研究所について

研究所概要

  • 名称:

    みらいワークス総合研究所
    Mirai Works Research Institute(MWRI)

  • 設置:

    2022年7月

  • 所長:

    岡本祥治

  • 所在地:

    〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-13 Prime Terrace KAMIYACHO 2F

  • 活動内容:

    プロフェッショナル人材の働き方・キャリア形成に関する研究

    企業の新規事業やリスキリング、外部人材活用に関する研究

    各種調査分析・情報収集

    出版・広報

  • 連絡先:

    mirai_inst@mirai-works.co.jp

ミッション・ビジョン

みらいワークス総合研究所 ミッション・ビジョン

みらいワークス総合研究所 ミッション・ビジョン

所長メッセージ

みらいワークス総合研究所 所長 岡本 祥治

みらいワークス総合研究所 所長岡本 祥治Nagaharu Okamoto

1976年生まれ、慶應義塾大学理工学部卒。アクセンチュア、ベンチャー企業を経て、47都道府県を旅する過程で「日本を元気にしたいという思いが強くなり、起業を決意。2012年、みらいワークスを設立し、2017年に東証マザーズ(現・東証グロース)上場を果たす。

『みらいワークス総合研究所』を運営する株式会社みらいワークスは、「日本のみらいの為に挑戦する人を増やす」をミッション、「プロフェッショナル人材が挑戦するエコシステムを創造する」をビジョンに掲げ、人生100年時代に、プロフェッショナル人材が、「独立、起業、副業、正社員」といった働き方や働く場所、働く目的に縛られない挑戦の機会提供とその挑戦の支援を行うための事業を展開しています。

2022年7月に、プロフェッショナル人材の働き方やキャリアに関する調査・研究機関『みらいワークス総合研究所』を立ち上げ、メディア『CAREER Knock 』にて、プロフェッショナル人材の働き方やキャリア形成についての情報を提供してきました。

同時に、フリーランスや副業といった外部プロフェッショナル人材を活用する企業についての調査・研究も行い、情報を提供していく中で、企業の経営者や人事部、事業部の方より「これらのノウハウや事例をもっと知りたい」といった声を多くいただく機会が増えました。

また、昨今、オープンイノベーションやリスキリングに関するお問い合わせや引き合いも増えていることから、このたび、『みらいワークス総合研究所』にて、外部人材活用や新規事業、リスキリングに関する調査・研究、情報を提供していく事としました。

現在、みらいワークスに登録いただいているプロフェッショナル人材は8万名を越えました。国内最大級のプロフェッショナル人材のためのプラットフォームとして、多くのプロフェッショナル人材の働き方や、企業でのプロフェッショナル人材の採用・活用を見てきた知見をもって、フラットな目線で「本当に必要とされる情報」を提供していきたいと思っております。

「本当に必要とされる情報」を提供するためには、われわれが欲しい情報を提供するのではなく、読者の目線で調査・研究をした情報を提供する必要があります。

読者は、新しい働き方を実践したり、新規事業、リスキリング等、かつてないものを創る「挑戦者」です。

つまり、読者の目線で活動するには、みらいワークス総合研究所に携わる編集者、記者、執筆者、われわれ自身も「挑戦者」である必要があります。われわれ自身も「挑戦者」であり続け、企画する内容、集める情報、発信する情報と、10年先、20年先を見据えた、読者のために役立つ情報を発信していきたいと考えています。

転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないこと

CAREER Knock編集部 CAREER Knock編集部

2024.7.29 Column

転職エージェントとの面談とは

転職エージェントとの面談とは、転職エージェント登録後にエージェントとマンツーマンで実施する面談やカウンセリングのことです。自分のキャリアや希望する職種・条件について話し合う場であり、これまでの経歴や仕事への考え方・今後のキャリアパス・理想的な条件などを整理する場でもあります。ほとんど全ての転職エージェントで面談が実施されていますが、実施形態はエージェントごとに様々です。転職エージェントのオフィスに直接来社して対面で実施するエージェントもあれば、近年はオンラインミーティングツールを使って来社せずに面談したり、LINE・メール・チャットなどを使ったテキストメッセージだけで面談したりするエージェントも増えました。そのため、自分にとってコミュニケーションしやすい手法を採用している転職エージェントを選定し、言語化しづらい悩みや希望まで深掘りしてもらいながら転職活動の軸を決めていきましょう。

