【株式会社アルファドライブ 執行役員 加藤隼氏インタビュー】挑戦する意欲や熱意を大切にしながら顧客の新規事業開発を支援したい 

顧客の新規事業開発を支援するアルファドライブ。新規事業の構想を育み、事業として成長するまでの過程を一気通貫で伴走支援する。多くの企業が新たな事業を模索する中、アルファドライブとしてどんな支援を強みに打ち出すのか。どんな経験を積んだメンバーが事業化までの過程を伴走するのか。さらには、アルファドライブが求める人材とは。アルファドライブ執行役員の加藤隼氏に、アルファドライブが大切にする思いや一緒に働きたい人物像を聞いた。

加藤 隼(かとう・じゅん)

2013年、ソフトバンク株式会社に新卒入社。法人営業を主務とする傍ら、新事業スキームを担当顧客へ提案し、同事業の責任者としてジョイントベンチャー(JV)での事業立ち上げを牽引。兼任プロジェクトとして、孫正義氏の次世代経営者育成機関「ソフトバンクアカデミア」にも所属。2016年、株式会社ディー・エヌ・エーに中途入社。メディア領域の事業開発に従事。DeNAと小学館のJVによる事業再建プロジェクトに携わり、Bizサイド広範の戦略策定・実行を推進し、ゼロからの事業再建を牽引。2019年3月、株式会社アルファドライブに入社。累計35社、4000件超の新規事業プロジェクトに対する伴走・審査に携わり、2021年4月にマネージング・ディレクターに就任。2023年1月、執行役員 イノベーション事業/アクセラレーション事業担当に就任。

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現場の思いや意思を大切にする企業風土を醸成

――アルファドライブの事業内容を教えてください。

当社は主に大手企業の新規事業開発を支援する事業を展開しています。事業の構想から立ち上げまでを支援する「0→1(ゼロイチ)」フェーズや、立ち上げた事業を成長させる「1→10(イチジュウ)」フェーズを一気通貫で支援します。

例えば「0→1」フェーズでは、新規事業を管理するための仕組みづくりから支援することが少なくありません。正しい仕組みを構築することで、新規事業の再現性を高められるようにします。つまり、誰が取り組んでもアイデアを事業化するまでの過程を正しい手順で進められる環境を整備します。こうした仕組みを顧客先に定着させるのが当社の役割です。

一方、「1→10」フェーズでは、Webサービスなどのプロダクト開発を支援するほか、サービスが市場に認知されるかを調べるテストマーケティングの実施、サービスを広く周知して売上を作りにいく本格的なマーケティング/セールス施策の展開など、あらゆる施策の立案や実施を伴走支援します。当社には各施策に精通する専門チームがあり、プロダクトが備えるべき機能の選定や効果の高い施策の立案など、細かな点まで踏み込んだ提案や支援を可能にします。

――顧客の新規事業開発に乗り出すとき、主にどのような立場の人と話し合うことが多いのでしょうか。

経営層や管理職、現場の方々など、状況に応じてさまざまです。当社の場合、新規事業を創出するための仕組みづくりから支援することが多く、経営層や新規事業開発を推進する事業部の責任者の方々とビジョン策定から固めるケースが少なくありません。一方の「1→10」フェーズでは、事業を加速させるアクションを起こすことから現場の方々と具体的な取り組みを話し合うことが多くなります。現在の課題や状況、今後の目的などにより、さまざまな立場の人と密に連携できるようにしています。

――そのほかの事業などがあれば教えてください。

外部企業や研究機関とのオープンイノベーションによって新規事業を開発するプロセスに特化した専門子会社や、地方から起業家や新規事業をを輩出するプロセスを支援する事業も運営しています。大企業の新規事業開発を軸としながら、事業領域は徐々に広がりつつあります。

――オープンイノベーションや地域支援の事業は、以前からあったのでしょうか。

どちらも子会社の代表メンバーの意思を元に、組織化して取り組むことになりました。当社には、社員の思いや意思を大切にする企業風土が根付いています。コンサルティング会社として戦略的なビジネスモデルを打ち出す一方、現場のやりたいことを尊重し、事業に結びつける一面もあります。こうした二面性を持ち合わせているのが当社の特徴です。

