コンサルティングは、社会課題解決に向けたクライアントとのJoint R&D活動。プロジェクトから自社事業へと昇華させる唯一無二の企業へ 株式会社JDSC 常務執行役員COO 佐藤飛鳥氏・DXソリューション事業部Enhanceチームマネージャー 沼川直樹氏インタビュー

製造、物流、エネルギー、ヘルスケアなど幅広い業界において、AI・データサイエンスをコアに、業務の変革からビジネス変革、事業立ち上げ支援を担う株式会社JDSC。各業界における共通課題の解決に挑戦している。

今回は、常務執行役員COOを務める佐藤飛鳥氏、DXソリューション事業部Enhanceチームのマネージャー沼川直樹氏にインタビュー。同社の展望や求める人物像について聞いた。

佐藤 飛鳥(さとう・あすか)

早稲田大学大学院修了後、アクセンチュア株式会社に入社。戦略コンサルティング本部・SCM本部に所属し、幅広い業界を対象としたIT・DXプロジェクトを多数経験する。その後、ITソリューション会社を起業し、事業譲渡後にアクセンチュアに再入社。2020年1月に株式会社JDSCに参画し、主に製造業・物流業を対象とした大手企業のDX案件推進や共同開発を担当。2022年8月執行役員、2024年7月常務執行役員COOに就任。

沼川 直樹(ぬまかわ・なおき)

株式会社ベイカレント・コンサルティングに入社後、主にシステム導入プロジェクトでPM/PdMに従事。幅広な業界(金融システム会社、商社、 QR決済サービス会社、オンライン宅配サービス会社など)を支援し、要件定義からプログラム実装までシステム開発の幅広い領域を経験する。2023年にJDSCへ参画後、データ活用を見据えた業務改革PJTを起点に業界DXを推進している。

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「UPGRADE JAPAN」を目指し、コンサルティングの枠を超えて業界課題解決の支援に踏み込む

――御社の事業内容を教えてください。

製造、物流、エネルギー、ヘルスケアなどの業界における「社会課題」を解決すべく、それらの業界におけるリーディングカンパニーとの協業(Joint R&D)を行っています。

初期のフェーズにおいては業務の変革やビジネスモデル自体の変革などのDXコンサルティングに近い内容ですが、その結果として共同での事業立ち上げなど、自社としても積極的に事業の領域まで踏み込むことも行っています。

――他の一般的なコンサルティング会社と差異化できるポイントはどこですか。

AIやデータサイエンスの活用は重要な武器ではありますが、必ずしも目的ではなく、変革を成し遂げるための手段と捉えています。データを活用した変革は、従来机上で計画した通りにウォーターフォール型で順を追って進むことは稀です。よって、ビジネスコンサル/データサイエンティスト/エンジニアがタッグを組んだ「三位一体」のプロジェクト体制で、言わばアジャイル型でのプロジェクト推進を行っています。

また、各メンバーが従来の業務範囲からはみ出して、スキルの幅を広げていくことができるのも特徴です。例えばビジネスコンサルがPythonによるデータ分析を身に付けるなど、職種の枠にとらわれずにスキルを獲得し活かせる環境となっています。職種間のコミュニケーションが円滑になることでチームのアウトプットが良くなりますし、何より個人として見たとき、市場価値が上がることにも繋がると考えています。

もう1つは、コンサルティングというある意味では間接的な業界へ働きかけにとどまらずに、直接業界へ影響を与えられるような組織になることを目指している点です。クライアントにアドバイスする/クライアントのために何かを実装するだけでなく、当社も共同事業者として当事者となって事業を一部主導するケースもあります。このように、世の中での価値創出が、クライアント企業へ労働集約的に工数を提供する以外にも価値創出する手段を幅広く揃えているコンサルティング会社は、そう多くないのではないでしょうか。

――御社ではどのような人材を求めていますか。

挑戦が好きな方を求めています。当社は上場したとはいえ、まだ100人程度の会社です。基本的なビジネスモデルは決まってはいるものの、まだ非連続かつ非線形の成長が必要です。そのため、常に変化に対応する力が求められます。こうした変化を前向きにとらえ、積極的に挑もうとする方こそ当社の業務を楽しいと感じられると思います。

また、異なる職種の方と議論することが多いため、コミュニケーション能力も不可欠です。チームメンバーと連携する中で、お互いの良さを認め、引き出しながら業務を進められる方も活躍できると思います。

