組織と個人の新しい形に先駆けて、「人」とともに伴走する 株式会社NEWONE 代表取締役社長 上林周平氏インタビュー

株式会社NEWONE 上林周平氏と森氏

株式会社NEWONEは2017年、企業研修事業を軸に設立。企業研修事業は大手企業を中心に年間約200社と取引を行っており、2023年にはコンサル事業を新たにスタートさせた。

代表取締役社長の上林周平氏は、アクセンチュア株式会社でのコンサル経験を経て株式会社シェイクに入社。企業研修事業の立ち上げを通して、組織と個人の歪ともいえる関係に気づき、「将来的に個人と組織の関係性は大きく変わる」という考えのもと、株式会社シェイクからスピンアウトした株式会社NEWONEが誕生。お客様だけでなく同社の社員自身も、エンゲージメント高く働くことを目標に掲げる。社名に秘められた、目まぐるしく変化する時代だからこそ新しいことに挑戦し続ける同社の流儀を取材した。

上林 周平(かんばやし・しゅうへい)

大阪大学人間科学部卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化戦略立案、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事し、2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施し、商品開発責任者として新入社員〜管理職までの研修プログラムを開発、新入社員〜経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。前年含め3年連続過去最高売上・最高益を達成。2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、エンゲージメントを高めるための支援を行う株式会社NEWONEを設立。

目次

コンサル転職を
ご希望される方へ

コンサルネクストは、第二新卒~30代をメインとした求職者の方の、中堅・中小コンサルティング会社への転職をご支援させていただく転職エージェントサービスです。

転職相談は完全無料ですので、コンサルティング会社への転職を希望されている方は、お気軽にお申込みください。

  • 設立から12年にわたる多くのコンサルティング会社との取引実績
  • 大手エージェントでは出来ない、求職者に寄り添う手厚いサポート
  • 大手ファームにはない魅力的な求人多数※Web非公開求人多数
  • 職務経歴書の添削なども無料でお手伝い

無料の転職相談(登録)をする

個人と組織の関係性が変わる時代に先駆け、株式会社NEWONEを設立

——独立された経緯を教えてください。

1社目はアクセンチュアでコンサルティングの業務を行っていました。その際に、「いくら良い戦略を練られたとしても、人の意識が向かないと変わらない」と思うことが多くあり、2002年にアクセンチュアを卒業し、株式会社シェイクに入社します。

株式会社シェイクでは企業研修事業の立ち上げを行い、主に新入社員や若手を対象に研修を提供していました。しかし、どの企業の研修も「組織に当てはめるもの」という要素が強く、組織に個人が従属する形は根強くあることに疑問を感じました。特に近年では働き方改革をはじめ、人生100年時代をどう生きるか、というライフシフトなどの考え方が出てきたことから、個人と組織の関係性は大きく変わると考えていました。

そこで2017年、株式会社シェイクからスピンアウトする形で「個人と組織の新しい関係を」をキャッチコピーとした株式会社NEWONEを設立しました。

——スピンアウトされて、今までの研修内容は変わりましたか?

新入社員の方の仕事の進め方や報告・連絡・相談の仕方などは昔と今であまり変わっていないため、研修でも大きく改変することはありませんでした。もっとも大きく変えたのは、主任・課長・部長などマネジメント層への研修です。

部下に指示命令をしないとなかなか上手く進まない部分も多くある一方、今の時代はダイバーシティを意識した支援型で仕事を進める必要があります。そのことを理解いただくよう、マネジメント研修は大きく改変しながら進めました。

——企業研修事業に加えて、2023年にはコンサル事業も立ち上げたのですね。

はい。研修ももちろん大切ですが、あくまで人が変わるのを待つだけではなく仕組みを変えることもきわめて重要です。仕組みの面と人材面、どちらもサポートできるようにということで立ち上げました。

エンゲージメント高く働くためのキーワードは、「可視化」

——改めて事業内容を教えてください。

主に組織・人材開発を目的とした企業研修事業とコンサルティング事業の2つの事業部があり、その2つを補完する形でHRテック事業を行っています。企業研修事業は大企業のお客様が多く、年間で約200社お取引をさせていただいています。

