【2026年7月最新】GitHub Copilotの料金まとめ|自社に合うプランの選び方と値上げへの対策 - freeconsultant.jp for Business
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最終更新日:2026.07.06
DX/最新技術

【2026年7月最新】GitHub Copilotの料金まとめ|自社に合うプランの選び方と値上げへの対策

GitHub Copilotの導入を検討しているものの、「どのプランを選べばよいのかわからない」「2026年6月からの従量課金制で、実質的に値上げになるのではないか」と不安に感じている企業担当者も多いのではないでしょうか。

特に法人利用では、月額料金だけでなく、セキュリティ管理、監査ログ、知的財産リスク、AIクレジットの超過課金まで含めて判断する必要があります。

結論からいえば、企業でGitHub Copilotを安全に利用する場合は、原則としてBusinessプラン以上を選ぶことが重要です。

個人向けプランを社員がバラバラに契約すると、コード利用、監査、権限管理、知的財産リスクを統制しにくくなります。料金だけで判断せず、法人として管理できる環境を整えることが、結果的にコストとリスクの両方を抑えるポイントです。

なお、本記事は2026年7月時点でのGitHub Copilot公式ページの情報を参考に作成しております。

GitHub Copilotの最新料金プラン6つの違いと機能比較

GitHub Copilotには、個人向けから法人向けまで複数の料金プランがあります。

2026年7月時点で主に比較すべきプランは、Free、Pro、Pro+、Max、Business、Enterpriseの6つです。まずは全体像を把握し、自社の利用目的に合うプランを絞り込むことが重要です。

Free Pro Pro+ Max Business Enterprise
主な対象 個人のお試し 個人開発者 個人の高頻度利用者 個人のエージェント高頻度利用者 企業・チーム 大企業・高度管理要件
月額料金 $0 $10/月 $39/月 $100/月 $19/ユーザー/月 $39/ユーザー/月
コード補完 2,000回/月 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限
チャット 50回/月 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限
AIクレジット 限定利用 月間合計$15相当 月間合計$70相当 月間合計$200相当 1,900クレジット/ユーザー 3,900クレジット/ユーザー
監査ログ なし なし あり あり あり あり
組織管理 なし なし なし なし あり あり
IPインデムニティ なし なし なし なし あり あり
向いている用途 体験・検証 個人開発 複雑な個人開発 大量のAIエージェント利用 法人標準導入 全社・大規模導入

【前提】法人プラン(Business・Enterprise)の違い

法人利用でまず比較すべきなのは、Copilot BusinessとCopilot Enterpriseです。

Copilot Businessは、月額19ドル/ユーザーで利用できる法人向けの標準プランです。組織でGitHub Copilotを安全に使うために必要な、ライセンス管理、ポリシー管理、コンテンツ除外、知的財産補償などを備えています。

一方、Copilot Enterpriseは、月額39ドル/ユーザーで利用できる上位プランです。Businessの機能に加えて、GitHub Enterprise Cloudと連携した高度な管理機能や、より大きなAIクレジット枠、組織全体での活用を前提とした機能を利用できます。

まずはBusinessを標準プランとして検討し、管理要件や利用規模が大きい場合にEnterpriseへ広げる考え方が現実的です。

Freeプラン|無料で基本機能を試せる入門プラン

Freeプランは、GitHub Copilotを無料で試せる入門向けプランです。

月額0ドルで利用でき、月間2,000回のコード補完と50回のチャットリクエストが含まれます。GitHub Copilotがどのようにコードを提案するのか、チャットでどの程度開発を支援できるのかを確認するには十分です。

ただし、利用できる機能やAIモデルには制限があります。本格的な開発業務や、企業としての継続利用を前提にしたプランではありません。

Freeプランが向いているのは、次のようなケースです。

  • GitHub Copilotを初めて試したい
  • 個人学習や簡単な検証に使いたい
  • コード補完やチャットの使い勝を確認したい

一方、企業の業務コードを扱う場合は、Freeプランを社員個人に使わせる運用は避けるべきです。法人管理の対象外になりやすく、セキュリティや監査の観点でリスクが残ります。

