Grokの使い方を基本から解説|登録手順から業務活用例まで - freeconsultant.jp for Business
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最終更新日:2026.07.27
DX/最新技術

Grokの使い方を基本から解説|登録手順から業務活用例まで

GrokがX(旧Twitter)と連携する生成AIだと聞いたことはあっても、実際にどこから登録し、どう使えばよいのか分からないという方も多いと考えられます。DeepSearchやThinkモードなど機能の名前を目にしても、どんな場面で使い分ければよいのか判断がつきにくい方もいると考えられます。

この記事では、Grokとは何かという基礎知識から、登録方法・基本操作、DeepSearch・Thinkモード・Grok Imagineといった主要機能の使い方、業務で使える具体的な活用例とプロンプトのコツ、安全に使うための注意点までを、順を追って解説します。基礎から実践まで一通り把握することで、自社の業務にどう組み込めるか具体的にイメージできるようになります。

Grokとは|使い方を知る前に押さえておきたい基礎知識

まず使い方の説明に入る前に、Grokがどのようなサービスかを簡単に整理しておきます。

Grokの定義とX連携という特徴

Grokとは、イーロン・マスク氏が設立したAI企業xAIが開発した、対話型の生成AI(人間と自然な文章でやり取りできるAIサービス)です。

最大の特徴は、X(旧Twitter)に投稿された情報にリアルタイムでアクセスできる点にあります。多くの生成AIは学習した時点までの情報しか持ちませんが、Grokは数時間前に投稿された最新の話題やトレンドについても回答できる場合があります。

なお本記事における「大規模言語モデル」とは、大量の文章データを学習し、文章の生成や要約・翻訳などをこなせるようにしたAIの技術方式を指します。Grokもこの技術をベースにしています。

出典:xAI公式サイト

Grokでできることの全体像

使い方を具体的に見ていく前に、Grokでできることの見取り図を示します。Grokの機能は大きく次の4つに整理できます。

  • テキストでの質問応答・要約・翻訳
  • X連携によるリアルタイム情報の調査(DeepSearch)
  • 複雑な問題を筋道立てて考える推論(Thinkモード)
  • 画像・動画の生成(Grok Imagine)

料金プランの詳細は本記事では扱いませんが、無料プランでも基本的な使い方は試せるため、まずは気軽に触れてみることをおすすめします。

料金プランの詳細な比較は、別記事で詳しく解説しています。

Grokの使い方|登録からアクセス方法まで

ここからは、Grokを初めて使う方向けに、登録からチャット画面にたどり着くまでの手順を具体的に説明します。

アカウント登録とアクセス方法(Web・X・アプリ)

Grokには、主に3つのアクセス方法があります。

  • grok.comへ直接アクセスする方法:公式サイトからメールアドレスまたは既存のアカウントで登録し、そのままブラウザ上でチャットを開始できます。
  • Xアプリ内から利用する方法:Xにログインした状態で、メニューから「Grok」を選択すると、チャット画面が表示されます(メニューの配置は表示環境により多少異なる場合があります)。
  • スマートフォン専用アプリを使う方法:Grok専用アプリをダウンロードし、アカウントでログインすることで、PCと同様の機能をスマートフォンから利用できます。

サインインしなくても一部の機能は試せますが、アカウント登録をすると会話履歴が保存されるなど、より使いやすくなります。PCで細かく作業しながら使うか、外出先でスマートフォンから手軽に使うかで使い分けることをおすすめします。

方法 特徴 向く場面
grok.com 公式サイトから直接登録・利用 PCでじっくり作業したいとき
Xアプリ内 Xにログインした状態でそのまま利用 X利用中に手軽に使いたいとき
専用アプリ スマートフォンにインストールして利用 外出先で手軽に使いたいとき

出典:X公式ヘルプ「About Grok」

チャット画面の基本操作と質問の仕方

登録が済んだら、実際の操作はとてもシンプルです。画面下部の入力欄に、聞きたいことや依頼したいことを日本語でそのまま入力し、送信するだけで回答が得られます。

たとえば「この文章を300字で要約して」「〇〇の意味を初心者にも分かるように説明して」のように、話しかけるような感覚で質問できます。

やり取りは自動的に会話履歴として保存されるため、一度の質問で終わらせず、続けて「もう少し詳しく」「別の切り口でも教えて」と対話を重ねることで、回答の精度を高めていけます。話題が変わるときは、新規チャットを開始すると内容が混ざらず整理しやすくなります。

