MAツールとは?他ツールとの違い、失敗しない選び方と費用対効果を高める運用術 - freeconsultant.jp for Business
ビジネスコラムColumn
最終更新日:2026.06.03
営業/マーケティング

MAツールとは?他ツールとの違い、失敗しない選び方と費用対効果を高める運用術


MAツールの導入を検討しているものの、「何ができるツールなのか」「SFAやCRMと何が違うのか」「導入して本当に成果につながるのか」がわからず、判断に迷っている企業担当者も多いのではないでしょうか。

特にBtoB企業では、問い合わせや資料請求を獲得しても、その後のフォローが属人的になり、見込み顧客を十分に商談化できないケースがあります。MAツールは、こうした見込み顧客の獲得・育成・選別を仕組み化し、営業活動につなげるためのツールです。

MAツールは、導入すれば自動的に成果が出るものではありません。目的、運用体制、営業との連携を整理したうえで選定・運用することが重要です。

MAツールとは

MAツールとは、見込み顧客の獲得から育成、商談につながりやすい顧客の選別までを自動化・効率化するための仕組みです。MAは「Marketing Automation(マーケティングオートメーション)」の略で、マーケティング活動をデータに基づいて管理し、営業活動につなげる役割を持ちます。

特にBtoBマーケティングでは、資料請求や問い合わせをした見込み顧客が、すぐに商談化するとは限りません。比較検討の期間が長く、複数の関係者が意思決定に関わるため、継続的な情報提供やタイミングのよい営業アプローチが必要です。

MAツールは、こうした非対面での顧客育成を支援します。具体的には、次の3つの流れを管理します。

  • リードジェネレーション:見込み顧客を獲得する
  • リードナーチャリング:見込み顧客を育成する
  • リードクオリフィケーション:商談化しやすい見込み顧客を選別する

SFA・CRMとの役割の違いと連携の重要性

MAツールを理解するうえで重要なのが、SFAやCRMとの違いです。いずれも顧客情報を扱うツールですが、役割を担う範囲が異なります。

MAツールは、主に商談化する前の見込み顧客を対象にします。問い合わせ前後の行動を把握し、メール配信やコンテンツ提供を通じて関心を高め、営業に引き渡す準備を行います。

SFAは、商談開始から受注までの営業活動を管理するツールです。案件の進捗、営業担当者の活動、受注見込みなどを可視化します。

CRMは、顧客との関係を継続的に管理するツールです。受注後の顧客情報、問い合わせ履歴、契約状況などを管理し、既存顧客との関係維持やアップセル・クロスセルに活用されます。

MA SFA CRM
主な役割 見込み顧客の獲得・育成・選別 商談開始から受注までの営業管理 受注後の顧客関係管理
主な対象 商談前の見込み顧客 商談中の顧客・案件 既存顧客
主な機能 リード管理、メール配信、スコアリング、Web行動追跡 案件管理、営業活動管理、受注見込み管理 顧客情報管理、問い合わせ履歴、契約情報管理
活用目的 商談につながりやすい顧客を見つける 営業活動を効率化し受注率を高める 顧客との関係を維持・強化する
連携のポイント 有望リードをSFAへ引き渡す MAから受け取ったリードに営業対応する 受注後の顧客情報を継続管理する

重要なのは、これらを別々に使うのではなく、連携させることです。MAツールで育成した見込み顧客をSFAに渡し、営業担当者が適切なタイミングでアプローチできる状態をつくることで、商談化率の向上につながります。

MAツールの6つの主要機能

MAツールには、見込み顧客の情報を集め、行動を把握し、適切なタイミングでアプローチするための機能が搭載されています。ここでは、代表的な6つの機能を紹介します。

リード(見込み顧客)管理機能

リード管理機能とは、獲得した見込み顧客の情報をデータベースで一元管理する機能です。たとえば、次のような情報をまとめて管理できます。

  • 氏名
  • 企業名
  • 部署
  • 役職
  • メールアドレス
  • 電話番号
  • 問い合わせ内容
  • 資料請求履歴
  • セミナー参加履歴

