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最終更新日:2024.08.29
経営企画/ESG

“SDGs”企業の取り組み事例3選!

“SDGs”企業の取り組み事例3選!施策に悩んだ時に見ておきたい

SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」が日ましに注目されています。日本の大企業でもSDGsに関する取り組みが進んできております。
なぜなら、国際的に注目されているため、実施しなければ将来取り残されてしまう可能性があるからです。

しかしながら…
『SDGs関連の戦略立案や実行が中々進捗しない..』
『他社ではどんな取り組みをしているのだろう…??』
と悩まれている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで本記事では、世界からみた日本のSDGs取り組み実績と、日本の大企業におけるSDGs関連の具体的な取り組み事例を紹介します。


SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」のことです。
2015年9月に国連本部で「持続可能な開発サミット」が開催され、「人間、地球および繁栄のための行動計画」として2030年までに達成すべき目標として採択されたものです。

SDGsは「経済」「環境」「社会」の3つの側面から地球規模で解決すべき課題に対し、先進国と途上国がともに取り組むものとして設定されております。

今、“ESG経営”や“ESG投資”などの言葉をよく目にする、耳にすると思いますが、ESGとSDGsは密接な関係があるとされております。
ESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮すれば、国際目標であるSDGsの達成にもつながるという解釈がされるためです。

ESG投資とは、環境や社会、ガバナンスに積極的な取り組みを行っている企業に対して投資を行うという考え方です。
つまり、 ESGひいてはSDGsに関する取り組みを行っている企業が評価され、対応を行っていない企業は評価されなくなる危険が高まっております。
そのため、一企業においてもESGやSDGsに対する取り組みが必須ということです。

ちなみに似た用語として、”CSR”がありますが、CSRは「企業の社会的責任」という意味で用いられます。CSRには、本業に関係しないようないわゆる慈善事業なども含まれます。
SDGsの場合、各企業が得意な分野で社会課題を解決することが期待されており、社会課題と自社の得意な分野を連携して取り組める点がCSRと異なります。

世界と比較した日本のSDGs取り組み状況

2022年のSDGs達成ランキングでは、日本は166ヵ国中21位です。
Index Scoreが79.4/100でSpillover Scoreが72.2/100 というスコア状況となります。SDGs事例1また、日本では17の実現目標中、「質の高い教育」と「産業、イノベーション」という2つで目標達成していると評価されております。SDGs事例2
逆に「男女平等」「責任ある消費と生産」「気候変動対策」「水中の生命」「陸上の生活」という5項目では、大きな課題を残しているという評価をうけております。また、その他でも「重大な課題が残っている」と評価を受けているものも4項目あるため、17項目のうち9項目が低評価と、国としての改善余地は多大にある状況です。

※引用:Sustainable Development Report 2024

大企業のSDGs取り組み事例

日本の大手企業におけるSDGsの取り組みはどういったものがあるでしょうか。
SDGsへの取り組み評価が高い企業として有名なのがトヨタやファーストリテイリング(ユニクロ)、アサヒグループです。

上述した通り、SDGsは社会課題と自社の得意な分野を連携して取り組むことが期待されています。そのため、事例は各社の業種や業界、状況によって異なりますが、参考にできる取り組みやその背景にある考えはあるのではないかと思います。
大企業のSDGs取り組み事例

トヨタ

トヨタはSDGsに向けて以下のような取り組みを行っています。

  • 電気を使わずに知恵で工場現場のカイゼンを実施(約2,500件)
  • 技術と知恵でエンジン領域での脱炭素実現「水素エンジン開発」
  • 人と自然が共生できる社会づくり「トヨタの森」

日本を代表するリーディングカンパニーのトヨタは、SDGsなどの社会的取り組みにも積極的に取り組んでおります。
「知恵を使って現状の無駄をなくし、その結果として脱炭素などの社会貢献につなげていく」といったように、SDGs領域における取り組みでも、トヨタの「カイゼン」文化がふんだんに盛り込まれているところが特徴的です。

引用:SDGsへの取り組み | サステナビリティ | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

ファーストリテイリング(ユニクロ)

ファーストリテイリングが実施している施策として
・全ての服をリサイクル、リユースしていく取り組み「RE.UNIQLO」
・最大99%の水使用量削減を行うジーンズを作る取り組み「BLUE CYCLE JEANS」

などを行っております。

ファーストリテイリングは、2001年に「社会貢献室」を発足して以来、社会課題を解決するためのさまざまな活動を行ってきました。
SDGsの目指す世界が「服のチカラ」で世界を良い方向へ変えていくという同社の理念に通じるものがあると考えており、環境や社会に配慮した製品を開発し、販売するなどの“正しい経営”がSDGsへの貢献につながるという信念のもと取り組みを実施しています。

引用:ユニクロとSDGs | 服のチカラを、社会のチカラに。 UNIQLO Sustainability

アサヒグループホールディングス

アサヒグループでは
・2050年までにCO2排出量ゼロを目指す「アサヒカーボンゼロ」の策定
・日本国内全生産拠点での購入電力の「再生可能エネルギー化(2025年)」
・ラベルレスボトルの販売など容器包装における環境配慮「持続可能な容器包装」
・収穫量の増加や農薬の使用量低減などにつながる「ビール酵母細胞壁」

などを行っております。

アサヒグループは気候変動による異常気象や災害の多発、水資源や農産物への影響が事業に大きなリスクをもたらすため、事業活動に伴うCO2の排出量を削減することが、事業の成長に不可欠だと考えております。
そのため、企業のマテリアリティ(重要課題)としても「環境」「コミュニティ」「責任ある飲酒」「健康」「人権」と定め取り組みを実施しております。

引用:サステナビリティ|アサヒグループホールディングス

まとめ

トヨタ、ファーストリテイリング、アサヒグループとSDGs関連の事例を紹介しましたが、SDGsの戦略策定を実施するのは、そうそうできる簡単なことではありません。
しかしながら、SDGsは前身となるMDGsで解決できなかった、先進国と途上国が分け隔てなく取り組める開発目標であり、全世界を通した取り組みになるため実施しないという選択を取ることは難しいでしょう。

逆に、SDGsやESGが頻繁に叫ばれる中、これらの取り組みは企業生存の重要な経営戦略のひとつとなっております。少子高齢化が進む現代において、企業イメージを向上して売上拡大や求職者増加が期待できるからです。

また、繰り返しになりますがSDGsは社会課題と自社の得意領域を連携して取り組むことで、社会貢献につなげていくことが期待されているものです。
そのため、社内人材での課題解決がマストであると考えがちですが、SDGs戦略の立案を行っているコンサルティングファームもあり、外部の活用も大いに考えられる領域です。

実際に弊社から紹介したプロフェッショナル人材が、とある企業のSDGs領域で課題解決に貢献した事例もございます。
SDGs戦略の社内浸透に向けた施策立案から改善までの業務サイクルの実行や、企業ブランディング施策の一環として、コーポレートサイトの改修などを実施し、企業の課題解決に貢献しました。SDGs関連で課題を感じていらっしゃる企業さまの、課題解決の一助となれば幸いです。

なお、弊社は日本最大規模(18,000名以上)の即戦力プロ人材データベースの運営企業です。
「SDGs戦略の立案」や「戦略実行後の課題解決」などのSDGs領域における即戦力プロ人材を紹介して欲しいという企業さまは、ぜひお気軽にご相談(無料)下さいませ。


(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

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