出典:xAI公式ドキュメント「Grok FAQ」

Grokの主な機能の使い方|DeepSearch・Think・Grok Imagine

Grokには、通常のチャット以外にも特徴的な機能が3つあります。それぞれ「どんなときに使うか」を押さえておくと、使い分けに迷わなくなります。

DeepSearchの使い方|リアルタイム情報の調査

DeepSearchは、X上の最新投稿やWeb上の情報を横断的に調べたうえで、根拠を示しながら回答を生成する機能です。入力欄の周辺にある「DeepSearch」のボタンをオンにしてから質問を送信すると、この調査モードで回答が生成されます。

たとえば「業界の最新トレンドを3つ、出典付きで要約して」のように、最新性が求められる質問で威力を発揮します。通常のチャットに比べて回答が返ってくるまで時間がかかりますが、その分、根拠のある調査結果が得られやすくなります。

「今、何が話題になっているか」を知りたいときに向いている機能です。

出典:xAI公式ドキュメント「Grok FAQ」

Thinkモードの使い方|複雑な問題への段階的な推論

Thinkモードを有効にすると、Grokは回答をすぐに出さず、思考の過程を段階的に整理してから結論を導きます。DeepSearchと同様に、入力欄周辺の「Think」ボタンをオンにしてから質問を送信することで利用できます。

複数の選択肢を比較して結論を出したいときや、数値・ロジックを含む込み入った質問をするときに向いています。一方で、単純な質問にまでThinkモードを使うと、余分に時間がかかってしまいます。質問の複雑さに応じて使い分けるのが実務上のコツです。

出典:xAI公式ドキュメント「Grok FAQ」

Grok Imagineの使い方|画像・動画生成

「Grok Imagine」は、テキストで指示を入力するだけで画像や動画を生成できる機能です。「〇〇をテーマにしたシンプルなバナー画像」のように依頼するだけで、広告用ビジュアルやSNS投稿画像のたたき台を作成できます。

既存の画像を編集・再生成することにも対応しています。ただし、生成した画像・動画を社外向けに商用利用する場合は、最新の利用規約を事前に確認しておく必要があります。詳しくは次章の注意点で説明します。

出典:xAI公式ドキュメント「Grok FAQ」

業務で使えるGrokの活用例とプロンプトのコツ

ここまでの機能を踏まえ、実際の業務でどう使えるかを部門別に紹介します。

業務別のGrok活用例

  • マーケティング・広報:X上のトレンドをDeepSearchで把握し、SNS投稿文の下書きを作成する。「〇〇に関する最新の反応を要約して、投稿文を3案作って」のように依頼する。
  • 営業:商談前に、対象企業や業界の最新ニュースを要約させ、話題作りや提案の切り口を準備する。「〇〇業界の直近1週間の動きを3点で教えて」のように依頼する。
  • 経営企画:市場動向の速報把握や、会議資料のたたき台作成に使う。「この資料を、経営層向けに300字で要約して」のように依頼する。

いずれも、質問の仕方次第で得られる回答の精度が大きく変わります。

良い回答を引き出す質問(プロンプト)のコツ

回答の質を上げるには、次の3つの工夫が有効です。

  • 役割を指定する:「あなたは経験豊富なマーケティング担当者として回答してください」のように、答える立場を伝える。
  • 背景・目的を伝える:「〇〇業界向けの提案資料に使うため」のように、何のために使うかを添える。
  • 出力形式を指定する:「箇条書きで」「表形式で」のように、欲しい形を明示する。

たとえば「トレンドを教えて」という漠然とした質問より、「マーケティング担当者として、〇〇業界のX上のトレンドを3つ、箇条書きで教えて」のように具体化した質問のほうが、実務にそのまま使える回答を得やすくなります。一度で満足のいく回答が出なくても、追加の指示で修正・改善していけるのが対話形式の強みです。

いきなり全社展開を目指す必要はありません。まずはマーケティング・広報など、X上のトレンド把握と相性の良い部門の一部業務でDeepSearchを試し、効果を確認できた業務から少しずつ対象を広げていく進め方が現実的です。

Grokを業務で使う際の注意点

Grokを業務で使う前に、押さえておくべき3つの注意点があります。

社外秘・個人情報を入力してしまう情報漏えいリスク

入力した内容は、xAI社側で学習等に利用される可能性があります。顧客情報や社外秘の数値をそのまま入力してしまうと、意図せず情報が外部に渡るリスクがあります。

対策としては、学習利用のオプトアウト設定を有効にすることに加え、社内で「入力してよい情報の範囲」を定めたガイドラインをあらかじめ整備しておくことが重要です。Xでは「設定とプライバシー」内のプライバシー項目から、grok.comでは「設定」内のデータ項目から、それぞれ学習利用のオプトアウトを設定できます。なお、設定を変更する前に送信済みの内容は遡って削除されない場合があるため、業務利用を始める前に設定を済ませておくことが望ましいといえます。