転職エージェントと面談する際の流れ

転職エージェントとの面談は、まず転職エージェントへの登録から始まります。Webサイト上で24時間365日行えるため、隙間時間を使って登録作業を済ませておきましょう。登録の段階では転職希望時期やメールアドレスなど最小限の情報しか聞かれないことがほとんどです。身構えずに登録してみましょう。その後、登録情報をもとに転職エージェントのキャリアアドバイザーから電話またはメールにて連絡が届きます。初回面談の日付を確定し、後日来社またはオンラインで面談を実施する流れです。転職エージェントによっては、面談前に履歴書、職務経歴書の提出を求められることがあります。過去のキャリアによって面談の方向性が変わる可能性がある他、面談の場で早速求人を紹介してもらえることもあるので、事前に準備しておきましょう。なお、この段階で提出する履歴書、職務経歴書は厳密にブラッシュアップできていなくても構いません。応募先企業に提出する履歴書、職務経歴書はキャリアアドバイザーの添削を受けながらブラッシュアップしていくため、最初の段階からクオリティを求めすぎなくてよいでしょう。まずは叩き台となるもので構わないので早めに提出し、的確なアドバイスをもらう礎としていくのがおすすめです。

転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないこと

転職エージェントと面談をする際、絶対にやってはいけないことがあるのをご存じでしょうか。以下では、特に注意したい「やってはいけないこと」を解説します。

約束を守らない

約束を守らないと、社会人として基本的なマナーが身についていないと判断され「どの企業にも紹介したくない」と思われてしまう恐れがあります。結果、求人紹介自体を断られたり、紹介される求人の数が減ったりすることがあるため、約束はしっかり守りましょう。転職エージェントは求人を出している企業に対して「自社の登録者」として候補者を紹介するのが仕事であり、質の良い人材を積極的に紹介したいと思っています。面談の日時を守らない、事前に約束した提出物を出さない、など約束を守らない人物を企業に紹介すると、エージェントの信頼も下落してしまいます。そうすると、良い求人自体の取り扱い自体が少なくなり、転職の成功率も下がってしまうなど、転職者にもデメリットしかありません。転職エージェントとの面談では、信頼関係を築くために約束を守ることが非常に重要です。時間に遅れたり、無断でキャンセルしたりすることは絶対に避けましょう。相手の時間も尊重することが大切です。

事前連絡なしで遅刻する

事前連絡なしでの遅刻は信頼を失う原因になる他、面談の時間を短縮せざるを得なくなるなど、自分のためにもなりません。転職エージェントも多くのクライアントと面談を設定しており、予定を調整しています。突然の遅刻は相手のスケジュールを乱すことになり、その他の予定にも影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。やむを得ない事情で遅刻することが分かったら、可能な限りすぐ転職エージェントに連絡を入れます。必要であれば日程を変更するなど対策し、面談当日には心を尽くして謝罪しましょう。遅刻を避けるためには事前にスケジュールを綿密に確認しておく他、来社面談であれば交通経路や遅延情報を確認しておくなどの準備も必要です。

服装がカジュアルすぎる

転職エージェントとの面談は、ビジネスのプロフェッショナルとしての第一印象を与える機会でもあります。特に服装を指定されていない場合、まずは清潔で整った服装を心掛けましょう。近年はオフィスカジュアルなど比較的ラフな服装での勤務を認めている会社が多く、転職エージェント側も面談の際はオフィスカジュアルで良いとしているケースがありますが、カジュアルすぎるのは禁物です。男性はスラックスやシャツ、ネクタイを着用し、女性はスカートやパンツスーツ、ブラウスなどを着用しましょう。ビジネスフォーマルな場合はスーツを着用し、ビジネスカジュアル以上のかっちり感を出すと良いです。転職エージェントとの面談で好印象を与えるには、転職を考えている業界や企業の文化に応じて服装を選ぶのが近道です。オフィスワークの職種であれば、まずはビジネスカジュアルまたはビジネスフォーマルなど、無難な服装から始めましょう。

経歴やスキルを盛りすぎる

自分をよく見せようとしすぎて、経歴やスキルを盛りすぎるのも避けましょう。転職エージェントとの面談では、自分の経歴やスキルについて正確かつ客観的に伝えることが重要です。具体的な業務事例や貢献実績を示し、自分の強みと課題を正しく理解してもらうことができれば、自分のスキルセットに合った理想的な職場を紹介してもらいやすくなります。反対に、過大評価に繋がりかねないアピールをしてしまうと、自分のスキル以上を求める求人ばかり紹介されてしまうかもしれません。入社するときの提示年収が高くなる可能性がありますが、入社してからの評価に繋がらず、年数が経過すればする程年収が下がるなど思わぬミスマッチが起きてしまいます。とはいえ、過少評価されてしまうのもリスクです。スキルに見合わない求人ばかり紹介され、キャリアダウン転職になる恐れがあります。自分のスキルが分からないときは、せめて経歴や担当業務だけでも正確に伝え、強みとなる部分がどこにあるのか、転職エージェントと一緒に探っていきましょう。

