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企業の新規事業にコンサルティングは必要?コンサル活用するメリットや注意点、成功事例も紹介!

どの時代においてもビジネス業界では多くの企業で新規事業の取り組みが進んでいます。一方で、新規事業を始めようとするも、戦略策定から実行に至るまでの過程で問題が生じ失敗に終わるケースもあります。商材そのものの魅力や戦略的なマーケティングなど考えるべきポイントも多く、自社だけで進めるのに不安を持つ企業も多いでしょう。

そのような場合は、新規事業に関する知識を持つコンサルタントにコンサルティングを依頼することをおすすめします。新規事業推進に向けて、コンサルティング活用をすることで成功率を高められるほか、ノウハウや知見を身に付けることが可能です。
今回は、新規事業スタート時の頼もしい味方となるコンサルタントについて解説します。コンサルタントを活用するメリットや注意点にも触れるので、外部からのアドバイスを検討している方や現在コンサルタントに依頼中の方もご参考ください。

1.新規事業を成功させるためにコンサルティングを活用しよう

新規事業を本気で成功させたいときは、経験豊富なコンサルタントの活用がおすすめです。

新規市場への参入は不確実性が高く、思わぬ落とし穴や見落としにより失敗に終わることも多いです。事業の方向性を見失って経済的損失を招いたり、会社への不信感から従業員の退職を招いたり、失敗によるダメージは図り知れません。

その点、新規事業コンサルティングが得意なコンサルティング会社にお願いできれば、事前にリスク分析や市場分析ができるため成功率が高まります。新規市場へ参入するノウハウがないときや、自社だけでは気づけないリスクを可視化しておきたいときこそ頼りましょう。

新規事業コンサルティングとは?

新規事業コンサルティングとは、複数あるコンサルティング分野のうち新規事業開発に強みを持つコンサルティングのことです。参入する業界のマーケティング戦略、営業戦略、人材戦略、予算管理、実績把握などありとあらゆる面で力になってくれるため、ノウハウのない企業にとっては非常に有効だと言えるでしょう。

また、コンサルティング会社によっては実働部隊として業務をこなしてくれることも多く、自社の従業員と一丸になってテストマーケティングの実施や事業計画の策定に貢献してくれることもあります。机上の空論ではない確かなアドバイスと、計画を実行に移す行動力とが揃っているのが、新規事業コンサルタントの特徴です。

2.コンサルティングサービスを活用するメリット3つ

ここでは、コンサルティングを活用するメリットを解説します。なぜ資金をかけてでもコンサルティングをお願いする企業が多いのか、理由や背景を知っておきましょう。

  1. ノウハウ、知見を得られる
  2. 自社のリソース節約に繋がる
  3. 第三者の視点を入れられる

①ノウハウ、知見を得られる

コンサルタントは新規事業開発に関するさまざまな知見を持ち合わせており、成功事例のデータも失敗事例のデータも保有しています。自社と似たような性質の企業や、自社と同じ業界にいる企業の新規事業データがあれば、大いに参考になるでしょう。また、課題解決に向けたノウハウや分析に役立つフレームワークも持ち合わせているため、データ分析の精度やスピードも早いです。

専門知識を持つコンサルタントから得られたノウハウは、次の新規事業への活用やその他事業で応用することができます。

②自社のリソース節約に繋がる

コンサルタントは新規事業に関するアドバイスをしてくれるだけでなく、実働部隊として実務を担ってくれることもあります。たとえば市場動向の分析、同業他社に関する情報収集、事業計画書の作成、消費者ニーズのヒアリングなど、さまざまな業務をこなしてくれることがポイントです。必要に応じてリサーチ会社も紹介してくれるため、全ての業務を自社で内製化する必要がありません。

つまり、人員不足で悩んでいる中小企業や新規事業部門を立ち上げるほどスタートを切ることが確定していない事業においては、コンサルティング会社をフル活用するのが理想です。自社の人材と時間を節約するためにも、コンサルタントに事業工程の一部を担ってもらいましょう。

③第三者の視点を入れられる

自社だけで新規事業を進めると自社の考え方や常識に縛られてしまうことがあるため、第三者の視点を入れるためにあえてコンサルティング会社を利用する企業もいます。消費者目線、同業他社目線、株主目線、取引先目線などさまざまな角度から意見をもらえるため、考え方に偏りが出ないのがメリットです。事業の方向性が正しいか認識しやすくなり、これまでになかった視点で話が進みます。

また、コンサルタントは社内の誰か特定の人、部門だけに味方する存在ではないため、忖度のない発言が期待できます。社内での立ち位置を気にして、なかなか本音でのディスカッションができない企業でもコンサルタントは大いに役立つでしょう。

3.コンサルティングサービスを活用する際の注意点2つ

コンサルティング活用には大きなメリットがある一方、デメリットや注意点もあるので事前にチェックしておきましょう。「こんなはずではなかった」という後悔をしないためにも、依頼前に把握しておくことをおすすめします。

