【完全版】チームビルディングの具体例15選!事例や成功のためのポイント、オンラインでできるゲームまで紹介
ビジネスコラムColumn
最終更新日:2025.03.18
人事/組織構築/業務改善

【完全版】チームビルディングの具体例15選!事例や成功のためのポイント、オンラインでできるゲームまで紹介

チームビルディングを行いたいが、どんな取り組みを実施すればいいのか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。チームビルディングは団結力を高め、コミュニケーションが活発になることで業務効率や生産性が飛躍的に向上するなどのメリットがあります。そのため、なるべく早めに進めておきたいところです。

そこで本記事では、チームビルディングの経験が無い方に向けて、チームビルディングの概要やメリット、具体例などをご紹介します。
チームビルディングを行う上でのポイントを把握していないと、メリットを最大限に享受できない可能性もありますので、ぜひ最後までご覧下さい。

1.チームビルディングとは|意味と定義

チームビルディングとは、直訳すると「チーム構築」を意味する言葉です。ビジネスにおいては、目標を達成させるためのチーム作りのプロセスを意味しています。

期待される主な効果は、コミュニケーションの活性化による信頼関係の構築、チームのパフォーマンスの向上です。また、メンバー同士が目標を共有することで帰属意識が高まり、組織への忠誠心や愛着が強くなることも期待できます。その結果、仕事へのモチベーション低下や離職など、企業が抱える問題を解決できる可能性もあるでしょう。

近年では、新入社員研修や管理職研修など、階層別の人材育成の一環としてチームビルディングを取り入れる企業が増えてきました。チームビルディングの種類も、ゲームや研修、野外活動など多岐に渡るため、自社のニーズに適したものを選択することが重要です。

チームビルディングを実施する目的

チームビルディングを実施する目的は「目標を達成できるチームを作ること」です。企業は営利を求める団体であるため、経営目標の達成が最重要項目と言えます。どんなにすばらしいチームを抱えていても、結果を出せなければ企業経営を継続することはできません。

結果を出すには、目標達成に向けた強いチームを作る必要があります。そのためには、コミュニケーションの活性化やパフォーマンスの向上がチームビルディングの重要なポイントと言えるでしょう。

また、チームビルディングでは以下のように各階層に見合った目的を決めることも重要です。

  • 若手層∶能動的に仕事に取り組み、主体性を磨く
  • 中堅層∶組織をまとめるリーダーシップを学ぶ
  • 管理職∶メンバーの育成と組織マネジメントスキルの向上
  • 経営層∶経営に参画し、企業の成長を牽引する

階層が上がるほどに組織内での責任は増し、求められる結果も変わってきます。そして、どの階層でも共通して円滑なコミュニケーションが重要です。チームが最大限に力を発揮するためにも、人と人のつながりを大切にしましょう。

なお、チームビルディングの不安解決やチームマネジメントに関しては、以下の資料で紹介しています。正しいチームビルディングを行うことで、より強固なチームを作り上げることができるので、ぜひ参考にしてください。

2.チームビルディングを企業で行うメリットや効果

企業がチームビルディングを取り入れることで、多くのメリットや効果がもたらされるでしょう。

得られるメリットは、以下の通りです。

コミュニケーションの活性化

従業員間の会話が増えるとチームに一体感が生まれ、情報共有がスムーズに進みます。また、潜在的なリスクを事前に察知することもできるしょう。

従業員のモチベーションアップ

目標達成に向けて自発的に仕事に取り組むことで、従業員のモチベーションアップが期待できるでしょう。また、離職率の低下や生産性の向上も期待できます。

自由な発想や大胆な発想が生まれやすくなる

メンバー相互で意見を出し合うことで、1人だと思いもつかないような考え方やアイデアが生まれることがあります。

過去に大ヒットした商品を振り返ってみると、固定概念を壊したアイデアが採用されていることが多いです。イノベーションを起こすには、自由で大胆な発想が鍵となります。

企業が目指すべきビジョンの共有

ビジョンが共有されることで、従業員の主体性や積極性が芽生え、目標達成に向けた企業風土が醸成されます。

また、ビジョンが浸透すると業務に対する考え方の軸が定まり、判断が迫られた場合にブレない決断が可能となるでしょう。

チームビルディングを採用することで、1人では達成が難しい課題でも、解決につなげることができるのが大きなメリットと言えます。

3.タックマンモデルによるチームビルディングのプロセス

タックマンモデルは、1965年に生まれた組織の成長を段階的に示した、チームビルディングに関する考え方のモデルです。チーム形成後に発生する、混乱や対立などの変化を5つの段階に分けて考えるのが特徴で、自社の現状の分析や施策実行のタイミングを図れるなどの効果が期待できます。