現在、正社員では58人。業務委託や契約社員の方などを含めると大体100人程度在籍しています。企業研修事業はそのうちの40人程度で、研修プログラムをつくるほか、社内講習やお客様のニーズを拾う営業活動なども行っています。

——今後はコンサル事業をより強化したいとのことですが、求める人材についてお聞かせください。

これまでは、企業研修事業1本で事業を行ってきましたが、昨年コンサル事業を立ち上げて今日まで人を集めてきました。今後はよりコンサル事業強化に尽力し、コンサル事業メンバーを増やしたいと考えています。

人事戦略として求めたいことは、主に2つです。1つ目は、ある程度のコンサルスキルを持ちつつ、当社のカルチャーを壊さない人です。今までは企業研修事業を主軸としていたため、真面目で人当たりの良い人が集まっていました。しかしコンサル事業を行うとなると、人当たりの良さに加えて上位課題に向き合うスキルというものも必要になってきます。当社が今まで培ってきたカルチャーにある程度フィットしつつも、コンサルスキルも身につけている人が良いと考えています。

2つ目は、エンゲージメント高く働くことを体現する意識がある人です。個人と組織の関係が対等で、仕事は強制されるものでなく前のめりで行うもの、そのエネルギーが会社の業績につながるという連鎖を、私たちは体現しなければいけないと思っています。企業研修事業でお客様に教えていても、自分たちの会社で実現できていなければ説得力がありません。この姿勢を体現したいという意識がある人に、ぜひ来ていただきたいですね。

——業務内容や人間関係のミスマッチなど、どの会社でもエンゲージメントの維持は難しい部分ですよね。その点はどうお考えでしょうか?

ミスマッチだと感じてエンゲージメントが低くなるケースとしては、今の会社に本当にフィットしていない場合と、たまたま上司が好きではないから・仕事内容が好きではないからなど、偶然が重なっている場合の2種類があるのではないかと考えています。

たとえば、現在の仕事内容自体は好きでなくとも「将来〇〇になりたい」など何か夢や希望があり、そのために必要なスキルが現在の仕事で得られるとしたら、ミスマッチではないのかもしれません。現在の仕事内容を俯瞰し、将来なりたい自分と広義で合っているのであれば、自分自身も納得しやすいのではないでしょうか。

——現場で実際に働かれている森さんにもお聞きします。このようなミスマッチの相談はよくあるものなのでしょうか?

「将来的に自分がなりたいものと、今の仕事とのつながりが感じられない」という声は現場でもよく耳にします。だからこそ、スキルマップなどを通して将来なりたいものと今の仕事とのつながり、いわゆるキャリアパスを可視化することが大切だと感じます。

ソフト面とハード面の双方でお客様をサポート

——続いて、実際に現場で働かれている森さんにお聞きします。ご経歴と、具体的な業務内容を教えてください。

2012年に新卒で大学受験の予備校に3年半ほど勤務し、大手人材サービス会社へ転職。そこで8年間勤務した後、NEWONEに入社しました。

1社目からキャリアチェンジしたのは、「働く人が生き生きできるような企業を1社でも増やしたい」と考えたためです。1社目で過酷な働き方をしたことからこのような考え方になり、2社目の大手人材サービス会社にコンサルとして入社しました。大手人材サービス会社では主に業務改善や社内制度の作成といったハード面でのコンサルを行っていたのですが、やはりハード面だけ変えてもなかなか定着しません。「ハード面だけでなくソフト面もケアしていかないと、人は生き生きと働けない」と気づき、ハード面とソフト面の両面を担えるようなNEWONEへの転職を決めました。

——具体的な業務の内容を教えてください。

現在、私が行っているのは、大手IT企業様などのキャリアパス・スキルマップをつくるプロジェクトです。1on1ミーティングに活用したり、将来的に獲得できるスキルを可視化したりすることで、より社員のエンゲージメントを高められればと考えています。メインのカウンターパートは人事の方ですが、営業部門・開発部門など部門ごとにキャリアマップは異なるため、各部門のカウンターパートと話しながらプロジェクトを進めることが大切です。

他には、大手自動車会社様の組織改正プロジェクトにも参画しています。自動車会社の一部門で行ったエンゲージメントサーベイを分析した後、現場の課長レイヤーの方とともに課題を洗い出し、解決策を現場に落とし込めるようサポートしています。このプロジェクトでは、社員とのコミュニケーションを円滑にできる「褒め方」の研修を入れたりするなど企業研修事業とも連携して進めています。

