企業インタビュー

【株式会社Ballista代表取締役社長 中川貴登氏インタビュー】「個人の可能性」を最大化できる社会を創りたい。成果報酬型にこだわるコンサルティングの神髄とは

株式会社Ballista

コンサルティングに留まらず、プロフェッショナルギルド「Yoake」の運営や自社事業開発を三位一体で展開する株式会社Ballista。独自の成果報酬型モデルや一級建築士とのコラボレーションによる街づくりなど、従来のコンサルティングファームの枠を超えた支援まで手掛ける。

今回は、同社を創業した中川 貴登氏にインタビュー。防衛大学校卒という異色の経歴から導き出した「個人の可能性」に関する価値観、人との向き合い方、同社の展望に至るまで話を聞いた。

中川 貴登(なかがわ・たかと)
防衛大学校 航空宇宙工学科卒業。デロイト トーマツコンサルティングやエクサウィザーズなどを経て現職。これまで新規事業開発、組織改革、マーケティングの3つの軸で、多数の支援実績や実行経験を有している。直近では、組織変革の戦略策定や実行、会社設立、新規事業の立ち上げなどのプロジェクトを担当。コンサルティングスキル、実行スキル、情熱を併せ持つ。

目次

成果報酬型で結果にコミットするコンサルティングが強み

——まずは貴社の特徴について教えてください。既存のコンサルティングファームとどういった点が異なると考えていますか。

私たちは自らを「コンサルティングファーム」ではなく、「プロフェッショナルファーム」と定義し、3つの大きな特徴を強みとしています。1つ目は「成果報酬型」の導入。クライアントとリスクを共有するフェアな関係を築くようにしています。2つ目は「一気通貫の支援」。戦略に携わるだけではなく、実行支援の領域にまで伴走します。中には一級建築士とコラボした街づくりなど、領域も多岐にわたります。3つ目は「自社事業への挑戦」。社会課題解決のために、自らも事業開発をするという挑戦を続けており、2023年から提供開始した人材マッチングプラットフォーム「Yoake」などの運営にも注力しています。

——次に、貴社が手掛ける事業内容について教えてください。

私たちは「個人と企業の挑戦に寄り添い世界を変える」というビジョンのもと、事業を展開しています。プロフェッショナル人材を企業につなげるプラットフォームの提供をはじめ、コンサルティングや自社プロダクト開発などのさまざまな事業を展開していますが、現在大きな比重を占めるのはコンサルティング事業です。

私たちのコンサルティング事業は、一般的なコンサルティングファームにありがちな「外部アドバイザー」の枠に留まりません。絵にかいた餅のような戦略を描くだけではなく、クライアントと同じ船に乗り、実行フェーズまで泥臭く伴走し、結果にコミットする。一人ひとりが自律したプロとして、クライアントの挑戦を支えます。

企業が抱える課題に対し、私たちはコンサルティングという手段に固執しません。既存のコンサルティング手法ではなく、私たち自身が事業体としてクライアントに伴走します。私たちの事業を通して、コンサルティングのビジネスモデル自体を変えたいと考えています。

——コンサルティング以外の事業も詳しく教えてください。

プロフェッショナル人材と企業をつなげるプラットフォーム「Yoake」は、企業の課題に最適なプロフェッショナル人材を紹介するマッチング事業です。高度なスキルや専門知識を持つ人材を企業に紹介するだけではなく、フリーランス・副業人材の仕事の機会創出やスキルアップ、福利厚生などの支援も一貫して行います。

一方、自社プロダクトの開発はコンサルティングからさらに派生したものです。コンサルティングの現場を通して見えてきた課題解決の手段を実際に事業に昇華することで、私たちが支援できる領域を増やしていき、よりクライアントの挑戦に寄り添いたい、という思いが背景にあります。

幅広いプロジェクトや業種・業態のクライアントを支援

——どのようなプロジェクトを手掛けることが多いのでしょうか。

プロジェクトの約8割が上流の案件に関わるものです。具体的には事業戦略や成長戦略をつくったり、組織改革を一から手掛けたりすることが多いです。

さらに、上流工程で戦略などを固めた後、その戦略を実行するところまで当社で支援しています。戦略に応じてIT分野やマーケティング分野などのチームを組成し、戦略を確実に推進できるようにしています。

