「残業続きの毎日から逃れたい」「もっと上流の工程を担いたい」などSIerからの転職先に悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
結論を言うと、SIerからのおすすめ転職先は以下が挙げられます。
上記に転職することで、現状の辛い毎日から逃れたり、さらなるキャリアアップが目指せる可能性があります。
今回は、SIerを辞めて転職したい人に向けておすすめの転職先を解説していきます。活かせるスキルや転職時の注意点、ポイントなども詳しく解説しますので是非最後までチェックしてみてください。
SIerからのおすすめ転職先6選
まずは、SIerから転職する際のおすすめの転職先を6つの職業に分けて解説します。今回はSIerからSIerへの転職ではなく、職種の違う転職先をピックアップしました。
SIerでは、仕事量の多さやストレス、精神的な辛さなど、ブラックな理由が転職のきっかけになりがちです。今の環境から脱却し、より自分が求める環境に身をおきたいと考えている人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
Web系エンジニア
Web系エンジニアはWebサイト、ECサイト、Webアプリなどの設計、開発、運用、保守などを行う仕事です。クライアントの要望をもとにシステムの設計から実装まで、大規模なプロジェクトが多いSIerに対して、WEB系エンジニアは比較的小さな規模のプロジェクトを進めることが多いです。
また、SIerでは下請けに発注することも多く、管理をプロジェクト進行をメインとすることも多いため、より本格的にシステム開発に携わりたいならエンジニアに進むことをおすすめします。
なお、エンジニアと言っても、インフラ系、システム系とさまざまですが、WEB系エンジニアは主にWebサイトやアプリの設計や開発を仕事内容としています。自分が出したアイデアが採用されたり、ユーザーからの評価を貰えたり、ユーザーの声を聞いてより良い形に修正したりと、やりがいを感じられる部分が大きいです。
必要スキル
Web系エンジニアには以下のようなスキルが求められます。
- HTML・CSSの知識
- プログラミング言語による設計・開発の知識
- 分析力
- コミュニケーション能力
- テストやデバッグのスキル
特にベンチャーのWeb系企業ではノウハウや経験が少ないため、経験を持っている人材やプログラミングスキルが高い人材は重宝されます。
転職がおすすめな人
Web系エンジニアはアジャイル開発と呼ばれる、小単位での実装・テストを繰り返す開発が基本です。SIerに比べてプロジェクト進行のスピードが速いため、新しいことに挑戦したり、効率的に進めていける人におすすめと言えます。
また、SIerではプロジェクト進行が主な役割となり、開発に関わらないことも多いため、プログラミングが好きで開発業務に従事したいと思っている方にもおすすめと言えるでしょう。
ただし、Web系は薄利多売な業界で潤沢な資金があるわけではないため、SIerよりも給料が低くなる可能性には注意してください。それでも問題ないと感じる人であれば、SIerでの経験が活きるWeb系エンジニアへの転職は、非常に成功しやすいでしょう。
社内SE
社内SEは、自社のシステム構築、運用、保守に関わる業務を行う職業です。社内で使用するサーバー、ネットワークなどのインフラ設備も社内SEの仕事で、業績アップや業務改善、セキュリティ対策も行ったりと業務は多岐に渡ります。ちなみに社内SEにはDX化を推進する役割も求められることが多く、幅広いITの知識が必要になります。
なお、社内SEは客先常駐がないことにより、人気であり競争率も高い職種です。そのため転職を成功させるなら、スキルやこれまでのキャリアから、自分にあった採用率の高い転職先を紹介してくれる転職エージェントの利用がおすすめです。
必要スキル
社内SEに転職する際に必要なスキルは以下の通り。
- システム設計・開発、運用・保守スキル
- 予算管理スキル
- コミュニケーション能力
システム開発をする以上、開発スキルは必須です。また、社内のシステムを運用・保守することになるため、トラブルを未然に防いだり、トラブルが起きた際の対処を行った経験があれば、社内SEになった際に活かせるでしょう。
さらに、社内SEは予算からシステム設計や外注費を賄うため、予算管理のスキルも重要です。どういったシステムにすべきか、社員とやり取りする場面も多いためコミュニケーション能力も重要です。
転職がおすすめな人
社内SEになるには、以下のようなスキルが必要です。
- システム開発・運用スキルがある人
- 企業の経営・事業戦略に興味がある人
- ワークライフバランスを重視したい人
- プロジェクトマネジメントスキルがある人
- コミュニケーション能力がある人