  1. 自社の経営方針に沿えない場合がある
  2. 費用がかかる

①自社の経営方針に沿えない場合がある

コンサルタントの提案が自社の経営方針に沿わず、却って判断を悩ませてしまうことがあります。「自社の本音はA案でいきたいが、コンサルタントのデータと意見を聞くとB案にするべきだと言われた」という齟齬が多いのも現状です。自社ならではの行動指針や経営理念に沿った新規事業にしたい場合、あまりにもデータドリブンすぎるコンサルタントの判断が信じられなくなってしまうこともあるでしょう。

そのため、できる限り自社の行動指針や経営方針を伝えつつ、そのなかで最適解を探ることをおすすめします。最終的な経営判断をするのは自社であることを意識し、迷ったときの判断軸を持っておきましょう。

②費用がかかる

コンサルティング会社を活用するには、当然費用がかかります。コンサルティング料金はコンサルティング会社ごとに異なる他「どこまで依頼するか」「いつまで依頼するか」「何名体制でサポートしてもらうか」などの要素によって大幅に変動します。作成した事業計画書をチェックしてもらうだけなのか、情報収集、分析、改善、オペレーション構築などの実務まで依頼するかにもより変わると認識しておきましょう。

コンサルティング会社への依頼に関して、300万円程度で済むコンサルティング会社もあれば、事業規模やコンサルタントの関わり方によっては数億近いお金が動くこともあります。一概に「新規事業コンサルティングの目安はいくら」と試算することができないため、まずはコンサルティング会社に問い合わせて見積もりを取得しましょう。

4.【新規事業成功のカギ】コンサルティング会社を選ぶコツ

ここでは、コンサルティング会社を選ぶコツを解説します。自社のほしい情報を的確かつスムーズに収集してくれて、事業計画の意図まで理解してくれるコンサルティング会社を選定しましょう。

  1. 過去の実績や事例を確認する
  2. 得意分野が合っているか確認する
  3. コミュニケーションスキルが高いか確認する

①過去の実績や事例を確認する

1つ目はコンサルティング会社が過去に担当した案件をチェックし、実績や事例で決める方法です。自社と同じ商材の新規事業を支援した実績があれば、そのときのノウハウを活かして貰える可能性が高いでしょう。同業の支援に特化して実績を積み上げているコンサルティング会社であれば、さまざまな状況に対応できる証明になります。

また、現場に入ってオペレーション構築まで担当した経験があるかなど、任せる領域ごとに実績をチェックしても良いでしょう。

②得意分野が合っているか確認する

2つ目は、利用するコンサルティング会社の得意分野が、自社の事業と一致しているかどうかです。

たとえば「コンサルティング会社」として一括りになっていても、会社ごとに得意分野は異なります。IT系コンサルティングと医療系コンサルティングでは全く領域が異なるように、得意分野にズレがあると理想的なアドバイスを得ることはできません。そもそも依頼の時点で断られてしまうことも多く、選定にかける時間も無駄になってしまいます。

自社の課題、新規事業をする目的、フェーズに合った実務内容を事前に可視化し「こんな依頼を受けてもらえるか」と率直に相談するのがポイントです。自社と近い業界、商材に関するコンサルタント経験が豊富であれば、むしろ積極的にして支援してくれるでしょう。

③コミュニケーションスキルが高いか確認する

コンサルタントとは自社の情報を交換したり本音を話し合ったりするシーンも多く、高いコミュニケーション能力が求められます。自分の言いたいことやノウハウを一方的に披露するだけのコンサルタントは望ましくなく、傾聴力と提案力の高いコンサルタントを頼るのが理想です。

スムーズに新規事業を進めるためにも、コミュニケーションスキルが高いコンサルタントかどうかを確認しましょう。

5.【重要】コンサルティングサービス活用で失敗しないポイント3つ

次に、コンサルティング活用で失敗しないためのポイントを解説します。新規事業を成功に導くために事前に確認しておきましょう。 

  1. コンサルタントを活用する目的を明確にする
  2. 自社に関する情報や状況を共有する
  3. コンサルタントに任せっきりにならない

①コンサルタントを活用する目的を明確にする

コンサルタントに依頼する前に、なぜコンサルタントを活用するのか目的を明確にしておきましょう。たとえば「新規事業展開の戦略考察」や「新規事業を成功させるにはどうすべきか」など、目的を明確にするには、次の「5W1G」をもとに整理するのがおすすめです。

  • Why(どういう理由で)
  • What(どのような問題を)
  • Where(どこで)
  • When(いつまでに)
  • Who(誰のために)
  • Goal(どうなりたいのか)
  • ただなんとなくコンサルタントに依頼したり、目的が見えないまま新規事業の話が進んでしまったりするのは最終的に新規事業が失敗するため危険です。

    また新規事業をコンサルタントに丸投げすることにつながり、自社ならではのアイディアや「らしさ」が失われる要因となります。どんな新規事業を目指しているのか、どのような役割を担ってもらうためにコンサルタントを活用するのか予め明確にして依頼するようにしましょう。