——社員数は何名ほどでしょうか。

52名が在籍(2026年1月時点)しており、直近入社予定の社員を含めると60名を超える規模になります。入社予定者の中には新卒の社員も含まれています。現在Ballistaでは中途採用とともに新卒採用にも力を入れています。スタートアップで新卒採用を積極的に行っている会社はさほど多くはないと思いますが、我々が未経験者である新入社員を採用する理由は、「人を育てることそのものが、社会を変える会社づくりに繋がること」だと考えているからです。その考え方はBallistaの経営理念の根本であり、採用だけでなく育成にも本気で取り組んでいます。

未経験から「市場価値」を飛躍させる。Ballista独自の教育と評価制度

——コンサルタント未経験の中途の方も採用されているのでしょうか。

はい。未経験の方も積極的に採用し、個人の可能性を最大化できる会社にしたいと考えています。

当社では採用の際、学歴や経歴にとらわれず、一人ひとりの可能性や成長意欲を重視しています。珍しい経歴を持つ方もおり、その点も他のコンサルティングファームにはないユニークな特徴だと考えています。

——未経験の方の教育体制を教えてください。

当社には、一流のコンサルタントを育成するために自社で作成した、500ページ超の教育プログラムがあります。

未経験であっても素直さと夢があり、やり抜く力があれば数年で市場価値を劇的に高められます。多様なバックグラウンドや自分なりの軸を持つ人材が活躍できるような環境づくりを目指しています。

——メンバーのキャリアアップを支援する制度や取り組みがあれば教えてください。

半年に一度、仲間の昇格を祝うイベント「プロモーションアワード」を開催しています。職位はジュニアアナリストからディレクターまで分かれていますが、わずか半年で階級を上げるメンバーも珍しくありません。

また、メンバー一人に対し、必ず一人のマネージャ職以上のキャリア担当がつくコーチ制度を導入しています。コーチとなるマネージャ陣にはコーチング研修を実施し、育成へのコミットを重視しています。会社への貢献度が給与に反映されるインセンティブ制度も導入しており、頑張りが正当に評価される仕組みを整えています。一方で、プロフェッショナルとしての厳しさは一定程度担保しています。

——どのような人材に入社してほしいと考えていますか。

大きく3点あり、1つは夢を持っている人です。「将来こんな人材になりたい」など自分の可能性を信じている人に入社してほしいと考えています。2つ目は、最後までやり抜ける人。泥臭くても、最後までコミットして事に当たれる人は伸びます。最後は、2つ目と通ずることではありますが、ラストマンシップを持つ人です。他責にしない、責任感のある人を求めています。

個人の可能性を拓く会社を創りたい―起業を志したきっかけとは

——中川代表のご経歴は非常にユニークですね。防衛大学校から民間、そして起業へと至った経緯を教えてください。

「この国を守りたい」という想いから、防衛大学校の航空宇宙工学科に入学しました。しかし、安全保障を学ぶ中で軍事力というハードパワーの限界を感じ始めたんです。そのような中、硫黄島を訪れた際に、先人たちが命を懸けて守ろうとしたこの国の豊かさをどうつなぐべきかを考えるようになりました。当時、堀江貴文氏らの活躍を見て「ビジネスという経済の力こそが社会を変える」という考え方に共感し、自衛隊を離れ民間の道へ進む決意をしました。

——最初はスタートアップに転職したそうですが、そこからコンサルタントを目指したのはなぜですか?

入社したスタートアップではデジタルマーケティングに従事しましたが、クライアントである大企業の役員から厳しいフィードバックを受けたんです。人を動かすには、構造化の力やロジカルシンキングといったコンサルティング力が不可欠だと痛感しました。そこから転職活動を行い、コンサルタントの道を歩み始めました。

——そのような中、起業に踏み切られたきっかけは何だったんでしょうか?