本音を隠して建前で話す

転職エージェントとの面談で本音を隠して建前で話すことは、一時的に自分をよく見せる効果がありますが、長期的には問題を引き起こす可能性があるため注意しましょう。実際のニーズや仕事に対する課題が転職エージェントに伝わらず、適切なキャリアアドバイスやサポートが受けられなくなります。さらに、希望する求人と違うものばかり紹介されると転職応募までに時間がかかり、転職活動が長引いてしまうという問題も起こってしまうでしょう。そのため、転職エージェントとの面談では、自分の本音をオープンに伝えることが大切です。自分の強みや弱み、キャリアの目標や不安などを率直に共有し、的確なアドバイスを得ることが第一歩となります。どう伝えればいいか迷ってしまうときは、自分の経験・スキルに関する具体的な事例や成果を示したり「どう伝えればいいか分からない」ということ自体を素直に相談するのが理想です。本音を隠さずに、正直なコミュニケーションを心掛けることで、より良いサポートと成果を得ていきましょう。

前職の愚痴ばかり話してしまう

転職理由を語ることは重要ですが、愚痴・不満・文句ばかり話してしまうことで「マイナス思考が強い人」「他責性が強くて人を非難してばかりな人」と評価され、職場での対人関係や問題解決能力に課題があると受け取られてしまうリスクがあります。自己管理や成長意欲に疑問を抱かれる可能性も高くなり、本質的な人柄を正しく評価されなくなる恐れも否めません。退職理由を正直に打ち明けて同じ轍を踏まないよう対策することは重要ですが、伝え方は十分に注意するようにしましょう。

転職エージェントにマイナスの印象を抱かれるとどうなるのか

前述したようなNG行動をしていると、転職エージェントにマイナスの印象を抱かれることがあります。ここでは、転職エージェントにマイナスの印象を抱かれるとどうなるのか解説します。

担当者から連絡が来なくなる

相次ぐ面談のドタキャンや連絡なしの遅刻が続くと「この人は本気で転職するつもりがない」と判断され、担当者のキャリアアドバイザーから連絡がこなくなる可能性があります。連絡が取れたとしても、面談の回数が減少したり、サポートの質が低下したりすることも多いです。また、いざ本格的に転職活動を始めようと思っても、遅刻や虚言、愚痴などの履歴が残っている場合、本気で対応してもらえないことがあるかもしれません。問い合わせをしても対応を後回しにされる、レスポンスの頻度やスピードが遅い、そもそも連絡が返ってくることすらない、という事態に陥る可能性も十分にあります。引き続き丁寧なサポートをしてもらいたい場合は、自身の連絡体制やレスポンスのスピードを見直し、誠心誠意対応して信頼を取り戻す必要があります。

求人が紹介されなくなる

「企業に紹介できるレベルの人材ではない」と評価されることで、最悪の場合求人が紹介されなくなります。転職エージェント内で、いわゆる「ブラックリスト」として登録されてしまうため、どんなに転職条件を下げて依頼しても求人が紹介されないという状況を招いてしまうかもしれません。そこまでいかずとも、好待遇・高年収の求人が紹介されなかったり、問題を抱える企業ばかり紹介されたりすることもあります。そのため、エージェントにマイナスな印象を抱かれないよう、定期的な面談・メールでの連絡・電話でのコミュニケーションを地道に続けて、エージェントとの関係を強化していきましょう。それでも一切求人を紹介してもらえないときは、別の転職エージェントに相談するなど他の手段を考える必要があります。

応募しても選考の連絡が来なくなる

オンライン上で手軽に応募できる、転職エージェント兼転職サイトのようなサービスもありますが、転職エージェントにマイナスの印象を抱かれると応募をしても選考の連絡が来なくなることがあります。問い合わせても「定員になってしまった」「書類選考で不合格になってしまった」などの理由を教えてもらうまでに留まることが多く、本質的な理由は隠されてしまうことも多いです。応募しても応募しても選考に進めなくなるため、転職活動が思ったように進まないという状況に陥ってしまいます。当然、転職エージェント側から積極的に求人を紹介されることもなくなってしまうため、別の転職手段を考えるしかなくなります。

転職エージェントとの面談で好印象を与えるポイント

ここからは、反対に転職エージェントとの面談で好印象を与えるポイントを解説します。以下を抑えて的確に自己PRしていくことで転職エージェントからの印象が良くなり、積極的な提案や理想的な求人紹介につながることが増えるので試してみましょう。