Proプラン|個人向け標準プランと法人利用の重大なリスク

Proプランは、月額10ドルで利用できる個人向けの標準プランです。

コード補完やチャットを日常的に使いたい個人開発者に向いており、Freeプランよりも利用範囲が広がります。「日常的な開発でCopilotを使う個人向け」といった位置づけです。

ただし、企業利用では注意が必要です。

特に重要なのは、Proプランは法人向けのライセンス管理、ポリシー管理、IPインデムニティなどを備えていない点です。GitHubの料金ページでは、組織向けプランと個人向けプランの主な違いとして、ライセンス管理、ポリシー管理、IPインデムニティが挙げられています。

また、GitHubはFree、Pro、Pro+の利用者について、設定でオプトアウトしない限り、入力、出力、コードスニペット、関連コンテキストなどをAIモデルの改善に利用する場合があると説明しています。

そのため、社員が個人のProプランを経費精算で使うような運用には、次のリスクがあります。

  • 会社として利用状況を把握しにくい
  • 監査ログや利用ポリシーを統制しにくい
  • 自社コードや関連情報の取り扱いを管理しにくい
  • IPインデムニティの対象外となる
  • 退職者や外部委託者の利用停止を管理しにくい

企業でGitHub Copilotを使う場合は、「Proを個人で契約してもらえば安い」と考えるのではなく、Business以上で組織管理することが基本です。

Pro+プラン|最新モデルを利用可能な個人向け上位プラン

Pro+プランは、月額39ドルの個人向け上位プランです。

Proよりも多くのAIクレジットが含まれ、Claude Opus系などのプレミアムモデルへのアクセス、監査ログなどの機能が追加されます。複雑なコード生成、設計相談、長めのチャット、エージェント機能を頻繁に使う個人開発者には選択肢になります。GitHub公式の料金ページでは、Pro+はProよりも多い月間AIクレジットを含み、プレミアムモデルへのアクセスが可能なプランとして位置づけられています。

ただし、Pro+も基本的には個人向けプランです。法人利用に必要な組織単位のライセンス管理やポリシー管理を重視する場合は、BusinessまたはEnterpriseを選ぶ必要があります。個人のヘビーユーザー向けには有効ですが、企業の標準プランとしては適していません。

Maxプラン|エージェント利用特化の個人向け最上位プラン

Maxプランは、月額100ドルの個人向け最上位プランです。

GitHub公式の料金ページでは、継続的かつ高頻度のエージェント型ワークフローに向いたプランとして説明されています。Pro+よりもさらに多いAIクレジットが含まれ、月間の合計AIクレジットは200ドル相当です。

ベースクレジットは月額料金に対応する固定枠で、フレックス割り当てはベースクレジットを使い切った後に自動で適用される追加枠です。フレックス割り当てとは、AIモデルの価格や新モデルの追加、効率改善などに応じて変動し得る利用枠と考えて問題ありません。

Maxプランが向いているのは、次のようなユーザーです。

  • Agent modeを日常的に使う
  • 大規模なリファクタリングやコード生成をAIに任せる
  • 長時間の自律型ワークフローを頻繁に実行する
  • 個人でAIコーディングをかなり深く使い込む

ただし、Maxも個人向けプランです。企業としての標準導入では、利用者ごとのコスト管理や情報管理が難しくなります。企業でエージェント型AIを大規模に使う場合は、個人のMax契約ではなく、BusinessまたはEnterpriseを前提に、組織単位の支出上限や利用ルールを設計する必要があります。

Businessプラン|法人導入の標準となる推奨プラン

Businessプランは、企業がGitHub Copilotを導入する際の標準候補です。

月額19ドル/ユーザーで利用でき、組織単位のライセンス管理、ポリシー管理、コンテンツ除外、監査ログ、IPインデムニティなど、法人利用に必要な機能を備えています。個人向けプランと異なり、企業として利用状況やポリシーも管理できます。

Businessプランが向いているのは、次のような企業です。

  • まずは開発チーム全体にGitHub Copilotを展開したい
  • 個人契約ではなく、会社としてライセンスを管理したい
  • ソースコードや機密情報の取り扱いを統制したい
  • AI利用に関する社内ルールを整備したい
  • Enterpriseほどの高度な要件はまだない

