コンサルティング業界は男女問わず多くの学生から人気を集める業界のため、就職するのが難しい業種の1つといえるでしょう。ですが、漠然とした理由でコンサル業界を志望する方も少なくありません。そのため、業界への理解を深めて志望動機を作成することで多くのライバルと差をつけられます。
本記事ではコンサル業界の種類や職種、求められるスキルなども紹介しますので、志望動機作成の参考にしてください。
※本記事に記載されている企業や求人に関する情報などは2024年1月時点のものです。
コンサル業界とは?仕事内容は?
コンサル業界とは、クライアントとなる企業や機関が抱えているさまざまな課題を解決し、業績を回復させることを目的とした業界です。企業の課題は年々複雑化しているため、特定の事業に特化したコンサル会社を求める企業が増えており、多様化が進んでいます。
コンサル業界では、案件ごとにプロジェクトチームを組み、現状分析、課題特定、仮説立案、検証などの工程を繰り返して、クライアントが抱えている課題の解決に努めます。仕事内容としては必要な調査データを探すために足を使って情報を集めることもあるため、人によっては激務と感じることもあるでしょう。ですがその分高収入が期待できるため、コンサル業界は多くの方から人気を集めているのです。
コンサル業界の種類・分別
コンサル業界には以下のような種類に分かれています。
- 戦略系コンサル
- 総合系コンサル
- シンクタンク系コンサル
- IT系コンサル
分類によって、どのような領域の課題解決に強みを発揮できるのかが異なるため、それぞれ詳しく解説していきます。
戦略系コンサル
戦略系コンサルは、クライアント企業の経営戦略に関与する課題を解決することが目的です。経営や事業、新規事業立ち上げなど、経営に大きく左右する場面で成功させるためにコンサルを行います。企業の上層へのコンサルとなるため、経営層との接点が多くなる点が特徴です。
代表的な戦略系コンサル企業
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストン・コンサルティング・グループ
- ベイン・アンド・カンパニー
- A.T.カーニー株式会社
- ローランド・ベルガー
総合系コンサル
総合系コンサルは戦略系コンサル同様、企業が抱えている課題解決のための戦略立案を行うほか、実行支援やシステム導入、業務改善などの提供も行います。提案することに重点を置いている戦略系コンサルとは違い、幅広く担当することになる点が特徴です。
代表的な総合系コンサル
- デロイトトーマツコンサルティング
- PwCコンサルティング
- KPMGコンサルティング
シンクタンク系コンサル
シンクタンク系コンサルは企業や官公庁の政策や分析、調査が主な業務です。大企業の研究機関として、グループ会社になっていることが多く、国や行政機関が抱えている問題の解決に努めることもあります。総合計画、都市計画、インフラ、教育、福祉などのテーマで研究、調査することが多いです。
代表的なシンクタンク系コンサル
- 野村総合研究所
- 三菱UFJ リサーチ&コンサルティング
- NTTデータ経営研究所
- 富士通総研
IT系コンサル
IT系コンサルは主に業務改善や効率化をはかることを目的としており、ITシステムの分析・導入から、運用、改善などその後のサポートまで行います。業務の効率化や人手不足を解消するために、IT系コンサルに依頼する企業が増えている点がポイントです。
代表的なIT系コンサル
- 日本IBM
- アクセンチュア
- フューチャー株式会社
コンサル業界の4つの職種
コンサル業界は、大きく次の4つの職種に分けられます。
- アナリスト
- コンサルタント
- マネージャー
- パートナー
コンサル業界における職種は、一般企業における序列に近いものがありますが、もちろん仕事内容にも違いがあります。年次に応じて役職が上がっていくことが多いため、職種ごとにこなす業務を理解しておきましょう。
アナリスト
入社して最初に与えられるのが、アナリストというポジションです。
アナリストは情報収集・分析などが主な業務となっており、コンサルタントやマネージャーの補佐として業務を行います。仕事内容としてはコンサルタントから指示を受けて、調べて報告するという一連の流れが多いです。
コンサル業界に必要なスキルを伸ばしながら、さまざまな仕事を捌く必要があるので、縁の下の力持ちとなり厳しい期間ともいえます。しかし、ミーティングでは発言を求められる機会も多く、発言が解決策として使われることも多いため、受動的に仕事をこなすだけではありません。そのため入社したてで任せられる役割でありながらも、大きなやりがいを感じられるでしょう。
コンサルタント
コンサルタントはアナリストから昇格したポジションとなっており、コンサル業界で一般的にイメージされている実務を行う職種です。
