事業の“加速”と社員の“成長”を両立
プロ人材と推進する、教育DXの新たな挑戦
*導入の決め手:事業フェーズに合わせた柔軟な契約形態が可能だった
*導入効果:エース社員がコア業務に専念できる環境が整った
日本の通信業界をリードするNTTグループの法人事業を担うNTTドコモビジネス株式会社では、モバイルからクラウド、ソリューションまでワンストップで提供し、社会や産業の変革と創造を支援しています。
同社が提供する教育プラットフォーム「まなびポケット」。コロナ禍を機に急成長したサービスの更なる事業拡大を目指す中で、課題となったのが教育分野におけるの専門人材の不足でした。
外部の力を組織の力に変える、新しい人材活用の形について、当時プロジェクトを率いていた大原氏にお話を伺いました。
2.決め手は「伴走型支援」。社員の成長に繋がる活用法に魅力を感じた
3.効果は事業加速だけじゃない。若手社員の「意識」が変わった
4.成功の秘訣は、対等な「チームメイト」として巻き込むこと
5.人材は、組織を強くする有効な選択肢
6.「まなびポケット」が描く、教育の未来
1.事業をさらに加速させたい。でも、社内に専門家がいないという壁
「私が担当していた教育プラットフォーム『まなびポケット』は、コロナ禍でニーズが急拡大し、まさに事業が急成長している最中でした。
次の一手として「教育データをどう可視化し、教育効果に繋げるかというテーマに取り組もうとしたのですが、この『教育×ITの可視化』という領域は非常に稀で、社内に専門的な知見を持つ人材がほとんどいませんでした。」と大原氏は当時の状況を振り返ります。

また、事業の中心人物である「プロダクトオーナーに業務が集中し、本来注力すべきコア業務に時間を割けないという課題も抱えていました。これらの課題を解決し、事業スピードをさらに加速させるため、外部のプロフェッショナルの力が必要だと判断しました。」と外部人材活用の経緯を明かしてくれました。
2.決め手は「伴走型支援」。社員の成長に繋がる活用法に魅力を感じた
NTTドコモビジネス株式会社の事業推進において、プロジェクト推進だけではなく、社内のノウハウ蓄積も重要なポイントとなります。「コンサルティングファームに業務を依頼すると、社内にノウハウが残らない懸念がありましたが、みらいワークスさんのプロ人材は、社員と伴走しながらプロジェクトを進めてくれる『伴走型支援』のスタイルです。プロの知見を吸収しながら、社員の成長にも繋がると考えました。」と大原氏はプロフェッショナル人材を選択した理由を説明します。
また、新規事業フェーズで潤沢な予算があったわけではないため、プロジェクトの状況に合わせて「週の半分」といった柔軟な稼働で依頼できる点も、自分たちのニーズに完璧にフィットしていたと続けて述べられました。
3.効果は事業加速だけじゃない。若手社員の「意識」が変わった
みらいワークスのプロ人材投与により、さまざまな変化が起き始めました。「期待通り、事業のスピードは格段に上がりました。 プロダクトオーナーの壁打ち相手として対等に議論できる専門家が入ったことで、議論は活性化し、アウトプットの質も劇的に向上し、プロダクトオーナーを担う社員がコア業務に専念できる環境も整いました。」と大原様は確かな手応えを語ります。

「そして、期待以上の効果だったのが『社員の育成』です。ご参画いただいたプロ人材の方は、依頼した業務だけでなく、若手社員との1on1を積極的に実施してくれました。上司から言われるのとは違う、第三者のプロからの客観的なアドバイスは、彼らにとって大きな刺激になったようです。『自分もプロとして専門性を高めたい』という、若手の意識の変化を肌で感じましたね。」とその相乗効果を付け加えます。
4.成功の秘訣は、対等な「チームメイト」として巻き込むこと
「チームの方針として、プロ人材の方を『先生』や『業者さん』のように特別扱いするのではなく、対等な『チームメイト』として迎え入れることを徹底しました。定例ミーティングはもちろん、時には飲み会なども交えて密にコミュニケーションを取り、同じ目標に向かう仲間としての一体感を醸成することが重要です。」と成功の秘訣をご教示頂きました。
また、活用する側にもある程度のプロ意識が求められるとした上で、「プロ人材に依存しすぎず、事業の主体はあくまで我々社員である、というスタンスを崩さないこと。このバランス感覚が、成功の鍵だと思います。」と仰って頂きました。
5.人材は、組織を強くする有効な選択肢
上手にプロ人材を活用することにより、単に人材不足の解消だけではなく、事業を推進する上での組織強化にも繋がります。「外部人材の活用というと『ノウハウが社内に残らないのでは』と心配される方もいるかもしれません。しかし、『伴走型』でプロ人材に関わってもらうことで、その心配は全く逆になります。彼らの知見は社内に蓄積され、社員の成長を促し、事業を推進するだけでなく、組織そのものを強くしてくれる有効な選択肢だと、私は確信しています。」と大原様は力強く言い切ります。

そして、「スキルだけでなく、会社や組織のカルチャーに合う人材を的確に紹介してくれるみらいワークスさんのようなパートナーがいれば、その効果は最大化されるでしょう。」と、成功の鍵を語って頂きました。
6.「まなびポケット」が描く、教育の未来
最後に、大原様が「まなびポケット」を通じて描く今後の展望について伺いました。
「一つは、プラットフォームのEコマース化です。学校の先生は集金業務が非常に大変です。そこで『まなびポケット』上で体操服や習字道具などを購入できるようする。
学校での保管や受け渡しなども不要の仕組みにすることで、世界一忙しいと言われる日本の先生方の余計な負担を削減し、子どもと向き合う時間が創出できる仕組みを目指しています。」と、具体的な構想を語ります。

さらにその先に見据えるのは、より壮大なビジョンです。
「『まなびポケット』に蓄積される学習データを子どもたち自身に還元していきたい。
学校の外でも、データを活かしてパーソナライズした学びに、普段は出会えない学びに繋げていきたい。そんな横の広がりに加えて、高校、大学、そして社会人まで縦にも繋げていく。そうなれば、就職活動で履歴書を書かなくても、企業がその人の経験を見てスカウトに来る、といった新しいマッチングが生まれるかもしれません。」
プロ人材との出会いを経て、「まなびポケット」が秘める社会的な可能性は、より確かなものとなりました。教育の未来を変えるNTTドコモビジネス株式会社の挑戦は、まだ始まったばかりです。








