働きがいのある会社を認定する「Great Place to Work」に8年連続でベスト100に選ばれた株式会社新経営サービス。京都に拠点を置き、中堅・中小企業に向けた人事制度や組織開発のコンサルティングを中心に、「企業と人の、成長と幸福に貢献する」というミッションのもと、経営者のパートナーとして組織変革を支援する。
今回は、常務執行役員で人事戦略研究所所長も務める森谷克也氏にインタビュー。中小企業の人事・経営課題を解決に導く同社の事業内容や強み、求める人物像について聞いた。
森谷克也(もりたに・かつや)
常務執行役員 人事戦略研究所 所長
小売業での販売管理やBtoB・BtoCの営業職を経験した後コンサルティング業界へ。2008年に新経営サービスに入社。人事制度改定や管理職研修、中期経営計画の策定など様々な業務を経験した後、2020年より現職。支援実績1000社超を誇る人事戦略研究所の責任者を務めている。
中堅・中小企業の経営改善を強固にサポート

——新経営サービスの事業内容を教えてください。
「中堅・中小企業に対する組織変革支援のトップブランド」「他に類を見ない、ユニークなコンサルティング会社」という2つのビジョンのもと、戦略人事や人事制度、人材開発、組織開発、経営改善といったサービスを展開しています。特に中堅・中小企業に対するコンサルティングに強みを持ち、東証プライム上場企業からスタートアップまで2000社超の顧客支援実績を持っています。
——具体的な支援内容を教えてください。
例えば組織人事コンサルティングであれば、小規模な企業やスタートアップのお客様からは「新たに人事制度をつくりたい」というご相談が寄せられます。すでに人事制度がある中堅・中小企業のお客様からは、時代背景や組織課題に合わせて「組織・人材をもっと充実させるために評価制度や給与体系を見直したい」といったニーズが寄せられ、課題解決を目的としたプロジェクトを提案することから案件が立ち上がります。その他、中期経営計画の策定、事業承継などのテーマで経営コンサルティング行う案件や、組織開発コンサルティングであれば、管理職向け研修などのサービスを提供しています。
——プロジェクト体制について教えてください。
プロジェクトは1社につきコンサルタント1名で対応するケースが基本です。営業担当とコンサルティング担当を分業していないことが特徴で、いちコンサルタントが問題把握→課題形成→課題解決まで責任をもって担当するケースがほとんどです。自らが先頭に立ち1人で担当するため責任は大きいですが、裁量を持って進めていくことができます。
プロジェクトの期間は半年から1年半ほどで、月2~3回の打ち合わせを重ねて推進していきます。1人のコンサルタントは、同時に5~10社のクライアントを担当します。クライアントが中堅・中小企業メインのため、経営者や役員陣と共にプロジェクトを進めていくことが多くなります。経営層の悩みを直接聞き企業変革を支援していくため、私どもの提案が経営層の意思決定に、直接的に大きな影響を与えることになります。
——新経営サービスは京都に拠点を構えますが、関西圏のクライアントが多いのでしょうか。
関西・近畿圏のクライアントが3分の1、東京・神奈川を中心に関東圏のクライアントが3分の1、その他の地域が3分の1といった内訳で、実際に北海道や沖縄にもクライアントがあります。
——全国にクライアントがいると出張も多いのでしょうか。
プロジェクトの初期段階は特に、極力クライアント先に出張しています。相手の表情を見ながら対話し、信頼関係を構築していくことが大切ですからね。
ただし、ご要望やコンサルタントの提案次第です。オンラインを中心にご支援する場合もありますし、対面を中心にご支援する場合もあります。
経歴より「人」を重視した採用戦略

——それでは採用は関西圏に限らずに全国から募集しているのでしょうか。
採用実績が多い地域は、関西、東京です。入社後数年は拠点のある京都での勤務が必須ですが、ある程度経験を積むことにより、京都以外を拠点とした勤務も可能になります。
なお、当社は裁量労働制を採用しているため、スケジュールを調整すれば勤務時間もフレキシブルにできますし、テレワークも可能なため、働き方の柔軟性は高いと思います。
——採用基準について教えてください。
業界経験を問わず、「人」を重視した採用を行っています。
20代や30代前半であれば、コンサルティング業界未経験者も積極的に採用しています。人材業界や金融業界、事業会社の人事・経営企画担当、個人事業主の経験者まで、様々な前職経験がある社員がいますが、未経験入社でも活躍しているコンサルタントは多数です。
——新経営サービスで活躍するには、どのような素養が求められますか。
マインド面では使命感です。企業の課題を解決するコンサルタントとして、「クライアント企業の成長を支援したい、役に立ちたい」という使命感を強く持ち、向上心を持って成長し続けられる方は当社に向いていると思います。
スキル面では、ありきたりですがコミュニケーション能力や思考力です。期待以上の付加価値を提供するためには、クライアントの発言の意図を理解する力、クライアントや関係者に提案やプランを理解し易く説明する力、クライアントより先読みをして大局的にものを見る力などが求められます。高度なコミュニケーション能力や論理的思考力は当然のように要求されます。
最後に、絶対に欠かせないのが誠実さです。課題に正面から真摯に向き合い、時には経営者の意見に対して「それは違う」と、はっきり言える誠実さも必要です。こうした姿勢が、結果としてクライアントからの信頼を得ることに繋がります。
——キャリアパスはどのようになっていますか。
「コンサルタントランク」として、実績に応じてアソシエイト、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネジャー、シニアマネジャー、上席コンサルタント、主席コンサルタントが設定されています。また自社のマネジメントを担う場合、マネジャーランク以上から部長・所長を経て執行役員とステップアップしていきます。
未経験入社の場合、まずアシスタントとして先輩社員について案件に取り組みます。習熟度合いや経験にもよりますが、早ければ1年ほどで案件を1人で担当します。
未経験の場合、ランクはアソシエイトからスタートしますが、7~8年でマネジャーになることも可能です。
非効率だからこそ価値あるコンサルティングを提供可能に