20人以下の組織や、一般的なWebサービス開発、業務システム開発であれば、まずBusinessを基準に検討するのが現実的です。

Enterpriseプラン|大企業・厳格なセキュリティ要件向け

Enterpriseプランは、月額39ドル/ユーザーの法人向け上位プランです。

Businessプランの機能に加えて、GitHub Enterprise Cloudを利用する企業向けに、より高度な管理機能や新機能への優先アクセス、大きなAIクレジット枠などが提供されます。

Enterpriseプランが必要になるのは、次のようなケースです。

  • 大規模な開発組織で利用部門や権限を細かく管理したい
  • GitHub Enterprise Cloudと連携して全社的に管理したい
  • 組織固有のコードベースやナレッジをより深く活用したい
  • セキュリティ、監査、ガバナンス要件が厳しい
  • 開発者ごとの利用状況やコストを詳細に管理したい

BusinessとEnterpriseの違いは、単なる料金差ではありません。Enterpriseは、AIコーディングを「便利ツール」としてではなく、全社の開発基盤として運用する企業向けのプランです。

2026年6月から移行する「従量課金制(AIクレジット)」の仕組みと影響

2026年6月1日から、GitHub Copilotは使用量に応じてAIクレジットを消費する課金体系へ移行しました。

従来のように「月額料金を払えば一定範囲で使える」という感覚だけでは、正確なコスト管理が難しくなっています。特にAgent modeや高度なAIモデルを多用する企業では、月額料金に加えて追加コストが発生する可能性があります。

プレミアムリクエストから「AIクレジット」への移行の仕組み

2026年6月1日以降、GitHub Copilotの利用量はGitHub AI Creditsで計測されます。

GitHub AI Creditsとは、AIモデルの利用量を金額換算するための単位です。AIクレジットの消費量は、主に次の2つで決まります。

  • 利用するAIモデル
  • 入力、出力、キャッシュ済みコンテキストなどのトークン量

トークンとは、AIが文章やコードを処理する際の細かな単位です。長いコード、複数ファイル、長文の指示、大量の出力を扱うほど、トークン量は増えます。

GitHub Copilotでは、次のような機能がAIクレジットを消費します。

  • Copilot Chat
  • Copilot CLI
  • Copilot cloud agent
  • Copilot Spaces Spark
  • サードパーティのコーディングエージェント

一方で、コード補完とNext Edit Suggestionsは、すべての有料プランでAIクレジットの消費対象外とされています。

つまり、日常的なコード補完中心の使い方であればコストは読みやすい一方、チャットやエージェントを多用すると、利用量に応じて費用が増える仕組みです。

企業に与えるコスト変動の影響

AIクレジット制への移行により、企業の予算管理は「人数×月額料金」だけでは完結しなくなりました。

Businessプランであれば月額19ドル/ユーザー、Enterpriseプランであれば月額39ドル/ユーザーという基本料金は変わりません。ただし、含まれるAIクレジットを超えて利用した場合、追加料金が発生します。

特に注意すべきなのは、Agent modeやCopilot cloud agentのように、AIが複数ファイルを読み込み、何度もモデルを呼び出す機能です。人間から見ると1回の依頼でも、裏側では大量のトークンを消費する場合があります。

企業に与える影響は次のとおりです。

  • 予算が「固定費」から「固定費+変動費」になる
  • 高性能モデルの多用でコストが増えやすくなる
  • 利用部門や利用者ごとのコスト差が大きくなる
  • 管理者による支出上限の設定が必須になる
  • 開発チームごとの利用ルール整備が必要になる

そのため、法人導入時には、次の設計をあらかじめ行うことが重要です。

  • 1人あたりの月間利用上限
  • 部門別の追加利用予算
  • 高コストモデルを使ってよい業務範囲
  • Agent modeを使ってよい場面
  • 超過時の承認フロー