具体的には、クライアントが抱えている課題をヒアリングから解決策の提案、解決策の実行などを行います。プロジェクトを動かすために企業の内部に入ることもあるため、コンサルタントに求められる能力はさまざまです。
マネージャー
マネージャーは、アナリストやコンサルタントの業務を行いながら、それに加えてマネジメント業務や部下のサポート、教育、プロジェクトの予算管理なども行います。プロジェクトの成功はマネージャーにかかっているといっても過言ではなく、業務の幅が広いため重要なポジションです。
また、マネージャーはプロジェクトチームを引っ張っていく存在になるため、マネージャーになるには素質が必要といえるでしょう。コンサルタントにはあまり求められていなかった、コミュニケーション能力やリーダーシップ力、マネジメント力などが必要となります。
パートナー
パートナーは、コンサル会社における役員クラスの役職となります。クライアントではなく、自社の経営方針や戦略を考えるポジションです。
また、一般企業では営業担当が仕事を受注してくることがほとんどですが、コンサル会社は基本的に役員が仕事を取ってくることになります。そのために経営者や役員向けのセミナーを開催するなどの営業活動で人脈を増やし、プロジェクトの受注を目指すことも多いです。責任が大きく、自社の今後を担う役職とも言えるため、コンサル業界における最終目標ともいえます。
コンサル業界の魅力5つ
コンサル業界の5つの魅力について紹介します。
- 国内外問わずグローバルに働ける
- 様々な業界に関わることができる
- 成長速度が速い
- 課題解決などの業務を通して社会貢献ができる
- 給与水準が非常に高い
これらの魅力がコンサル業界を目指す志望動機になる人も多いことでしょう。面接の際により具体的な志望動機を答えられるよう、ここからはそれぞれの魅力について詳しく説明していきます。
1. 国内外問わずグローバルに働ける
コンサル業界の魅力として、国内外問わずグローバルな環境で働ける点が挙げられます。
コンサル業界には外資系企業が多いため、世界各国の拠点と連携しながら業務を進めることも多いです。日本企業が海外進出する場合や、海外企業が日本に参入する場合に依頼されることもあり、海外拠点とチームを組んでプロジェクトを動かすこともあります。
このようなグローバルな案件にかかわるのは中堅以上の人材となることが多いですが、それ以外にも情報収集や分析で英文の資料を扱うことが多いです。そのため、英語力を鍛えておくことは転職の際に大きなアピールポイントに繋がります。
よりグローバルに働きたいと考えている方は、英語力を高めておくと良いでしょう。
2. 様々な業界に関わることができる
様々な業界に関わることができるのも、コンサル業界で働く魅力といえます。
コンサル業界は多種多様なプロジェクトに年単位・月単位でかかわることになるため、さまざまな業界や人と繋がることが可能です。一般的な企業だと違う業界との関わりが全くない職種もあるため、好奇心の強い人には非常に魅力的に感じることでしょう。
また、昨日まで携わっていたコンサルティングのジャンルとは全く違うプロジェクトにアサインされるという状況も起こりえます。そのため、担当する業界が変わることを楽しめる人にとってこの上ない業界といえるでしょう。
3. 成長速度が速い
成長速度が速いのも、コンサル業界の魅力の1つです。
コンサル業界では未経験のうちからアナリストとしてプロジェクトに参画することが多く、入社してすぐはハードワークに感じることでしょう。ですが、若い頃からさまざまな業務を任せてもらえるので、多くの経験値が得られ、速いスピードで成長できます。激務と感じる人もいると思いますが、ネガティブに捉えずに成長に繋がると考えられる人におすすめの職種といえるでしょう。
また、コンサル業界では他業種の管理職クラスの人とも関わりを持つこともあるため、コンサル業務以外のビジネススキルを向上させる機会も得られます。
4. 課題解決などの業務を通して社会貢献ができる
課題解決などの業務を通して社会貢献ができるのも、コンサル業界の大きな魅力です。クライアントの課題を解決することは、クライアントを助けるだけでなく、クライアントが提供するサービスや商品を利用するエンドユーザーにもよい影響を与えられます。
さらに、社会貢献している企業を支えることもまた、社会貢献の1つです。コンサル業界の仕事は影から支えることになるため、世間から直接的に評価されることはあまりありません。しかし、自分が担当したサービスや商品を見かけるたびに、達成感や社会貢献を味わえるでしょう。
5. 給与水準が非常に高い
コンサル業界は、給与水準が高いことからも就職先として人気を集めています。
国税庁が発表した「令和3年分 民間給与実態統計調査結果」によると、日本人の平均給与は443万円ですが、業界動向リサーチのデータによると、コンサルティング業界の平均年収は987万円となっています。日本人の平均年収の2倍以上の数値となっているため、給与面は非常に魅力的に感じられるでしょう。
コンサル業界で必要なスキルは?どんな人が求められる?