これまでExcelや名刺管理ツール、営業担当者ごとのメモに分散していた情報を集約できるため、マーケティング部門と営業部門が同じ情報を見ながら対応しやすくなります。

また、フォームから入力された情報や名刺データを取り込むことで、常に最新の顧客情報を共有できます。見込み顧客の状況を部門間で共有できることは、営業機会の取りこぼし防止につながります。

フォーム・LP(ランディングページ)作成機能

フォーム・LP作成機能は、資料請求フォーム、問い合わせフォーム、セミナー申込ページなどを作成・管理する機能です。LPとは「ランディングページ」のことで、広告や検索結果から訪問したユーザーに対して、問い合わせや資料請求などの行動を促すページを指します。

MAツールによっては、プログラミングの知識がなくてもフォームやLPを作成できます。これにより、マーケティング担当者がエンジニアに依頼しなくても、施策に合わせてページやフォームを用意しやすくなります。

作成したフォームから入力された情報は、自動的にリード管理機能に蓄積されます。そのため、フォーム入力後のメール配信や営業連携までをスムーズにつなげることが可能です。

トラッキング(Web行動追跡)機能

トラッキング機能とは、見込み顧客がWebサイト上でどのように行動したかを記録・可視化する機能です。たとえば、次のような行動を把握できます。

  • どのページを閲覧したか
  • いつ訪問したか
  • どの資料をダウンロードしたか
  • メール内のリンクをクリックしたか
  • 料金ページや導入事例ページを見たか

これにより、営業担当者は顧客の興味関心を把握したうえでアプローチできます。たとえば、料金ページを何度も閲覧している顧客は、比較検討が進んでいる可能性があります。

ただし、Web行動の追跡にはCookieや個人情報保護に関する配慮が必要です。自社サイトのプライバシーポリシーや同意取得の方法もあわせて確認する必要があります。

メール配信・シナリオ作成機能

メール配信・シナリオ作成機能は、見込み顧客の属性や行動に応じて、適切なメールを自動で配信する機能です。単なる一斉メール配信ではなく、次のような条件に応じた配信ができます。

  • 特定の資料をダウンロードした人にフォローメールを送る
  • セミナー参加者にアンケートや関連資料を送る
  • 料金ページを閲覧した人に事例資料を案内する
  • 一定期間反応がない人に再接触メールを送る

シナリオとは、顧客の行動に応じて「次にどのメールを送るか」を設計した筋書きのことです。たとえば、「資料請求後3日後に活用事例を送る」「メールをクリックした人には追加資料を送る」といった流れを設定できます。

この機能により、担当者が手作業で個別にメールを送らなくても、顧客の関心度に応じた継続的なフォローが可能になります。

スコアリング(見込み度合いの可視化)機能

スコアリング機能とは、見込み顧客の行動や属性に点数を付け、商談化しやすさを数値化する機能です。

たとえば、次のように点数を設定します。

  • メールを開封した:5点
  • 資料をダウンロードした:10点
  • 料金ページを閲覧した:15点
  • セミナーに参加した:20点
  • 役職が部長以上:10点

一定の点数を超えた見込み顧客を「ホットリード」として営業に引き渡すことで、営業担当者は優先順位をつけてアプローチできます。

マーケティング施策の分析・レポーティング機能

分析・レポーティング機能は、メール配信やフォーム、LP、セミナーなどの施策成果を可視化する機能です。たとえば、次のような指標を確認できます。

  • メール開封率
  • クリック率
  • フォーム送信数
  • 資料ダウンロード数
  • MQL数
  • 商談化率
  • 受注貢献額

MQLとは「Marketing Qualified Lead」の略で、マーケティング活動によって商談化の可能性が高まった見込み顧客を指します。

レポート機能を活用すると、施策を実施して終わりにせず、どの施策が商談や売上につながっているのかを確認できます。経営層に対して、MAツール導入の費用対効果を説明する際にも役立ちます。