AIクレジット制は、使い方次第でコストを最適化できます。一方で、ルールなしで展開すると、想定外の請求につながる可能性があります。

GitHub Copilotのコスト超過を防ぐ5つのトークン節約術

GitHub Copilotのコストを抑えるには、単に利用を制限するだけでは不十分です。

重要なのは、開発効率を落とさずに、トークンを無駄に消費しない使い方へ変えることです。

対策 主な目的 効果が出やすい場面 注意点
Autoモードの活用 モデルコストの最適化 日常的なチャット、軽微な修正 高度な判断が必要な場面では手動選択も検討
プロンプトキャッシング 入力トークン削減 同じルールや設計方針を繰り返し参照する作業 固定情報を整理しておく必要がある
サブエージェント分離 大量コンテキストの流入防止 既存コード調査、設計書作成、影響範囲調査 役割分担を明確にしないと二度手間になる
簡潔な指示 出力トークン削減 要約、レビュー、説明文生成 必要な情報まで削らないようにする
支出上限設定 想定外請求の防止 法人導入・全社展開 上限到達時の停止設定まで確認する

Autoモードを活用したモデルルーティング(適材適所の利用)

コスト超過を防ぐうえで、まず徹底したいのがAutoモードの活用です。

Autoモードとは、タスク内容に応じて、AIが適切なモデルを自動的に選ぶ仕組みです。高性能モデルは、複雑な設計判断や難しいバグ調査には有効です。一方で、簡単なコード説明、短い修正、命名案の作成まで常に高性能モデルを使うと、AIクレジットを無駄に消費します。

企業では、次のようなルールが有効です。

  • 通常業務はAutoモードを基本にする
  • 高性能モデルは複雑な設計、難解な不具合調査、大規模リファクタリングに限定する
  • 簡単な質問やコード説明では軽量モデルを使う
  • モデル選択を個人任せにしない

特にエージェント機能では、1回の依頼で複数回モデルが呼び出されることがあります。高コストモデルを無自覚に使うと、短期間でAIクレジットを使い切る可能性があります。

プロンプトキャッシングによる入力トークンの削減

プロンプトキャッシングとは、AIが同じ内容を何度も最初から読み直さないようにする仕組みです。

AIは、指示文、コード、設計方針、ルールなどを読み込んで回答します。同じプロジェクトルールや開発方針を毎回長文で入力していると、その分だけ入力トークンを消費します。そのため、固定的な情報は都度チャットに貼り付けるのではなく、GitHub Copilotが参照しやすい場所に整理しておくことが重要です。

具体的には、次のような情報を「github/copilot-instructions.md」などにまとめる方法があります。

  • プロジェクトの開発ルール
  • 命名規則
  • コードレビュー方針
  • テスト方針
  • 禁止事項
  • 使用しているフレームワークやライブラリの前提

このように静的な情報を整理しておくと、毎回の指示が短くなり、入力トークンの削減につながります。

また、セッション中にモデルを頻繁に切り替えると、キャッシュの効率が落ちる場合があります。長い作業を行う場合は、なるべく一貫した設定で進めることが望ましいです。

サブエージェント分離によるコンテキスト汚染の防止

大規模なコードベースを扱う場合、AIに大量のファイルを読ませるほどコストは増えます。

特に、既存システムの仕様調査、影響範囲調査、設計書作成のような作業では、多数のファイルを読み込む必要があります。このとき、メインのチャットセッションにすべての情報を流し込むと、会話全体が重くなり、後続のやり取りでもトークンを消費しやすくなります。

そこで有効なのが、調査作業と判断作業を分ける考え方です。例えば、次のように役割を分けます。

  • サブエージェント:関連ファイルを調査し、要点だけをまとめる
  • メインセッション:要約をもとに設計判断や修正方針を決める

これにより、メインの会話に流れ込む情報量を抑えられます。

具体例として、既存コードから設計書を作る場合は、AIに「対象ファイルをすべて読み込んで詳細に説明して」と依頼するのではなく、まず「関連ファイルを調査し、機能単位で要約して」と依頼します。そのうえで、要約をもとに設計書を作成させるほうが効率的です。

AIに何でも一度に読ませるのではなく、調査、要約、判断、実装を分けることが、トークン節約と回答精度の両方につながります。

簡潔な指示(Caveman Prompt等)による出力トークン削減

出力トークンを減らすには、AIへの指示を簡潔にすることも有効です。

Caveman Promptとは、意味が変わらない範囲で、極力短く、余計な説明を省いた指示を出す考え方です。日本語でいえば、「丁寧な長文」ではなく、「短く、直接、必要な条件だけ伝える」方法です。

例えば、次のような指示です。

  • 悪い例: このコードについて、初心者にもわかりやすいように、背景や考え方も含めてかなり詳しく説明してください。
  • 良い例: このコードの問題点を3つだけ。修正案も短く。

