【看護師転職サイト病院以外】病院以外の転職に強いおすすめの看護師転職サイト
2024.7.12 Column
看護師転職サイトで扱っている案件は、一般の病院以外にも、クリニック・介護施設・ツアーナース・産業看護師など様々です。本記事では、看護師転職サイトの中でも病院以外の取り扱い案件が多いサイトを5つ紹介しています。また、看護師の病院以外の転職先や病院以外の施設に就職する際の注意点なども併せてご紹介していますので、参考にしてください。
看護師転職サイトで病院以外の取り扱い求人が多いのは?
看護師転職サイトで病院以外の求人が多いサイトは以下の5つになります。
・マイナビ看護師
・MCナースネット
・看護のお仕事
・看護roo
・ナースではたらこ
マイナビ看護師
マイナビ看護師は、他の転職サイトに比べてクリニックや一般企業の求人が豊富です。多くの転職サイトが首都圏を中心に求人を取り扱っていますが、マイナビ看護師は地方求人の取り扱いにも力を入れています。例えば、自動車メーカーの産業看護師や精神科の農園事業での看護業務など珍しい案件も多数扱っています。マイナビのキャリアアドバイザーは、定期的に施設やクリニック介護施設などに訪問して内部の情報を収集しているので、転職の際には詳しい情報を教えてくれます。
MCナースネット
MCナースネットは、常勤のみならず、非常勤や1日のみの仕事(スポット)、短期・長期の派遣に強い転職サイトです。他の転職サイトでは取り扱いの少ないツアーナースや巡回入浴、イベントナースなど珍しい案件が多いのが特徴です。フリーランスの看護師として、自由な働き方を目指す看護師におすすめです。
看護のお仕事
看護のお仕事は、公開求人数60.000件以上(2021年8月時点)と業界屈指の規模を誇ります。病院以外のクリニック・介護施設・訪問看護・検診センターなどの転職先も豊富に案件を取り扱っています。転職中のみならず、転職後の悩み相談までフォローしてくれます。看護のお仕事では、現場の雰囲気や職場環境などリアルな情報を得ているので、病院以外の転職先探しにもピッタリな提案をしてくれます。
看護roo
利用者満足度96.3%、10年以上に渡って看護転職サービスを提供の実績がある、業界トップの看護転職サービスとなります。病院以外の案件も多く取り扱っており、クリニック・保育園・学校・訪問看護などの方面にも明るいため、病院以外に転職を考える首都圏・関西・東海地方在住の看護師におすすめ。
ナースではたらこ
厚生労働省から委託した審査認定機関から「職業紹介優良事業所」として認定された信頼感の高い転職紹介サービスサイト。一般の病院の以外にも、企業・介護施設・クリニック・デイサービスなどの取り扱いがあります。履歴書の書き方から面接の仕方まで、手厚いフォローがあるもの魅力の1つ。
病院以外の転職先(常勤あり)
看護師=病院勤務のイメージが強いですが、視野を広げてみれば、病院以外の働き方も意外に多くあります。ここからは、常勤・非常勤別に、病院以外の転職先をご紹介していきます。常勤ありの病院以外の転職先は仕事は以下の通りです。
・クリニック
・訪問看護師
・介護施設の看護師
・保育園・幼稚園の看護師
・産業看護師
・看護師教員
・企業看護師
・自衛隊看護師
クリニックの仕事内容や注意点
クリニックでは、各専門科の知識が必要になります。こちらでは美容系クリニックを例にして紹介していきます。美容クリニックでの看護師の業務内容は、電話受付・カウンセリング・診察・診療の介助などです。美容皮膚科では、レーザー照射なども看護師が担当するなど病棟とは違った新たな知識・技術の習得が必要になります。美容クリニックに関しては、看護を施す対象が「患者様」から「お客様」になるので、言葉使いやビジネスマナーなど厳しく見られるので注意が必要です。美容外科では手術の介助もあるので、外科看護師・手術室での経験がある看護師は就職に有利に働くでしょう。
美容系クリニックの就業時間・年収
美容系クリニックは、手術・レーザー照射は予約制で行われるため、ほとんど定時内で仕事が終了します。夜勤などもありませんので、自分の時間をしっかりと確保することができます。美容系クリニック看護師の年収は、30~40万です。夜勤ありの常勤看護師と同等、もしくはそれ以上の金額になります。