MAツール導入の費用対効果(ROI)と追うべきKPI

MAツールの導入を社内で検討する際は、「便利そう」という理由だけでは稟議を通しにくいものです。導入によってどの業務が削減され、どの成果が改善されるのかを数値で整理する必要があります。

ROIとは「Return on Investment」の略で、投資に対してどれだけの成果が得られたかを示す考え方です。MAツールの場合は、月額費用や初期費用に対して、工数削減、商談数の増加、受注率の改善などを確認します。

MAツール導入による主な定量的メリットは、次の3つです。

  • ルーチン業務の工数削減
  • 見込み顧客の取りこぼし防止
  • 商談化率の向上

たとえば、手作業で行っていたメール配信、リスト作成、フォロー対象者の抽出を自動化できれば、担当者の作業時間を削減できます。また、Web行動やスコアリングを活用することで、営業が優先的に対応すべき顧客を見つけやすくなります。

導入前 導入後
メール配信 リスト作成から送信まで手作業 セグメント配信や自動配信が可能
フォロー対応 担当者の記憶や個別管理に依存 行動履歴に基づきフォロー対象を抽出
営業への共有 対応漏れや共有遅れが発生しやすい 有望リードを条件に応じて通知
施策評価 開封率や商談貢献が見えにくい 数値で施策成果を確認しやすい
成果改善 勘や経験に依存しやすい データに基づいて改善しやすい

導入後は、フェーズごとにKPIを設定することが重要です。KPIとは、目標達成に向けた中間指標のことです。いきなり売上だけを見るのではなく、リード獲得、育成、商談化、受注までの流れを段階ごとに確認します。

たとえば、次のようなKPIを設定します。

  • リード獲得数
  • フォームCVR
  • メール開封率
  • メールクリック率
  • 資料ダウンロード数
  • MQL創出数
  • 営業への引き渡し数
  • 商談化率
  • 受注率
  • 受注単価
主なKPI 確認するポイント
リード獲得 フォームCVR、資料DL数、問い合わせ数 見込み顧客を十分に獲得できているか
育成 メール開封率、クリック率、再訪問率 顧客の関心を高められているか
選別 MQL数、スコア到達数、ホットリード数 営業に渡すべき顧客を抽出できているか
営業連携 営業引き渡し数、対応率、初回接触までの日数 営業が迅速に対応できているか
商談・受注 商談化率、受注率、受注額 売上成果につながっているか

費用対効果を高めるには、MAツール単体で成果を判断しないことも重要です。MAツールは、マーケティング施策、営業体制、コンテンツ制作、データ整備と組み合わせて効果を発揮します。そのため、導入前に「何を改善したいのか」を明確にする必要があります。

MAツール導入のよくある失敗と対策

MAツールは、導入すれば自動的に成果が出るものではありません。

ここでは、MAツール導入でよくある3つの失敗要因と対策を解説します。

失敗要因1:シナリオやスコアリングが複雑すぎて放置される

MAツール導入でよくある失敗の1つが、最初から高度な自動化を目指しすぎることです。

シナリオ設計やスコアリングは、顧客の行動や属性を正しく理解したうえで設計する必要があります。そのため、導入直後に細かい条件分岐や複雑な点数設計を行うと、運用が追いつかなくなる可能性があります。

たとえば、「メールを開封したらAのシナリオ」「クリックしたらBのシナリオ」「資料を見たらCのシナリオ」と細かく分けすぎると、改善や検証に手間がかかります。その結果、設定したシナリオが見直されず、ツールが形骸化するケースがあります。

対策は、スモールスタートです。最初から完璧を目指すのではなく、まずは次のような基本機能から始めます。

  • リード情報の一元管理
  • メール配信
  • 資料ダウンロード後のフォローメール
  • 料金ページ閲覧者の抽出
  • 一定条件を満たしたリードの営業通知