コンサル業界で必要なスキルは面接でも見られる部分ですので、面接官にスキルが伝わるようにアピールする必要があります。面接官から最初に聞かれることが多い志望動機でも、スキルがあるとわかってもらえるように、志望動機を作り込むことを心がけましょう。
具体的には、下記のようなスキルを持った人材が求められます。
- 論理的思考力(ロジカルシンキング)
- 問題解決力
- コミュニケーション能力
それぞれ詳しく説明していきます。
論理的思考力(ロジカルシンキング)
コンサル業界では、あらゆる場面で論理的思考が求められます。
コンサルに依頼される課題は複雑である場合が多いため、分析、課題特定、仮説立案、検証などの工程を繰り返し行うのが一般的です。一筋縄で説明できないような課題や解決策もあるため、クライアントに説明する際には論理的でわかりやすい説明が求められます。
また、アナリストとしてアサインしてからも、コンサルタントやマネージャーに対して、自分で調査した結果などの説明が必要です。業務量も多いため、ロジカルで端的に伝える能力が求められるでしょう。
また、面接ではロジカルシンキングができるのかを見るために、ケース面接が行われることもあります。フェルミ推定を活用して導き出す問題が多いため、コンサル業界を志望する人は練習しておくと良いでしょう。
問題解決力
コンサル業界は問題解決を連続して行うことになるため、問題解決力が必須です。
問題解決力は、問題の解決策を導き出すことや、解決策を提案すること、解決のための行動などが必要ですが、問題を問題と見極める力も大切になります。問題解決力と一言で言ってもさまざまな力が必要になるため、上記のどれか1つが欠けてしまうだけで問題解決に至らなくなることもあるでしょう。
また、1つの問題解決で終わることなく、1つのクライアントに年単位でコンサルを行う場合もあるため、長期で問題解決に付き合っていくこともあります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はどの業界においても重要なスキルですが、コンサル業界ではコミュニケーション能力が必要不可欠です。クライアントの意見や意向をしっかりと聞き取れるコミュニケーション能力があれば、解像度の高いアウトプットができるようになります。
また、コンサル業界は新人であるアナリストにも発言権が与えられるため、自分の意見をわかりやすく伝えるスキルは重要です。コミュニケーション能力は時にプロジェクトを円滑に進めることにも繋がるため、非常に大事なスキルになります。
コンサル業界の志望動機を書きたい!アピールポイント3選
コンサル業界の志望動機を書く際は何をアピールするのかを明確にしましょう。採用担当者が「なぜ?」と食いつくような疑問に対して、説得力を持って答えられるような志望動機にする必要があります。
具体的には下記の3点をしっかりとアピールすることで、採用へと近づけるでしょう。
- なぜコンサル業界を志望するのか
- なぜその企業を志望するのか
- その企業でどのように活躍するのか
それぞれ詳しく解説するため、志望動機を考える際の参考にしてくださいね。
1. なぜコンサル業界を志望するのか
まず大前提として、なぜコンサル業界を志望するのかをしっかり説明できるような志望動機でなければいけません。
業界に対する理解が薄っぺらいと思われてしまうような志望動機では採用担当者に響かないため、コンサル業界への理解を深めて志望動機を作成しましょう。具体的には「その理由であれば他の業界でもいいのでは?」と突っ込まれてしまうような志望動機は、薄く感じられてしまいます。
そもそもコンサル業務はイメージが付きにくいため、抽象的なものになりがちです。コンサル業界を志望しようと考えた、思い当たる理由を挙げ、具体性を持って伝えられる志望動機を作りましょう。コンサル業界の志望動機の作成は、他の業界よりも難易度が高いですが、説得力のある志望動機を作れるとライバルに差を付けられるはずです。