このように指示すると、AIの回答が長くなりすぎるのを防げます。

ただし、出力の大半がコードそのものである場合、短文指示による削減効果は限定的です。効果が出やすいのは、次のような場面です。

  • 長い説明文を生成させる
  • コードレビュー結果をまとめる
  • 調査結果を要約させる
  • エージェント作業の途中経過を出力させる

企業利用では、「AIには詳しく説明させる」だけでなく、「必要な粒度で答えさせる」ルールを整えることが大切です。

組織単位の支出上限(Spending Limit)設定と管理

コスト超過を確実に防ぐには、管理画面で支出上限を設定することが欠かせません。

特に法人導入では、次の設定を検討する必要があります。

  • ユーザー単位の利用上限
  • 組織単位の追加利用上限
  • コストセンター単位の予算管理
  • Enterprise全体のメーター課金上限
  • 上限到達時に利用を停止する設定

注意点として、Enterprise予算は「月額料金を含む総額上限」ではなく、共有プールを使い切った後の追加課金を管理するものです。たとえば、Businessライセンス400人分の月額料金に加えて、Enterprise予算が別途上乗せされる形になります。

また、支出上限を設定しても「上限到達時に利用を停止する設定」が無効のままだと、課金が継続する場合があります。管理者は、単に予算額を入力するだけでなく、停止設定まで確認することが重要です。

GitHub Copilotと他AIコーディングツールのコストパフォーマンス比較

AIコーディングツールは、GitHub Copilotだけではありません。

Cursor、Claude Code、Codex CLIなど、開発スタイルに応じて選択肢が広がっています。ここでは、GitHub Copilotを中心に、他ツールとの違いをコストと用途の観点から整理します。

Cursor・Claude Code等との機能・料金比較一覧

GitHub Copilotの強みは、IDEやGitHubとの統合性です。多くの開発者が使う環境に自然に組み込めるため、全社展開しやすい点が特徴です。

一方、CursorやClaude Codeは、長めの作業、エージェント型の開発、複数ファイルを横断した修正などに強みがあります。特にAIにまとまったタスクを任せたい場合は、Copilot以外のツールが適する場面もあります。

ツール 主な料金目安 強み 弱み・注意点 向いている用途
GitHub Copilot Business $19/ユーザー/月 GitHub・IDEとの統合、法人管理、IPインデムニティ エージェント多用時はAIクレジット管理が必要 全開発者への標準導入
GitHub Copilot Enterprise $39/ユーザー/月 大規模組織管理、Enterprise Cloud連携、高度な統制 GitHub Enterprise Cloud前提の検討が必要 大企業・厳格な管理要件
Cursor Teams $40/ユーザー/月 AIエディタ、エージェント、チーム管理 既存IDE文化との相性確認が必要 複数ファイル横断の開発
Claude Code Claude Pro $20/月など 長文理解、設計相談、ターミナル操作 法人利用時は契約・権限管理の確認が必要 複雑な調査・設計・自律作業
Codex ChatGPT各プランに含まれる OpenAI環境との親和性、CLI利用 企業利用ではプラン・権限・データ管理確認が必要 CLI中心のAIコーディング

開発スタイルに合わせた最適なツールの使い分けの考え方

AIコーディングツールは、どれか1つだけを選ぶよりも、用途に応じて使い分けるほうが実務に合う場合があります。

全エンジニアの生産性を底上げする基本ツールとしては、GitHub Copilotが有力です。IDE上のコード補完、チャット、レビュー支援などを日常業務に組み込みやすく、組織管理もしやすいためです。

一方で、次のような場面では、CursorやClaude Codeを併用する選択肢があります。

  • 大規模なリファクタリング
  • 複数ファイルを横断した仕様変更
  • 既存コードの深い調査
  • 技術選定や設計方針の壁打ち
  • プロトタイプの高速作成

企業でのおすすめ構成は、次のようなハイブリッド型です。

  • 全開発者:GitHub Copilot Businessを標準導入
  • テックリードや一部の開発者:CursorやClaude Codeをスポット利用
  • 大規模開発部門:GitHub Copilot Enterpriseを検討
  • 高度なAI活用チーム:支出上限を設定したうえでエージェント型ツールを併用