社内SEは、自社のシステム開発や運用に携わります。そのためのスキルが必要なことはもちろん、システムを導入する目的や戦略もよく理解しておかなければなりません。そのため、経営や事業戦略にも興味がある人は社内SEに向いていると言えるでしょう。また、リソースがないことで外注を行うこともあるため、プロジェクトマネジメントスキルやコミュニケーション能力も必要です。
なお、他社のシステム開発で、進行状況に応じて納期に追われることに嫌気が指している方、ホワイトな環境に身を置きたい方にも向いています。
SES
SESは「System Engineering Service」の頭文字を取った言葉で、他社のプロジェクトに自社の社員を派遣するという業態です。自社でシステム構築することはなく、他社からの依頼に応じてSESが労働力を派遣します。
ちなみに技術者派遣と混同されがちですが、SESは労働者とSES企業が雇用形態を結び、技術者派遣は派遣会社と雇用形態を結びます。SESの場合はSES企業に指揮命令権があり、技術者派遣の場合はクライアント企業に指揮命令権が委ねられるという違いがあります。
必要スキル
SESエンジニアで必要なスキルは以下のとおりです。
- システム設計・開発スキル
- 一般常識・マナー
- コミュニケーションスキル
出向先には技術者として赴くため、システム開発のスキルは必須です。案件ごとに必要な開発技術や知識が最も重要なため、常にスキルアップを求められます。また、他社に赴いてシステム開発を行うため、コミュニケーションスキルはもちろん、一般常識やマナーも必要と言えるでしょう。
なお、SIerでは成果物の納品がゴールのためマネジメントスキルも必要でしたが、SESではスケジュールを管理する必要がないため求められません。
転職がおすすめな人
SESへの転職が向いている人は、以下のとおりです。
- 情報のキャッチアップが得意な人
- 開発スキルが高い人
- 未経験の技術を勉強する向上心がある人
なにより、SESエンジニアに求められるのはシステム開発技術です。依頼企業はリソース不足により依頼してくる場合がほとんどなため、技術力がなければこなせません。そのため、常に最新技術のインプットを行ったり、未経験の技術を身につけるための向上心がある人に向いています。
フリーランスSE
SIerからフリーランスSEに転職するという選択肢もあります。働き方が多様化している近年において、フリーランスとして活動しているSEも珍しくありません。最近では、フリーランスエージェントやクラウドソーシングによって案件を探しやすくなりました。
これまで会社がやってくれていた案件の営業や受注に伴う業務など細々とした作業も自ら行うことになり、大変な部分も増えますが、その分高収入を狙えますし自由に使える時間も得られることになるでしょう。
しかし、フリーランスは自らの力のみで生活をしていくことになり、リスクも大きいため、転職よりも思い切った選択になります。そのため、フリーランスになりたい方は、よく考えてから判断することをおすすめします。
フリーランスの方はこちら:みらいワークス関連サービス
>> フリーランスコンサルタントのための案件紹介サービス【フリーコンサルタント.jp】
必要スキル
フリーランスSEになるにあたって、必要なスキルは以下のとおりです。
- スケジュール管理能力
- 自己管理能力
- コミュニケーションスキル
- プログラミングスキル
フリーランスSEは、条件交渉から受注、システム開発、納品まですべて一人でこなすため、自己管理能力は必須です。また、仕事を見張る人もいないことでだらけてしまわないためにも自己管理能力が必要と言えるでしょう。
もちろん、依頼企業とのやり取りや信頼構築のためのコミュニケーション能力やプログラミングスキルも必要です。とくにプログラミングミングスキルは、スキルのレベルに応じて大きいシステム開発ができるかに影響があり、ひいては年収にも関わってくるため大切と言えます。
転職がおすすめな人
フリーランスSEへの転身がおすすめな人は以下のとおり。
- 一人でも営業~納品まですべての工程がこなせる人
- プログラミングスキルが高い人
- 人脈形成が得意な人
- 向上心が強く自己成長がでいる人
- 高収入を狙いたい人
フリーランスになると自身で案件を獲得し、スケジュールを管理することになり、社員として働いていた時よりも裁量が大きくなります。そのため、プロジェクトを自ら動かす実感ややりがいを求めている人におすすめです。
また、社員時代よりも報酬が得られる可能性が高いため、収入アップを目指す人にもフリーランスという働き方はおすすめできます。
しかし、フリーランスならではの苦労も多く、自己マネジメント能力や営業力、コミュニケーション能力、情報収集など、社員時代よりも多くの手間や労力がかかります。税金の勉強も必須になり、SEとしての仕事をこなすだけではいけませんが、フリーランスのデメリットの部分が気にならない人であればフリーランス転身に適しているでしょう。