2. なぜその企業を志望するのか
その企業を志望する理由は、担当採用者がもっとも重視している箇所といっても過言ではありません。
その企業の理解を深め、特徴を理解し「この企業でなければいけない」という思いを伝える必要があります。複数の分野に分かれているコンサル業界の中でなぜその分野を選んだのか、その企業でどんな業務を手掛けたいのかなど、細かいところまで掘り下げていきましょう。具体的なエピソードを交えながら志望動機を作成することで、より説得力のあるものに仕上がりますよ。
3. その企業でどのように活躍するのか
「その企業でどのように活躍するのか」という、その企業に利益をもたらすようなスキルや経験、ビジョンを伝えましょう。面接や書類審査では、志望動機を見た採用担当者に対して、活躍しているイメージを持ってもらうのがゴールです。
自分のスキルや強みを、自信を持って伝えることになりますが、自慢にならずにあくまで企業にとってのメリットと思ってもらえるよう心がけましょう。業務に関連付けられるスキルや強みを伝えられると、より企業へアピールできます。
ES・面接に使える!コンサル業界の志望動機の書き方
ESや面接に使える、コンサル業界の志望動機の書き方を紹介します。以下の3点を頭に入れて書くことで、エントリーシートで落とされてしまうことは少なくなりますし、面接での質問にもスムーズに答えられるようになるでしょう。
- 志望動機書の目的を忘れない
- 論理的思考力の伝わる構成で書く
- 自分自身のリアルな経験を具体的に書く
それぞれ詳しく解説していきます。
志望動機書の目的を忘れない
まずは、志望動機書の目的を改めて理解しておきましょう。
志望動機書の目的は志望動機を伝えるのが目的と考えられがちですが、あくまで志望動機書は内定を獲得するための手段にすぎません。志望動機を伝えることが目的の志望動機書では、自己中心的な内容になってしまい、志望動機の意味がわかっていないと思われてしまうかもしれません。
内定を得るために何を伝えるべきなのかを考えて志望動機書を作成することで、コンサルの仕事をしているビジョンやイメージを持ってもらいやすくなるでしょう。
論理的思考力の伝わる構成で書く
志望動機に記載する内容は、論理的でなければいけません。この会社をどんな理由で志望しているかという部分ももちろん見られますが、それと同じように、志望動機の文章構成から論理的思考力のある人間なのかも見られます。
また、説得力のある文章構成にするためのテンプレートとして有名なのがPREP法です。PREP法は、Point→Reason→Example→Pointの略で、結論→理由→具体例→結論の順番で構成を作成します。最初に結論から述べてから最後に繰り返し結論を伝えることで説得力のある伝え方ができ、採用担当者に自身の想いを適切に伝えられるでしょう。
自分自身のリアルな経験を具体的に書く
志望動機は自分自身がリアルに経験した、具体的な内容を書くことが効果的です。
採用担当者は全ての志望動機に目を通すことになるので、具体性のない志望動機や大勢の人と同じような内容の志望動機では、採用担当者の興味を惹くことができません。リアルな経験がきっかけとなり、コンサル業界を目指すことになったというエピソードは、面接でも詳しく聞きたいと思ってもらえることでしょう。さらにリアルな経験談から会話を弾ませ上手く会話を広げることができ、コミュニケーション力も評価してもらえます。
また、志望動機に経験を具体的に書くことで、どのような人生を送ってきたのかを知ってもらうきっかけにもなるでしょう。
コンサルの種類別の志望動機4選!内定者の例文
コンサル業界の種類別に、内定者の志望動機を例文として紹介します。
- 戦略系コンサル
- 総合系コンサル
- IT系コンサル
- シンクタンク系コンサル
コンサル業界を目指そうと思っている方は志望動機作成の参考にするとよいでしょう。
また、すでに志望動機を作成した方は、自身の志望動機と比較して遜色がないかチェックしてみましょう。