美容系クリニックに向いている人
・メイクや美容が好き・興味がある
・美容意識が高い
・人と接する(接客)が得意
訪問看護師の仕事内容や注意点
訪問看護は自宅で療養する利用者の元に看護師が訪れ、健康チェックやケアをするサービスです。患者さんの対応以外にも、多くの職種と連携して支援をしていくことも訪問看護師の重要な役目となります。基本的には土日は休みで夜勤もないので、夜勤に負担を感じている看護師にはおすすめです。ただ、基本的には1人で訪問看護を回るため、ある程度の臨床経験が必要になり、高いアセスメント能力が必要になります。
訪問看護師の就業時間・年収
訪問看護師の就業時間は基本的には、8:00~17:00で、事務所によって異なり早番・遅番の体制をとっている所もあります。1日の訪問数は平均して5~6件。事務所に戻って書類を作成する場合もありますし、直帰できる場合もあります。残業については、担当する案件や担当数によりますが、病院勤務より残業は少ないとされています。転職先の職場にて事前に月の残業数や1人当たりの担当数などについて聞いておくとよいでしょう。年収については、日勤のみで、夜勤ありの看護師よりやや劣るくらいか同等の給与があります。
訪問看護師に向いている人
・患者さんとじっくり向き合って看護をしたい
・多職種とコミュニケーションがとれる
・アセスメント能力に自信がある
介護施設看護師の仕事内容や注意点
介護施設にはさまざまな形態がありますが、基本的には、入所者の健康管理が主な仕事になります。バイタル測定や軟膏塗布、医師の指示にしたがって投薬・投与など、病棟のお仕事とほとんど変わりません。緊急の手術や入院など、救急病院のような忙しさはなく、ゆったりとした環境で働くことができます。しかし、病状の急変などは看護師で判断して適切な処置をする必要があるので、責任が伴います。
介護施設看護師の就業時間・年収
夜勤ありの介護施設の場合、2交代や3交代の体制をとり、病院勤務と変わらないような勤務時間になります。ただし、残業などはほぼありません。特養ホームでは、24時間看護師を常駐させなくてもよいので、夜勤無しの、オンコール対応となる場合があるようです。年収に関しては、新卒の看護師給与より介護施設看護師の方が3000円~5000円ほど高くなります。
保育園・幼稚園看護師の仕事内容や注意点
保育園・幼稚園での看護師の仕事内容は、園児の体調管理・ケガや病気の応急処置・病児の投薬・保育の補助などがあげられます。園児の体調に変化がなければ保育の補助をメインとして働きます。保育補助の業務もありますが、保育園や幼稚園に転職するにあたって必要な資格は看護師資格のみです。病院とは違った忙しさはありますが、子どもたちに癒しをもらいながら職務に就くことができます。ただし、0~2歳の乳幼児は自分の体調を自ら伝えることができないため、普段の様子と比較して、その変化を察知する能力が重要になってきます。子どもの状態が変化したときに、総合的なアセスメントをする能力と冷静な対応をしなければなりませんので、ある程度の経験値が必要だといえます。小児科での勤務経験があれば就職にも有利に働きます。
保育園・幼稚園看護師の就業時間・年収
就業時間は、基本的には8時頃~18時頃になります。園によって開園・閉園時間が異なりますので、1~2時間ほど前後すると考えた方がよいでしょう。
保育園・幼稚園看護師に向いている人
・子どもが好き
・小児科での経験がある
・アセスメント能力に自信がある
・小さな変化に気が付くことができる
・保育士に興味がある
産業看護師の仕事内容と注意点
産業看護師とは、一般企業に勤める看護師になります。企業に勤める従業員の健康管理がメインとなっており、健康診断後のフォローなどがあげられます。フィジカル面はもちろん、メンタルヘルスの面でもサポートする場合があります。人気のある職業で、倍率は40倍と狭き門になります。
産業看護師の就業時間・年収