    ②自社に関する情報や状況を共有する

    自社に関する情報は、惜しみなく正確に伝えましょう。コンサルティング業務はヒアリングからスタートすることが多く、これまでの新規事業に関する成功および失敗談、資金の状況、人材の状態、経営理念、経営層の思いなど細かく聞かれます。新規事業に特化したコンサルタントでも、自社の情報共有なしでは自社内についてよく分からず、コンサルタントの能力を最大限に発揮することができません。

    コンサルタントは自社の新規事業を成功へと導いてくれる味方なので、嘘偽りなくありのままの情報を伝え現状を正確に理解してもらうことが大切です。

    ③コンサルタントに任せっきりにならない

    新規事業を成功させるためにコンサルタントを活用した場合、コンサルタントに全てを任せっきりにしてしまう担当者もいます。しかし、根幹である新規事業の目的から詳細にあたる全ての物事を任せることで、責任までもコンサルタントに押しつけてしまう方もいらっしゃいます。

    必ず認識しておかなければならないのは、責任を持つのはコンサルタントに依頼する発注側も同様です。新規事業を成功に導くには、必ず自分事として事業を捉えて、1%でも成功に繋がる確率が上がるのであれば、努力を惜しまないことです。

    そのためには、コンサルタントに依頼したとしても、任せっきりにならず可能な範囲で自身でも努力し、活動することがとても重要です。

    6.新規事業でコンサルティングを活用した成功事例

    最後に、新規事業でコンサルティングを活用した成功事例を紹介します。どんなことでコンサルタントの力を借りたのか、参考にしてみましょう。

  • コスモス食品株式会社
  • イーデザイン損害保険株式会社
  • コスモス食品株式会社

    フリーズドライ生産を手掛けるコスモス食品株式会社では、新規事業としてオリジナルのフリーズドライ食品事業を立ち上げましたが、8年間赤字が続き利益を確保できていないことが課題でした。そこで原因であったターゲットを見直し、コンサルタントと共に改めて競合や市場調査を行い、事業計画の見直しを始めました。

    他にもコンサルティング会社には、下記の業務を依頼しています。

    【コスモス食品株式会社がコンサルタントに依頼した内容】
     ●市場調査
     ●実営業(営業代行)
     ●営業環境の整備
     ●ロックオン顧客の設定と営業
     ●新規顧客と新規販路の開拓
     ●営業部長のマネジメント
     ●営業戦略の策定
     ●次年度予算、KPI、営業目標の設定
     ●営業ロードマップの作成
     ●営業ツールの作成

    明確に定まっていなかったターゲットを見直したりと、新規顧客の販路の開拓などをしたことで売上が5年で7倍の成長を実現できた代表事例です。

    コンサルタントがいかに多種多様な業務を請け負えるかわかる事例であり、実際に現場にまで深く関わっていたことがわかります。特に営業代行などのシーンでは経営層だけでなく営業部門の社員とやり取りすることも多く、結果的に現場に即したロードマップ作成に役立っています。

    イーデザイン損害保険株式会社

    イーデザイン損害保険株式会社は、2021年11月にIoTセンサーとスマートフォンを連携した安全運転支援サービスを提供する新しいタイプの自動車保険「&e(アンディー)」の販売を開始しました。しかし、新規事業開発にあたり、社内の人間だけでは周囲に気を遣って進めることができないという課題を持っていました。そこでみらいワークスの人材マッチングサービスを通し、プロとして優れた能力を持つ先入観のないコンサルタントに客観的な視点で見てほしいと業務を依頼しています。

    開発には専門知識を要するため、経験と知識を備え持つ即戦力のある人材にリードしてもらうことで新規事業開発を実現しています。特に「&e(アンディー)」で使うIoTセンサーが海外製だったため英語での会議のファシリテーションや、マーケティング面では広告代理店が提案するPRプランに過不足がないかの確認など、社内にはないノウハウでサポートを行っています。

    またコンサルタントは「聞く力」「伝える力」をフルに発揮して社内をまとめたり、新規事業を成功させるために自社の社員とのコミュニケーションを重要としていたりと、人材面でサポートを行っていることが分かります。 

    7.まとめ

    コンサルタントは客観的な立場で自社の味方になってくれる存在であり、特に先行き不透明な新規事業開発などのシーンでは頼もしいパートナーとして活躍してくれます。コンサルタントを活用する際のメリットは次のとおりです。

    • ノウハウ、知見を得られる
    • 自社のリソース節約に繋がる
    • 第三者の視点を入れられる

    自社だけでの意思決定に不安があるときや、新しい取り組みに際して構築するべき業務が多すぎて困っているときは、遠慮なくコンサルタントの力を頼りましょう。とはいえ、コンサルタントを活用する際は注意点もあるため、予め理解しておくといいでしょう。

    一方で企業においては「コンサルタントを活用する以前に、新規事業の進め方が分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。
    なお、みらいワークスは、国内最大級のプロフェッショナル人材データベースの運営企業です。新規事業を進めるうえで深い知識を持つプロのコンサルタントが活用できるのはもちろん、新規事業の進め方についてもサポート可能です。ぜひお気軽にご相談くださいませ。



    (株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

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