小さく始めて、反応率や商談化率を確認しながら、徐々にシナリオやスコアリングを高度化することが現実的です。

失敗要因2:マーケティングと営業の連携不足(部門間の壁)

MAツールは、マーケティング部門だけで完結するツールではありません。最終的には、営業部門が見込み顧客にアプローチし、商談につなげる必要があります。

よくある失敗は、マーケティング部門が育成したリードを営業に渡しても、営業側が「まだ見込みが低い」と判断して対応しないケースです。これは、リードを引き渡す基準が曖昧な場合に起こりやすくなります。

たとえば、マーケティング部門は「資料請求をしたので有望」と考えていても、営業部門は「予算や導入時期が不明なので優先度は低い」と判断することがあります。

対策は、導入前から営業部門を巻き込むことです。具体的には、次の基準をすり合わせます。

  • 何点以上を有望リードとするか
  • どの行動を営業連携の条件にするか
  • 営業は何日以内にアプローチするか
  • 対応結果をどのようにMAツールやSFAに戻すか
  • 商談化しなかったリードを再育成に戻すか

MAツールの成果を高めるには、マーケティングと営業が定期的に連携し、スコアリングや引き渡し条件を改善していく体制が必要です。

失敗要因3:運用する人材・ノウハウの不足

MAツールの運用には、ツールの初期設定だけでなく、継続的な運用が必要です。メール文面の作成、ホワイトペーパーの企画、セミナー後のフォロー設計、データ分析、営業連携の改善など、多くの業務が発生します。

担当者が他業務と兼任している場合、ツールの設定やレポート確認まで手が回らなくなる可能性があります。その結果、導入時だけ設定して、その後はほとんど活用されない状態になりかねません。

対策は、運用体制を事前に決めることです。最低限、次の役割を整理しておく必要があります。

  • MAツールの管理者
  • メールやコンテンツの作成担当
  • データ分析担当
  • 営業部門との連携担当
  • KPIの確認責任者

社内にノウハウがない場合は、外部のコンサルタントやプロ人材を活用することも選択肢です。伴走支援を受けながら運用を開始し、社内にノウハウを蓄積していくことで、段階的な内製化を進めやすくなります。

MAツールおすすめ5選【比較表】

ここでは、BtoB企業が比較検討しやすい代表的なMAツールを5つ紹介します。

ツール名 特徴 向いている企業
BowNow 無料プランから始められるシンプル設計。ABMテンプレートも特徴 初めてMAを導入し、小さく始めたい企業
List Finder BtoB向けのシンプルなMA。フリープランや複数プランを用意 低価格帯から導入したいBtoB企業
SATORI 匿名リードへのアプローチやポップアップ施策に強み リード獲得を強化したい企業
Salesforce Marketing Cloud Account Engagement Salesforceとの連携に強み。BtoBマーケティング向け Salesforceを活用している企業
Marketo Engage 高度なシナリオ設計やCRM連携に対応 本格的なマーケティング運用を行う中堅〜大企業

なお、2026年5月時点の情報を紹介しています。料金や機能は変更されることがあるため、導入検討時は必ず公式サイトや提供会社への問い合わせで最新情報を確認してください。

BowNow(バウナウ)

BowNowは、初めてMAツールを導入する企業でも利用しやすいシンプル設計のMAツールです。無料プランから始められる点が特徴で、まずは見込み顧客の管理やWeb行動の把握から始めたい企業に向いています。

公式サイトでは、企業解析、個人解析、フォーム作成、ターゲットリスト作成、メール配信、ステップメール、ポップアップバナー、簡易SFAなどの機能が紹介されています。また、ABMテンプレートにより、顧客育成活動をテンプレート化して実践しやすい点も特徴です。

List Finder(リストファインダー)

List Finderは、BtoB向けのMAツールとして、初めて導入する企業にも検討しやすいサービスです。公式の価格表では、フリープランに加え、ライト、スタンダード、プレミアムの各プランが掲載されています。