一般の看護師とほぼ年収は変わらないとされおり、就業時間は、企業によりますが、夜勤や土日出勤はありませんので、夜勤無しで看護師と同等の給与が得られるのが魅力です。
産業看護師に向いている人
・ビジネスマナーがある人
・患者指導経験がある人
看護師教員の仕事内容と注意点
看護学校で看護学生に看護師になるための教育・指導をする看護師教員の仕事もあります。看護学校での担任の様子を思い返せば仕事内容をイメージしやすいのではないでしょうか?授業・演習・実習の引率などがメインになりますので、臨床5年以上の経験や、厚生労働省が認める講習を受ける、大学で教育に関する科目の履修が必要になります。授業の作成に時間がかかり、持ち帰り業務の平均は、月に15.7時間要しているので(※1看護師養成所の教員の勤務実態等に関する会員調査結果)ある程度の持ち帰り業務は覚悟したほうが良いでしょう。また、実習や授業に遅れを取る学生のフォローを要する場面もでてきますので、日頃から学生とのコミュニケーションや信頼関係を築くことも必要です。
看護師教員の就業時間・年収
看護師教員の就業時間は看護学校の授業時間に合わせて、9時頃~18時頃になります。残業時間は月に23.1時間程度(※1)と、病棟勤務の看護師よりは大幅に少なくなります。看護教員の給与は月に20~30万で賞与を合わせると年収400万程度になります。
看護師教員に向いている方
・教えることが好き
・生徒とコミュニケーションをとれる
・看護技術・知識について自信をもって伝えられる
企業看護師(医療機器メーカーや治験コーディネーターなど)の仕事内容と注意点
企業看護師とは、医療機関ではない一般の企業で働く看護師を差し、医療機器メーカーや治験コーディネーターなどが企業看護師に当たります。例えば、治験コーディネーターは新薬開発に当たって必要な「治験」調整役として、被験者や医師、その他部署と連携を取り合って治験を進めるなどの職務があります。治験コーディネーターになるには特別な資格は必要ありませんが、治験に関する新たな知識を得ることが必須になります。
企業看護師の就業時間・年収
治験コーディネーターの場合は製薬会社に勤めるので、給与や勤務時間は各企業によって異なります。看護師のように夜勤やオンコールなどはありませんし、基本的には週末や祝日が休みになります。年収は約412万となり、看護師の平均年収よりやや高い傾向にあります。
企業看護師に向いている人
・あらゆる方面の職種とコミュニケーションが取れる
・PCスキルがある
・ビジネスマナーがある
自衛隊看護師の仕事内容や注意点
自衛隊看護師としての仕事内容は、自衛隊関係者の看護から、被災者の看護など幅広くあります。看護という面に関しては、一般病棟で行うことと変わりありませんが、自衛隊看護師ならではの「訓練」が必要になってきます。歩行訓練では、30キロの荷物を背負って山道を歩くことも。その他にも射的・野営・医療訓練などがありますので、体力に自信がある方にはおすすめです。また、転職があるのも自衛隊看護師の特徴ですので、家族がいる看護師にとっては注意が必要な点になります。自衛隊看護師になるには、看護師資格をすでに持っているのであれば、自衛隊の看護官に自ら応募する必要があります。いわゆる中途採用のようなイメージになるのですが枠が1~5名と少なく、応募が殺到するので、かなり倍率は高くなります。
自衛隊看護師の就業時間・給与
自衛隊看護師は、公務員になりますので、就業時間は基本的に8:15~17:00で、土日・祝祭日も休みになります。給与に関しては、新卒の病院勤務の看護師が20万円程に対して、自衛官看護師は23万円程と、若干給与は上になります。賞与に関しては、4.5か月分となるので、一般の看護師より優遇はよいでしょう。
自衛隊看護師に向いている人
・体力に自信がある人
・様々な環境下での看護に興味がある人
・災害看護に興味がある人
・転勤に抵抗を感じない人
病院以外の転職先(常勤あり)
こちらでは非常勤での病院以外のお仕事を紹介します。
検診センターの仕事内容と注意点
検診センターでは、常勤と非常勤があるのですが、こちらでは非常勤の内容を説明します。検診センターでの仕事内容は、採血・尿検査・視力検査・肺活量の検査など、健康状態をチェックすることが職務です。1日に何十名という数をミスなくこなせる集中力と、採血の技術が必要になります。