以下の資料ではタックマンモデルの重要性や、リーダーが意識するべきこと、混乱期の乗り越え方などを詳しく解説しているため、ぜひチェックしてください。

4.【シーン別】チームビルディングの方法とおすすめゲームの具体例15選

チームビルディングと言っても、やり方にはゲームやワークなど多くの手法が存在します。ここからは、様々なシチュエーションにあわせた具体例をご紹介します。

自社の雰囲気や目的に合わせて、ぜひ実践してみてください。

室内で行えるチームビルディングの具体例

屋内でチームビルディングを行う利点は、限られたスペースで実施できる点や、天候にも左右されないため、いつでもチームビルディングが行える点です。

ここからは、室内で行えるチームビルディングの具体例を4つご紹介します。

いずれのゲームも簡単な道具さえあれば、誰でも気軽に行えるでしょう。

1.ジェスチャーゲーム

決められたお題をジェスチャー(身振り、手振り)で表現し、回答者へ伝えるというゲームです。ジェスチャー担当と回答担当の2人1組で行い、交互に問題を出し合い回答します。正解数をチームごとに競うのが一般的なルールです。

言葉を発することが禁止されているため、表情やジェスチャーを通じて、言葉だけでは伝えることの難しい感情を表現する能力が強化されるでしょう。

また、ルールが簡単なため、新入社員から経営層まで、幅広い世代で楽しむことができます。コミュニケーションを向上させるのにおすすめのゲームです。

2.ペーパータワー

ペーパータワーとは、A4用紙を使用して、最も高いタワーを作れたチームが勝ちというゲームです。ルールは簡単で、制限時間内に各チーム規定枚数のA4用紙を切ったり折り曲げたりしながら、1ミリでも高いタワーを作ります。

また、ゲームは複数回行われるのが一般的で、各ゲームの合間には振り返りをする時間が設けられています。回数を重ねるごとにメンバー同士で意見を出し合いながら、改善点を見つけることがこのゲームの狙いです。

コミュニケーションによるチームワークの向上や主体性の養成など、ビジネスには欠かせない要素を強化できます。新人研修や部門間の連携強化におすすめのチームビルディングと言えるでしょう。

3.マシュマロチャレンジ


引用:日本マシュマロチャレンジ協会
マシュマロチャレンジとは、乾燥パスタとマシュマロを使用し、制限時間内に自立できるタワーを作って高さを競うゲームです。

日本マシュマロチャレンジ協会のルールでは、作戦タイムを含めた18分間でタワーを作成し、タワーの上にマシュマロを置くこととされています。また、チャレンジ終了後の計測中もタワーが自立していることがルールとされおり、途中で倒れてしまうと失格です。

使用できる道具は、マシュマロ、パスタ、ハサミ、テープ、ひも、メジャー(計測用)と限られているので、どのような構造にするのかがポイントと言えます。

チームビルディングとしての効果は、共同作業におけるチームワークの向上や短時間で考える力を鍛えられる点です。世界記録は99センチのため、チームビルディングを実施する際の目標にしてみてはいかがでしょうか。

4.ビジネスゲーム

実際のビジネスで起こりうるシチュエーションや問題をゲーム形式で出題し、経営者の立場を体験できるゲームです。問題が発生した場合の対処の仕方や意思決定の過程を疑似体験することで、主体性や問題解決能力を鍛えることができるでしょう。

たとえば「部課長ゲーム」と呼ばれるビジネスゲームでは、部長や課長など各役割を参加者が担当し、カードを用いて様々な課題に対処していきます。課題の内容は「一人ひとりが同じ絵柄のカードを4枚集める」など普遍的なものですが、コミュニケーションはチャットのみ、連絡できる人数は2人だけなど、細かくレギュレーションが設定されています。