フォーム作成、PDF解析、アクセス解析、個人解析、メール配信など、BtoBマーケティングで必要になりやすい機能を段階的に利用できます。低価格帯から始めたい企業や、まずはリード管理とメール配信を整備したい企業に向いています。

SATORI(サトリ)

SATORIは、見込み顧客の獲得・育成・管理を支援するMAツールです。公式サイトでは、アクセス企業リスト、セグメント、ポップアップ表示、パーソナライズ、Webページ制作、フォーム作成などの機能が紹介されています。

特徴的なのは、メールアドレス獲得前の匿名ユーザーへのアプローチに活用しやすい点です。ポップアップ表示機能では、自社サイトにタグを埋め込むことでポップアップを表示でき、成果のレポート確認やA/Bテストにも対応しています。

Salesforce Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)

Salesforce Marketing Cloud Account Engagementは、BtoBマーケティング向けのMAツールです。SalesforceのSFAであるSales Cloudと組み合わせて利用することで、マーケティング活動と営業活動を連携しやすい点が特徴です。

すでにSalesforceを利用している企業や、営業部門とのデータ連携を重視する企業に向いています。一方で、設計や運用には一定の知識が必要なため、導入前に運用体制を確認することが重要です。

Marketo Engage(マルケト エンゲージ)

Marketo Engageは、Adobeが提供するマーケティングオートメーションツールです。公式ドキュメントでは、フォームエディター、ランディングページエディター、スマートキャンペーン、メールエディター、セグメンテーション、CRM連携、スコアリング、プログラム分析など、多くの機能が紹介されています。

複雑なカスタマージャーニーを設計したい企業や、マーケティング組織が一定規模に成長している企業に向いています。ただし、多機能である分、運用設計や専門知識が必要になるため、導入目的を明確にしたうえで検討する必要があります。

自社に最適なMAツールの選び方と診断マトリクス

MAツールは多機能であるほどよいとは限りません。自社の目的、運用体制、営業との連携状況に合ったツールを選ぶことが重要です。

ここでは、MAツール選定時に確認すべき4つの観点と、自社に合うツールタイプを整理する診断マトリクスを紹介します。

BtoB向けかBtoC向けかを確認する

まず確認すべきなのは、自社のビジネスモデルに合っているかです。

BtoB企業では、検討期間が長く、複数の関係者が意思決定に関わることが多くなります。そのため、見込み顧客の獲得、育成、スコアリング、SFA・CRM連携が重要です。

一方、BtoCでは、顧客数が多く、購買までの期間が短いケースも多いため、メール、LINE、アプリ通知、SNSなど複数チャネルでのリアルタイムなコミュニケーションが重視されます。

BtoB企業がBtoC向けの大規模配信ツールを選んでしまうと、必要な営業連携やリード管理が不足する可能性があります。逆に、BtoC企業がBtoB向けの商談管理寄りのツールを選ぶと、チャネル対応や大量配信の面で不十分になる場合があります。

自社の導入フェーズから絞り込む

MAツールを選ぶ際は、自社の成長フェーズやマーケティング体制から大まかな方向性を決めることが有効です。

大きく分けると、次の3タイプがあります。

  • シンプル導入型
  • シナリオ重視型
  • 多機能&SFA・CRM連携型

シンプル導入型は、初めてMAツールを導入する企業や、マーケティング専任者が少ない企業に向いています。複雑な設定よりも、リード管理、メール配信、アクセス解析などを簡単に始められることが重要です。

シナリオ重視型は、すでに一定数のリードを保有しており、リードナーチャリングを本格化したい企業に向いています。メール配信の条件分岐やセグメント管理、スコアリングを活用しながら、見込み顧客を育成します。

多機能&SFA・CRM連携型は、営業部門との連携や全社的なデータ活用を重視する企業に向いています。すでにSFAやCRMを活用しており、マーケティングから営業、受注後の顧客管理までを一貫して整備したい場合に適しています。