私のキャリアは本当に紆余曲折ありますが、これまでの経験を通じて「経験 × 実績 × 責任 = 市場価値」という考え方が芽生えました。私の場合、最初のスタートアップの頃は決して余裕があるとは言えない環境でしたが、大手コンサルティングファームでマネージャとして責任ある役割を任されるようになったときから仕事の幅や評価も大きく変わりました。個人のこれまでの経験や積み上げた実績、さらに責任を果たすことで、可能性は無限大に広がっていると実感したのです。

そこで、個人の可能性を最大化できる組織や社会―具体的には社会を構成する「会社」を創りたいと思い、起業に踏み切りました。

——数々のキャリアを経て創業されたBallistaですが、社名に込めた想いを教えてください。

「Ballista(バリスタ)」は古代の大型弩砲(弓矢)を意味します。ロゴ中央の赤い部分が私たちBallistaのメンバーを表しており、私たち自身が既存の慣習やしがらみに風穴を開ける「変革の弓矢」でありたいという想いを込めました。

私が大切にしているのは、先ほどご説明した「経験 × 実績 × 責任 = 市場価値」という考え方です。特に重要なのは「責任」で、戦略が綺麗に描けていても結果を出せないのは最後までやり抜く「ラストマンシップ」が欠けているからに他なりません。だからこそ私たちは泥臭くやり抜く責任感を何よりも重んじています。

非上場を貫き「時価総額100位以内」を目指す。 Ballistaが描く壮大な未来

——今後の展望について、どのようなビジョンを描いていますか?

売上高は毎期右肩上がりで推移しており、現在の4期目は16億円、数年以内には50億円を目指しています。組織も現在52名ですが、来期には90名体制にする計画です。

最終的には日本を代表する会社として「時価総額100位以内」の規模を目指しますが、IPO(上場)は考えていません。株主還元より一緒に働くメンバーに最大限還元しつつ、ダイナミックな挑戦を通じて、個人の可能性を最大化する組織であり、社会に機動的に金箔を与え続けたいと考えています。

——求職者の方へ、他のコンサルティングファームにはない貴社だからこそできる経験などあればお願いします。

3つあります。1つは共に事業を創っていくフェーズにあることです。スタートアップ段階だからこそ自分が会社を大きくする一端を担えることは、他の大手コンサルティングファームではなかなか得難い経験であると考えています。2つ目は、教育プログラムが充実していること。人材育成には特に力を入れているため、どのようなバックグラウンドを持つ方も自分の可能性を信じて成長できる土壌が整っています。そして3つ目は、良い仲間がたくさんいること。メンバー全員で高め合える環境のため、切磋琢磨しあい共に成長していきたいという方には特におすすめです。

——メンバーの成長を後押しするような、全社での取り組みがあれば教えてください。

プロモーションアワードを筆頭に、メンバー同士がお互いを高め合える風土を醸成しています。もちろん、時には悔しさを感じる場面もあると思います。しかし周囲や会社がサポートすることで、悔しさをバネに成長するメンバーを1人でも増やしたいと考えています。

メンバーはもちろん、マネージャ向けのコーチングの研修もさらに力を入れていきたいですね。特にマネージャはメンバーの育成に対してコミットしていますが、コーチング用のメニューなどを拡充して、その取り組みを会社として支えられるようにしたいと思います。

——最後に、Ballistaを目指す求職者へメッセージをお願いします。

夢を持ち、他責にせず、素直にやり抜ける人。そんな方にとって、Ballistaは人生を変える「プラットフォーム」になります。AIが発展を遂げる今の時代に「あなただからこそ頼みたい」と言われる唯一無二のプロフェッショナルを目指しましょう。志を同じくする仲間と一緒に、新しい景色を見られることを楽しみにしています。


【インタビュー後記】

防衛大学校からコンサルを経て起業という異色の経歴を持つ中川代表。インタビューで特に印象的だったのは、「個人の可能性」への強い信念と、「ラストマンシップ(最後までやり抜く責任感)」という言葉の重みでした。

あえてIPOを目指さず利益を社員に還元する姿勢や、未経験者のポテンシャルを信じ、大手ファーム以上の教育体制で育成する方針は、既存のコンサル像を刷新するものです。

「変革の弓矢」という社名の通り、社会の常識に風穴を開け、社員と共に成長しようとする中川代表の圧倒的な熱量を感じるインタビューとなりました。

コンサルネクスト・シニアコンサルタント
塚田真仁

株式会社Ballista 企業情報

所在地〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-7-14 CIRCLES神田駅前ビル6F
設立2022年8月
代表者代表取締役社長 中川 貴登
事業内容・コンサルティング
・プロフェッショナルギルド「Yoake」
・自社プロダクト開発 / 自社事業開発

株式会社Ballista 求人情報

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