幅広い領域に挑戦でき、プロフェッショナルが集う場所

――JDSCで実際に働かれている沼川さんにお聞きします。顧客を支援する際の体制や期間を教えてください。

支援する内容やフェーズによって異なり、提案段階では2~3名のチームを組むのが一般的です。チーム構成は、他社ではビジネスコンサルタント3名の布陣で臨むケースが多いかと思いますが、当社ではビジネスコンサルタント、ITコンサルタント、データサイエンティストの3名で臨むこともあります。

プロジェクトの具体性が高まり、実行支援の段階になると、7~10名ほどの体制に拡大することもあります。プロジェクトの契約単位は半年程度が一般的で、周縁の派生テーマを含めると数年に渡る支援になるケースも多くあります。

――ヘルスケアや製造、物流などのさまざまな業界の顧客に対し、成果創出する秘訣を教えてください。

当社には、業界に特化した専門性の高い人材が、多数在籍しています。場合によってはJDSCが事業を手掛けている領域もあるので、その知見は通常のコンサルティング会社をしのぐものとなりえると思います。

――1人が受け持つプロジェクト数や、働き方についても教えてください。

コンサルタントは通常、1つか2つのプロジェクトを担当します。データサイエンティストは各プロジェクトのアドバイザーという役割を担うこともあるため、それ以上のプロジェクトに関係しているケースもあります。

原則として出社を推奨しており、その割合は6割程度です。中には顧客先に半常駐しているコンサルタントもいます。データサイエンティストやエンジニアの場合、集中して作業したいケースが多いことからリモート勤務も珍しくありません。

――御社で活躍している方の特徴を教えてください。

当社で活躍する社員の特徴は大きく2つです。1つは深い専門知識を持っている方です。業務を抜本的に変える、ビジネスを抜本的に変えるためには、業務やビジネスに関して、深い理解が求められます。そのため、他のコンサル会社では活かしきれない、現場でのディープな経験であっても、当社では大きな財産となり得ます。

2つ目は、ビジネスコンサルであっても、データサイエンスやエンジニアリングに理解があり、マルチに仕事ができる方です。当社では新規事業の共同立ち上げ等の案件が多いために、アジャイルに物事を進める必要があり、臨機応変に対応できる力が求められます。また、他職種との連携の観点でも、対応可能なスキルの幅が広い人は活躍しやすいと思います。

――JDSCに入社することで、どのようなスキルが身に付けられますか。

ビジネス系のコンサルタントであっても、データサイエンスやエンジニアリングについて、一定のスキルが身に付きます。例えば、技術職メンバーが主催している勉強会や業界特化チームでどんなプロジェクトが動いているのかを社内配信するなどの機会があり、全職種オープンになっておりますので、そこから技術や業界知見をキャッチアップをしているメンバーも多いです。

特に、当社はデータ人材との距離が近いので、技術を持った優秀なメンバーから直接データ分析のスキルを習っているメンバーも見かけます。自社のビジネスを如何に立ち上げていくのかという事業開発スキルだけでなく、IT・AIに関わる技術力を持つことで、汎用的なコンサルタントとしてのスキルに留まらない市場価値を手に入れることができます。

世の中を変える仕事をするため、JDSCに参画

――お二人の経歴についてお聞きします。佐藤さんの経歴を教えてください

大学院時代は電気工学を専攻し、同期のほとんどがメーカーで研究開発職として就職する中、1人だけコンサルティング業界を選び、アクセンチュアに入社しました。もともとは漠然と電機メーカーへの就職を想像していましたが、私が就職活動をしていた2005年当時は電機メーカーの業績が著しく悪く、その研究開発職を盲目的に選ぶことが心配になる時代でした。学生ながら、企業が好業績をあげるためには、優れた技術開発だけでは難しく、ビジネスを強くすることが大事ではないか、と考えるようになりました。そのような思想の中で、ビジネスを学べる仕事として選んだのが、コンサルタントの道でした。

アクセンチュアでは困難にぶつかり、何とか乗り越える中で成長を実感する毎日でしたが、天職だと思うくらい楽しかったことを覚えています。もっとも、周囲の私への評価が異常に高い一方で自分自身の評価はそこまでではなく、今のままではダメだと考えていました。そこで力試しも兼ねて、起業に踏み切ったのです。

――起業されていかがでしたか?

