「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに、国内外80万人超(※2026年2月時点)のエキスパートが登録するナレッジプラットフォームを構築・展開する株式会社ビザスク。第2の創業期とも言える変革の中で、同社が特に注力しているのが、コンサルティングサービス「ビザスクproject」だ。コンサルティングファーム出身のコンサルタントチームが、国内最大級のプラットフォームと高度なAI技術を掛け合わせ、企業の課題設定から具体的な戦略策定、さらには意思決定の伴走支援までを一気通貫でリードする。
今回は、取締役 執行役員ナレッジプラットフォーム事業代表の宮崎雄氏に、事業にかける想いや、「ビザスクproject」が描く新しいコンサルティングの形、そこで得られる成長環境と求める人物像について話を聞いた。
宮崎 雄(みやざき ゆう)
取締役 執行役員ナレッジプラットフォーム事業代表
2006年にリクルートグループに入社し、営業、新商品開発、リクルートホールディングス・リクルートジョブズの経営企画部門の責任者として従事。2019年3月にビザスクに参画、CEO室長とビザスクlite事業部長を兼任し法人向けマーケティングの立ち上げとビザスクliteの成長を推進した後、2020年3月に執行役員に就任。2025年5月より現職。
一次情報の提供から戦略支援へ。「ビザスクproject」が切り拓くコンサルティングの可能性

——ビザスクの事業内容を教えてください。
宮崎:ビザスクは国内外80万人を超えるエキスパートの知見を蓄積した、国内最大級のデータベース(ナレッジプラットフォーム)を基盤に事業を展開しています。
これまでは主に、コンサルティングファームや事業会社の経営企画・新規事業開発などを担う方々に、市場調査や仮説検証のための「一次情報を収集するためのインフラ(スポットコンサル)」としてご活用いただいてきました。しかし、直近数年間で事業会社でインタビューの活用が進むにつれ、得られた一次情報を「どう事業の成果につなげるか」というところまで踏み込んで支援してほしい、というご要望が急速に増えてきました。
「新規事業に挑戦したいが、そもそもどのような仮説を持ってプロジェクトを動かせばいいのか分からない」、「インタビュー等のスポットコンサルで得られた膨大な一次情報を、どのように分析して、経営会議などの具体的な意思決定や戦略へと落とし込むべきか分からない」など、一次情報の提供の前後の工程に支援を求めるお声を多くのお客様からいただくようになったのです。こうしたクライアントの声に応える形で、「ビザスクproject」というコンサルティングサービスを本格的に立ち上げ、今後の事業の柱の1つに位置付けています。
——「ビザスクproject」とは具体的にどのようなサービスなのでしょうか。
宮崎:「ビザスクproject」は、コンサルティングファーム出身のビザスクメンバーがナレッジプラットフォームとAIを活用し、調査設計から戦略策定、意思決定の支援までを一貫してリードするサービスです。最大の特徴は、ビザスクが持つ国内外80万人超のナレッジプラットフォームを多角的に活用できることです。最適なエキスパートにスピーディーにアクセスできるだけでなく、さまざまな方法で収集・蓄積した知見をフルに使うことが可能です。それらの一次情報とAIの分析力を掛け合わせることで、ビザスクにしかできない高精度かつ迅速な意思決定支援を提供しています。立ち上げ間もないサービスではありますが、すでにエンタープライズ企業を中心とした多くのクライアントに提供し、高い評価をいただいております。
——「ビザスクproject」がクライアントから評価される理由を宮崎さんはどのように捉えていますか。
宮崎:大きく2つあります。1つ目は、意思決定の土台となる「情報の質」です。コンサルティングの基本は仮説の構築と検証の繰り返しですが、その質を左右するのは「どんな情報をもとにするか」です。ウェブサイトや市場レポートのような二次情報は、いまや誰でもAIで大量に収集・分析でき、この流れは今後さらに加速していきます。だからこそ、自分たちで集めた一次情報「第一線の有識者の”生の声”」が、差別化の要素として大きな価値を持ちます。当社には、企業とエキスパートのマッチングを年間およそ12万件(※2026年2月時点)提供する中で、現場のリアルな知見が絶えず集まってきます。この80万人超のネットワークと蓄積した知見、そしてAIを掛け合わせることで、一次情報と二次情報の両方を高い精度とスピードで活用できます。仮説の構築にも検証にも”生の声”を組み込むことで、質の高い情報にもとづいた、精度の高い意思決定の支援が可能になるのです。
2つ目は、必要な部分に、スポットで・ピンポイントに入れる機動力です。「大規模なプロジェクトを一括で依頼するのではなく、自分たちの意志で主体的に事業を進めたい」「特定の仮説検証や競合・市場調査、業界のボトルネック調査だけをプロの知見で補いたい」といったニーズは数多くあります。当社はそれに対し、必要なパーツだけをスポットで切り取って支援できます。だからこそクライアントは、自分たちのペースを保ちながら、重要な意思決定を行うことができるのです。
そのほかにも、社内では情報収集や資料作成といった業務の型化・AI活用を積極的に進めており、コンサルタントが本質的な課題の見極めやインサイトの抽出といった「思考」に集中できる体制づくりに取り組んでいます。意思決定支援に的を絞ってノウハウを蓄積している「ビザスクproject」だからこそ、AIと一次情報活用の”型”をいち早く確立し、コンサルティングの本質をより深く追求できると考えています。
新設チームだからこそ得られる圧倒的な成長機会と面白さ