大切なのは、ツール選定を「料金の安さ」だけで判断しないことです。AIコーディングツールは、導入後の運用ルール、セキュリティ、支出管理、レビュー体制まで含めて設計する必要があります。

GitHub Copilot導入時の説得材料となる「費用対効果(ROI)シミュレーション」

GitHub Copilotの導入を社内で提案する際は、月額料金だけでなく、削減できる工数やリスク低減効果を合わせて説明することが重要です。

ここでは、経営層や管理部門に説明しやすい費用対効果の考え方を整理します。

月額コストに対するエンジニアの工数削減効果

GitHub Copilotの費用対効果を考える際は、月額料金とエンジニアの人件費を比較するとわかりやすくなります。

たとえば、Businessプランは月額19ドル/ユーザーです。為替レートを1ドル150円と仮定すると、1人あたり月額約2,850円です。

一方、エンジニアの人件費を月80万円、月間稼働時間を160時間とすると、1時間あたりの人件費は約5,000円です。この場合、月に1時間弱の工数削減ができれば、月額料金はおおむね回収できます。

費用例 試算条件
Businessプラン月額 $19/ユーザー
為替レート仮定 1ドル150円
月額費用(円換算) 約2,850円
エンジニア月額人件費 800,000円
月間稼働時間 160時間
1時間あたり人件費 約5,000円
回収に必要な削減時間 月1時間未満

もちろん、すべての開発作業で同じ効果が出るわけではありません。AIが得意な作業と苦手な作業があります。

GitHubと研究者による実験では、Copilotを利用した開発者は、利用しない開発者よりも特定の実装タスクを55.8%速く完了したと報告されています。ただし、これは特定条件下の実験であり、すべての企業やすべての業務で同じ効果が出るとは限りません。

実務では、次のような作業から効果が出やすいと考えられます。

  • 定型的なコード作成
  • テストコード作成
  • 既存コードの説明
  • 軽微な修正
  • API利用例の作成
  • ドキュメントやコメントの下書き

一方、複雑な設計判断、要件定義、セキュリティレビュー、最終的な品質担保は、人間の判断が必要です。

そのため、ROIを説明する際は、「AIがエンジニアを置き換える」ではなく、「エンジニアが定型作業に使う時間を減らす」と表現するほうが適切です。

稟議を通すための決裁者向け説明ロジック

GitHub Copilotの稟議では、単なる「便利な開発ツール」として説明すると、優先順位が下がる可能性があります。

決裁者に伝えるべきポイントは、次の3つです。

  • 開発生産性の向上
  • AI利用の統制
  • セキュリティリスクの低減

特に重要なのは、社員が個人向けAIツールを自由に使う状態を放置しないことです。会社として正式にGitHub Copilot Business以上を導入すれば、利用者管理、ポリシー管理、監査、コンテンツ除外などを行いやすくなります。

稟議書では、次のように説明すると伝わりやすくなります。

  • 個人利用のAIコーディングを放置すると、ソースコードや機密情報の取り扱いを統制しにくい
  • 法人プランを導入することで、AI利用を公式な管理対象にできる
  • 開発者の定型作業を削減し、設計、レビュー、品質改善に時間を回せる
  • 支出上限を設定することで、従量課金による想定外のコストを防げる
  • 小規模導入から始め、利用状況と効果を測定したうえで展開範囲を広げる

導入提案では、いきなり全社展開を前提にする必要はありません。まずは特定チームでPoCを行い、利用頻度、削減工数、レビュー品質、コスト推移を確認する進め方が現実的です。

GitHub Copilotの法人導入・運用支援は「フリーコンサルタント.jp」へご相談ください

GitHub Copilotは、開発生産性を高める有力なAIコーディングツールです。一方で、法人導入では料金プランの選定だけでなく、セキュリティ、社内ルール、利用範囲、費用対効果の測定まで整理する必要があります。

特に2026年6月以降はAIクレジット制に移行したため、導入後のコスト管理も重要になっています。

フリーコンサルタント.jpでは、AI導入、DX推進、業務改革、開発組織の改善などに知見を持つプロフェッショナル人材の活用を支援します。

「どのプランを選ぶべきか判断できない」「社内稟議に必要な材料を整理したい」「AIコーディングツールの利用ルールを作りたい」といった課題がある場合は、ぜひご相談ください。

