「デロイト トーマツは入るのが難しい」とよく言われますが、難易度は新卒か中途か、そしてどの法人に応募するかで大きく変わります。しかも2025年12月にコンサルティング領域の主要3法人が合併し、応募先の名称そのものが変わりました。
公式情報と各種調査データをもとに、デロイト トーマツの就職・転職難易度を解説します。
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【結論】デロイト トーマツの難易度はどの程度か

まずは、新卒の場合と中途の場合に分けて、デロイト トーマツの入社難易度を解説します。
新卒は「入社が難しい有名企業ランキング」14位
新卒難易度の指標としてよく参照されるのが、東洋経済オンラインの「入社が難しい有名企業ランキング」です。2025年2月15日公開版で、デロイト トーマツ コンサルティング(現・合同会社デロイト トーマツ)は200社中14位、入社難易度は62.4とされています。
2024年公開版では18位、2023年公開版では14位と、ランキング上位に毎年入っていることから、新卒でデロイト トーマツに入社する難易度はかなり高いと言えます。
参考:「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200 | 東洋経済オンライン
中途は「中〜高」難易度
デロイト トーマツの中途採用は「門戸は広いが、専門性と地頭は厳しく見る」傾向があり、中〜高難度と表現するのが実態に近いです。
公式キャリア採用ページには「異業種・未経験でも応募可能」と明記されているため、応募条件は厳しくありません。複数法人へ同時応募でき、ある法人で不合格でも別法人に改めて応募できるので、一度不採用になっても再挑戦が可能です。
入口は広い一方、面接は平均2〜3回で、職種により筆記試験・技術テスト・ケース面接が加わります。「応募できること」と「通ること」の差が大きいのが中途の特徴です。
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デロイト トーマツの就職・転職難易度が高い3つの理由

ここでは、デロイト トーマツの難易度が高くなっている要因を、3つに分けて説明します。
1.人気企業のため応募が殺到する
デロイト トーマツ グループは約2万2,000名、国内約30都市に拠点を持つ国内最大級のプロフェッショナルファームです。総業務収入は3,907億円(FY2025、前年比約8%増)と成長を続け、就活・転職市場のいずれでも常に上位の人気を保っています。
就活会議の集計によると、デロイト トーマツ コンサルティング(現・合同会社デロイト トーマツ)の選考難易度は5点満点中5.0、採用倍率は8.1倍(業界平均6.8倍)です。応募者の絶対数の多さが、体感難易度を押し上げています。
参考:デロイトトーマツコンサルティング合同会社の就職難易度・倍率・学歴・採用大学・マッチ度【就活会議】
2.選考フローが長い
一般的な中途採用の選考フローは「書類選考→面接(2~3回)→内定」となっていますが、職種や経験によっては筆記テストやケース面接が加わります。
新卒の選考フローはさらに長く、「ES/WEBテスト→面接(4回)→内定」となっており、各段階で数割ずつ絞られるため、難易度が跳ね上がります。
3.ケース面接の突破が難しい
デロイト トーマツの最大の関門は、通過率20~30%といわれているケース面接です。ケース面接とは、その場で与えられた課題に対し、制限時間内で解決策を決め、提案・議論する特殊な面接です。
ケース面接で見られているのは答えの正しさではなく、論点の切り分け方、数字の置き方、指摘を受けたときの修正力です。ESや志望動機の準備とはまったく別のトレーニングが必要で、対策せずに臨むと落ちるケースが目立ちます。
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デロイト法人別の就職難易度