——ビザスクの事業をさらに成長させるには、どのようなマインドを持った人材が必要だと考えますか。
宮崎:ビザスクprojectチームはいま立ち上げ期にあり、事業戦略やプロダクトそのものを、少数精鋭のメンバー全員で創り出している最中です。そのため、重要視しているのは、自分たちで新しい事業を創り、ドライブしていく強い事業開発マインドを持っている方です。決められた枠の中で動くのではなく、その枠づくりから面白がれる人にこそ、活躍してほしいと考えています。
そして、その挑戦を後押しする環境も整っています。ビザスクには、エンタープライズ企業を中心とするクライアントと日々深く向き合うアカウント営業チームが在籍しており、クライアントの経営・事業の課題をいち早く捉えています。彼らはまだ論点が固まりきらない抽象度の高い段階から、projectチームにカジュアルに相談を持ちかけ、密に連携しています。だからこそ、新設のチームでありながら社内での期待は大きく、多くの営業チームから頼りにされる存在になっています。
こうして社内の強固なクライアントネットワークを通じて、最先端の面白い案件や難しい経営課題が集まってくる。この環境の中で、立ち上げ期ならではの熱量を楽しみ、未成熟な事業を自らの手で中長期的に大きくグロースさせていける方に、ぜひ加わってほしいです。コンサルティングファーム出身の方にとっては、これ以上ないエキサイティングで挑戦的なフィールドだと断言できます。
——「ビザスクproject」に携わることで、コンサルタントはどのような成長機会や経験を得られると考えますか。
宮崎:まず、事業戦略や新規事業開発に取り組むエンタープライズ企業に対して、意思決定を支援するコンサルティングを、大きな裁量を持って当事者として担う経験が得られます。新規事業のニーズ検証から事業計画の策定、既存事業における市場・競合の深掘り、構造変化を踏まえた新規市場への参入シナリオづくりまで、各領域のエキスパートの知見を活かしながら、企業の重要な意思決定に深く関わっていけます。
さらに、コンサルティングにとどまらず、事業そのものを育てる事業開発の経験も得られます。世界80万人超の知見とAIを掛け合わせた、他社には模倣できない価値の届け方を、その進め方の設計から日々の運用の仕組みづくりまで、自分たちの手でつくり上げ、新サービスの開発にも携わっていく。こうして、コンサルティングで培う課題解決のスキルに加えて、”事業を自らつくり、動かす”力までを同時に磨けます。
1時間の対話が個人の価値を再発見、眠れる知見を世に還元するビザスクに惹かれた理由