――現場の思いを大切する文化はどのように育まれたのでしょうか。

顧客の新規事業案件と日々向き合う中で、人の思いを大切にすべきという考え方が根付いたのだと思います。さまざまな案件に携わって感じるのは、強い意思を持った人のいるプロジェクトは必ず前進するということです。これは、新規事業開発の鉄則です。つまり、新規事業を絶対成功させようと強い覚悟で臨む人がいるプロジェクトは、何かしらの成果を必ずもたらします。新規事業をドライブさせる一番の鍵は人の意思なのです。

こうした方々と接する中で、単なる仕組みづくりではなく、人の気持ちや意欲を育むことこそ大切と考えるようになっていきました。強い覚悟を持った人がいるのに、その思いをかき消してしまうのはあまりにもったいないと思います。新規事業開発に取り組む企業の中には、強い意思を持つ人が社内から現れないことを悩むケースが多々あります。こうした多くの顧客を見てきたからこそ、意欲的に取り組む社員の姿勢を尊重する文化が培われたのだと思います。

顧客の新規事業開発を支援したノウハウを社員教育に活かす

――御社の採用についてお聞きします。御社ではどのような人を採用したいと考えていますか。

当社では、即戦力となる方から経験の浅い方まで広く人材を募集しています。特に即戦力として採用する際に求める条件は3つあります。

1つは、事業開発の経験の深さです。当社にはコンサルタント一筋でキャリアを積み上げてきた人は一人もいません。例えば、新規事業の責任者としてプロジェクトを推進してきた人や、新規事業プロジェクトのメンバーとして何かしらの責任を負っていた人、さらには自身で起業した人などです。当社はコンサルタント集団という言葉より事業開発集団が当てはまるほど、新規事業に精通するメンバーがそろっています。どれだけ事業開発に対する高い解像度を持ち合わせているかが、採用の可否を決める要因となります。

2つめは、大企業という組織への理解です。社会や消費者に多大な影響を与える大企業に対し、正論は必ずしも通用しません。私たちコンサルタントがいくら正論を唱えても響かない世界、それが大企業です。大企業が抱える課題を解消する方法は、たとえ近道があったとしても遠回りの方が正解であることが少なくありません。こうした大企業ならではの「力学」をきちんと理解し、その上で大企業と向き合えるかどうかが、当社の社員には求められます。

3つめは、コンサルテーション能力です。当社は新規事業開発を支援する会社ではあるものの、クライアントに対しては、コンサルティング会社の顔つきで向き合わなければいけないシーンも多々あります。社員は当然、コンサルティングするためのスキルを持ち合わせていなければなりません。

当社のコンサルタントとして即戦力になる方には、これら3つを備えていることが条件です。ただし、サポート役のアソシエイトとして採用する場合、これら3つの条件をすべて満たす必要はありません。新規事業の開発経験がなくても構いませんし、大企業を知らなくても構いません。またコンサルテーション能力が不十分でも構いません。やる気や強い意気込みなどのポテンシャルさえあれば積極的に採用していく考えです。

――御社には現在、約70名の社員が在籍しています。どんなポジションの人が多いのでしょうか。

コンサルタントは約50名です。自社のマーケティングやシステム開発など、横串の機能部門に約10名、残りが管理業務に関わったりサポート役となったりするメンバーです。社員の平均年齢は30代後半ですが、大企業の新規事業開発に長年関わってきた50代の社員も在籍しています。一方、一番の若手は27歳です。若手社員の場合、入社後にいきなり案件を一任することはありません。まずはアソシエイトとして経験を積んでもらいます。そのため、当社に入社する20代の方は、原則としてアソシエイトとして採用しています。

――アソシエイトとして入社した若手を育成する体制があれば教えてください。

当社は顧客の新規事業に携わる中で、クライアント社員の育成や教育なども支援しています。そのため、社員教育に関連するコンテンツを豊富に用意し、それらを自社の若手を育成するときに役立てています。中には顧客の事業に寄り添い、ハンズオンで顧客を支援するケースも少なくありません。顧客と一緒に事業を成長させる経験を積めるのも、若手にとっては何よりの経験です。実践を通じて自分自身を成長させられるのは、当社ならではの強みです。

――1つのプロジェクトを何人で担当することが多いのでしょうか。

当社では、1社のクライアントで複数の新規事業を同時に支援することが珍しくありません。ある顧客の場合、毎年300を超える事業アイデアが生まれ、それらの審査から実際に事業化までのプロセスを一気通貫で支援し、現在も約60の新規事業案の支援が進行しています。このような場合、統括する責任者のほか、十数名のメンバーでそれぞれのプロジェクトを担当します。当社では1人で複数のプロジェクトを担当するのが一般的で、特定のプロジェクトだけを担当することは原則ありません。規模の小さなプロジェクトでも2人で担当し、状況によって異なるものの、2~5人で担当することがよくあります。