——森谷さんは33歳で新経営サービスに入社し、現在は常務執行役員を務めています。これまでの経歴を教えてください。
大学時代にスーパーマーケットでアルバイトを経験し、小売業に興味を持つようになりました。その影響で大学卒業後は小売業の会社に就職しました。3年ほどで転職し、人材派遣会社や公的資格取得会社で営業を経験した後、営業・マーケティングを支援するコンサルティング会社に転職し、コンサルタント業界に入りました。その後、新経営サービスに入社し、17年を迎えます。
——営業からコンサルタントに転身したきっかけを教えてください。
実は20代前半から「将来はコンサルタントとして企業の経営改善を手伝いたい」と漠然と考えており、中小企業診断士の資格取得に向けて勉強していました。一度は挫折したものの、転職を繰り返していた30歳前後に改めて「中小企業の経営改善のサポートをしたい」と思うようになり、再度コンサルタントになると決めて中小企業診断士の一次試験に合格したことで前職の会社に拾ってもらいました。
——新経営サービスを転職先として選んだ理由を教えてください。
クライアントに対するコンサルティングのスタンスに心地良さを感じたことが一番の理由です。転職にあたって複数のコンサルティング会社を受けましたが、他社と比べてクライアントに真摯に向き合う姿勢が圧倒的に違うと感じました。その姿勢に強く惹かれ、新経営サービスでクライアントと向き合いたいと考えるようになりました。
コンサルティング業界は今、効率化や定型化を重視する流れへ向かっていますが、当社は逆です。一社ごとの状況や課題に合わせたコンサルティングを実施するため、一般的には非効率と思われることでも敢えて重視して実行しています。その会社と真剣に向き合うからこそ価値のあるコンサルティングを提供できると考えています。
トップダウンでやることを特定しないという姿勢が社員の成長を後押し

——新経営サービスの強みを教えてください。
コンサルタント個人の裁量の大きさが特徴です。当社は、特定のパッケージや手法に囚われず、クライアントの実情・ニーズを踏まえ、個別に課題解決プランを検討・提案するコンサルティングスタイルです。個人として裁量を持ってやりたい人にとっては、非常に良い環境だと思います。
一面、各コンサルタントが個人事業主のようではありますが、協力を仰げば先輩や同僚は助けを惜しみません。アドバイスや情報共有を率先して行う仲間が多数いますし、定期的な勉強会を通じたナレッジ共有の場も充実しています。
また、収入面でも他のコンサルティング会社と比べて遜色ないことから、独立せず当社に所属し続ける人が多いのも特徴の1つです。
——今後の展望について教えてください。
当社は「特定の戦略を持たない」という方針をあえて謳っています。時流に沿った、クライアントのニーズに応えるためのサービス拡充は行いますが、過度な利益成長目標を掲げてノルマを社員に課す、特定サービスを拡販するようトップダウンで強制する、といった事はやりません。
業績拡大や経営効率を第一義とせず、コンサルタント各人が実現したいことに取り組める環境をつくり、各人の強みを積みあげることで、クライアントの様々な課題を解決する会社でありたい、と考えています。未来の戦略より、目の前の課題と愚直に向き合う集団として歩み続けていきたいですね。
【インタビュー後記】

森谷常務の取材を通じて強く感じたのは、「効率よりも一社一社の幸福に深くコミットする」という、コンサルティングの王道を行く覚悟です。京都を拠点に、中堅・中小企業の経営者と直接対峙し、時には厳しい意見も厭わず真摯に向き合う姿勢からは、8年連続で「働きがいのある会社」に選ばれる組織の矜持が伝わってきました。
この会社の最大の魅力は、特定のパッケージを持たず、個人の裁量で最善の支援を追求できる点にあります。経験者でも「人」を重視して採用し、時間をかけてプロへと育てる文化があり、独立せずとも自律的に働ける環境が整っています。日本を支える中小企業の成長を自らの誠実さで支えたい。そんな純粋な使命感を持つ方にとって、ここは一生成長し続けられる、誇り高き職人集団の居場所となるでしょう。
コンサルネクスト・シニアコンサルタント
塚田真仁
株式会社新経営サービス 企業情報
| 代表取締役社長 | 山口俊一 |
| 設立 | 1978年1月 |
| 所在地 | 〒600-8102京都市下京区河原町五条西入本覚寺前町830 京都EHビル6F |
| 従業員数 | 80名(グループ合計) |
| 資本金 | 9600万円 |
| 事業内容 | ・総合経営サービス業 ・経営戦略・計画の策定 ・経営管理システムの構築 ・人事賃金システム構築支援 ・教育研修 ・講演・執筆活動、他 |