フリーコンサルタント.jpによるAI関連の支援事例

ここでは、フリーコンサルタント.jpによるAI関連の支援事例を紹介します。

事例①

大手SIer会社では、生成AIを「デジタル社員」として実装し、社内の業務効率化につなげる取り組みを進めていました。しかし、生成AI活用に関する技術や知見が不足しており、現場の要望をどこまで実装できるのかを整理しながら、PoCを推進できる人材が求められていました。

当時の課題 ・生成AIをデジタル社員として実装し、社内業務の効率化につなげたいと考えていた
・生成AI活用に関する技術や知見が社内に不足していた
・顧客提案に向けた社内ナレッジの収集や分析に時間と手間がかかり、残業が続いていた
・現場の要望と、実際に生成AIで実装できる範囲のすり合わせが必要だった
・生成AIの構築・運用をPMOの立場で推進できる人材が求められていた
実施したこと ・生成AI、データサイエンス、AIモデル構築・運用に知見を持つプロ人材をアサインした
・生成AIに知見のあるプロパー社員と共同で、生成AIデジタル社員の企画立案を支援した
・各部門とコミュニケーションを取り、現場要望と実装可能範囲の落としどころを整理した
・業務で活用できるレベルまで、生成AIデジタル社員の実装を推進した
・運用開始後も、生成AIデジタル社員の改善・更改に向けた取り組みを支援した

その結果、実務レベルで活用できる生成AIデジタル社員の運用を開始できました。これまで縦割り組織のなかで時間がかかっていたナレッジや必要資料の収集が効率化され、必要な情報を短時間で集められる状態につながっています。

また、情報収集の質をさらに高めるための改善企画も始まっており、生成AIを単なるPoCで終わらせず、継続的に業務へ定着させる取り組みが進んでいます。

事例②

大手金融業界会社では、各事業部門と連携しながら、社内向けの生成AI活用を推進していました。しかし、生成AIを有効な機能として企画し、要件定義から実装、実務レベルでの活用まで落とし込める人材が不足していました。

当時の課題 ・各事業部門と連携しながら、社内向けの生成AI活用を推進したいと考えていた
・生成AIを有効な機能として企画し、実装まで進められる人材が不足していた
・情報収集や営業提案資料の準備に時間がかかっており、生成AIで効率化したいと考えていた
・生成AI活用に向けた要件定義を行い、実務レベルの機能として落とし込む必要があった
・社内のさまざまな業務を生成AIで効率化するため、社員へのナレッジトランスファーも求められていた
実施したこと ・データサイエンスやAI活用に知見を持つプロ人材をアサインした
・AIプロジェクトのPM経験、AI-OCRプロジェクトの要件定義・PoC・本番開発経験を活かし、推進体制を支援した
・各事業部門と密にコミュニケーションを取り、現場で活用できる生成AI機能の企画を立案した
・ビジネス側の要求を整理し、生成AIシステムに実装するための要件定義を支援した
・社内PoCと実業務でのテスト運用を行い、さらなる生成AI活用に向けた活動を推進した

その結果、社内の企画やアイデアを、実務レベルで利用できる生成AI機能として実装できるようになりました。プロ人材の支援により、社内だけでは生まれにくかった生成AIのナレッジも蓄積され、各事業部門での活用検討が進んでいます。

また、情報収集や文書作成など、これまで手間がかかっていた業務の効率化にもつながっており、生成AIを現場業務に定着させるための土台づくりが進みました。

まとめ

GitHub Copilotの料金を検討する際は、月額料金だけで判断しないことが重要です。

2026年6月以降、GitHub CopilotはAIクレジット制に移行しており、チャット、Agent mode、Cloud agentなどの使い方によってコストが変動します。そのため、導入前にプラン選定、支出上限、モデル利用ルール、社内ガイドラインを整備する必要があります。

GitHub Copilotは、開発組織の生産性向上に役立つ一方、管理されない状態で利用すると、情報管理やコスト管理のリスクが生じます。

まずはBusinessプランを基準に、小規模なPoCから始め、利用状況、削減工数、AIクレジット消費量を確認しながら展開範囲を広げることが現実的です。


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