希望条件を面談前に整理しておく

最低限譲れない項目と、できれば叶えたい項目を分けて伝えると、満たしておきたい条件に合う企業だけをピックアップしてもらえます。そのため、希望条件を面談前に整理しておき、面談の際に確実な伝達をするのが理想です。業種・職種・勤務地・通勤時間・給与・福利厚生・キャリアプラン・企業文化(社風)・働きやすさなど、条件にもさまざまな項目があります。とはいえ、条件指定を厳しくしすぎるのは危険です。「前職と全く同じ仕事内容で、家から30分圏内で、異動・転勤がなく、年収が800万円以上で、テレワークとフレックスタイム制度が使えて、年間休日が135日以上で…」と条件が加われば加わるほど、合致する企業の数は少なくなってしまいます。ある程度こだわりをもって転職することは大切ですが、譲れない条件が多くなりすぎるとそもそも企業とマッチすることができず、応募先すら見つけられなくなるので注意しましょう。自分のなかで希望条件を整理できないときは、その旨を正直に転職エージェントへ伝え、アドバイスを乞うのが理想です。

節度ある態度・言葉遣いを心がける

節度ある態度・言葉遣いを心がけ「どの企業に紹介しても良さそうな素敵な人」という評価を得ることも大切です。職場やビジネスのシーンでの振る舞いを模範とし、プロフェッショナルな態度を保てるよう意識してみましょう。ストレスやプレッシャーがかかる場面でも感情的にならず自分の考えを冷静に伝えられる人や、礼儀正しい振る舞いや丁寧な言葉遣いができる人であれば、評価が高くなります。反対に、転職エージェントのキャリアアドバイザーが企業の採用担当者でないからといって、雑な対応をしたり不誠実な態度をとったりするのは禁物です。キャリアアドバイザーは企業の採用担当者と自分とを繋ぐパイプラインであるという自覚のもと、良好なコミュニケーションが取れるよう対策していきましょう。

清潔感のある身だしなみに整える

転職活動において清潔感のある身だしなみを整えることは、第一印象を良くすることに繋がります。転職エージェントとの面談は選考面接の場ではありませんが、最低限ビジネスマンとして間違いのない身だしなみにしておきましょう。衣服は清潔でシワがないように、洗濯やアイロンがけを丁寧に行います。きちんと整えられた髪型、派手すぎないメイク、爪・靴・鞄など目立ちにくい部分のケア、TPOに合ったアクセサリーや香水など、気を付けたい部分は意外と多いです。また、オンライン面談だからといって気を抜きすぎるのもNGです。面接のようにかっちりとした身だしなみでなくても、最低限ビジネスカジュアルにするなど受け手が得る印象を大切にした準備をしていきましょう。

面談後のレスポンスは速やかにする

面談後は、履歴書・職務経歴書の添削、自己分析、業界分析、企業分析、求人紹介など、キャリアアドバイザーと連絡を取る頻度が一気に上がります。可能な限りレスポンスを早く行い、チャンスを逃さないようにしていきましょう。転職市場では競争が激しいため、迅速な対応が良質な求人を得るための競争力となります。他の候補者よりも先に返答することが有利な立場の構築につながるからこそ、スピーディーなレスポンスは欠かせません。また、スピーディーなレスポンスは転職エージェントに与える印象を良くする対策としても効果的です。信頼関係の構築や求人案件の獲得における重要な要素にもなるため、自分の転職活動を前進させるための一歩として役立てましょう。

転職希望日を明確にする

「〇月までに転職したい」「〇月中には少なくとも選考まで進みたい」など、転職希望日を明確にすることで逆算して行動計画を立てられるようになり、各タイミングに応じた転職アドバイスやカウンセリングが受けやすくなるでしょう。現在の雇用状況や契約期間・退職の予定などを踏まえて転職希望の時期を調整しておけば、無職期間が長くなることもありません。生活費の心配をすることなく、職歴にも穴を開けずに転職できます。また、余裕をもったスケジュールにしておけば、市場の動向や求人の状況に応じて柔軟に対応することもできますよ。なお、転職希望日が既に定まっているのであれば、面談の場で早めに伝えてしまうのがおすすめです。「いい会社が見つかり次第転職する」など明確な期限がないときでも、一度期限を設けて転職活動することで間延びを防げます。

転職エージェントと面談してから内定するまで

ここでは、転職エージェントと面談してから内定するまでの流れを解説します。転職エージェントの利用が初めての方や、内定までのフローを事前に理解しておきたい方はご参考ください。