検診センターの就業時間と給与
検診センターの就業時間は8:00~17:00と規則正しく、土日・祝祭日休みとなっています。時給は案件によって異なりますが、平均的に1350円ほど。常勤の年収は360万円で夜勤ありの看護師と比較すると大きく下回っています。
検診センターの看護師に向いている人
・単純な作業が好きな人
・採血が得意な人
ツアーナースの仕事内容と注意点
ツアーナースは、修学旅行・企業の研修旅行などに同行して、旅行者の健康を管理する役割をする看護師のことです。ツアーナースに必要な資格は看護資格のみですが、旅行中におきる様々な症例に対して対応する必要がありますので、臨床経験が最低でも3年は必要になります。旅行者が安心して看護師に病状を伝えられるような雰囲気を作らなければなりません。コミュニケーション能力も必要になってきます。
ツアーナースに向いている人
・旅行が好き
・体力に自信がある
・人との関わりが好き
ディズニーランドでの看護師勤務
ディズニーランド内の救護室で、来園者のケガ・体調不良の応急処置をするお仕事があります。ディズニーランドの世界観を守りながら、来園者の救護にあたります。可愛らしいデザインの制服や、トレーニング期間中のパスポートが配布されたり、ディズニーのキャストとしての特典がもらえたりするのも魅力的。救護室に訪れる人が少なければほとんど待機の時間になります。ケガの応急処置や、体調不良者に対して、適切な処置が必要になるので、ある程度の臨床経験が要ります。
ディズニーランド看護師の就業時間・年収
ディズニーランドの看護師は非常勤で、時給は1450円~2113円になります。残業することはほぼなく、定時であがることができます。
ディズニーランド看護師に向いている人
・総合的なアセスメントと処置が出来る人
・ディズニーの世界観が好きな人
医療系ライターの仕事内容と注意点
看護師の資格を活かせる仕事の1つとして、医療系のライターがあげられます。今まで培ってきた医療・看護の知識を文章にして依頼主(クライアント)に提出するという内容になります。特に必要な資格もなくパソコンさえあればすぐに稼働することができます。ただし、病院勤務とは全く違った環境になり、仕事も自分から探しに行く必要があります。仕事がなくなれば収入も0になりますので、経済的にも不安定になる可能性が。自分自身で仕事の量を調節できるのは大きなメリットになりますので、非常勤の看護師バイトと掛け合わせて生計を維持したり、子育ての隙間時間働くなど、自由な働き方ができます。
医療系ライター(フリーランスライター)の年収
フリーランスのライターの3人に1人は年収200万円といわれています。(※2 2019年フリーランス白書より)しかし、フリーランスライターの半数が月に140時間の稼働時間になりますので、年収が低いとは言い切れません。
医療系ライターに向いている人
・文章を書くのが好きな人
・自分から仕事を探しにいける人
・パソコン操作に慣れている人
【状況別に紹介】看護師の病院以外の転職先
土日休みの環境で働きたいママさん看護師向け
「保育園が休みになる土日はなるべく家にいたい」「家族時間を大切にするために土日は休みがいい」そんなママさん看護師にピッタリな病院以外の転職先を紹介します。
保育園・幼稚園の看護師
基本的に土日はお休みで夜勤や残業もほとんどないため、子育て中のママ看護師にぴったりの職場になります。子育て経験が活かせますし、子どもとの関わりが好きな方にはおすすめの職場になります。
看護師教員
看護師教員も、基本的に土日がお休み・夜勤もありません。残業はありますが、病院の看護師ほどではありませんので、ママさん看護師におすすめです。ただし、月に平均して15時間程の持ち帰りの授業作成の時間がかかります。小さなお子さんがいるママさん看護師より、少し手の離れた子どもがいるママさん看護師の方が向いているでしょう。
クリニックの看護師