——宮崎さんのこれまでの経歴を教えてください。
宮崎:私は新卒でリクルートグループに入社しました。同社では営業職からスタートし、その後は新規商品の開発や新規事業の立ち上げに携わりました。
キャリアの後半である約5年間は、主に経営企画・事業企画の領域に従事していました。具体的には、リクルートホールディングスにおいてグループ全体のポートフォリオ検討や投資戦略の策定に関わったほか、リクルートジョブズなどの経営企画部門の責任者(事業企画の部長)を務め、全社の事業成長を牽引する立場を担ってきました。
そして2019年3月に、ビザスクへ参画しました。当時はまだ全体で50名に満たない規模でしたが、CEO室長と個人・法人向けサービスである「ビザスクlite(現・ビザスクdirect)」の事業部長を兼任し、法人向けマーケティング組織の立ち上げや事業全体の成長を推進しました。2020年3月に執行役員に就任し、2025年5月からは取締役 執行役員ナレッジプラットフォーム事業代表として従事しています。
——次の挑戦の場としてビザスクを選んだ理由は何だったのでしょうか。
宮崎:リクルートに入社した当初から、自分の中には「人々の人生に大きな影響を与える仕組みを作りたい」という一貫した思いがありました。特に、人が生きていく上で大きな比重を占める「雇用」や「働く」というテーマに対して、強い興味と課題感を持っていました。
リクルートで13年間、採用や転職の仕組みづくりを通じて多くの価値を提供してきましたが、「転職や採用という、既存のキャリアの節目における関わり方以外のアプローチで、働く一人ひとりの『納得感』を高めるような仕組みは作れないだろうか」と考えるようになりました。そのような模索をしていた時に、エージェントを通じてビザスクのサービスに出会いました。
ビザスクの主軸である「1時間のスポットコンサル(インタビュー)」が個人に与えるインパクトを知り、大きな可能性を感じました。プラットフォームに登録しているエキスパートの方々が、外部の企業から「あなたの知見を教えてほしい」と求められ、1時間本気で対話をする。この経験を通じて、インタビューを受けた多くの人が「これまでの自分の歩んできたキャリアや人生が、強く肯定されたように感じた」と実感されているのです。実際、サービスを利用したエキスパートの方から「自分の経験が、まだ誰かの役に立つと実感できた」「自分のキャリアが認められたようで、うれしかった」といったご連絡をいただくことも珍しくありません。
働く人は誰しも、これまでの経験や知識の中に、他の誰かにとって価値のある知見を持っています。しかし、その価値を活かせる場や、実感できる機会は意外と多くありません。ビザスクは、そうした一人ひとりの知見を世の中に還流させ、現役で活躍する方も、キャリアの節目を迎えた方も、プロフェッショナルとしての誇りや納得感を得られる場です。これこそが、私がずっと探し求めていた「働くすべての人々の納得感を底上げする、日常のインフラとなる仕組み」だと確信し、参画を決意しました。
AI時代だからこそ価値を増す「生の声」、意思決定を支えるコア事業へと成長を加速

——最後に、宮崎さんが見据えるビザスクの今後の展望についてお聞かせください。
宮崎:当社はこれまで、企業とエキスパートをマッチングするスポットコンサルを主軸に成長してきました。今後はそこから一歩進み、ナレッジプラットフォームに蓄積した膨大な知見そのものを資産として、多角的に活用していくビジネスモデルへと本格的に転換していきます。
昨今のAIの進化によって、インターネット上に公開されている情報は、誰もが手軽に、大量に収集・分析できるようになりました。だからこそ、企業の意思決定の拠りどころとなり、差別化の源泉となるのは、ネット上には存在せず、第一線の有識者の頭の中にしかない「一次情報」だと考えています。私たちは、この「一次情報のデータベース」という独自のアセットとAIの分析力を掛け合わせることで、企業がより速く、精度の高い意思決定を下せるよう支えるソリューションを生み出していこうとしています。「ビザスクproject」はその中核を担う、クライアントの意思決定に深くコミットする事業です。このビジネスモデルの大きな転換を、これから加わる仲間とともに形にし、ビザスクの中でもっとも成長するコア事業へと育てていきたいと考えています。
【インタビュー後記】

インタビューでは、ビザスクがマッチングに加えてコンサルティング領域へと事業を広げる「ビザスクproject」の挑戦が語られました。宮崎氏が強調するのは、単に知見を提供するだけでなく、登録者80万人の独自データベースが持つ「一次情報」を活かし、顧客の課題に合わせてソリューションを提案する強みです。現在は少数精鋭で事業を立ち上げる極めて面白いフェーズであり、コンサルの専門性を活かしつつ事業開発に挑む醍醐味や、AI時代における非公開データの価値といった未来の展望にもワクワクさせられました。「コンサルティング会社と事業会社のいいとこ取り」ができる同社で、知見を価値に変える新たな挑戦に期待が高まる時間でした。
コンサルネクスト・シニアコンサルタント
塚田真仁
株式会社ビザスク 企業情報
| 所在地 | 〒153-0042 東京都目黒区青葉台4-7-7住友不動産青葉台ヒルズ1F・9F |
| 設立 | 2012年3月19日 |
| 資本金 | 484百万円 |
| 代表者 | 代表取締役 執行役員CEO:端羽 英子 |
| 事業内容 | ビジネス分野に特化したナレッジプラットフォームの運営、新規事業創出/組織開発支援 |