ITコンサルタント
SIerからの転職は同業他社を選択することが多いですが、異業種であるITコンサルタントに転職するのもおすすめです。業種が違ってもITコンサルタントであれば、SIerとして培ってきた実用的なスキルや知見が課題解決に活かせるでしょう。
ITを駆使してクライアントの経営課題を解決に導くのがITコンサルタントの業務のため、SIerで働くよりも上流工程での仕事に携われるでしょう。
必要スキル
ITコンサルタントの転職で活かせるスキルは。以下のとおり。
- 要件定義・設計・システム開発スキル
- 論理的思考力
- コミュニケーションスキル
- プロジェクトマネジメントスキル
ITコンサルタントは、依頼企業に課題解決の提案をするなど、SIerよりも上流工程の仕事をするため、論理的思考力やコミュニケーションスキルが必要です。もちろんSIerで培ったスキルが無駄になるということはなく、システム開発知識があることで、より具体的な提案内容をまとめられるでしょう。また、全体的なプロジェクト進行を行うため、プロジェクトマネジメントスキルも必要になります。
転職がおすすめな人
ITコンサルタントへの転職がおすすめな人は、以下のとおりです。
- 市場の動向・経済に関心がある人
- 好奇心が旺盛な人
- 論理的思考力がある人
- メンタルが強く体力がある人
- プロ意識が高い人
プロジェクト進行にあたって、思いがけないトラブルが生じる場合もあるため、論理的に考え解決策を見つけられる人は、とくにITコンサルタントに向いています。
また、コンサルタントである以上、依頼企業に適切な提案を行う必要があるため、市場の動向や経済状況のチェックも欠かせません。さらにコンサルタントという職業は、プロジェクト進行の要でもあるので、精神的にも体力的にも優れた人材でなければこなせないという事実もあります。
SIer営業職
SIerでSEとして働いていた人は、IT業界での営業への転職もおすすめです。営業という職種は、なにより商材に関する知見が深くなければいけません。その点、元SIerであればIT分野に関する知見が豊富なため、商材について深く理解して顧客に適した提案ができるでしょう。
顧客の課題解決を目的としますが、ITコンサルタントほど重い責任はなく、成績次第ではインセンティブを獲得できる可能性がある点も魅力的です。
必要スキル
IT営業職に必要なスキルは以下のとおりです。
- IT分野の知識
- コミュニケーション能力
- タフネス
IT営業職では、SIerとして働いていたという経験そのものが活かされるでしょう。しかし、ITはシステム開発だけではないため、就職先によっては、システム開発の他にも勉強する必要があります。そのため、今の知識をより活かすのであれば、SIer営業職への転職がおすすめです。
また、営業職であるため、コミュニケーション能力やタフネスも必要です。クライアントへの営業や折衝が主な仕事となるため、コミュニケーションによって信頼を得られるのは強みとなるでしょう。無理難題を交わしたりこなしたりするための、タフネスも重要なポイントのため覚えておいてくださいね。
転職がおすすめな人
IT営業職への転職は、以下のような人におすすめです。
- IT分野の知見が深い人
- プレゼンテーションスキルが高い人
- 学習意欲が高い人
- 柔軟に考えたり行動できる人
コミュニケーション能力やプレゼン力、交渉力のある人はIT営業職への転職がおすすめです。他にも問題解決力や冷静な判断力がある人、クライアントの課題解決に達成感を得られる人などがおすすめと言えます。
なお、SIerとして働いていた時よりも、社外の人とコミュニケーションを取ることが非常に多くなるため、それがストレスになる人にはおすすめできません。
SIerを辞める人のよくある理由
SIerを辞めようと考えている人にはさまざまな理由があります。キャリアアップのために転職を考えているという前向きな退職の人もいますが、ブラックな労働環境から抜け出したいというネガティブな理由で辞める人が多いのが現状です。
そこで以下からはSIerを辞める人のよくある理由を6つ取り上げます。
なぜ辞めたいのか、理由がはっきりしていないと転職しても同じように不満を感じてしまう可能性があります。辞める理由を今一度考えてみましょう。
1. 残業が多い
SIerでは残業時間が長い会社が多く、SIerを辞めたいと思う理由に挙げる人がたくさんいます。
システム開発の現場ではスケジュール通りに開発が進まないことが非常に多く、エラーやバグが発生することによって時間を取られてしまうケースが少なくありません。納期によっては残業だけに収まらず、徹夜や休日出勤しなければならない状況に追い込まれる可能性もあるため大変です。