自己紹介

まずはお互いの自己紹介から始めます。学歴・職歴・今の業種や職種など基本的なプロフィールを伝えましょう。すでに転職希望時期や希望する業種・職種が決まっていれば、この段階で伝えても構いません。また転職に際して不安なことがあれば「履歴書・職務経歴書の作り方から全く分かりません」「そもそも、転職するべきなのか今の会社に残るべきなのかの段階でかなり迷いがあります」など率直に伝えて良いでしょう。その後のキャリアカウンセリングの方針が作りやすくなるため、嘘偽りなく話すことが大切です。最低限の礼儀やマナーは押さえておく必要がありますが、選考面接の場ではないため、緊張して硬くなりすぎる必要はありません。自己紹介を通じて自分の経歴やキャリア目標を明確に伝え、エージェントとの面談が効果的に進むよう、ラフなコミュニケーションにするのがポイントです。

キャリアの棚卸し

キャリアの棚卸しとは、自分のキャリアや職務経歴を振り返り、現在の状況や将来の方向性を明確にする作業です。まずは過去の職歴を時系列で整理し、それぞれの職務内容や担当業務を具体的に振り返りましょう。職場で達成した成果や貢献したことを振り返ることで、自分にどんなスキル・経験・実績が身についているのか可視化できます。強みとなっているスキルや能力を見極め、同時に改善が必要な点を認識できれば、転職活動の軸にできるのがメリットです。また、仕事において重視する価値観や、自分が求める働き方についても整理します。現在の状況と将来の目標に基づいて具体的な行動計画を立てられれば、自ずとどんな企業への転職を目指すべきかも見えてくるでしょう。職務経歴書を作る基礎ともなるので、妥協せず深掘りしておくのがおすすめです。

転職理由の共有

なぜ転職に踏み切ったのか、何を成し遂げたくて(何が理想だと思って)転職活動をしているのか、根本的な課題や意識、転職の理由を共有します。「現在の職場では成長の機会が限られていると感じており、新しい挑戦を求めて転職活動を始めました」「前職の文化と自分の価値観が合わなかったため、職場環境が自分に合うと感じる企業を探しています」など、具体的に伝えるようにしましょう。そうすることで、働くうえでのモチベーションや許せないことがわかり、キャリアアドバイザー側も理想的な求人を紹介しやすくなります。また、具体的なエピソードを添えるなど工夫することで、転職理由が伝わりやすくなります。転職エージェントや企業側が納得する転職理由を伝えることができれば、希望の求人先の企業で働くことも叶うでしょう。

求人紹介

面談が終わり次第、条件に合う求人紹介が受けられます。企業名・業種・職種・必要なスキルや経験・待遇などを確認し、自分のキャリアやスキルセットとの適合性をチェックしましょう。自分が求めるキャリアの次のステップに繋がる、または業務内容に興味を持った場合は応募を検討します。紹介された求人案件に関する質問や疑問点があれば、積極的にエージェントへ質問しましょう。じっくり相談・検討を行い、次のステップに進むかどうか判断していけば、ミスマッチが生じることもありません。なお、求人へ応募してからは、書類選考・面接の日取りを転職エージェントが調整してくれます。ほとんどは書類選考から始まるため、次は書類添削のステップに進みましょう。

書類添削

書類添削では、エージェントに履歴書・職務経歴書を添削してもらいます。書類添削は、履歴書や職務経歴書などの文書を改善し、自己PRやキャリアをより効果的に伝えるための重要な作業です。履歴書はシンプルに経歴のみを伝える書類ですが、職務経歴書ではこれまでの業務内容・担当領域・自分のスキルをより掘り下げてアピールできます。「チームを率いて〇〇プロジェクトを成功させ、売上を〇〇%増加させました」というように具体的な数値を使って過去の成果や貢献を示したり、応募先企業と相性の良い業務をピックアップしてアピールしたり、工夫することで書類選考の通過率はグッと上がるのです。なお、多くのエージェントでは、活動や成果を表現する際に役立つ適切な用語や強いアクションワードなど、人事の目に留まりやすいテクニックを指導してもらうこともできます。転職エージェントは採用側の目線にも立ってアドバイスしてくれるプロフェッショナルなので、履歴書・職務経歴書づくりに迷ったときこそ頼ると良いでしょう。

面接対策

面接対策では、自分の強み・成果・キャリアの目標を整理し、面接で伝えたいポイントを明確にするトレーニングを行います。事例や実績とともに説明できるように準備することで、より魅力が伝わりやすくなるのです。また、応募先企業に関する事業内容・ビジョン・価値観・求める人材像を調査し、その企業にどのような形で貢献できるか言語化していく必要もあります。Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の順で具体的な事例を用いて回答を構築していけば、面接の準備は万全と言えるでしょう。なお、転職エージェントでは、実際の面接を想定した模擬練習をしてくれることがあります。緊張しがちな人やどんな質問が飛んでくるか分からず不安な人こそ、模擬面接の場を活用して慣れていきましょう。