——プロジェクトは、マネージャー層の方がいくつほど持つものなのでしょうか。

現在の規模で言うと、最小単位で私1人が営業からプロジェクト遂行まで行うものがあります。プロジェクトごとにメンバーが1~2人ついて回すことも多いです。

先ほど挙げたように1人で完結するものではなく、他部門との連携も重要になります。「自分の担当している数字が良ければOK」という考え方をする方には合わないかもしれません。

——リモートも取り入れているとのことでしたが、どのような働き方をされているのですか?

部門内外のメンバーともコミュニケーションを取るという目的のもと、会社全体として最低週2回の出社が決められています。残り3日間はリモートと出社が選択可能で、コンサル部門のメンバーの中には、週に1度お客様のところへ常駐するメンバーもいます。

他社のコンサルファームではフルリモートの体制を取っているところも多いのですが、未経験や経験の浅い方はなかなか周りに聞きにくいんです。そこでメンタル的に病んでしまったり、なかなかオンボーディングできなかったりといった現象がよく起きます。一方で当社はオンボーディングプランを立てることで業務・カルチャーの両面でフィットできるようにするほか、先ほど挙げた週2回の出社制度やランチと飲み会の補助制度を設けることで、社員のエンゲージメントを高められるよう工夫しています。

NEWONEに込められた思い

——上林社長にお聞きします。改めて、社名「NEWONE」に込められた意味を教えてください。

NEWONEを設立した当時は「人生100年時代」「ライフシフト」などの考え方が生まれ、個人と組織の関係性が大きく変わるタイミングだと感じていました。その最中だからこそ、世の中の先頭を走り続けて他の人が行っていないことに目をつけ、新しい価値を生み出したい。そんな思いから「新しい〇〇を」という意味を込めて社名を付けました。

——現場で実際に働かれている森さんにお聞きします。今後一緒に働きたい方へ、何かメッセージをお願いします。

前職でも同じようなコンサル業務は行っていたのですが、文字通りあくまでコンサルのみ。アイスブレイクなどなく、ただ論理的にミーティングを進めてしまったり、コンサルの提案の段階でお客様との信頼関係がつくれていなかったりすることも多々ありました。しかし、NEWONEに入社してコンサルだけでなく研修なども行うことで、人を変えるための「場」のつくり方など、研修での経験をコンサル業務に落とし込めるようになりました。その経験を通して現場のお客様から本音を引き出したり、早期に信頼関係を築いたりといった「ヒューマンスキル」が大きく高まったと感じています。

——研修業務での経験がコンサル業務につながっているのですね。

そうですね。私たちは社内制度や仕組みのみを整えるだけでなく、「人」そのものにも焦点を当て、伴走しながら良い方向へ向かっていける。そんなコンサルができる組織であり続けたいと考えています。

株式会社NEWONE 企業情報

会社名株式会社NEWONE
所在地〒102-0092 東京都千代田区隼町2-19-4F
取締役葛西 健一郎 澤野 祐子
顧問島津 明人 田中 研之輔 石原 由一朗 尾形 真実哉 曾和 利光 北居 明
監査役漆山 伸一 税理士法人漆山パートナーズ 代表
事業概要人事・組織コンサルティング 人材開発・組織開発 人事のスキル向上 HRテック

株式会社NEWONE 求人情報

コンサル転職を
ご希望される方へ

コンサルネクストは、第二新卒~30代をメインとした求職者の方の、中堅・中小コンサルティング会社への転職をご支援させていただく転職エージェントサービスです。

転職相談は完全無料ですので、コンサルティング会社への転職を希望されている方は、お気軽にお申込みください。

  • 設立から12年にわたる多くのコンサルティング会社との取引実績
  • 大手エージェントでは出来ない、求職者に寄り添う手厚いサポート
  • 大手ファームにはない魅力的な求人多数※Web非公開求人多数
  • 職務経歴書の添削なども無料でお手伝い

無料の転職相談(登録)をする

  • この記事を
    シェア
  • Facebookでシェア
  • Xでポスト
  • LinkedInでシェア
非公開求人多数無料の転職相談(登録)をする
目次