【看護師転職履歴書】フォーマットは?封筒は?どこで買う?自己PRと職務経歴の書き方も解説!
2024.7.13 Column
転職する際には誰もが必ず書く履歴書。履歴書は採用側があなたをどんな人か判断する最初の材料でもあります。人材不足の看護業界では、履歴書を含めた書類選考はあまり重視されないと言う人も一定数います。しかし、他の人がこだわっていないからこそ、履歴書にこだわることでライバルとの差別化を図るチャンスがあるのです。特に応募者が多い人気求人に応募する時やブランクがあって他の人よりも不利な状況の時には、ライバルに負けない履歴書を作る必要があります。履歴書の目的は面接のチャンスをもらうこと。書類選考に落ちないために、しっかりとした履歴書を作る必要があります。そこで本記事では、看護師転職における履歴書の作成方法やポイントについてご紹介します。最後までお読みいただき、履歴書の書き方やポイントをしっかりと押さえて誰にも負けない履歴書を作成しましょう。
看護師転職における履歴書のマナー
履歴書の作成にはマナーがあります。マナーを守らないと、「やる気がない」「入職したい気持ちが薄い」と思われてしまう場合も。ここでは絶対に押さえておきたい履歴書のマナーをご紹介します。しっかりと確認して、履歴書で減点されないように注意しましょう。
履歴書のサイズはA4(見開きA3)が望ましい
履歴書の詳しい種類については後述しますが、看護師転職の場合、A4の履歴書が望ましいと言われることが多いです。ただし、文房具屋やコンビニなどにA4サイズが売っていないという場合もありますので、必ずA4でなければならないという訳ではありません。
履歴書は手書きが基本
履歴書に形式や提出方法が指定されている場合は指定の方法に従いましょう。全く指定の無い場合は手書きが望ましいとされています。というのも、面接によっては手書きの方が心がこもっていて丁寧に書かれていると考える場合もあるからです。最近ではパソコンやスマホで簡単に作成できる手段も増えてきているので、字を書くのが苦手という人などはパソコンやスマホでの作成でも問題はありません。
履歴書に空欄は作らない
履歴書は空欄を作らないことが基本です。書くことがない欄には「なし」と記入してください。空欄は記入漏れと判断されてしまう危険があるので注意しましょう。
履歴書に修正テープは使わない
履歴書はあなたがどんな人物かを知るための大切な書類です。もし書き損じたとしても、新しい白紙の履歴書に初めから書き直すようにしましょう。修正テープを使用していると「雑な人」などどいうマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。
履歴書を書く前に準備するもの
それでは、実際に履歴書の作成に移っていきましょう。ここでは履歴書を書く前に準備するものをご紹介します。履歴書を書き始めた後に慌てないようにあらかじめ準備しておくとよいでしょう。
自分に合った履歴書
実は履歴書にはたくさんの種類があります。基本的にどの種類の履歴書を使用しても問題ありません。これから履歴書の種類についてご紹介していくので、あなたに合った履歴書を使用しましょう。履歴書はコンビニや文房具屋さんなどの市販のものから、インターネット上の求人サイトなどで無料配布しているものもあります。用途に合わせて適切なものを購入してください。
ベーシックタイプ
2021年4月に厚生労働省が公正な採用選考を行うことを目的にとした公式のフォーマットが誕生しました。特徴として、性別記入欄が任意記入となっており、通勤時間・扶養家族・配偶者欄が無いことが挙げられます。その分、学歴・職歴欄が広く、転職回数の多い人にもおすすめの履歴書です。
新卒者・職歴の少ない人向けタイプ
新卒者や職歴の少ない人向けの履歴書の特徴は学歴・職歴欄が少なく、趣味・特技、自己PR、長所などの記入欄が設けられていることです。新卒者の場合は、学校指定の履歴書を使用しても問題ありません。
中途採用者・転職回数の多い人向けタイプ
中途採用者・転職回数の多い人向けの履歴書は学歴・職歴欄が広いことが特徴です。また、退職理由を記入する欄が設けられているタイプもあります。
パート・アルバイト向けタイプ
パート・アルバイト向けの履歴書は志望動機欄をはじめ、全体的に記入欄が少なく、書く文量が少なくなっています。希望日時や時間帯が設けられているものもあります。
予備の履歴書
履歴書を書く際には、予備の履歴書も何枚か準備しておきましょう。履歴書は基本的に修正液や二重線での訂正はNGです。失敗しても良いように数枚予備用の履歴書を確保しておくと安心です。
黒のボールペン・万年筆
履歴書は証書としての機能もあるため、消すことのできない黒のボールペンか万年筆を準備しましょう。最近よく使われている摩擦で消すことのできるボールペンは使用できないため注意しましょう。
看護師転職における履歴書の書き方