戦略系コンサル
私は、世界経済の一体化の中で日本経済の今後について強い問題意識を持っており、将来的には「強い日本」造りに貢献したいと考えています。その手段として、日本を支えている企業を強くすることが挙げられます。
大学入学後、高校時代の先輩が立ち上げた会社で半年間、手伝いをさせて頂いたのですが、経営に関してプロでないため会社の資源が効率的に有効に利用されていない印象を受けました。このような状況にある企業は非常に多いのではないかと感じています。
私はここで会社全体に影響する「経営戦略」のコンサルタントとして、そのような企業の可能性を最大限に引き出したいと強く思っています。御社が持つグローバルなノウハウを活用により、企業の問題や課題を解決し企業を強くすることによって、「強い日本」の実現に貢献ができると考えています。
ここで企業の成長に大きな貢献ができる可能性を持ったコンサルティングに魅力を感じ、貴社を志望しました。
出典:https://unistyleinc.com/entry_sheets/79
総合系コンサル
理由は2点ある。1つ目はリスクコンサルティングに強い点だ。貴社は内部統制やリスクマネジメント、セキュリティなどに豊富な知見を持ち、リスクアドバイザリーファームの調査で1位を獲得するなどリスクコンサルティングに強みを持つ。私はオンライン予備校で事業拡大に取り組む中で、情報管理や著作権などへの配慮、人材管理といった企業運営が非常に重要であることを学んだ。この経験からリスクコンサルティングの業務に興味があるため、貴社が最適と考える。
2つ目は少数精鋭である点だ。貴社は他の総合系ファームと比較して従業員数や採用人数が非常に少なく、 少数精鋭の形をとっている。私はオンライン予備校で集客や業務改善、生徒の指導など様々な仕事に携わり、その中で幅広い仕事に携わることが刺激的で楽しいことを学んだ。この経験から幅広い仕事に携わりたいという思いがあり、少数精鋭でより一人当たりの仕事の幅が広い貴社が最適と考える。
出典:https://unistyleinc.com/entry_sheets/74537
IT系コンサル
クライアントの課題を根本から解決できる点で、ITコンサルティングに興味を持った。その理由は、人生の夢が「相手の課題を根本から解決し、その結果『機能全』状態の企業の総数を増やすこと」だからである。この夢は、SMBCグループの一員として、多くの人が利用するシステムの開発に携わってきた貴社でこそ実現できると考える。
「『三井住友カード』の主要システムであり、パソコン等からどこでも利用できる「Vpass」の開発を担当した」という貴社の実績を知り、その考えに確信を持った。上記の目標は、60社以上の会社説明会への参加を通して形成された。これは、自身の課題解決力を通して現状を打開することにやりがいを感じてきたと考えるからである。
一例として、浪人期に現役時代の勉強法の欠点を発見・改善して偏差値を15上げて達成感を得たことが挙げられる。生涯を通して課題解決をしたい私にとって、コンサルティング以上の職はない。
出典:https://unistyleinc.com/entry_sheets/69581
シンクタンク系コンサル
私は将来、自分の言動が誰かを支え、影響を与えられるようになることが目標だ。理由は学生時代に学んだ社会学が影響している。社会学は、目の前にある事象を見つめるのみで、具体的な提案をすることはタブーである。多くの社会課題を考えてきたが、その先の行動に変えることは難しかった。貴社であれば、自分のなす行動が社会課題の解決の一端を担えるのではないかと考える。自分の普段の行動が全てお客様への提言へ繋がっている中で、責任を持って取り組むことが出来ると考えている。
多くの分野がある中で、自身の出産・妊娠関連の興味から、医療分野、少子化の対策について関わりたいと考えている。出産の環境が少子化等に繋がる部分があると考えているため、自身が培った知識を活かしつつ、他問題解決に貢献したい。
