「未経験からコンサルタントに転職できる?」「転職のメリット・デメリットは?」「転職に向いている人とは?」こんなお悩みはありませんか?
結論を言うと、未経験からコンサルタントを目指すのであれば、34歳までに転職活動を行うのがおすすめです。
35歳にさしかかると、高度なスキルが求められ採用率も下がる傾向にあるので、今転職したいと考えている方は早めに転職活動を始めましょう。
今回は、コンサルタントへの転職を考えている方に向けて、未経験者の転職事情や転職のメリット・デメリットについて紹介します。
コンサルタントへの転職がおすすめな人についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
未経験でもコンサルタントとして転職できる?
コンサルタントは独占資格ではないため、未経験でも転職可能です。しかし、求人をチェックすると「34歳まで」と定められていることも多いため、今転職を検討している人は早めに転職活動を始めることをおすすめします。
また、コンサルタントの募集要項で「経験者のみ」と断言されていることはほとんどありませんが、これまでの経験や経歴で培ったスキルなどは重要視されるでしょう。
40代~50代の転職は難易度が高い
中途採用の求人では28歳~34歳までとされていることが多く、40代以上の人材を求めるコンサルティング企業は少ない傾向です。40代~50代の未経験者の転職は難易度が高くなり、経験者でないと採用されにくい傾向にあるので注意しましょう。ただし、専門分野について深い知識・経験があるという場合も採用されることも少なくありません。
なお、大手企業や先進的企業に勤めていた方や、コンサル業界に勤務している方は転職のチャンスもあるので挑戦してみるといいでしょう。
コンサルタントへの転職がおすすめな人は?
コンサルタントは社内外の複雑な人間関係の中で、肉体的・精神的なストレスにさらされます。そのような環境でも成長という視点で積極的に乗り越えることのできる、次のような人がおすすめです。
<コンサルタント転職が向いている人>
- 上昇志向・好奇心が旺盛な人
- ポジティブ思考な人
- コミュニケーション能力が高い人
- 物事を論理的に考えられる人
上昇志向・好奇心が旺盛な人
高い給料や昇進への欲求が強くキャリアを積極的に築こうとする人は、コンサルタントに向いています。また、常に最新の情報や知見を求めたいという好奇心が強い人も、コンサルタントとして活躍することができるでしょう。
上昇志向・好奇心が旺盛な人には、次のような特徴があります。
- 自己肯定感が高く自分の意見をはっきりと言える
- 負けず嫌いで何事に対しても本気で取り組む
- 失敗を恐れずどんな事にもチャレンジできる
- ポジティブ思考でどんな時も前向きな姿勢を心がけている
- ステータスや地位にこだわり出世欲が強い
- 自分の中で明確な夢や目標を持っている
自分があてはまっているかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。
ポジティブ思考な人
コンサルタントに求められるのは、現状理解や調査力、分析力、そして実行力です。次から次へとやることがある忙しい職種のため、なにかのトラブルが起きた際もくよくよと悩んでいる暇はありません。
そのため、成長意欲や向上心があり、何事もポジティブに捉えられる人材は、非常にコンサルタントに向いています。トラブルが起きた際も学びの機会と捉えられるような人材は、コンサルティング業界でも非常に重宝されるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人
コンサルタントはクライアントとの相互理解やプロジェクトチームを円滑にまわすためにも、コミュニケーション能力が必須です。そのため、コミュニケーション能力が高い人もコンサルタントとして重宝されます。
コミュニケーションが上手にとれることで、事前にトラブルを防げたり、チームの士気向上にも役立つでしょう。コンサルタントになりたい人は、今のうちから積極的に人と関わってコミュニケーション能力を高める努力をすることをおすすめします。
なお、コミュニケーション能力には次のような内容が含まれます。
<コミュニケーション能力とは?>
- 相手の話をよく聞くスキル
- 相手に伝わるように上手く話すスキル
- 相手との関係性を上手く築くスキル
物事を論理的に考えられる人
コンサルタントになるために求められる資質・能力の中でも、とくに重要なのが論理的思考力。物事を論理的に考えられる人は、論理の矛盾がなく要素を組み合わせたり筋道立てて整理したりできます。