履歴書を書く準備ができたら、実際に履歴書を書いていきましょう。ここでは、履歴書の基本ルールと各項目の書き方を詳しくご紹介します。
履歴書を書く際の基本ルール
履歴書を書く際には何点かルールがあります。気を付けるべきルールは次の通りです。
応募先の敬称は病院なら「貴院」、会社なら「貴社」「御社」
空欄を作らない、記入欄の8割以上を埋める
年号は西暦か和暦のどちらかで統一する
住所は都道府県から正式名称
企業名・学校名・資格名も正式名称で記入する
文章はですます調で記入する
ポジティブな表現を選ぶ
これらのルールに注意して、履歴書を書き進めていきましょう。履歴書の内容は面接でも聞かれるため、面接の質疑応答と矛盾しないように作りこむことも重要です。
写真
まずは証明写真です。サイズは40㎜×30㎜で3か月以内に撮影したものを使用します。スピード写真かスタジオ写真を用いて、プリクラの写真などは使用しないでください。また、写真撮影の際はジャケットは必ず着て、落ち着いた髪色、ナチュラルメイクなど面接の時と同様の身だしなみを意識しましょう。背筋はまっすぐ伸ばして顎を少し引きます。表情は歯を見せず、少し口角を上げるように意識してください。これらを意識すると綺麗に証明写真に写ることができます。
日付
履歴書に記入する日付は記入した日ではなく、提出する日です。郵送する場合は投函する日の日付を記入してください。履歴書を面接時に返却してもらったとしても、履歴書の使いまわしは絶対にやめましょう。
電話番号
電話番号は記入欄が1つのときは携帯電話の電話番号で問題ありません。固定電話の記入欄があり、固定電話を持っていない場合は「なし」と記入しましょう。記入漏れに見えてしまうため、空欄は避けてください。
学歴・職歴
学歴は基本的には高校卒業から書きます。病院名・部署名は正式名称で記入し、退職理由は「一身上の都合により退職」と記入しましょう。最終行に「以上」と記入することを忘れないように注意してください。
免許・資格
免許や資格は取得順に記入していきます。免許を記入する際には「看護師免許 取得」のように正式な名称で記入します。
志望動機
志望動機はこれまでの経験・看護への想いや応募先に惹かれたポイント、応募先でどんなことをしたいのか、どんな役に立てるのかについて記入していきます。ネガティブな表現は避け、できるだけポジティブに書いていきましょう。また、待遇面に触れる書き方も避けるのが無難です。
自己PR
自己PRは自分の強みを一言で記入した後にその強みに関するエピソードと強みを応募先で生かしていきたいという意欲的な姿勢を伝えます。アピールはできるだけ具体的に記入し、応募先の病院(施設)の理念や方針にマッチするものを選ぶとより好印象になります。
趣味・特技
趣味や特技は「体力面に自信がある」や「イラストが得意」など、看護師業務に生かせそうなものがあると好印象です。嘘や誇張は避け、「競馬」や「大食い」などのギャンブルや犯罪、不健康を連想するようなものは書かないようにしましょう。書き方としては、趣味や特技を一言で記入した後に簡単な説明文を記入します。特技の場合、活動実績や期間などを簡単に記入するのもよいでしょう。
本人希望欄
本人希望欄は特に書くことが無い場合は「貴院の規定に従います」と記入します。絶対に外せない条件がある場合は簡潔に書いてください。ここでも給料などの待遇面については書かない方がよいでしょう。
看護師転職で履歴書を書き終えたら
履歴書を書き終えたら、誤字脱字チェックをして履歴書のコピーを取っておきましょう。大切な履歴書なので、本当に間違いが無いかをしっかりと確認しましょう。複数応募する場合には、次の参考になるようにコピーを取っておくと便利です。作成した履歴書をどんどん改善してより良い履歴書を仕上げていく事ができます。
看護師転職における職務経歴書の書き方
最近では、看護師が転職する際にも職務経歴書の提出を求められる場合が増えてきました。職務経歴書は内容は良くても読みやすさなどの観点から評価が下がってしまうことも。そこで、ここでは職務経歴書の作成のポイントと注意点を簡単にご紹介します。
提出必須ではなくても提出したほうが有利
職務経歴書はパソコン作成が基本
文章は簡潔に書く
提出必須でなくても提出したほうが有利
職務経歴書の提出を求められる場合が増えてきたとはいえ、提出を求められない場合もまだあります。しかし、提出を求められなかったとしても、職務経歴書は提出したほうが有利です。なぜなら、職務経歴書は「あなたが何をできるか」をまとめた書類だからです。職務経歴書では、履歴書に不足しているあなたの特長や強みをアピールすることができます。面接官も履歴書のみの場合より、職務経歴書があった方があなた人物像を捉えやすくなります。提出を求められていない場合にも、積極的に提出すれば「意欲的」であると好印象になる場合がほとんどです。
職務経歴書はパソコン作成が基本