出典:xAI Privacy Policy

X上の未確認情報をそのまま資料に使ってしまう誤情報リスク

DeepSearchなどのX連携機能は、X上の個人の主観的な投稿や未確認の情報を参照することがあるため、事実と異なる回答が生成される可能性があります。

対策としては、重要な数値や固有名詞は必ず一次情報で裏取りしてから資料化すること、また社内向けの一次利用にとどめ、対外的に公開する前にファクトチェックする運用ルールを設けることが挙げられます。

生成した画像・動画を無断で商用利用・加工してしまうリスク

Grok Imagineで生成した画像・動画をそのまま広告や社外向け資料に使うと、著作権や利用規約に抵触するおそれがあります。実在の人物を無断で加工した画像を生成・拡散してしまうと、肖像権やプライバシー上のトラブルにつながるおそれもあります。

対策としては、社外向けに使用する生成物は必ず最新の利用規約を確認したうえで、法務担当者のチェックを通す運用にすることが挙げられます。

注意点 想定されるリスク 対策
社外秘・個人情報の入力 情報漏えい 学習利用のオプトアウト設定、入力可能情報の社内ガイドライン整備
X上の未確認情報の参照(DeepSearch等) 誤情報をもとにした資料作成・意思決定 重要な数値・固有名詞の一次情報での裏取り、対外公開前のファクトチェック運用
生成した画像・動画の無断利用・加工 著作権・肖像権トラブル 利用規約の事前確認、社外向け生成物の法務チェック

Grokの導入支援は「フリーコンサルタント.jp」へご相談ください

ここまでGrokの使い方と注意点を見てきましたが、実際に社内で活用ルールを整備し定着させるところまでを自社だけで進めるのは、決して簡単ではありません。ここでは、その際に頼れる相談先を紹介します。

自社だけでのGrok活用ルール整備・定着が難しい理由

ここまで使い方や注意点を紹介してきましたが、実際に社内で使い方を統一し、定着させるところまでを自社だけで進めるのは簡単ではありません。

DeepSearchやThinkモードなど機能の使い分けを社内に周知したり、入力してよい情報の範囲を定めたガイドラインを整備したりするには、AI活用に関する知見が必要です。社内にそうした専門知識を持つ人材が少ない場合、担当者一人に負担が集中し、活用ルールの整備が後回しになってしまうケースも少なくありません。

こうした場合は、活用方針の設計から運用ルールの整備、社内展開までを一貫して伴走できるプロ人材を活用することで、リスクを避けながら早期に定着させやすくなると考えられます。フリーコンサルタント.jpでは、AI活用の実務経験が豊富なプロ人材が、貴社の状況に合わせて上流の方針設計から実行支援までをサポートします。

導入や社内展開でお悩みの際は、フリーコンサルタント.jpへの相談をご検討ください。

フリーコンサルタント.jpによるAI導入支援の事例

自社だけでAI活用を推進しようとしても、専門人材の不足や、組織づくり・ルール整備のノウハウ不足によって、思うように進まないケースは少なくありません。豊富なリソースを持つ大手企業でも次のような課題に直面することがあり、専門知識を持つ人材が限られる中小・中堅企業では、なおさら同様の壁にぶつかりやすいと考えられます。フリーコンサルタント.jpでは、こうした課題に対してプロ人材が実務に伴走し、推進体制の構築から支援しています。

(大手通信キャリア企業の例)業務効率化を目的にデジタル活用組織(CoE:複数部門の知見を集約する専門組織)の立ち上げを決定したものの、組織立ち上げの推進とデジタル技術活用の両方を担える人材が社内に不足していました。

当時の課題 実施したこと
・デジタル領域の知見と組織立ち上げ経験を併せ持つ人材が社内に不足
・業務効率化ツールの開発・運用体制をゼロから構築する必要があった
・CoE組織の立ち上げから全体設計・運用構築・実運用までを一気通貫で伴走支援
・事業部門への課題ヒアリングをもとにしたツール開発の仕組みを構築し、プロパー社員が自走できる体制へ知見を移転

その結果、組織立ち上げ前と比較して業務工数を約25%削減(自社実績)し、プロパー社員が主体的に運用できる体制の構築につながりました。

まとめ

Grokは、登録さえすれば無料でも基本的な使い方を試せる生成AIです。ただし、業務で本格的に価値を発揮するには、DeepSearchやThinkモードといった機能の使い分け、良い回答を引き出すプロンプトの工夫、そして安全に使うための社内ルール整備が欠かせません。

まずは自分の業務の一部から試し、効果を確認しながら社内展開の範囲を広げていくことをおすすめします。自社だけでの活用ルール整備・定着に不安がある場合は、専門家の支援を活用することも一つの選択肢です。

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