さらに、課題を把握しているのが部長だけという設定もあり、目的の共有化や指示の出し方次第でゴールが変わるため、伝える力の向上に役立つでしょう。

ただし、ビジネスゲームの種類は多岐にわたるため、ゲームごとにルールや設定時間が違います。新入社員や管理職など階層ごとに適したゲームを選択することが大切です。

屋外で行えるチームビルディングの具体例(スポーツ)

屋外で行うチームビルディングは、屋内ではできない大規模なゲームを、青空の下で楽しみながらできる点が特徴です。

ここからは、おすすめの屋外で行えるチームビルディングを4つご紹介します。

誰にでも参加できるゲームだからこそ、研修やレクリエーションにおすすめです。

1.運動会

運動会は子ども達が行うものと思われていますが、大人を対象とした運動会も各地で実施されています。コミュニケーションの活性化や帰属意識の醸成、会社として一体感が生まれるなどのメリットがあるでしょう。

また、地域によっては複数の企業が合同で行うこともあり、異業種や競合他社など普段は交流がない方と接することで、リレーションの構築にもつながります。さらに、運動会を行うまでの準備は社員のスキルアップにも効果的です。

たとえば、予算管理や会場の手配、競技の選定、タイムスケジュール管理など、大会の運営管理にはビジネスの基本が詰まっています。参加者、運営側ともに、ビジネススキルを向上させるイベントと言えるでしょう。

2.合宿やキャンプ

合宿やキャンプも、チームビルディングに効果的な方法として知られています。普段は仕事上の関係でしかない同僚と食事や宿泊、焚火などのアクティビティを一緒に体験することで、これまでに知らなかった気づきや発見があるでしょう。

また、合宿やキャンプは結果を残すことを主眼としたチームビルディングではなく、体験を通じてコミュニケーションを深め、個人の主体性を伸ばすことを目的としています。学んだことや感じたことをビジネスに活かせれば、お互いに協力しながら目的達成に向けた仕事ができる環境が作られるため、部門を超えた関係づくりにおすすめです。

3.ブラインドサッカー


引用:日本ブランドサッカー協会
パラリンピックの正式採用スポーツとしても有名なブラインドサッカーは、通常のサッカーとは異なり、視界が遮られた状態で行うのが特徴です。

もともとは視力に障害のある方向けに考えられたスポーツですが、今では健常者でもマスクをして一緒に行うことができるため、多様性のあるスポーツとして知られています。目が見えない状況だと声を出して自分の存在を伝える必要があるので、チームメイトとの信頼関係やコミュニケーションが重要です。

また「コーラー」と言われる目が見える状態の指示役が配置されており、的確な指示を出してゲームをコントロールする力も問われます。プレーヤーとコーラーのどちらにも共通している点は、互いを活かし共感する精神と言えるでしょう。そのため、チームビルディングとの親和性は高く、チームワークの向上を図りたい企業におすすめです。

4.目的地移動ゲーム

目的地移動ゲームとは、決められた目的地を目指し移動するゲームです。通常は3人1組で行い、目隠しをして移動する人、声を出さないで安全面をサポートする人、声を出して目的地まで誘導する人に分かれてゲームを進めます。日本に昔からあるスイカ割りを進化させたゲームと言えばわかりやすいかもしれません。

目隠しされている人の理解力、サポート役の安全への配慮、指示役の言語化能力などが重要になり、チームワークが鍵を握るゲームと言えるでしょう。

なお、安全面やゲーム時間の観点から、電車やタクシーなど公共交通機関を使わずに徒歩で行うのが一般的です。また、目隠しされた状態でゲームを行うと、危険性が伴うケースも想定されるため、安全な場所で行ってください。

組織のパフォーマンスを向上させるには、チームビルディングが必須です。メンバー同士の信頼関係の構築やコミュニケーションの強化を行うことで、よりチームとして深い絆を築くことができます。以下では、チーム作りに悩んでいる方のため、チームをまとめる方法や、チームマネジメントの方法について解説しています。ぜひ一度、ご覧になってみてください。

