについても、次のように続けます。
「プロ人材を『外注』として丸投げするのではなく、スペックの高い新入社員として迎える感覚が重要です。私は初期段階で週2〜3回の1on1を実施し、密に目線合わせを行いました。この投資を惜しまないことが、結果的にトータルのコストパフォーマンスを最大化させる近道になります。」
5.スモールビジネスが「空気のように」AIを活用できる世界へ
プロジェクトの成果は、数字にも明確に表れています。社内向けボットは利用率9割に到達し、新入社員のオンボーディングを支えるインフラとなりました。また、顧客向けサポートでは、AIチャットの活用により人件費を大幅に圧縮し、その余剰リソースを「直電話サポート」の窓口新設に充てることで、サービス全体の品質向上を実現しました。
「人件費削減だけで終わらせず、提供サービスの付加価値向上に繋げられた点は、経営的にも非常に大きな成果です。今後、AIの進化により、スモールビジネスの皆様が『空気のように』AIを活用できるような、そんな便利な世界を創っていきたいと考えています」

AIという変化の激しい領域において、挑戦を続けるfreee。
優秀なプロ人材を「事業を形作るための投資」として捉え、共に並走する同社のスタイルは、これからのAI時代のプロジェクト推進における一つの正解と言えるのではないでしょうか。