既存システム(SFA・CRM)との連携性を確認する

MAツールは単体で使うよりも、SFAやCRMと連携して使うことで効果を発揮しやすくなります。

特にBtoB企業では、MAツールで育成したリードを営業に引き渡し、SFA上で商談管理を行う流れが重要です。連携が不十分だと、マーケティング部門が把握している顧客情報が営業に伝わらず、対応が遅れる可能性があります。

確認すべきポイントは次のとおりです。

  • 現在利用しているSFAやCRMと連携できるか
  • 連携に追加費用がかかるか
  • データ連携はリアルタイムか、一定時間ごとか
  • 連携できる項目に制限がないか
  • 営業側の画面でリード情報を確認しやすいか
  • 商談結果をMAツール側に戻せるか

導入前には、単に「連携できます」という説明だけで判断せず、実際にどのデータがどの方向に連携されるのかを確認する必要があります。

サポート体制の充実度と費用対効果(コスト)

MAツールは、導入後に使いこなせるかが重要です。そのため、機能だけでなく、サポート体制も必ず確認する必要があります。

確認すべきポイントは次のとおりです。

  • 日本語サポートがあるか
  • 初期設定の支援があるか
  • シナリオ設計の相談ができるか
  • 運用開始後の定例サポートがあるか
  • ヘルプページや学習コンテンツが充実しているか
  • 外部パートナーや認定支援会社があるか

また、費用面では初期費用と月額費用だけでなく、運用に必要な人件費やコンテンツ制作費も含めて考える必要があります。

多機能なツールほど高額になりやすいため、「使う予定のない機能」に費用を払う状態は避けるべきです。導入初期は必要最小限の機能から始め、成果や運用体制に応じて拡張する考え方が有効です。

【図解】自社に最適なMAツール診断マトリクス

自社に合うMAツールを判断するには、マーケティングリソースと導入目的の2軸で整理するとわかりやすくなります。

このマトリクスを使うことで、「有名なツールだから選ぶ」のではなく、自社の現状に合ったツールタイプを判断しやすくなります。

MAツールの導入支援は「フリーコンサルタント.jp」へご相談ください

MAツールの導入では、ツール選定だけでなく、導入目的の整理、KPI設計、シナリオ設計、営業連携、運用体制づくりまで考える必要があります。

しかし、実際には次のような悩みを抱える企業も少なくありません。

  • 自社に合うMAツールがわからない
  • 営業部門との連携設計が難しい
  • スコアリングやシナリオ設計のノウハウがない
  • 担当者が他業務と兼任しており運用時間を確保できない
  • 導入後の効果検証まで手が回らない

フリーコンサルタント.jpでは、マーケティング、SFA、CRM、MA、DX推進などの領域に対応するプロ人材を活用できます。社内リソースだけで進めることに不安がある場合は、外部のプロ人材に相談することで、費用対効果を高めながら導入を進めやすくなりますので、ぜひご相談ください。

フリーコンサルタント.jpによるマーケティング関連の支援事例

ここでは、フリーコンサルタント.jpによるマーケティングデータ活用やDX推進に関する支援事例を2つ紹介します。

事例①

大手飲食業界会社様では、社内外に多くのデータが蓄積されている一方で、マーケティングや企画・開発に十分活用できていない状況がありました。データ活用の経験者やデータベース設計の知見を持つ人材が不足しており、データをどのように整理し、どのKPIを優先してモニタリングすべきかが不明確になっていました。