オンラインで行えるチームビルディングの具体例

リモートワークだとコミュニケーションが難しい場面が多いため、信頼関係の構築には時間を要します。しかし、オンラインでチームビルディングを行うことで、相互の理解が深まり自然と会話が増えるでしょう。また、対面でのチームビルディングと比較して、会場代などの費用が安く抑えられるのもメリットのひとつです。

ここからは、オンラインで行えるチームビルディングの具体例を4つご紹介します。

1.陽口ゲーム

陽口(ひなたぐち)ゲームとは、対象となる方の長所や強みなどプラスとなる面を皆で話し合い、対象者に発表するゲームです。自分では気付いていない強みを発見できたり、自己肯定感を高めることができたりするきっかけとなるほか、職場の雰囲気の向上にもつながります。

陽口ゲームのポイントは、否定的なコメントやネガティブな内容の会話を避けることです。多くの人がいる場所で否定的なことを言われるのは、誰しも望みません。あくまでも、プラスの感情をイメージできる陽口を心がけましょう。

2.おうちにあるものしりとり

その名の通り、おうちにあるものを使ってしりとりをするゲームです。初対面の人との緊張を和らげるためのアイスブレイクに効果的なゲームとされています。基本ルールは、家の中にあるものだけを持ってきて実物を見せるだけです。あらかじめ小道具を用意しておく必要がないため、低予算でチームビルディングを実施したい場合にも有効でしょう。また、回答時間を短く設定することで、余裕がなくなりドキドキ感が増すため、パーティーゲーム感覚で楽しめます。

一人ひとりが心を開いてゲームを楽しむことで、社内の風通しが良くなり、活発なコミュニケーションが生まれるでしょう。

3.以心伝心ゲーム

以心伝心ゲームとは、与えられたお題に対してみんなの答えを合わせるゲームです。たとえば「日本を代表するスポーツ選手と言えば」というお題であれば、回答者は「大谷翔平」「イチロー」など、自分が思いつく答えを出します。見事、全員の回答が一致すればクリアです。

答え方のコツとして、自分の意見よりも他人の意見に合わせる考え方があります。そのため、チームメイトとの協力は欠かせず、コミュニケーションの向上につながるでしょう。また、回答の傾向を分析することで、チームメンバーの特性を理解するきっかけにも繋がります。

4.ビブリオバトル


一般社団法人ビブリオバトル協会理事「BIBLIOHEROチャンネル」より

面白いと思った本を紹介するコミュニケーションゲームです。ビブリオバトル普及員員会の公式ルールでは、1人5分で本を紹介し、各自が紹介した本についてメンバー同士でディスカッションを行い、どの本が一番読みたいか順位を競います。

紹介方法は、レジュメやパワーポイントなどの資料はいっさい使わず本人の言葉ひとつで行うため、プレゼン力やトーク力、コミュニケーションなどビジネススキルの向上につながります。また、紹介する本の内容から一人ひとりの個性も見えてくるため、マネージャーは教育方針の決定にも役立てることが可能です。

場所と人さえ準備できれば、どんな環境でもできるため、手軽に実施できるチームビルディングと言えるでしょう。

(新入社員にもおすすめ!)研修で使えるチームビルディングの具体例

チームビルディングは、研修の一環として多くの企業で実施されています。社員のスキルアップを通じて、将来的に組織の根幹を担う人材を養成することが目的です。

ここからは、研修で使えるチームビルディングの具体例を3つご紹介します。

ありきたりな自己紹介ではないので、チームで行うにはうってつけのチームビルディングです。

1.他己紹介

他己紹介では、自分の紹介をするのではなく、チームメンバーの紹介を行います。2人1組になってお互いに自己紹介を行い、聞き出した情報をもとに他のメンバーへ他己紹介をする流れです。

間違いのない正確な情報やパートナーの魅力を伝えるためにも、お互いへの思いやりが欠かせません。制限時間の中で情報を収集し、要点をまとめて発表する必要があることから、要約力や発表スキル、コミュニケーション力を養うことができるでしょう。