心身ともに疲れてしまうことで作業効率も落ちてしまい、プロジェクトの進行が遅れてしまい悪循環となるでしょう。残業が多いことが辞めたい理由になっている人は残業が発生しにくい仕事や納期に縛られずに働ける仕事がおすすめです。
2. 給料が低い
SIerの中でも中小企業や零細企業の場合は給料が上がりにくいため、給料に不満を持っている人も多いです。
IT業界では多重下請け構造になっており、2次請け、3次請け、4次請けなど、何層にも渡って委託されることがあります。中小企業や零細企業のSIerは下流工程になることが多く、間に多くの企業が入っていることで報酬も少なくなってしまいます。ただでさえ残業が多いのに加えて、それに見合った給料が得られないということで、辞めてしまう人も少なくありません。
しかし、企業から直接依頼を受ける一次請けSIerであれば、その限りではありません。実際に年収1,000万円を超える企業もあるため、給料が低いことだけがネックの場合は、上流工程を担う大手SIerに転職するとよいでしょう。
3. 客先常駐ということにストレスが溜まる
SIerは客先常駐になることもあり、それがストレスと感じる人もいます。毎日社員と同じように出社しますが、クライアント先なので常に外部の人としてみられることになり、打ち解けるのに時間がかかる人も多いです。
また、コミュニケーションを取ることが少なくなり、孤独感や気まずさを感じてしまい、環境になれないことがきっかけで辞めたいと思う人も少なくありません。
4. 土日や昼夜問わずエラーの対応に追われる
SIerでは、土日や昼夜問わずエラーやバグの対応に追われることがあります。
担当しているシステムが日中稼働している場合、夜や休日にならないとリリースできず、時間を縛られるのはよくあることです。翌日までに復旧しなければいけないエラーが発生すれば、徹夜で作業することも当たり前の世界なので、休日でも気が休まらないこともあるでしょう。
そのため「仕事とプライベートをきっちり分けたい」という人は、残業や突発で業務が発生することがない仕事に転職することがおすすめです。
5. 裁量のある仕事をしたい
裁量のある仕事をしたくてSIerからの転職を考える人もいます。SIerはクライアントが決めたIT戦略に従ってシステム開発を行うため、何かを提案したりすることが少なく、つまらなさを感じてしまう可能性もあります。
戦略を立てる仕事をしたい、と考える方は、ITコンサルタントへの転職がおすすめと言えます。ITコンサルタントは、企業の課題をITの技術によって解決することを目的としており、裁量の幅が大きいです。
6. さらなるスキルアップを目指すため
SIerを辞める理由として「スキルアップしたい」という前向きな理由で転職を考えている人もいます。SIerの中でも下流工程を担う企業の場合、要件定義や基本設計はすでに完了した状態で、システム構築をするだけというケースがあります。
つまり、要件定義や設計など、さらに上流工程でしか従事できない業務に興味がある人が転職を考えるようです。また、上流工程になればなるほど、今よりも待遇が良かったり、年収が上がるため、年収目当てで転職を考える人も少なくありません。
SIerからの転職に際し注意すべき4つのポイント
SIerから転職することで、近い業種であっても働き方が大きく変わることになります。転職する前に以下の注意点について確認しておきましょう。
- スキルが足りないと転職が決まらない
- 自己PRができないと転職が決まらない
- 給料が下がる可能性もある
- 仕事内容や働き方が変わってストレスが溜まることもある
以下から、上記の4つのポイントについて詳しく解説していきます。
1. スキルが足りないと転職が決まらない
SIerから転職する際に、スキルが足りなくて転職できない場合があります。現状に不満を持っていたとしても、エンジニアとしてのスキルが足りなければ、同じSIerでも条件の良い企業には入れません。
転職する年齢が20代であればスキルが見られるだけでなく、ポテンシャル採用してもらえることもありますが、30代になってくると即戦力として求められるため、スキルが足りないと転職がより難しくなります。そのため、まずは自分のスキルや経験で転職したい企業に手が届くのかを確認した上で転職活動を始めましょう。
現状では良い条件の転職先が見つからないという場合は、転職活動前にスキルアップを行なうことをおすすめします。
2. 自己PRができないと転職が決まらない
転職活動では自己PRできなければ転職が決まりません。システム開発スキルがあっても、コミュニケーションスキルがないことで転職活動が進まないという場合も多いです。
そのため、コミュニケーションスキルに不安を感じる方は、スキルの棚卸しや携わった業務の洗い出しを行い、自分の強みは何なのか、良く分析したうえでアピールする内容を決めておくことをおすすめします。
3. 給料が下がる可能性もある