多くのクリニックは診療日は平日のみで土日は休みもしくは半日という体制をとっています。クリニックですので、外来中心の診療となり、夜勤や残業はほとんどありません。小さなお子さんがいる看護師ママにとっては、働きやすい環境といえます。
楽しみながら仕事をしたい看護師さん向け
救急病院のようなシビアな環境だけではなく、もっと楽しみながら看護の仕事をしたいという看護師さん向けのお仕事を紹介します。
ツアーナース
ツアーナースは非常勤になりますが、旅行を楽しみながら看護のお仕事に就くことができます。
リゾートナース・応援ナース
リゾートナースは、へき地や離島など、看護師不足の地域へ、観光シーズンの多忙な時期のみ勤務するというお仕事になります。だいたい半年ほどの期間で募集している所が多いようです。休日などは、観光地でリフレッシュすることもできますので、オンオフの切り替えがしやすい環境でもあります。
ディズニーランド看護師
ディズニーランドの救護室で、ディズニーの世界観を味わいながら看護のお仕事ができます。ディズニーランドキャストならではの手当や待遇もありますので、ディズニー好きにはたまらない職場となります。
フリーランスとして自由に働きたい看護師さん向け
常勤のように、仕事の時間がきちっと決まっている勤務体制ではなく、自分の好きな時間で自由に働きたい看護師さん向けに、病院以外の働き方を紹介します。
医療ライター
医療ライターは、自分自身で案件の調整ができるため、仕事時間を自由に決めることができます。子育て中のママであれば、子どもたちが寝た後の1~2時間など、隙間時間を使って仕事ができるのが魅力です。
非常勤や単発の組み合わせ
非常勤であれば、自分で週に何回と勤務回数を調整することができます。給与が足りないと感じるのであれば、単発の健診ナースと掛け持ちをするなど、こちらも自由に仕事時間を調整することができます。
子どもと関わる仕事がしたい看護師さん向け
小児科病棟や外来で勤務経験があり、小児看護の知識や技術に自信がある方におすすめのお仕事を紹介します。
小児科クリニック
小児科クリニックは今までの病棟での知識や経験を活かすことができます。問診や検査処置・診療の補助が主な仕事内容になります。小児科は0歳~15歳をさしますが、感染症に罹患し重症化しやすい未就学児が多く来院します。問診などは親に行いますが、病児の顔色や呼吸の仕方などで総合的にアセスメントを行う必要があります。
保育園・幼稚園の看護師
保育園・幼稚園での看護師は健康管理がメインになりますが、保育補助も平行して求められ、業務時間としては保育の時間が長くなるのが現状。子どもと接する時間を多く持ちたいと考える看護師にはおすすめの転職先です。
医療行為は避けたい看護師さん向け
看護師としての知識や経験は活かしたいが、医療行為をしたくないという看護師におすすめの転職先を紹介します。
企業看護師
医療機器メーカーや治験コーディネーターなどの企業看護師の場合、医療行為をすることはありません。医療機器メーカーも治験コーディメーカーもそれぞれ多職種と連携して新薬や新商品の「開発」に関わるのが職務になります。患者さんに直接処置などの医療行為はありませんが、間接的に医療を提供する立場になります。
産業看護師
産業看護師は、企業に勤める従業員の健康管理がメインになるため、健康診断や保健指導を行います。点滴等の医療処置はないため、医療行為が苦手な看護師におすすめです。
短期間で高収入を得たい看護師さん向け
短期間で大きく稼ぎたいという看護師さん向けには以下の転職先がおすすめです。
介護施設の夜勤専従
介護施設の夜勤専従を常勤で募集している施設もあります。日勤の人数は足りているものの、夜勤のマンパワーが足りずに看護師を募集している場合があります。施設によりますが、週に3回程の勤務で、病棟のフルタイム看護師と同等の収入を得ることができます。
リゾートナース・応援ナース
半年ほどの非常勤としてへき地や離島などマンパワーの不足している病院や介護施設への勤務となります。待遇が厚く、赴任費用(旅費・引っ越し代)・居住先の手配まで行ってくれます。勤務地にもよりますが、総支給額が33万円~50万円と高収入を期待することができます。
看護師が病院以外の転職先を望む理由は?
