「個の能力を徹底的に磨け」。そこから業界も、日本も、世界も変革する。株式会社Regrit Partners 代表取締役社長 山木智史氏インタビュー

株式会社Regrit Partners 代表取締役社長 山木智史氏

増え続けるコンサルティング人口。そのなかで「コンサルティング業界における人材輩出企業」を目指す株式会社Regrit Partners(リグリットパートナーズ)代表取締役社長 山木智史氏は「個」の能力を高めることが大事だと言う。大きな成長曲線を描き、世界を見据えたコンサルティング企業の取り組みと、今求める人材とは。

代表取締役社長
山木 智史(やまき・さとし)

ABeam Consulting や 現EY Strategy & Consultingなどを経て、大手グローバルファームグループの日本法人立ち上げに参画。その後“強力な個”の輩出を通じてコンサルティング業界を変革すべく、2017年8月にRegrit Partnersを創業。

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業界を取り巻く課題を、自分が解決しようという想いからのスタート

──山木さんは、様々な企業でコンサルティングをご経験されていますが、その中で感じたコンサルティング業界の課題とはどういったものなのでしょうか。

現在のコンサルティング業界において、ほとんどのファームが「プロダクトアウト型のコンサルティングを行っていること」が課題だと思っています。プロダクトアウト型の問題点は2つあり、ひとつは「クライアントに対して本質的な問題解決にならないこと」、もう一つは、「コンサルタント個人が育たないこと」だと考えます。

固定のシステムやサービスがあり、最終的にそれをクライアントに提供することが決まっている、”プロダクトありきのサービス”の場合、固定の商品があることで、どうしてもそれを売らざるを得なくなってしまうという問題が発生します。それは「クライアントの課題にフィットしなくても、押し込まなければならなくなる」ということであり、クライアントにとって最適解ではないと考えています。

そのため、当社ではイシュードリブンで、クライアントを自立自走させるサポートを提供しています。クライアントに見えている課題や見えていない課題を発見し、何を優先して取り組むのか、という本質的な課題解決を目指しています。もちろんプロダクトアウト型のコンサルティングにも一定のニーズがあるので、根本的に否定はしません。ただ、我々はそこを目指していないですし、我々のやろうとしていることこそがコンサルティングの本筋だと思っています。私は、コンサル業界の課題に対し、本当の意味で課題解決のできる精鋭集団を作って社会に貢献していきたい、不条理なコンサルティング業界の常識を破壊したいと思っています。

また、プロダクトアウト型のもう一つの課題は、コンサルタント個人が本質的な課題の発見と解決という根本的な能力を伸ばすことが出来ない点だと思います。

企業の問題を解決するのがコンサルタントの仕事なのに、問題解決に関係なく会社に属し、会社が提供するサービスをクライアントに移植したら給料がもらえてしまう。私は、そのようなサラリーマン化している業界構造では、問題解決のできる”強い個”は育たないと思っています。

生き残るためには「個の能力を徹底的に磨け」

──「強い個を作りたい」という想いは、御社がVisionに掲げている「CxO Firm」という言葉とも関係があるのでしょうか。

そうですね。「CxO Firm」は当社を端的に表している言葉だと思います。私たちは、個の能力を磨いた結果として、1000人のCxOを輩出することを目標にしています。

私は現代社会において、既に会社のブランドに頼る時代は終わり、強い個が生きてくる時代がやってきていると感じています。どんなに大きなファームや小さなファームでも、最初のきっかけを作るのは強烈な個の存在。まずは、個の能力を高めてから、目の前のクライアントを助けられる状態にする。それがどんどん連鎖し、大きくなった結果「世界を変える」ことに繋がる状態を目標にしています。労働生産人口がどんどん少なくなっていく中で、我々は主要なリーダーを作ることができる会社を目標に「個の能力を徹底的に磨け」というコアバリューのもと「CxO firm」というビジョンを掲げています。

──実際に「CxO firm」実現するための取り組みについて教えてください。

リグリットでは、「コンサルティングビジネス」と「コンサルティング+1」の両輪を回すことで個の成長を支援しています。

──それではまず、コンサルティングビジネスについて教えていただけますか?

リグリットのコンサルティングは、「CxO Agenda」「Operation X」「Digital」の3つの分野に分かれています。「CxO Agenda(経営戦略・事業構想施策提案)」とは、新規事業開発や既存の事業戦略の策定といったデジタルトランスフォーメーションにおける全体の構想策定を指しています。これが全体のプロジェクトの10%ほど。「Operation X(業務構造改革支援)」は、フロントオフィスやバックオフィスの業務改革のテーマです。これが50%ほどあります。あとの40%がいわゆる「Digital(テクノロジー導入・活用支援)」と言われているIT部門の様々なご支援で、CxO Agendaから機関システムの刷新も行っています。

──3分野の割合について、何か特徴があるのでしょうか。

他社だと80%くらいあるDigitalの割合が、リグリットだと40%と少ない点が特徴だと思います。
理由として、我々はイシュードリブンをサービスポリシーにしているため、プロダクトありきのコンサルティングは行わず、業務の改革から入っていくケースが多いんです。そのため、オペレーションから少しずつデジタルに移行していき、手段としてテクノロジーを活用する形をとっているので、Digital割合が少なくなっています。

また、そのほかの要因として、当社ではSAP導入のような大規模なシステム開発をやらないんです。メジャーソリューションの特化部隊のようなものはないのも特徴ですね。本当にイシュードリブンでのコンサルという、ソリューションありきの問題解決ではない方法を身につけたい人には向いていると思います。

──大規模なシステム開発は行わないとのことですが、プロジェクトの規模としてはどういう案件が多いですか?