SIerからの転職では給料が上がることもあれば、下がることもあります。そもそもSIerの給与水準はIT業界の中でも比較的高い傾向があるため、拘束時間の短い業種や責任が重くない業種を選ぶと給料が下がることもあるでしょう。
他にもエンジニアとしてもっとプログラミングをやりたいからという理由で、ベンチャー企業やスタートアップ企業を選ぶと給料は下がる可能性が高いです。
転職することで給料が上がるという考えを漠然と持っている人がいますが、働きやすさややりがいを求めることで給料が下がる場合もあるので、何に重きをおいて転職するかを明確にしておきましょう。
4. 仕事内容や働き方が変わってストレスが溜まることもある
転職することで、これまでのストレスが軽減されるわけではありません。待遇が良いSIerに転職して業務内容がほとんど変わらない場合もありますが、業種や職種を変えることで仕事内容や働き方が変わって新たなストレスを感じる人もいます。
残業時間の多さから脱却したくて転職した結果、残業がなくなったが同時に裁量も少なくなりストレスが増えたなど、全てが順当にいくわけではありません。転職に失敗してしまう可能性もあると考え、自分が求める働き方や仕事内容をよく考えたうえで転職を行いましょう。
SIerから転職を成功させるためのポイント4つ
SIerからの転職に成功すれば、一生働ける職場が見つかる可能性もあります。良い転職にするための以下のポイントを押さえておきましょう。
- スキル・経験の棚卸を行う
- ポジティブな転職理由を考える
- 転職先で自分が役立てると思う理由を答えられるようにする
- 転職先から内定をもらってから現職をやめる
それぞれについて、以下から詳しく解説していきます。
スキル・経験の棚卸を行う
まずは、転職を成功させるために、SIerとして得てきたスキルや経験を棚卸ししましょう。棚卸しをすることで、転職先で何を活かせるのかが明確になるため、面接でも上手く自己PRできるようになります。
プロジェクトや業務として行ったことだけでなく、コミュニケーション能力やリーダーシップ、論理的思考力、プレゼン力など、日々の中で培われていったスキルについても挙げていきましょう。できるだけ細かく挙げていくことで、自分に向いている業種や職種が明確になり、転職先のミスマッチを防げます。
ポジティブな転職理由を考える
SIerから転職する際はポジティブな転職理由を考えましょう。「給料が低いから」「残業や土日出勤が多いから」「人間関係がよくなかったから」というようなネガティブな理由は、面接官からすれば「前職の悪口を言っている人」という悪い印象を与えてしまいます。
また、採用しても「何か不満が出るとすぐに辞めてしまうのではないか」と捉えられる可能性もあります。そのため、面接で伝える転職理由はポジティブな印象が与えられる内容にしましょう。
転職先で自分が役立てると思う理由を答えられるようにする
転職先で自分がどのように役立つのか、自信を持って答えられるようにしておきましょう。役立つことを上手くアピールできれば、採用側も働いた時のイメージがしやすく印象にも残りやすいです。
しかし、アピールするためには転職先がどのような企業なのか理解を深めなければなりません。書類選考・面接の前には企業の情報もしっかりと収集して、自分のスキルと照らし合わせ、どのように貢献できるか把握しておきましょう。
転職先から内定をもらってから現職をやめる
転職する際は、必ず内定をもらってから現職を辞めるようにしましょう。早く辞めたいという気持ちがあっても、退職してしまうと収入源がなくなってしまいます。
退職してから転職活動を行うのは、転職活動に集中できるというメリットはあるものの、就職先がすぐに決まらなければ経済的に苦しくなる可能性が高いです。また、焦って就職を決めて満足できない転職になる可能性もあるでしょう。そのため、退社後の時間や休日を使って地道に転職活動を進めることをおすすめします。
また、一度仕事を辞めてリフレッシュしたい、身体を休めたいと考えている方であれば、その期間の資金を貯めたうえで退職して次の職場を探すという流れでもよいでしょう。
まとめ
SIerからのおすすめ転職先は以下のとおりです。
上記は、SIerで働くよりも上流の工程を担えたり、スキルアップ・キャリアアップができる転職先です。転職するにあたって辞める理由は様々だと思いますが、今後も同じIT分野で働きたいと考えているのであれば、ぜひ参考にしてください。
なお、転職を成功させるには、以下4つのポイントをおさえることを意識しましょう。
- スキル・経験の棚卸を行う
- ポジティブな転職理由を考える
- 転職先で自分が役立てると思う理由を答えられるようにする
- 転職先から内定をもらってから現職をやめる
上記をおさえておくことで、自分の強みやアピールポイントを余すことなく伝えられ、採用担当者からの印象もよくなります。行きたい企業がある方はもちろん、これから転職活動を始める方も、ぜひ意識しておきましょう。