――御社の働き方についてお聞きします。御社のスタッフは顧客のオフィスに常駐することが多いのでしょうか。

いいえ。当社は原則としては、顧客先に常駐しないと決めています。もし顧客から「常駐してほしい」と要望を受ける場合、事業開発を“丸投げ”に近い形で任せたい、という真意が潜んでいることが多々あります。顧客側に確かな当事者意識がないままで、当社のスタッフが常駐する環境で新規事業を開発しても成功しませんし、事業化しても定着しません。スタッフの常駐を望む顧客がいれば、そのリスクを丁寧に説明するようにしています。

――社員同士のコミュニケーションが希薄になり、業務に支障をきたすことはないのでしょうか。

当社ではリモートワーク業務の割合が90%を占めます。顧客とのやり取りは原則オンラインで、スタッフは自宅からリモートワークで業務に従事します。顧客がオフラインの対面接点を希望する場合、コミュニケ―ションを深めたり、新規事業に投資すべきかを決める社内会議に審査員として参加したりするなど、大切な節目で利用するようにしています。

不定期ですが、オフラインの会議を開催したり、情報共有会を兼ねた懇親会を実施したりし、何かしらの理由をつけて集まる機会を作っています。普段はなかなか会えないからこそ、集まったときには濃いコミュニケーションが図れていると感じます。

当社で働くスタッフは、社内の人間関係を気にするより顧客やマーケットなどの社外に目を向けられる人であってほしいと考えています。さらに当社は、こうした考え方を持つ人を積極的に採用しています。そのため、社内のコミュニケーションが足りないからといってチームがまとまらない、プロジェクトが進まないということはありません。ただし今後、若い世代を積極的に獲得するなどの採用戦略に舵を切ったとき、方針を見直す必要もあるかと思います。

――加藤さんご自身は、どんな人と一緒に働きたいと考えますか。

私に対してもきちんと意見を言える人と一緒に働きたいと思います。つまり、上下関係や社歴などに関係なく、自分の思っていることを言葉にできる人を希望します。アルファドライブの社歴が長い人の言葉は、誰からも異を唱えられることなく「その通り」と認められがちです。しかし、それではつまらなくありませんか。社員一人ひとりが自分なりに考えた結論を必ず導き出しているはずです。そうした意見を気兼ねなく言える人がいたらうれしいですね。仮に私が「これに決めよう」と言っても、「違います」と真っ向から意見を言えるような人と一緒に働きたいです。

自身が成長できるかどうかを会社選びの条件に

――加藤さんのこれまでの経歴について教えてください。

大学卒業後、ソフトバンクに入社しました。若手でも手を挙げればチャレンジできると思ったのが一番の理由です。入社後は法人営業部で、ICTソリューションを顧客に提案する業務に従事しました。その傍らで、顧客に新規事業を提案し、実際に事業化に至ったケースもあります。当時は経営やビジネスを学ぶ企業内学校「ソフトバンクアカデミア」に参加するなど、フル回転で仕事と勉強に没頭していました。

一方、「このまま残っても成長速度が遅くなるのでは」と危機感を抱くようになりました。そこで、優秀な人が集まる中で経験を積もうと転職を決意します。自分が周囲より劣っている環境に身を置くことで、自分のレベルを高められると思ったのです。その結果、当時の私が導き出した転職先が、ディー・エヌ・エーでした。配属先や条件を一切問わず、ディー・エヌ・エー一社に絞って転職することにしました。

ディー・エヌ・エーへ入社すると、私の思い描いた通りの環境で、厳しくも刺激的な日々の連続でした。当時の中長期の柱として期待されていたメディア事業を担当しました。しかし、入社して1年も経たないころ、問題が発生し、会社の全メディアが運用停止の事態に追い込まれました。それから数ヵ月間は顧客や取引先に謝罪する毎日でした。ようやく事態が収束したころ、私が担当していたメディアを使った事業でジョイントベンチャーを立ち上げることになり、事業の再建業務に従事しました。