1チーム3~5人くらいが平均ですね。たとえば1チーム50人とかの規模になると、一人あたりの裁量権や負荷が小さくなるので当事者意識が芽生えにくい。でも3人くらいだと「自分がなんとかしなきゃ」となるので成長するなと実感しています。

──なぜ、取引先はエンタープライズにこだわっているのでしょう?

私は個人のキャリアにおいて、エンタープライズでの実績は、個人の価値を図る指標であると考えています。リグリットでは、エンタープライズと仕事をし、信頼を得た個人がより大きく飛び立っていくことを目標にしています。そのため、個人がリグリットを出た後も活躍していけるよう、より成長角度のある案件にこだわっています。

しかし、エンタープライズへのコンサルティングは非常に難易度の高いものです。
エンタープライズは、多くのリソースを活用して、日々ブラッシュアップして事業を運営しています。それでも、問題に直面し我々コンサルティングファームに相談してきている。そんなエンタープライズに対し、イシュードリブンなコンサルティングを行うことは非常に難易度が高い業務になります。このような厳しい状況に直面することを覚悟していない限り、リグリットでコンサルティングを行うのは難しいかもしれません。

──続いて、コンサルティング+1の業務についてより詳しく教えていただけますが?

「コンサルティング+1」とは、コンサルティングの仕事以外に、会社を運営するうえでコアとなる営業、採用、事業企画、経営管理などの業務に携わり、多角的な能力開発を行う環境を提供しようというシステムです。
担当するプロジェクトと平行して、それぞれが主体的に多角的な能力を伸ばせるという仕組みのため、個人としても成長でき、他者との差別化にもなる機会であると考えています。

──コンサルティングだけではなく、実際の事業経験を積めるのは貴重な経験ですね。

私は、当社の目標である「CxO Firm」を実現するためには、コンサルタント業務に取り組むだけでは足りないと考えています。
コンサルタントの弱点は事業の解像度の低さです。他社のビジネスを変革することしかしてきていないので、自社のビジネスを立ち上げてドライブすることは苦手。
例えば、営業経験のない人間が営業戦略を策定しても、その実効性に疑問符がつきます。また、事業経験がない人間が新規事業を始めても、実現は難しい。
そうした事態に立ちむかうためには、論理的な思考力を超えた粘りや意志の強さ、変化に対して柔軟に対応する力も必要になります。0から1を立ち上げるためには、コンサルタントとはまた異なる能力が求められるのです。
多くのコンサルタントが経営実務や事業経験がないという現状のままでは、この業界から事業を支えていけるような強い個は生まれにくいでしょう。

その点+1の活動は、事業の理解につながるうえ、コンサルティング以外のスキルを身に着けることが出来るため、個人として他者との差別化になると考えています。+1の活動は、役職やランクに関わらず、やりたい人がやりたい領域を担当するのが原則ですので、自分の力を成長させたい人には、とてもやりがいのある業務なのではないでしょうか。

大手ファームには、こうした全社員を対象とする“コンサルティング+1”のような提供環境はないため、大手では飽き足らなかった志をもつコンサルタントや、異業種からコンサルタントを目指そうという人材が当社には多く集まっています。

私のことを飛び越えていく人がどんどん出てくる環境を作っているつもりなので、ぜひこの仕組みを利用して、「個」の力を伸ばしていってほしいですね。

リグリットパートナーズは、何者かになりたい人の伴走者である

──これからの成長に向け、今、どんな人材を求めていますか?

「何者かになりたい」という志を持っている人ですね。日々変化している今の世界で、会社のブランドに頼らず、自分自身に矢印を向け、進んでいける人。その過程で自分にブランドをつけていきたいという思いのある人。私はそんな志をもった方と一緒に仕事をしたいと思っています。
個の能力を伸ばすことは、自分自身をブランディングしていくことです。会社のブランドに頼るのではなく、万が一当社が傾いたとしても、どこでも食べていけるようになってやる。そう考える人であれば大歓迎です。

──ありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。

現在、当社へ参画するメンバーは、大手ブランドを捨て挑戦してくる方が増えています。皆さんリグリットパートナーズの志に共感してくれる人ばかりです。「将来を見据えて新たなスキルを磨きたい」「自身の専門領域を広げて、強いビジネスパーソンに成長したい」と考えている方には、当社にはいくらでもチャンスがあります。コンサルタントとしてのスキルを高めながら、社内の経営実務に携わり、本気で「個の能力を徹底的に磨きたい」という方は是非ご参画ください。我々はまだ何者でもありません。けれど、いつかはこの国を変え、業界をリードする存在となるつもりです。この志に共感し、一緒に業界を変革してくださるような強い個とお会いできることを楽しみにしています。

株式会社Regrit Partners 企業情報

社名株式会社Regrit Partners (リグリットパートナーズ)
設立年月日2017年8月7日
業務内容コンサルティングビジネス(Strategy/Operation/Technology)
キャリアフロンティアビジネス
代表取締役山木 智史
資本金1億円
所在地東京オフィス
東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー13階
東京メトロ「永田町駅」直結、東京メトロ「赤坂見附駅」から徒歩1分

大阪オフィス
大阪府大阪市北区梅田1-3-1 大阪駅前第1ビル8階 billage OSAKA
JR各線「大阪駅」から徒歩4分
加盟協会JILS(公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会)

株式会社Regrit Partners 求人情報

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