内定手続き

無事に内定が出たら、内定手続きに進みます。給与・福利厚生・勤務地などの条件を改めて再確認し、一定期間内に企業に対して内定の承諾を返答すると完了です。必要に応じて雇用契約書の詳細を調整する面談が実施されることもあるので、内定が出たからといって安心することはできません。自分にとってより好待遇になるよう、転職エージェントと相談しながら対策していきましょう。本格的に条件が揃い次第、入社に必要な書類を準備します。身分証明書、卒業証明書、資格証明書、健康診断の結果など、必要な物は企業ごとに様々なので確認しながら進めることが大切です。

転職エージェントを選ぶ時のポイント

転職エージェントは数多く、自分に合うエージェントを選ぶだけでも一苦労と感じる人も多いでしょう。ここでは、転職エージェントを選ぶ時のポイントを解説します。相性の良いキャリアアドバイザーと出会い、的確な転職アドバイスをしてもらうためにも、以下をご参考ください。

大手転職エージェントを選ぶ

大手の転職エージェントは、圧倒的な求人数と幅広い業種・職種に関する求人を保有しているのが最大の特徴です。自分の希望条件に合った求人が見つかりやすく、万が一1社に落ちてしまっても次の応募先を見つけるまでのタイムラグがありません。定期的に求人が更新されるため「同じ求人案件しか表示されず、なかなか応募まで至らない」という心配もないでしょう。

また、大手エージェントは長年かけて獲得した実績と信頼を積み重ねており、安心してサービスを利用できる環境が整っている点もメリットです。個人情報の取り扱いやサポート体制もしっかりしていることが多く、初めて転職活動をする人にもおすすめできます。大手だからこそ業界別に専門のキャリアアドバイザーが常駐しているので、専門性の高いアドバイスも得やすいでしょう。

自分が希望する業界で選ぶ

自分が希望する業界に合わせて転職エージェントを選ぶ方法もあります。業界特有の求人やニーズを理解しているため、適切な情報提供やアドバイスを得ることが可能です。また、その業界で長年働いてきた人のスキルセットや専門用語にも詳しいことから、自分のスキルを過小評価されることもありません。例えば、転職エージェントのなかには「バックオフィス職専門」「コンサル業界専門」など特定の業種・職種に特化した支援を手がけているサービスがあります。業界のトレンドや市場動向に精通していたり、非公開求人や特定企業へのアプローチに強みを持っていたりするため、大手のプロジェクトに携わりたい方や、役職について仕事を進めたい方は利用すると良いでしょう。また「時短正社員専門」「ワーママ専門」「障害者雇用専門」など、特定領域に強い転職エージェントもあります。業種・職種だけでなく、理想とする働き方や自分の属性に合わせて転職エージェントを選ぶのもひとつの手法です。

複数の転職エージェントを使う

複数の転職エージェントを使うことで、異なるキャリアアドバイザーからのアドバイスを受けられるため、条件に合う求人の内定獲得率を上げることができます。多角的な意見が欲しい方や、特定のキャリアアドバイザーだけに依存したくない人には特におすすめの手法です。転職エージェントは独自の非公開求人を保有しているケースが多く、利用する転職エージェントサービスが変われば非公開求人も変わります。そのため、複数の転職エージェントを利用することで、より多くの非公開求人を確認し、好条件な求人に応募するチャンスが生まれるのです。ただし、転職エージェントに登録しすぎるのは危険です。面談の回数が多くなって「面談しているだけで一週間が過ぎてしまった」「何度も同じことを言わなくてはいけないのが面倒」と感じてしまうこともあります。ある程度登録社数を限定し、2~3社程度に抑えておくのが理想です。