しかし、事業が軌道に乗り始めると、これ以上、大きく成長するための経験を積めないと思い、転職を意識するようになりました。当時の私は27歳で、異業種に挑戦するなら今しかないとも考えていました。そこで、いろいろな業界を調べた結果、新たな道として選んだのがコンサルティング業界だったのです。私はこれまでセールスやマーケティングのスキルを磨き続けてきましたが、上流工程にも携わりたいという思いからコンサルティング業界を選びました。

――数あるコンサルティング会社の中からアルファドライブを選んだ理由を教えてください。

現在の上司である古川央士がアルファドライブに転職する、というSNSの投稿をたまたま見つけたのがきっかけです。古川とは以前からの知り合いで、「あれほど実力のある人が転職先に選んだアルファドライブとはどのような会社なのだろうか」と興味を持ちました。当時のアルファドライブに採用枠はありませんでしたが、古川経由で代表の麻生と面談する機会をもらい、私の熱意を伝えたところメンバーとして迎え入れてもらうことになりました。

――アルファドライブのどのような点に魅力を感じたのでしょうか。

アルファドライブのWebサイトを見たとき、内容1つひとつに共感できたのです。アルファドライブが日本の社会や経済にどのようなインパクトを与えるのか、どのようなアプローチでインパクトを生み出すのかなど、私の考え方に一致するものが少なくありませんでした。さらに、こうした目標を実現するには、私が磨きたいスキルをより高いレベルで求められるのではないかとも思いました。そのレベルが当たり前の職場であるとも思いました。こうした自身を成長させる環境であることにも強く惹かれました。「事業開発は総合格闘技」だと思っていますが、それをを支援する会社として、プロダクト開発やセールス、マーケティング、ファイナンスなど、広範な業務に携われるやりがいも魅力に感じました。

――これまでの転職の経緯を聞く限り、加藤さんはご自身の成長に対する意欲が高いと感じます。

「将来はこうなりたい」といった具体的なビジョンを必ずしも持っているわけではありません。しかし、ビジネスパーソンとしての力を伸ばしていきたいと常々考えていました。そのためには何が必要か、何が足りないのかを常に探した結果、アルファドライブという環境がもっとも相応しいと思ったのです。

アルファドライブに入社して強く感じるのは、自分が全力を出すのに一切躊躇する必要がない環境だということです。自分のやりたいことに全力を注げる環境は、いくら探しても容易には見つかりません。そのような場所で全力を注げることをうれしく感じます。アルファドライブだからこそ自身を高められるし、速い成長速度で経験やスキル、ノウハウを蓄積できるのではと思います。

――アルファドライブの今後の方針やビジョンがあれば教えてください。

広大な新規事業マーケット全体の目線で見ると、当社の影響力はまだまだ低いと言わざるを得ません。さらに市場に対する影響力を高められるよう、事業を進化させていきたいと考えます。人材を含めて体制を強化し、会社を今以上に強くしていきたいと思います。

一方、アルファドライブという会社を選んで入社する人のキャリアを輝かしいものにしたいという思いもあります。大手のコンサルティング会社で働くよりも、アルファドライブで働く人の市場価値を高めたいと考えます。そのためには事業で勝ち続けなければなりませんし、競合他社より顧客に信頼されなければなりません。現状をただ受け入れるのではなく、常に高みを目指してチャレンジし続けたいと考えます。こうした姿勢で臨まなければ、優秀な人材を輩出する企業にはなれません。事業の進化を通じてアルファドライブで働く人も進化させたい。そんなビジョンを実現できるような会社づくりを進めます。

株式会社アルファドライブ 企業情報

会社名株式会社アルファドライブ
Alphadrive Co.,Ltd
設立日2018年2月23日
資本金3000万円
代表者名代表取締役社長 兼 CEO 麻生 要一
事業内容1.新規事業創出・地域創生のコンサルティング、ソリューション提供
2.SaaSプロダクトの開発、メディアサービスの提供
所在地本社 / AlphaDrive Studio
〒100-0014
東京都千代田区永田町2-17-3
来栖ビル1F

AlphaDrive関西
〒530-0002
大阪府大阪市北区曽根崎新地1-13-22
WeWork 御堂筋フロンティア

AlphaDrive東海
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3-18-1
ナディアパーク4F NAGOYA INNOVATOR’S GARAGE

琉球アルファドライブ
〒905-0011
沖縄県名護市宮里1004番地
コミュニティ・パークcoconova

株式会社アルファドライブ 求人情報

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