コンサルタントは、データ・情報をもとに客観的・論理的に分析した根拠ある提案を行う必要があるため、論理的思考力は必須です。論理的思考力があれば、自分の考えを相手にわかりやすく伝えることも可能になりますし、スムーズに提案を通すことができるでしょう。
コンサルタント転職者に聞いた転職のメリット
コンサルタントに転職をする3つのメリットは次の通り。
<転職するメリット>
- 自己成長ができる
- 経営について学べて将来のキャリアが広がる
- 20代でも年収1,000万円を超える
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
(1)自己成長ができる
コンサルタントになると、社内外の優秀な人材と仕事をする機会が多くあるため、おのずと自己成長につながります。
また、コンサルタントのプロジェクトは高いレベルの提案や結果が求められることも理由のひとつです。依頼する企業もプロに頼むということから求めるレベルが高く、その期待に答えるためには質の良い提案を行ったり、目に見える結果を出す必要があります。その期待に応える為には、多くの時間を費やす必要があり、その分あらゆる知識を得たり、経験を積むことになるでしょう。
それらが継続的にあることで、自分が気づかぬうちに成長していることも多いのです。
(2)経営について学べて将来のキャリアが広がる
コンサルタントに転職すると経営について学べるだけでなく、将来のキャリアを広げることが可能です。コンサルタントの仕事をしていると、クライアントのさまざまな業界や企業の課題解決に携わることができるため、あらゆる知識や経験を得ることができます。
また、コンサルタントは、高い専門性・論理性・分析力・コミュニケーション力などを身につけることができる職業です。
他業界に転職するときも、コンサルタントの持つ戦略的思考力・問題解決能力などが役立ち、さらなる年収アップも考えられますので、コンサルタントを経て一般企業への転職をするのも良いでしょう。
(3)20代でも年収1,000万円を超える場合も
コンサルタントの年収は、他業種にくらべて非常に高いと言えます。実際にコンサルタントの階級ごとの年収を調査したところ以下のとおりでした。
階級 | コンサル経験年数 | 年収 |
---|---|---|
アナリスト | 0~3年 | 500~800万円 |
コンサルタント | 0~6年 | 900~1,300万円 |
マネージャー | 2~10年 | 1,400~2,000万円 |
パートナー | 7年以上 | 2,500万円以上 |
コンサルタントの仕事は実力主義のため、実力さえ示すことができれば大きく年収がアップします。20代の平均年収は約500万円〜700万円ですが、成績に応じて1000万円を超える場合があり、友人たちよりも余裕のある生活を送れるでしょう。
もちろんコンサルタントの高い給料は徹底した実力主義にもとづくもの。その分の努力と実績は必要となりますので、あらゆる困難に立ち向かえる気概も必要です。
コンサルタント転職者に聞いた転職のデメリット・注意点
コンサルタントへの転職にはデメリットや注意点もあります。
<コンサルタントに転職するデメリット>
- 激務
- 企業の便利屋になってしまうケースも
以下から詳しく説明するので、自分がコンサルタントに転職する上で許容できる内容か、確認してみてくださいね。
①激務
コンサルタントの仕事は、他の職業に比べて激務と言われています。なぜなら、プロジェクト期間中は昼夜問わず働くことになったり、土日祝日も返上することがあるからです。
ただ、1年中激務というわけではなく、プロジェクト終了後は長期休暇を取得しやすい傾向にあります。コンサルタント達はその長期休暇を利用して、旅行に行ったり趣味に没頭したりと充実した休暇を楽しみます。
仕事とプライベートのON・OFFが明確なため、日常にメリハリを付けたい人におすすめと言えるでしょう。
②企業の便利屋になってしまうケースも
コンサルタントは企業の便利屋として扱われてしまう場合があります。コンサルタント側もそれを受け入れてしまう場合、さまざまな業務を広く浅く対応してしまうことになり、結果的に企業のメリットにならないことも少なくないのです。
企業の要望に答えることは重要ですが、結果として企業の実績につながらない、ということにもなりかねません。そうなると、企業からの信頼も勝ち取れず、コンサルタントとしての評価も上がりづらくなります。
もちろん、企業の意見に耳を傾けたり実行にうつすことは重要ですが、コンサルタントの仕事は、あくまで「企業の成果に繋げる」ことです。厳しい意見を言ったり、要望を却下するということも必要ということを覚えておきましょう。
コンサルタントへの転職を有利に進められる資格とスキル
まず、コンサルタントになるために必須の資格はありません。資格はあくまで個人的な能力をアピールするための指標の1つでしかなく、コンサルタントに求められるものは実際に業務をこなせるかどうかです。