おすすめの転職サービス

ここからは、おすすめの転職サービスを紹介します。いずれも手厚い面談とキャリアサポートに強みのある転職エージェントばかりなので、登録先に迷ったときの選択肢としてチェックしてみましょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェントはリクルート社が手がける国内最大手クラスの転職エージェントであり、既に45万人以上の転職支援実績を保有しています。AI搭載の支援サービスが充実しており、転職者の希望に合わせて自動でおすすめの求人をレコメンドしてくれたり、自己分析をしてくれるのが特徴です。また、事前に履歴書・職務経歴書のインプットやプロフィールの入力を済ませておくことで、提携企業からスカウトが届くこともあります。もちろんリクルートエージェントのリクルーターから直接求人を紹介されることも多く、理想的な求人とマッチする可能性が高いです。リクルートエージェントでは、事前に応募先企業の内情を理解するための口コミを閲覧できるようになっているのもポイントです。経営目標・行動指針・社風・平均年齢・休暇や残業の実態など、求人要項だけでは判断できない項目も多数含まれているので、入社後に社内環境や労働環境に不満を持つことも少なくできるでしょう。

dodaエージェント

dodaエージェントは、自分が理想とする働き方に合わせて転職しやすい転職エージェントです。「土日祝日休み」「年間休日135日以上」「テレワーク可」などさまざまな検索条件で求人をチェックできるため、ワークライフバランスを重視して転職を行いたい人に向いています。会員登録者数は774万人にのぼり、近年注目されている「働き方の多様性」や「働き方改革」とも相性の良いプラットフォームとして話題になりました。理想的な求人が見つかれば自ら応募することもできるので、転職エージェントとの面談を経ないと応募できないシステムが苦手なときでも活用できます。また、dodaエージェントは20~30代半ばまでの若手人材に重宝されているのも特徴です。特に営業・金融・メディカル・エンジニア・グローバルなどの業界に強く、若手を積極採用している企業や実力主義で若い段階からどんどんキャリアアップしていける企業の求人が揃っているのでチェックしてみましょう。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは業種・職種ごとに細分化されたキャリアアドバイザーが多数在籍しているのが特徴で、各業界ならではの転職アドバイスを受けられる転職エージェントです。履歴書の添削・面接対策・求人情報の提供など、個々に合わせてアドバイスをしてくれるので、自分に不足しているところを補いながら就職活動ができます。加えて、AIやデータ分析を活用したマッチングシステムにより転職者のスキルや志向に合った求人を効率的に提案してくれるので、短期間で転職を決めたい人でも安心です。その他、採用担当者に直接聞かないとなかなか分からない企業の内情に関するデータも提供してくれるため、応募先を比較・検討したいときに役立ちます。非公開求人を含めて多数の選択肢があるマイナビエージェントだからこそのサポートであり、満足度の高い転職活動を叶えてくれるでしょう。若年層の転職サポートには特に豊富な実績があるため、若手転職をしたいときにもおすすめです。

ビズリーチ

ビズリーチはスカウトサービスの最大手としても有名であり、転職エージェントとスカウトサービスの良いとこ取りができるのが特徴です。プロフィールや履歴書・職務経歴書をビズリーチに登録しておくと、提携しているヘッドハンターから直接スカウトが届くのでチェックしてみましょう。担当のヘッドハンターを選ぶことができるため、理想的なキャリアコンサルティングを受けることができます。また、履歴書・職務経歴書の登録がない状態でも面談を経て積極的に求人を紹介してもらえるようになる転職エージェントサービスや、自ら求人検索して応募できる転職サイトサービスも提供されているため、転職の方法が多種多様です。なお、ビズリーチは海外企業への転職にも強みがあります。外国語必須の求人や海外赴任のある求人、グローバル企業の求人など、年収700万円以上のミドル・ハイクラス向けの求人が多いので、キャリアアップ転職をしたい人にも活用されています。

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトは、リクルート社が手がけるスカウトサービスです。リクルートエージェントと違って、スカウターによる直接提案が主なサービスとなるため「受け身の転職活動」ができます。今の仕事が忙しすぎてなかなか転職活動の時間が取れない人や、自分の適職が分からなくて転職エージェントのキャリアアドバイザーに的確な相談ができない人にとっては、非常にありがたいサービスとなるでしょう。また、リクルートダイレクトスカウト上の求人を検索して自発的に応募することもできるので、時間が空いたタイミングで積極的に応募していくことも可能です。スカウトを待つだけでは物足りないという人や、自分のペースで自由に進めていきたいという人は、積極的に活用してみてください。ハイクラス向けのサービスだからこそ提示条件も優れており、キャリアアップ転職の第一歩となるでしょう。

JACリクルートメント

JACリクルートメントはハイクラス求人とプロフェッショナル求人を扱う転職エージェントで、中堅層以上を対象としています。既に実績・スキル・知識のある人であればJACリクルートメント上で高い評価を得ることができ、好待遇求人に応募できる確率が高まります。一方、完全未経験での転職や職歴にブランクがある状態での転職、第二新卒・既卒・フリーター転職には向きません。せっかく登録しても、応募できる求人がないと言われてしまったり書類選考で不合格となってしまったりすることが多くなるので注意しましょう。また、JACリクルートメントでは海外勤務や多言語対応できる人のニーズが特に高いのも特徴です。今後さらにグローバル化していくビジネス市場で活躍できる自信がある人や、海外向けのソリューション開発に興味がある人は、積極的にJACリクルートメントを活用してみましょう。