プレッシャーのかかる仕事にストレスを感じる
看護師の仕事は命を預かるシビアな仕事です。その他にも医師とのやりとり、患者さんから暴言や暴力を受けることもあります。また、1日の始まりにどんなに完璧なタイムスケジュールを立てたとしても、急な入院や手術、インシデント等が起こると、優先順位がガラリと変わるため、時間内に仕事をこなしていくというプレッシャーも常にあります。常にピリピリとした空気感がある病院勤務にストレスを感じて、病院以外の職場を転職先に選ぶ看護師も多くいます。
シフト制で土日の休みがない
病棟勤務の場合、シフト制ですので、土日の休みはほとんどありません。子どもがいる看護師は、保育園など子どもを預けて勤務にあたりますが、日曜日は保育園が休みのため家族に協力してもらうなどして休日出勤をしなければなりません。両親に子どもを預けるのもストレスに感じますし、家族そろって休みの時間を過ごすのが難しくなります。土日の休みが取りにくいため、病院以外のクリニックなどに転職を望む看護師もいます。
女性ばかりの職場で人間関係が煩わしく感じる
看護師はほとんど女性の職場になります。チームで仕事をしなければならないので、お互いの仕事に取り組む姿勢や態度が見えやすい職場環境でもあります。それゆえ、女性同士の派閥やいざこざなどもよく見かけます。休憩時間にスタッフの悪口を言ったり、いじめにちかい対応があったりなど……。病院勤務はシビアな環境でもあるので、看護師1人1人のストレスも大きく、女性同士ぶつかることが多くあるため、今までとは違った環境を望む方も。
臨床以外の経験がしてみたい
臨床以外の経験がしてみたい看護師は、臨床の現場で働いてみたものの、医療行為そのものが合わないため、病院以外の職場を希望することがあります。また、好奇心旺盛で、看護師の仕事がしてみたいという理由も。
夜勤など不規則な生活から離れたい
病院の常勤ですと必ずといっていいほど夜勤をすることが採用の条件になります。20代~30代など若いうちは、夜勤の不規則な生活でも問題なくこなせていたものが、ライフステージの変化や、体力的な面で夜勤がキツイと感じるようになってきます。2交代勤務では16時間、夜間で急変などあれば16時間以上の拘束になるため、体力が持たず、病院以外で働きたいと考えることも。看護師=夜勤のイメージが強いかと思いますが、先にご紹介したように、夜勤なしの常勤で、病棟看護師よりも稼げる職場も存在します。
サービス残業や勉強会が多い
看護師の勤務は、急な入院・手術や急変など、残業せざるを得ない状況が常にあります。また、朝の情報収集の時間も前残業というサービス残業になります。また、病棟会や勉強会も頻繁に行われ、勤務が終わってから1~2時間、更に休日出勤を求められる場合もあります。仕事終わりや休日の自分時間を大切にしたいと思う看護師にとって、残業が多い病院より、自分時間を充実させることができる病院以外の職場の方が魅力的ですよね。
看護師が病院以外に転職するメリット
ライフワークバランスのとれた生活が送れる
病棟勤務の常勤看護師ですと、夜勤・残業・シフト制が当たり前なので、ライフワークバランスがとりにくいのが実情です。病院以外に転職することによって、夜勤や残業がなくなり、ライフワークバランスが整った環境が期待できます。
新たな知識や技術が身に付き、スキルUPできる
病院以外を離れると、看護技術を使う場面が減りマイナスのイメージを持つかもしれませんが、その代わり、新たな分野の技術が得られます。例えば、企業看護師になったとすれば、その分野の知識に営業力やビジネスマナーを習得することができるでしょう。看護師のみでは得られることのできない技術なので、人として大きな成長できる環境だといえます。
命を預かるプレッシャーから解放される
どんな職にしろ、ある程度の責任が伴います。しかし、看護師の職務は1つのミスが患者さんの命に直結するものです。そのような命を預かるプレッシャーは自分自身でも気が付かないうちに大きなストレスとなっている場合があります。プレッシャーから解放されるとストレスもグッと減り、心の余裕に繋がることでしょう。
規則正しい生活を送れる