また、社会調査をした経験から、貴社の調査ノウハウの下で調査・分析にも関わっていきたいと考えている。
出典:https://unistyleinc.com/entry_sheets/62809
コンサル業界の志望動機で避けるべきポイント
コンサル業界の志望動機で、避けるべきポイントがいくつかあります。志望動機の1つとして考えていることかもしれませんが、以下のような内容は心に留めておく方がよいでしょう。
- 抽象的なイメージの内容
- 年収が高い・勤務地が良いなど労働条件への魅力
- 転職を前提とした今後のキャリアを見据えた内容
- 前職の悪口
それぞれなぜ志望動機に含めない方が良いのか、詳しく解説していきます。
抽象的なイメージの内容
コンサル業界は高学歴な人が多く、華やかなイメージがあるため、イメージからコンサル業界に興味を持ち始めた人もいることでしょう。しかしそれを志望動機として書く必要はありませんし、そのような抽象的なイメージを志望動機に記載することはマイナス評価となる可能性の方が高いです。
コンサル業界に優秀な人が集まる傾向がありますが、結果的に高学歴な人材が集まっているだけに過ぎません。コンサル業界の志望動機で抽象的なイメージを含めて記載すると、採用担当者からは業界のことを理解していない人と捉えられてしまうでしょう。
年収が高い・勤務地が良いなど労働条件への魅力
年収や勤務地などの労働条件を志望動機として含めることも、避けた方がよいでしょう。
コンサル業界の年収が高いのは、労働時間の長さや業務の難易度が高いために起きたことであって「コンサル=年収が高い」というわけではありません。また、勤務地の良さが志望動機になると、立地の悪い勤務地に転勤する場合は不都合なのかと感じられてしまうかもしれません。
そもそも年収が高くて勤務地が良いという労働条件であれば、コンサル業界以外にも選択肢があります。年収が高いことや勤務地が良いなどの労働条件はあくまで付加価値でしかないので、志望動機にはなり得ません。
転職を前提とした今後のキャリアを見据えた内容
転職を前提として今後のキャリアを見据えた内容を志望動機に含めることも、やめた方がよいでしょう。
今後のキャリアを考えていることは、しっかりライフプランが練られていて評価されるのでは?と考えることもできます。しかし、転職を前提としたキャリアプランは「コンサルタントでの経験を踏み台にする」という意味で捉えられてしまう可能性が高いです。
また、コンサルタントは本来クライアントの課題解決が仕事ですが、キャリアアップを目的として「自分のために仕事をする」と捉えらかねません。
実際、コンサル業界はキャリアアップのために自主退職する人が多く、離職率の高い業界です。そのため、入社する前の段階で今後の話題を出すのはやめておきましょう。
前職の悪口
志望動機として、前職の悪口を含めることはやめましょう。
直接的な悪口ではなく、志望する企業を立てるため「以前勤めていた会社はダメでしたが、それに比べて御社は…」という切り口でも、結果的に前職の悪口を言っているのと同じです。採用担当者から悪口を言っている人という印象を持たれてしまいますし、採用しても同じような理由で辞めてしまうのではないかと危惧されることでしょう。
前職の悪口は面接で意図せず発言してしまう可能性もあるので、十分注意しておきましょう。
まとめ
コンサルタントの志望動機について解説してきました。
コンサル業界は学生から人気の業界であるため、ライバルが多く就職活動を成功させるのは難しいと感じるかもしれません。ですがその分、志望動機を練り上げることでライバルを出し抜けるでしょう。
また、コンサル業界の志望動機では、ただ志望する理由を書くだけでなく、文章構成から論理的思考力を伝えることで、コンサルタントとして活躍するイメージを採用担当者に持ってもらえます。説得力のある志望動機に仕上げることで、面接でもよい印象を持ってもらえるため、採用担当者の目に留まるような志望動機を完成させましょう。