デロイト トーマツを「1社」と捉えると難易度を読み違えます。デロイト トーマツ グループには約48法人が属しており、法人ごとに募集職種・応募要件・給与体系がすべて別です。
特に人気の高い3社の入社難易度について、それぞれ解説します。
デロイト トーマツ(旧DTC)の難易度
まず押さえるべき事実として、2025年12月1日、デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)、ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)、リスクアドバイザリー(DTRA)の3法人が合併し、「合同会社デロイト トーマツ」が発足しました。
デロイト トーマツの難易度はグループ内で最も高い水準です。戦略・M&A・リスクという中核領域を担い応募者が最も集まるため、複数の面接を通して優秀な人材が絞られていきます。
東洋経済オンラインの「入社が難しい有名企業ランキング」に2024年までランクインしていた「デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)」を含んでいることからも、入社難易度が高いとわかります。
デロイト トーマツ サイバー(DTCY)の難易度
デロイト トーマツ サイバー合同会社は、2019年4月設立のセキュリティ特化法人です。
新卒の募集は「サイバーコンサルタント/サイバーストラテジーコンサルタント」「サイバーセキュリティアナリスト」「R&Dスペシャリスト」の3職種。全学部全学科の卒業予定者が対象で、セキュリティ未経験にも門戸が開かれています。
ただし、セキュリティアナリストは書類段階で筆記試験、1次面接でハンズオンテスト、R&Dスペシャリストは2次面接で研究発表が課されます。
大手転職エージェントでは、中途採用の求人も公開されています。コンサルティング経験の有無は問われていませんが、セキュリティ業務の経験が必須とされている求人が多いため、まったくの未経験で応募することはできない点に注意しましょう。
就活会議のデータによると採用倍率5.9倍とされているため、入社難易度は「やや高い」と言えます。
参考:デロイトトーマツサイバー合同会社の就職難易度・倍率・学歴・採用大学・マッチ度【就活会議】
デロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)の難易度
デロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)は1997年12月設立。国内外約5,000社のベンチャー支援実績を持ち、大企業の新規事業創出支援から官公庁・自治体と連携した起業家育成まで手がけます。
新卒は「イノベーションコンサルタント」職の募集があり、全学部全学科が対象で、公認会計士試験合格者向けの専用枠もあります。新卒採用においては、公認会計士の資格を取得していることが大きなアドバンテージになるでしょう。
中途は、スタートアップ支援・新規事業立ち上げの実務経験を求めるものが中心で、経験が合致するかどうかで難易度が大きく振れます。
デロイト トーマツ ベンチャーサポートの倍率や就職偏差値は公開されていませんが、新卒採用人数は30人前後と狭き門であるため、入社難易度は「やや高い」と言えます。
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デロイト トーマツの採用大学ランキング【一覧】

大学通信の調査(2024年春卒)によると、デロイト トーマツ グループの採用大学ランキングは以下の通りです。
| 順位 | 大学 | 就職者数 |
|---|---|---|
| 1位 | 慶應義塾大学 | 45 |
| 2位 | 早稲田大学 | 16 |
| 3位 | 東京大学 | 11 |
| 4位 | 明治大学 | 7 |
| 5位 | 大阪大学 | 5 |
| 6位 | 北海道大学 | 4 |
| 6位 | 京都大学 | 4 |
| 6位 | 国際基督教大学 | 4 |
| 6位 | 中央大学 | 4 |
| 6位 | 東京理科大学 | 4 |
| 6位 | 同志社大学 | 4 |
| 12位 | 九州大学 | 3 |
| 12位 | 上智大学 | 3 |
| 12位 | 日本大学 | 3 |
学歴フィルターと英語力の実態
公式の応募資格は各法人とも「全学部全学科」で、出身大学による制限は設けられていません。採用大学が難関校に偏るのは、応募者の母集団自体がそうなっているためと考えるのが妥当です。
英語力も、公式採用ページにTOEIC要件や内定者平均の開示はありません。ただし海外滞在経験者向けの新卒採用枠が別に設けられ、国際キャリアフォーラムでの選考も行われます。グローバル案件が多い領域では英語力が明確な武器になり、DTVSの一部求人では英語または中国語でのビジネスコミュニケーションが必須要件として明示されています。
「学歴フィルターはないが難関校の学生が多い」「英語は必須ではないが、あると選択肢が広がる」——これが実態に近い理解です。
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デロイト トーマツの選考フロー

