
建設業界は、人手不足や長時間労働などの深刻な課題を抱えています。「自社のDX化で、この状況を打破したい」と考える経営者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、大手ゼネコンから中小企業まで、具体的な15社のDX成功事例を解説します。
さらに、DX化が進まない理由、導入のメリット、デメリット、DX推進時に直面する3つの壁と解決策も参考になるので、最後までご覧ください。
■目次
建設業のDX化が進んでいない理由
建設業のDX化が遅れている理由には、深刻な人材不足に加え、業界特有の構造的な課題が根強くあることが影響しています。
建設業のDX化が進んでいない理由には、以下のようなものがあります。
・人材面の課題
従業員の高齢化が進み、デジタルツールに不慣れな方が多い上、若手の人材不足も深刻化している
・業務プロセスの課題
現場ごとに仕様が異なる「一品受注生産」のため、同一のシステムの導入が難しく、長年の経験や勘に頼るアナログな慣習が根強く残っている
・業界の構造の課題
多くの協力会社が関わるため、自社だけでDXを進めても、関係各社と足並みが揃わず効果が一部に限られてしまう
このように、人材不足という大きな問題に加え、業務や業界の構造的な要因が複雑に絡み合い、建設業のDX推進を阻む大きな壁となっているのが現状です。
建設業でDX化を進めるメリット、デメリット
建設業でDXを進めることは、生産性向上や人手不足解消などのメリットもありますが、導入に伴うデメリットもあります。
メリット、デメリットをしっかり把握した上で、DX化を進めましょう。
■メリット
| 生産性・業務効率の向上 | 情報共有の円滑化や手戻り削減で、工期短縮につながる |
|---|---|
| 人手不足解消(働き方改革) | 作業の自動化、省人化で長時間労働が是正され、職場環境が改善する |
| 技術継承の円滑化 | 熟練者の技術やノウハウをデータ化し、若手への スムースに教えられる |
| 安全性の向上 | 危険な作業をドローンや遠隔操作に代替し、労働災害のリスクを低減できる |