2.サイコロ自己紹介

サイコロの目の部分にお題が書かれており、転がして出た目のお題で自己紹介をします。サイコロを振るまでどんなお題が書かれているかわからないため、ありきたりな自己紹介ではなく、パーソナルな部分に踏み込んだ自己紹介ができます。ただし、パーソナルな部分をさらけ出すのは苦手な社員もいるため、サイコロに記載するお題は吟味しましょう。

また、サイコロの出た目に沿って質問に応える必要があり、いつどんな質問が飛んでくるかわからないため、回答者は臨機応変な対応が求められます。一風変わった自己紹介の方法のため、盛り上がることは間違いありません。特に他部門で関わりがない方と一緒のメンバーになると、アイスブレイクになるのでコミュニケーションが円滑になるでしょう。

3.自分史ワーク

自分史ワークとは、自身の幼少期から現在までどのような経歴を辿ってきたかを説明し、自分史を聞いたメンバーから質問を受けるゲームです。対象者の小さい頃の部活や学生時代に取り組んだこと、今の会社に入社した理由など、普段では知り得ない情報を聞くことができます。

メリットとしては、仕事に対する向き合い方や性格などを相互理解することで、コミュニケーションやチームワークの向上につながる点です。用意するものも無いため、誰でも、どこでも行えます。

近年では、ハラスメントなどに敏感になっていることもあり、スタッフ同士で遠慮がちになったり、距離感が空いてしまいがちです。しかし、そのような状態では、組織としてのパフォーマンスを向上させることができません。自分史ワークは、各スタッフの経歴を知り、親密度を増したり、距離感を詰めるのにぴったりのワークです。この機会に試してみてはいかがでしょうか。

なお、以下の資料でも、チームをまとめる溜めに必要な情報をまとめています。ぜひ一度ご覧になってみてください。

5.チームビルディングを成功させるための3つのポイント

闇雲にチームビルディングを行っても、効果は見込めません。確実に効果が得られるように、以下の3つのポイントに気を付けましょう。

ビジョンを明確にし、お互いに協力しあうことがチームビルディング成功への近道です。

1.上下関係が関係ないゲームを選ぶ

上司や先輩への節度を持った対応は重要ですが、チームビルディングにおいては上下関係を超えて取り組めるものを選ぶことが大切でしょう。なぜなら、上下関係を意識するあまりに、本来持っている力や考え方を表現することができず、コミュニケーションが円滑にできない可能性があるからです。

コミュニケーションの強化がチームビルディングの目的の一つのため、適切なゲームやイベントを選択してください。

今回ご紹介したチームビルディングの具体例で言うと、次の3つが適しているでしょう。

  • 合宿やキャンプ
  • 以心伝心ゲーム
  • 他己紹介

他人を思いやることを重視したゲームがおすすめです。

2.一人ひとりが協力して取り組めるものを選ぶ

コミュニケーションの強化と合わせて重要なことが、チームワークの強化です。ビジネスにおいて共通していることは、多くの仕事が1人では成立しない点にあります。必ず誰かを相手にしなければならないため、チームビルディングでは一人ひとりが協力して取り組めるものを選びましょう。

今回ご紹介したチームビルディングの具体例で言うと、次の3つが適しています。

  • 運動会
  • ブラインドサッカー
  • 陽口ゲーム

なお、運動会の種目なら、玉入れやリレーなどメンバーとの協力が不可欠なものがおすすめです。

3.達成できる範囲の目標を掲げる

目標が不明確な場合、チームの方向性が定まらず、モチベーションが上がりません。結果的に生産性も上がらないため、誰にでもわかりやすい明確な目標設定を行いましょう。

たとえば、運動会であれば「総合優勝を目指す」、目的地移動ゲームなら「自己ベストタイムをクリアする」など、明確であるほどメンバーのモチベーションは上がります。

しかし、無理な目標を設定すると、かえってやる気を失わせてしまう原因になるため、クリアできる範囲の目標設定が重要です。

6.チームビルディングの成功事例5選

チームビルディングを取り入れて、効果を上げている企業は多数あります。実際の成功事例をご紹介します。

いずれも各業界をリードする有名企業ばかりですので、ぜひ参考にしてください。

1.株式会社タニタ

株式会社タニタが行っているのは、ビジネスゲームの「The 商社」を活用した営業力や組織力を強化する研修です。ゲームの概要は、3〜8名でチームを組み、事業を立ち上げて経営シミュレーションを体験できるカードゲームとなっています。