ここでは公式に公開されている選考プロセスをもとに、新卒(国内・海外)とキャリア採用の3ルートの流れを説明します。
【新卒】国内採用の場合
公式公開の2028年入社向けプロセスは、国内向けに2ルートあります。
以下は、「Summer Job経由」と呼ばれる、2026年4月~11月にかけて行われる選考の流れです。Summer Jobとはインターンシップのようなもので、ケース問題を通してコンサルティング業務を体験できるプログラムです。
- エントリー
- アンケート回答
- ES提出
- WEBテスト受験
- 1次面接(オンライン)
- 2次面接(オンライン)
- 2 Days Summer Job(東京オフィス・現地参加必須/8・9月開催)
- 最終面接(東京オフィス)
2026年10月~2027年2月頃にかけて行われる本選考の流れは、以下の通りです。
- エントリー
- アンケート回答
- ES提出
- WEBテスト受験
- 1次面接(オンライン)
- 2次面接(オンライン)
- 3次面接(オンライン)
- 最終面接(東京オフィス)
Summer Job経由の選考と本選考は併願できるため、1年に2回チャンスがあると考えておきましょう。
【新卒】海外採用の場合
海外の大学に在籍・滞在している学生向けには、別ルートが用意されています。
- エントリー
- アンケート回答
- ES提出
- WEBテスト受験
- 1次面接(オンライン)
- 2次面接(オンライン)
- 最終面接(オンラインまたは対面)
海外採用は面接3回で、最終面接でもオンライン・対面のいずれかを選択可能です。渡航を前提としない設計のため、ステップ数が少なく居住地の制約も緩やかです。
海外大学に在籍しているなら、国内選考よりステップの少ないこのルートを検討する価値があります。
【中途】キャリア採用の場合
キャリア採用は法人ごとの運用ですが、公式の共通枠組みは次のとおりです。
- エントリー
- 書類選考
- 面接(平均2~3回)
面接回数や筆記試験・技術テスト・ケース面接の有無は、求人や経験によって変わります。
複数法人に同時応募でき、不合格になった法人とは別の法人へ改めて応募できる点は、公式に明記された数少ない“難易度を下げる仕組み”です。第一志望だけに絞らず、過去の経験と領域が近い法人を併願する戦略が有効です。
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デロイト トーマツの平均年収

ここでは難易度に見合うリターンとして、法人別の初任給と役職別の年収レンジを確認します。
初任給の例
初任給は法人ごとに水準も表記方法も異なります。公式採用サイトで確認できる主なものは次のとおりです。
| 法人・区分 | 初任給(年額) |
|---|---|
| デロイト トーマツ (海外採用の基準給与) | 学士 5,802,000円 修士 6,000,800円 博士 6,201,200円 |
| デロイト トーマツ サイバー (サイバーコンサルタント) | 大卒 5,820,100円 大学院卒 6,113,500円 |
| デロイト トーマツ ベンチャーサポート (イノベーションコンサルタント) | 5,500,000円 |
役職別の平均年収
OpenWorkの企業ページ(合同会社デロイト トーマツ/旧デロイト トーマツ コンサルティング)では、平均年収942万円とされています。
役職別の年収目安は、以下の通りです。
| 役職 | 年収目安 |
|---|---|
| アナリスト | 643万円 |
| コンサルタント | 941万円 |
| マネージャー | 1,256万円 |
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デロイト トーマツの選考通過率を上げる5つの対策