病院で勤める看護師にとって夜勤は当然のようについてきます。2交代であると16時間以上の勤務になることも。そのような体制では、心身ともに大きなストレスを抱えることになります。知らず知らずの内に体に大きな負担がかかっているので、病院以外の職場に勤め、夜勤から解放されることによって、心身への負担が軽くなるでしょう。
病院以外に転職する看護師が注意すべきこと
看護師が病院以外に転職するに当たって、注意するべきことは以下の通りです。
仕事内容をしっかり把握すること
看護師は病院での勤務に関しては、実習を通してイメージがついているものの、病院以外の勤務に関しての知識は、全くないといっても過言ではありません。勤務内容をしっかりと把握しないまま転職してしまうと、イメージとのギャップが生まれてしまう可能性があります。情報収集をする上で、職務内容、勤務時間、給与、有給の取りやすさなど、自分のライフワークに合った職場環境なのか見極める必要があります。ただ残念ながら病院以外の看護師の転職先の情報については、ネット上に掲載されていない場合が多いので、転職サイトなどを使って正しい情報を得るとよいでしょう。
給料が下がる場合がある
病院勤務の看護師は、基本給に夜勤手当・資格手当が付与されるため、給与が高くなります。しかし、病院以外の職場では夜勤がない場合がほとんどですので、夜勤手当分の給与が下がることがあります。その点は覚悟をして転職に臨むとよいでしょう。または、転職サイトにて、夜勤なしでも病棟看護師と同等の給与が頂ける職場環境を探すというのも1つの手です。
看護技術のスキルが下がる場合がある
介護施設やクリニックなどある程度の医療行為が必要な転職先であれば別ですが、保育園の看護師・企業看護師などにおいて、ほとんど医療技術を使わなくなる転職先もあります。これから先、病院勤務に復帰する可能性がなければ問題ありませんが、いずれ病院勤務に戻りたいと考えている場合、ルート確保や導尿、採血などのスキルが衰えてしまう可能性があります。病院への再就職も考えている場合は、日本看護協会HPにて、ブランクがある看護師に向けての研修などを紹介しているので、(※3 日本看護協会)参考にしてみてはいかがでしょうか。
病院以外に転職したい看護師が、転職サイトを使うべき理由
個人では病院以外の職場を探すのが難しい
病院以外の職場でクリニックや老健施設以外を希望した場合、自分で職場を探すのはとても難しくなります。そもそも、病院以外の職場はどんな所があるのかさえ情報を掴むのが難しいですよね。情報収集にとても時間がかかりますし、ほしい情報が見つからない場合もあります。転職サイトであれば、病院以外の転職先についての情報をすでに持っている所もありますので、転職探しは転職のプロに任せると、スムーズに転職に進むことができますよ。
職場環境についての情報がほとんどない
病院以外の就職先、例えば保育園勤務・産業看護師など、情報が少ないので、職場環境を知ることができません。転職する際には、残業はあるのか、職場の雰囲気はどうなのか、など職場環境も重要になってきます。そのような疑問を残したままの転職は不安ですよね。自分に情報収集するにも、そもそも情報が少ないので知るすべはありません。面接の際に直接聞くのもありですが、中々聞きづらい部分でもあります。転職サイトであれば、職場環境を良く知る担当のアドバイザーがいますので、聞き辛い職場環境について詳しく知ることができます。実際に転職してみて、「前の職場が良かった……」「転職に失敗した」という事態を避けることができるでしょう。
看護師が転職サイトを使うデメリット
転職サイトからしつこい電話がある
看護師転職サイト=しつこい勧誘というイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。実際に担当アドバイザーは現在の状況の聞き取りをするために、電話をかけることもあります。その電話がしつこいと感じてしまうかもしれませんね。その際は、電話をしないでくださいとメールや電話ではっきりと伝えることで担当アドバイザーも電話を控えてくれます。
自分のペースで転職できない