とはいえ、資格を持っておくことで転職活動では有利に働くこともあるので、持っておいて損はありません。以下では、コンサルタント転職におすすめの5つの資格についてご紹介します。
<転職前に取得するのがおすすめの資格>
- MBA
- PMP
- 士業系の資格
- IT関連の資格
- 語学スキル
MBA(経営学修士)
MBA(経営学修士)とは、ビジネスの現場で役立つ専門性の高いテーマを実践的に学んだ大学院修了者に与えられる修士号のことです。大学院を修了する必要があるため難易度は高いですが、経営者や各企業のプロジェクトを動かす立場であるコンサルタントには非常に役立つと言えるでしょう。
MBAを取得することには、次のようなメリットがあります。
<MBAを取得するメリット>
- さまざまな業界や職種の知見や経験を得られる
- ビジネスのフレームワークやケーススタディを学べる
- グローバルな視点や価値観を身につけられる
- 世界中から優秀な人材とのネットワークを築ける
- コンサルファームの採用基準を満たすことができる
しかし、MBAを取得するには時間も費用もかかりますし、MBAを持っているというだけで採用になるわけではありません。MBAを取得するかどうかは、個人の目的・状況に応じて慎重な判断が必要です。
PMP(Project Management Professional)
PMPとは、プロジェクトの専門家であることを示す国際的な資格です。こちらもMAと同様に資格を持っているだけで採用が決まる訳ではありませんが、アピールポイントの1つとして非常に強力と言えるでしょう。
また、プロジェクトを遂行・成功させるための計画作りやチームを指揮する際に必要なことなど、プロジェクトマネジメントについて詳しく学べるため、コンサルタントとしての仕事にも役立ちます。
士業系の資格
士業系の資格とは、主に弁護士や司法書士、税理士、行政書士など、非常に難易度の高い資格を指します。
<士業系の資格一覧>
- 弁護士
- 弁理士
- 司法書士
- 行政書士
- 税理士
- 社会保険労務士
- 土地家屋調査士
- 海事代理士
これらが役立つコンサルティングのジャンルはさまざまで、公認会計士や税理士、中小企業診断士などであれば、経営コンサルタントに役立ちます。難易度が高いがゆえに、採用担当の注目を集められる資格とも言えるでしょう。
コンサルタントへの転職において、次のような場合は資格が有効となります。
<士業系の資格のメリット>
- 業務に士業系の資格が必要とされる場合
- 専門分野が士業系の資格と関連している場合
- クライアントが士業系の資格を持つ者やその関係者である場合
IT関連の資格
コンサルタントへの転職にIT関連の資格は有効です。IT関連の資格はコンサルタントに必須の資格として決められたものではありません。しかし、IT関連の資格を取得しておくと、資格に応じた知識があるということでとくにITコンサルタントとして評価されます。
また、IT技術の知識・経営関連の知識・ロジカルシンキング・コミュニケーション力などを身につけるためにも有効です。
語学スキル
コンサルタントとして働くためには、一般のコンサルタントも外資系コンサルタントも語学スキルは必要不可欠です。国際的なプロジェクトに参加したり、異文化のクライアントとコミュニケーションしたりする際に役立ちます。
語学スキルを証明するものとして、TOEICやTOEFLがおすすめです。特にTOEFLの場合は、リーディングとリスニング、ライティング、スピーキングの4つの分野が出題されます。TOEFLで高スコアを獲得すれば、実践的な英語力を証明できるでしょう。
また、TOEICに関しても、800点以上もあると専門的な単語を熟知した状態になるため、複雑な会話はもちろん、ネイティブと討論ができるレベルに達することができますよ。
なお、コンサルタント企業の中には、採用基準としてTOEIC・TOEFLのスコアを求められることもあります。
コンサルタント転職で転職エージェントを選ぶときのポイント
コンサルタントとして転職する場合、転職エージェントを利用することがおすすめ。コンサルタント転職は競争率や採用基準が高いため、キャリアアドバイザーに適切なアドバイスを求めることが重要なのです。
では、数ある転職エージェントの中から、どうやって選ぶべきなのか。以下から選ぶときにチェックするべきポイントをご紹介します。
以下では、次の各項目を解説します。
<転職エージェントを選ぶ時のポイント>
- 求人数が豊富か確認する
- 各サイトの得意分野を確認する
- サポート体制の充実度を確認する
- 転職エージェントの実績を確認する
- (注意)ひとつの転職エージェントに絞らない!