ここまでの内容を踏まえて、選考の通過率を上げるために有効な対策を5つ紹介します。
1.OB訪問とインターンで情報収集
難易度が高く感じられる最大の要因は、法人・領域ごとの実像が外から見えにくいことです。2025年12月の統合で組織体制も変わり、ネット上には古い情報が多く残っています。
デロイト トーマツの新卒向けに行われるSummer Jobは、選考プロセスに組み込まれた正式ルートで、2日間の現地参加を経て最終面接に進みます。接点の量が多く志望動機の解像度が上がるため、通過率の観点でも有利です。OB・OG訪問では「どの領域のプロジェクトに入っているか」「統合後に何が変わったか」を具体的に聞きましょう。
中途採用を受ける場合でも、実際に働いている人と接点を持ったり、採用サイトに載っている社員インタビューを読み込んだりして、実際に働くイメージを持てるようにすることが欠かせません。
2.志望法人・部門を絞り込む
最も効率が上がる打ち手が応募先の絞り込みです。
- 経験や学んできた分野が最も接続する領域を1〜2つ特定する
- 公式募集要項で必須要件を確認する
- 要件に対し自分の何が当てはまるかを書き出す
グループ法人を併願できるため、合同会社デロイト トーマツと、母集団の小さいデロイト トーマツ サイバーやデロイト トーマツ ベンチャーサポートを組み合わせるのがおすすめです。
3.「なぜデロイトか」を言語化する
新卒でも中途でも必ず問われるのが「なぜコンサルか」「なぜ他社ではなくデロイト トーマツなのか」です。特に第二新卒・未経験者は即戦力性で勝負できないため、ここの一貫性が評価の中心になります。
説得力は具体的な事実で出します。「監査からコンサル、税務・法務まで擁するグループ規模(約2万2,000名)」「2025年12月の3法人統合によるEnd-to-End体制」「サイバーやベンチャー支援など専門法人の厚み」などは、他社では代替しにくい要素です。
「成長できる環境」のように、どのファームにも当てはまる言葉を使うのは避けましょう。
4.Webテスト・適性検査の対策をする
WEBテストはES提出と同時に実施され、ここで落ちると面接に進めません。新卒はTG-WEB形式が中心という受験報告が多く、言語・非言語・性格に加えて英語が課される場合もあります。ボーダーは7〜8割程度とされ、8割を目標にすれば安心圏です。
TG-WEBは従来型と新型で性質が異なります。従来型は暗号・図形など初見では手が止まる問題が出るため、解法パターンの暗記が直接得点に結びつき、新型は問題数が多いので処理速度の訓練が要ります。
中途でもWebテストが行われる場合もあるので、応募前から対策を進めておきましょう。
5.ケース面接の練習をする
最も差がつくのがケース面接です。5〜15分の思考時間の後に面接官とディスカッションする形式が一般的で、売上・利益向上策、市場規模のフェルミ推定、数値算定を伴う課題が頻出です。
対策の要点は3つ。
- 型を持つ(売上=単価×客数×頻度のような分解の型を手持ちにする)
- 数字を置き切る(わからない数値も前提を宣言して最後まで計算する)
- 修正力を見せる(指摘されたら固執せず論点を組み替える)
自分で例題を解いてみたり、エージェントを活用して模擬面接をしてもらったりすると、コツを掴めるようになるでしょう。
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難易度に関するよくある質問

最後に、デロイト トーマツの難易度についてよく検索される4つの質問に答えます。
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まとめ
デロイト トーマツの難易度は、新卒なら「入社難易度62.4・200社中14位(2025年2月公開版)」の難関、中途なら「門戸は広いが専門性を厳しく見る中〜高難度」が結論です。
ただし最も重要なのは、難易度が法人と領域で大きく変わること。
2025年12月に発足した合同会社デロイト トーマツ(旧DTC・DTFA・DTRA)は最難関ですが、デロイト トーマツ サイバーやデロイト トーマツ ベンチャーサポートなどのグループ法人はやや難易度が下がります。
公式に複数法人への同時応募が認められている以上、応募先の選び方そのものが最大の難易度コントロール手段です。
まずは自分の経験が最も活かせる法人・領域を1〜2つ特定し、募集要項を読み込むところから始めましょう。そのうえでWEBテストとケース面接に十分な準備時間を確保すれば、体感難易度は確実に下がります。