当時の課題 ・社内外から多数のデータが蓄積されていたが、マーケティングや企画・開発に十分活用できていなかった
・データ活用経験者、データベース設計経験者、データアナリスト人材が不足していた
・複数の企画やプロジェクトが進む中でKPI指標が多く、どのKPIをモニタリングすべきか煩雑化していた
・さまざまなデータが存在し、複数のKPIが設定されていたため、優先して見るべき指標が不明確だった
・経営指標とKPIが紐づいておらず、現場の活動が可視化されにくい状態が続いていた
実施したこと ・デジタルマーケティングやデータベース設計に知見を持つプロ人材をアサインした
・社内外に蓄積されているデータを整理し、戦略的な意思決定に活用できるデータベース環境を構築した
・BIツールを活用し、経営指標に基づいて活動指針を確認できる仕組みを整備した
・各チャネルから取得しているデータを整理し、施策や顧客理解に活用しやすい形に変更した
・顧客理解や個別施策のROI分析、経営資源の配分判断に活用できる分析環境を整えた

その結果、社内外のデータを整理し、データ活用基盤を構築することで、経営戦略に基づいて各部門のKGIやKPIを確認できるようになりました。これにより、現場の活動状況や施策の成果が可視化され、データをもとにPDCAを回しやすい状態が整いました。

また、データ分析をもとにした新商品企画も立ち上がり、ROI235%という成果につながっています。これは、投資額に対して2倍以上のリターンを生み出したことを示しており、データドリブンマーケティングによって施策の費用対効果を高められた事例といえます。

事例②

大手小売会社様では、小売業界のデジタル化を支援するため、UXとクラウドインフラサービスの両面から複数社に支援を提供していました。しかし、複数の企業が関わるプロジェクトであったため、関係者を巻き込みながらプロジェクトを前に進める推進体制が求められていました。

当時の課題 ・オンラインとオフラインを融合させた顧客コミュニケーションが求められる中、小売業界のデジタル化をUXとクラウドインフラサービスの両面から支援する必要があった
・小売業界のオペレーションやシステム関連に精通し、複数社を巻き込みながらプロジェクトを進められる人材が不足していた
・小売業界に精通した知見を持ち、複数企業が参画するプロジェクトをリードできる体制が必要だった
・パートナープログラムの策定や、各種イベント・セミナーなどのプロモーションを含めた推進が求められていた
実施したこと ・戦略立案、DX、マーケティングDXの経験を持つプロ人材をアサインした
・流通、消費財、小売、などの業界経験を活かし、プロジェクト推進を支援した
・新規サービスの企画・開発、パートナープログラムの策定、マーケティング支援を推進した
・プロモーション支援、データ分析、クライアント企業への共同提案・企画支援を行った
・複数企業が参画するプロジェクトをリードし、関係者間の調整とスムーズな運営を支援した

その結果、時代に合った顧客とのコミュニケーション体制をデジタルの力で組成でき、今後のプロモーションやマーケティング施策の実行に向けた基盤を構築できました。

また、共同プロジェクトのリード方法を社員が伴走を通じて学ぶことで、小規模なプロジェクトであれば社内で対応できるレベルまで推進力が高まりました。複数企業が参画するプロジェクトを取りまとめ、パートナープログラムやプロモーション支援を遂行することで、プロジェクト全体のスムーズな運営にもつながっています。

まとめ

MAツールは、見込み顧客の獲得、育成、選別を効率化し、商談創出につなげるための重要なツールです。特にBtoB企業では、購買プロセスが長期化しやすいため、顧客の行動を把握し、適切なタイミングで情報提供や営業連携を行う仕組みが欠かせません。

一方で、MAツールは導入して終わりではありません。自社に合うツールを選び、KPIを設定し、営業部門と連携しながら継続的に改善することで効果を発揮します。

導入時には、次の点を整理することが重要です。

  • MAツールで解決したい課題は何か
  • SFAやCRMとの連携は必要か
  • 誰が運用を担当するのか
  • どのKPIで成果を確認するのか
  • 最初にどの機能から活用するのか
  • 外部支援が必要な領域はどこか

社内リソースやノウハウに不安がある場合は、無理にすべてを内製化するのではなく、外部のプロ人材を活用することも有効です。導入初期から適切な設計と運用体制を整えることで、MAツールの費用対効果を高めやすくなります。

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