職務経歴書は履歴書とは違い、パソコンでの作成が一般的です。理由としては、履歴書よりも情報量が多く、フォーマットの自由度も高いため、手書きでは読みにくい場合があるからです。パソコンを使用し、フォントや文字の大きさを工夫することで読みやすい職務経歴書を作成しましょう。パソコンでの作成で事務スキルをアピールできるというメリットも。
文章は簡潔に書く
職務経歴書は履歴書と同様、文章を簡潔に書き、相手に読んでもらうことを意識しましょう。職務経歴書はあなたの魅力を伝えるための書類ではありますが、読んでもらえないと意味がありません。内容量は読みやすいように、A4用紙1枚~2枚程度に押さえましょう。また、箇条書きなどを利用しながら簡潔にまとめることを意識しましょう。書き終わったら、声に出して読みにくい箇所が無いかチェックしてみましょう。
看護師転職における封筒のマナー
履歴書を入れる封筒にも書き方やマナーがあります。ここでは封筒のマナーについてご紹介します。
封筒の書き方
封筒に入れる順番
履歴書を持参する場合のマナー
履歴書の送付マナー
履歴書を入れる封筒の書き方・マナー
履歴書を入れる封筒は履歴書のサイズに合わせた白封筒を用意しましょう。表面に郵便番号・住所・宛名を縦書きで記入します。その際、数字は漢数字で書きます。そして左端に赤字で「履歴書在中」と記載します。履歴書用の封筒を購入すると、既に「履歴書在中」と記載されているものもあります。裏面には左端にあなたの住所と名前を省略せずに記載してください。全て記載できたら、ノリで封をして「〆」印を入れましょう。
封筒に入れる順番
封筒には上から「送付状」「履歴書」「職務経歴書」「その他の応募書類」の順に入れます。それらを綺麗なクリアファイルにはさんで封筒に入れましょう。
履歴書を持参するときのマナー
履歴書を持参する時も封筒は必要です。封や宛名は必要ありませんが、裏面にあなたの住所・氏名は記載しておきましょう。面接官に直接提出する際は封筒から出してクリアファイルごと提出します。受付で提出する場合は封筒に入れたままでも大丈夫です。
履歴書の送付状マナー
履歴書を郵送で提出する際には送付状を同封しましょう。送付状は白い無地の便せんを使用します。宛名は正式名称で記載し、「拝啓」から始めて「敬具」で終了します。季節に合わせて、時候の挨拶も入れるようにしましょう。「内容は何のためにどういった書類が同封されているか」を簡潔に書き、最後に日付とあなたの名前を記載しましょう。
看護師転職で履歴書をメールで送る際のマナー
履歴書をメールで送るように指示される場合もあります。履歴書をメールで送信する際にも注意点があるため、これからご紹介します。
件名は簡潔に、本文は読みやすく書く
履歴書はPDFで送付する
履歴書のPDFファイルにパスワードを設定する
件名は簡潔に、本文は読みやすく
応募先の病院(施設)の採用担当者の元にはあなた以外からも多くのメールが届いています。メールを見逃されないように、件名は簡潔に「履歴書送付の件/名前」などとして一目で何のメールかわかるように工夫しましょう。また、本文も適宜改行し、読みやすいように心掛けましょう。
履歴書はPDFで送付する
履歴書を作成する際はWordやExcelで作成するかもしれませんが、送付する際はPDFファイルで送付するようにしましょう。WordやExcelのファイルだと、送付後に編集することも可能です。黒のボールペンで記載するのと同じ理由で、後から編集できないPDFファイルで送付します。また、PDFファイルはレイアウトを保ったまま印刷が可能という利点もあります。
履歴書のPDFファイルにパスワードを設定する
履歴書はあなたの個人情報が書かれた大切な書類です。パスワードを設定せずに送信してしまうと、誤送信などで赤の他人に閲覧されてしまう可能性もあります。そのため、パスワードを設定することは重要です。パスワードは 後続のメールで送付することが慣習となっていますが、これはセキュリティー上、さほど意味をなしません。可能であれば、電話や郵送で直接担当者にパスワードを伝えましょう。
念のため、履歴書を印刷しておく
メールで送付している以上、応募先に履歴書が無いというトラブルは少ないです。しかし、念のため送信した履歴書を印刷してクリアファイル・封筒に入れて持参すると、採用担当者の手元に履歴書が無いといったトラブルにも対応することができます。
履歴書はあなたの第一印象を左右する重要な書類
ここまで履歴書の書き方やポイント、マナーについてお伝えしました。いかがだったでしょうか?履歴書はあなたが書類選考を通過し、面接にたどり着くために重要な書類です。本記事を参考にして、素敵な履歴書を作成し、ライバルと差をつけてください。最後までお読みいただきありがとうございました。理想の職場への転職が成功することを心よりお祈り申し上げます。
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