パソナキャリア

パソナキャリアは、ハイクラス転職のエキスパートとして注目されている転職エージェントです。成長産業や注目企業など、今より大きなフィールドに挑戦してみたい人におすすめできます。求人の紹介から面接対策、給与交渉まで一気通貫型のサポートをしてくれるので、1社だけ転職エージェントを選んでじっくりお世話になりたい人が利用するのも良いでしょう。また、大手・優良企業からベンチャー企業まで幅広く取り扱っているからこそ、自分の価値観だけに縛られない、柔軟性のある転職活動ができます。なお、女性のハイクラス転職に強いのもパソナキャリアの特徴です。業界・職種の専門知識やノウハウを持つ専任のコンサルタントが女性ならではのキャリアパス形成を支援してくれるので、長い目で企業へ貢献し続けたい人は登録してみましょう。在宅・フレックス可能求人が全体の45%、パソナキャリア限定の求人が1,200件以上、など実績も豊富なためワークライフバランスを整える転職も叶います。

ハタラクティブ

ハタラクティブは、20代前半の第二新卒・既卒・フリーター転職に強いエージェントです。初めての転職活動を前提にサポートしてくれるので、履歴書・職務経歴書のフォーマットすら作れないというお悩みを持っている方や、学歴・職歴に不安があって転職活動に踏み切れない人でも安心して利用できます。また、フリーター・ニート・既卒・中退された方でも利用できるなど、正社員として働くための第一歩を助けてくれる制度が多いのも特徴です。完全マンツーマンでの転職支援にこだわっているため、相談しづらいことを相談する場として活用しても良いでしょう。なお、ハタラクティブを利用することで最短2週間で内定・入社に至った事例もあるため、スピード転職をしたい人にもおすすめです。職場の人間関係や社風が合わず既に退職してしまっている人や、職歴に穴を開けることなく可能な限り速やかに転職したい人も相談してみましょう。

Re就活エージェント

Re就活エージェントは「就活のやり直し」をテーマに第二新卒や既卒向けの転職支援を手がけているサービスです。会員数の約9割以上が20代なのが強みであり、キャリアアドバイザーの若手のキャリア形成に関する知見があります。ほとんどの求人が未経験歓迎であり、新卒と同じく基本的なビジネスマナーやOJTから始めてくれる企業がほとんどなので、入社のハードルもそう高くありません。転職エージェントとしても転職サイトとしても使えるので、自発的に企業に応募することも、紹介やスカウトを待って「条件の良い企業が見つかり次第転職」とすることもできます。なお、Re就活エージェントでは若手人材が相談しやすいよう、LINEやチャットでの相談も受け付けています。24時間いつでも連絡できて、次の営業日には返信が届くスタイルになっているため、深夜・早朝・土日祝日でも転職を思い立ったタイミングで使えるのがポイントです。

JAIC(ジェイック)

JAIC(ジェイック)はスピーディーな転職活動を支援する転職エージェントであり、扱っているほとんどの求人で書類選考がありません。応募すると面接の日程調整から始まるためタイムラグを最小限に抑えることができます。また、浪人・中退・留年や早期離職の経歴があって書類選考に通過しづらい人でも、面接から始めてもらうことで自分の熱意やモチベーションを正しく伝えることができるのがメリットとして注目されるようになりました。書類選考で落ちてばかりの人や、自分のやる気を伝えて自己PRにしていきたい人には最適な転職エージェントです。なお、JAIC(ジェイック)から紹介される企業は、ほとんどが従業員の育成・研修に積極的な姿勢を見せています。入社後も手厚い教育や現場主義でのOJTを受けられる可能性が高く、早い段階で社風になじめるからこそやりがいも十分に感じられるようになるでしょう。

最後に

ほとんどの転職エージェントでは、求人を紹介される前に「面談」のセクションが設けられています。選考面接ではないため、ラフなコミュニケーションをするのが理想ですが、最低限のマナーや配慮まで忘れてしまうとキャリアアドバイザーからネガティブな評価を受けることになるため注意しましょう。面談にてマイナスなイメージを持たれてしまった場合、理想的な求人を紹介してもらえなくなったり、連絡への返信が途絶えたりするケースも少なくありません。本記事で紹介した「転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないこと」を参考にしながら、なるべく良好な関係性を構築し、理想的な求人を紹介してもらえる土壌づくりをすることが大切です。