The 商社では、より多くのキャッシュと資産の獲得を目標とし、他のチームと競い合います。タニタの研修の狙いは、提案するための営業力の強化や各地で活躍するメンバーとの組織力強化です。

「個人の長所を活かして、チームを活性化させたい」という目的で始まったチームビルディングですが、研修後の組織は、主体的に仕事へ取り組む姿勢が以前より強くなっており、見事目的を達成した事例となっています。また、個人のモチベーションアップによるチーム力の強化などの効果もあり、評価は上々のようです。

2.株式会社メルカリ

レゴ(R)を用いたチームビルディングを行っているのが、株式会社メルカリです。子どもの頃にみんなが一度は遊んだことのあるレゴ(R)を使って、参加者が思い思いのタワーを作成します。その完成したタワーのこだわりや制作意図を発表し、制作者の人となりや性格などを知って、コミュニケーションの活発化を図ることを目的としています。

一風変わった取り組みですが、人と人の間にレゴ(R)というおもちゃが介在することで、自然と会話が弾み信頼関係の構築に役立っているそうです。大切なポイントは、前述した「陽口ゲーム」と同様に、他人を否定せず参加メンバーの良いところを引き出す雰囲気作りにあります。

3.株式会社CHINTAI

不動産賃貸で有名な株式会社CHINTAIが取り入れているチームビルディングが、対話の森®の「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」です。2024年の入社式で採用されたチームビルディングで、完全に光を遮断した環境でお互いの表情や顔が見えないまま、与えられた課題について話し合う内容となっています。暗闇の中では新入社員も社長も関係がなく、求められるのはコミュニケーションを活用してコンテンツに取り組むことだけです。そのため、上下関係に囚われないチームビルディングとして功を奏しました。

サービスを導入したきっかけは「常識や固定概念にとらわれずチャレンジしてほしい」という思いを、新入社員に伝えるためです。目が見えない体験を通じて、コミュニケーションの重要性や気づきは、様々なビジネスシーンで役立つでしょう。

4.株式会社オリエンタルランド

株式会社オリエンタルランドは、カヌーレースをチームビルディングに採用しています。年に1回開催され、社員や従業員を合わせて数千人にも及ぶビッグイベントとして有名になりました。

オリエンタルランドでは、キャスト以外にも多くの職種があり、普段であれば関わり合いのない従業員が多いです。このイベントを通じて、カヌーを漕ぎながらコミュニケーションを図ることで、企業の一体感を高める効果を狙っています。

大きな企業において、部署を超えた横断的な取り組みは、なかなか実施できないため、チームビルディングとしては理想的な手法と言えるでしょう。

5.株式会社ぐるなび

国内グルメサイトとして有名な株式会社ぐるなびは、ウォーキングミーティングを長年実施しています。オフィス内で行う本格的なミーティングではなく、社長の趣味である散歩をしながら、若手社員とちょっとしたミーティングを行うというものです。

リラックスできる環境での打ち合わせは、社長と社員の垣根を取り払い、自由な意見交換の場として重宝されています。散歩の効果は科学的にも実証されており、平均で60%も思考能力がアップするという結果が出ているほどです。

誰にでも手軽に実践できる、おすすめの手法と言えるでしょう。

7.まとめ

本記事では、チームビルディングの具体例や実施におけるポイントをご紹介しました。

誰にでもできる取り組みから各企業のおもしろい取り組みまで、様々なチームビルディングがあります。全てにおいて共通していることは、コミュニケーションによってチームワークを強化することが土台になっている点です。

自社に適したチームビルディングを採用して、実践してみることをおすすめします。

なお自社に最適なチームビルディング手法が分からない場合、外部のプロからアドバイスをもらうことも大事です。プロフェッショナルが、社内の状況などを加味し、チームビルディング戦略立案に貢献してくれることでしょう。

なお、弊社では、人事戦略や人材育成、マネジメントに特化したプロ人材が多数在籍しています。従業員同士のコミュニケーションをもっと活発化させたい、スキルを伸ばしたい、などお悩みがある方は、ぜひ一度、ご相談ください。

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

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