自分のやりたい「ビジョナルな仕事」、自分が「出来る仕事」、そして、目先の「日銭を稼げる仕事」のバランスをとるのが大変でした。売上だけ見れば稼げてはいたものの、そこにビジョンや成し遂げたいことはありませんでした。力不足を感じ、再びアクセンチュアに戻りました。

――アクセンチュアでは合計13年ほど勤務した後にJDSCに入社したとのことですが、転職を決めたきっかけは何でしょうか。

私がコンサルタントを志した目的に改めて立ち返り、より優れた環境に身を置きたいと感じたためです。そもそもコンサルタントを志したきっかけは、子供時代に自分が憧れた日本の製造業を自らの手で立て直し、世の中を変えたいとの考えでした。その原点に立ち返った時、果たしてその夢はアクセンチュアで叶えられるのかと懐疑的になったのです。

そんな折に、当社代表の加藤と話す機会がありました。アクセンチュアで担当してきたプロジェクトの経験をひとしきり話した後、一言「すべて大きなプロジェクトですね。ただ、それで結局世の中は変わりましたか?」と聞かれました。その質問に即答できない自分に気付き、JDSCへの参画を決めました。

――佐藤さんが考える、JDSCの今後の展望を教えてください。

世の中に与えられるインパクトを大きくしていきたい、それに尽きます。そのためには、リーディングカンパニーとのJoint R&D的なコンサルティングプロジェクト、それらを昇華したソリューションビジネス、さらにはJDSCとしての事業化、これらを継続的に成長させる仕組みを強化していきたいと考えます。

事業化の代表的な事例としては、2022年に当社と三井物産などが出資し、海事領域の企業課題を解決する合弁会社 seawise株式会社の立ち上げが代表的です。seawise社では、船舶に関わるデータプラットフォームの構築を支援する事業を推進し、海事産業全体のDX化を後押ししています。今後も、こういった事業化の事例を増やしていきたいですね。

日本を変えていけるような仕事をするため、挑戦を厭わない

――続いて沼川さんのご経歴を教えてください。

2017年に新卒でベイカレントコンサルティングに入社し、IT領域のコンサルティングに携わっていました。6年ほど勤務した後、JDSCに転職して今に至ります。

私は佐藤のように、明確な目的のもとでコンサルタントを志望していたわけではありません。ただ就職活動する中、1つの領域に特化するのではなく業界や会社を越えて横断的に仕事をしたいという思いからコンサルティング業界を考えるようになりました。

――新卒で入社した会社からJDSCに転職した理由を教えてください。

30歳のときに転職しましたが、きっかけは自分の専門性を裏付けるものがないと感じたためです。20代の間はビジネスコンサル的役回りからプログラマー的な役回りまで、プロジェクトに合わせて広く浅く手を動かせるスタッフとして奮闘してきましたが、この年代になるとマネジャーの役割を求められます。専門性がない中で部下を持つ自信がなく、これだけは誰にも負けないと言える得意分野を身に付けようと考え、転職を決意しました。

――JDSCへ入社した決め手は何ですか。

「UPGRADE JAPAN」というスローガンに共感したのが決め手です。前職でコンサルタントとして従事していた際、感謝の言葉を言われることはあれども、何となく「顧客先のスタッフの代替」のような仕事をしていると感じていました。社会を大きく変えるような唯一無二の仕事に携わりたいと一念発起し、JDSCに参画しました。

入社してから感じたのは、 想像以上に最新のテクノロジーの知見を持つ人との距離が近く、他のプロジェクトチームであっても協力しやすい環境だったことです。自身の関わる領域以外にもコミュニケーションが開かれているので、やりたいことを叶えられる自由度の高さが当社の魅力だと改めて感じています。

――今後のビジョンや、共に働きたい人材を教えてください。

現在は上司とともにプロジェクトを回していますが、今後は自分で顧客を開拓してチームをつくり、幅広いテーマにチャレンジしていきたいと考えています。

そのためにも、例えばプロジェクト外での勉強として、AIチャットボットをデプロイしてみて社内のデータサイエンティストと意見交換するなど、社内の環境を活かしてアイデアのストックを充実させているところです。

JDSCは、若手でも挑戦しやすい風土が醸成されています。挑戦することにポジティブな方には、いろいろな仕事に関われるチャンスのある会社です。こうした環境を楽しいと感じ、日本を変えていくような大きな夢を持った方と一緒に働ければ嬉しいです。

株式会社JDSC 企業情報

会社名株式会社JDSC
資本金11百万円
代表取締役加藤 エルテス 聡志
従業員数108人(2024年11月現在)
事業内容・機械学習等を活用したアルゴリズムモジュールの開発とライセンス提供事業
・ITシステムの開発と運用事業
・データサイエンスに関する顧問・コンサルティング事業

株式会社JDSC 求人情報

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