転職サイトに登録すると、転職アドバイザーが転職希望先の聞き取りをしたり、転職先をピックアップしたりと先回りをして動いてくれます。まだ迷っている段階で先回りをされると、急かされているように感じるかもしれません。転職案件は応募期限があり、人気があるものはすぐに埋まってしまう場合もあるため、担当アドバイザーはより良い条件を提供したいがために、先回りした行動をしている場合があります。担当アドバイザーのそのような行為が、自分のペースで転職できないと不満に感じるケースがあるようです。その場合にも、担当アドバイザーに転職時期を伝える、今すぐ転職は考えていないなどコミュニケーションをとるなど対応していくとよいでしょう。
看護師が病院以外に転職する際に抑えておきたいポイント
本当にやりたいことの優先順位をつける
転職したいと考えに至るまでには、職場への不満・ライフワークバランスが思うよりにとれないなど、現状を変えたいという思いがあったはずです。次の転職先でも同じような不満を抱かないためにも、自分自身の中で何を大切にしたいのか優先順位をつけましょう。例えば、子育て中のママで、子育ての時間を何よりも優先的に考えたいのであれば、「土日休み、残業無し」という条件に当てはまる職場が候補にあがってきます。また、給与が多く、自分時間もある程度楽しみたいのであれば、「高給与、非常勤も可」という候補があがってくるはずです。自分自身の人生において、何が本当にやりたいのかを考えることによって、病院以外の転職先を選びやすくなります。
妥協してもよい条件もピックアップ
優先順位をつけたら、譲ってもいいと思える条件もピックアップしておきましょう。例えば、子育て中のママで自由時間を優先したいとして、優先順位が以下のようであったとします。
①土日休み
②残業無し
・・・
⑤高給与
⑥雇用形態(常勤)
このような場合ですと、給与面や勤務体制については妥協をしてもいい条件として頭に入れておきましょう。優先順位の上から3番目までは絶対に外せない条件として自身の中で決めておき、逆に下の2~3つについては条件が合わなくても妥協するというな形にすると、転職先も選びやすくなります。
転職先の新たな分野の知識をつける
転職先の候補を絞ることができれば、転職先の分野について新たな知識をつけていきましょう。病院以外の転職先であれば、看護の知識プラスアルファの新たな知識が必ず必要になってきます。例えば保育園や幼稚園で働きたいのであれば、保育士の仕事や幼児期の特性についてもう一度勉強しなおすといったことです。面接の際にも、前もって学習している意欲をみせることはプラスに働くことでしょう。
先入観や固定概念を外して考えてみる
転職先を選ぶにあたって、看護師=医療行為をするものという固定概念があれば、転職先の条件を狭めてしまうことになってしまいます。もし、残業が少なく土日休みを最優先で考えていたとすると、真っ先に医療行為がある「クリニック」などが思いつきますよね。しかし、「保育園や幼稚園の看護師」なども条件を満たしているため、候補としてあげておくと、意外にも職場が家から一番近いなど、より良い条件に当てはまる可能性があります。より良い条件の転職先を探すためにも、先入観や固定概念を外して転職先の幅を広げてみるとよいでしょう。
看護師が病院以外の転職を成功させるには
今回は、看護師の転職サイトを使って病院以外の転職方法についてご説明しました。病院以外の転職を成功させるには、以下の3つのポイントを抑えておきましょう。
・転職の目的を明確にもつ
・転職先の情報を正確に得る
・転職先の新たな分野について知識を得る
病院以外の転職先については情報が少なく、募集枠も少ないため難航することが予想されます。希望の転職先の情報について、知人・友人づてに話を聞く、もしくは看護師転職サイトを使うなどして、正しい情報を得ることが大切になります。最後に、もう一度、おすすめの看護師転職サイトをご紹介しますね。
1.マイナビ看護師→全国の病院以外の取り扱い案件が多い
2.MCナースネット→非常勤や派遣の案件に強い
3.看護のお仕事→転職後の悩み相談までフォロー
4.看護roo→満足度96.3%、首都圏の病院以外の案件に強い
5.ナースではたらこ→履歴書の書き方から手厚いフォローあり
転職活動がスムーズにいくよう、ぜひ役立ててください。
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