なお、転職エージェントは一つに絞る必要はありません。複数を使うことで、1つの転職エージェントでは見つけられなかった求人情報を得たり、多くのキャリアアドバイザーにアドバイスを求めることが可能となります。
①求人数が豊富か確認する
まず第一に、求人数が豊富かどうかをエージェントの公式サイト・ランキングサイト・比較サイトなどで確認しましょう。求人数が多いことが全てではありませんが、求人数が多いことであらゆる求人情報に出会うことができ自分に合った求人を見つけやすくなります。
また、全体的に求人数が多い転職エージェントも良いですが、コンサルタントに特化した転職エージェントもおすすめです。
②各サイトの得意分野を確認する
各転職エージェントにはそれぞれ特長があり、また、専門分野がある場合もあります。もちろんコンサルティング業界に特化した転職エージェントもあるでしょう。コンサルティング業界に転職する、ということを既に決めている場合は、それに特化した転職エージェントに登録してください。
また、まだコンサルティング業界と別の業界を迷っている、という方は、あらゆる業界の求人を取り扱っている転職エージェントがおすすめです。
マイナビエージェントやdodaエージェントなどは、幅広い業界の求人情報を取り扱っています。
③サポート体制の充実度を確認する
転職エージェントは担当のキャリアアドバイザーが転職活動のサポートを行ってくれます。
<主なサポート内容>
- ヒアリング・転職に関する相談
- 求人の紹介
- 自己分析の手伝い
- 面接対策
- 書類選考対策
- 企業とのスケジュール調整や条件交渉
- アフターフォロー
各転職エージェントによってサポートの幅は異なりますが、主に上記の内容を行ってくれます。転職活動に関するアドバイスやコンサルティング企業で採用されるための情報開示、自分の条件にあった求人情報の開示など、求職者に役立つサポートをしてくれるため、転職を考えている方はぜひ利用してくださいね。
なお、「転職サイト」と呼ばれるものは、あくまで求人情報が載ったサイトです。転職エージェントのようにキャリアアドバイザーに相談したり、求人を探してもらうということはできないので注意しましょう。
④転職エージェントの実績を確認する
転職エージェントの実績は、登録者数・保有求人数・非公開求人数・成約率・平均年収・満足度で確認できます。また、公式サイト・広告・メディアなどで発表されている場合もあります。これらの評価があるということは、企業や利用者からの評価がいいということ。そのため、転職活動がスムーズにいく可能性も高くなります。
また、転職エージェント側が公開している実績だけでなく口コミや評判を調べると、実際に転職エージェントを利用した人のリアルな感想を聞くことができます。転職活動に手間取らないよう、あらかじめチェックしておくといいでしょう。
(注意)ひとつの転職エージェントに絞らない!
転職エージェントを利用する場合、ひとつの転職エージェントに絞る必要はありません。むしろ、複数の転職エージェントに登録することで、紹介される求人の数や種類が増えるメリットがあります。
また、異なる視点からアドバイスを受けられますし、アドバイザーとの相性を比較することが可能です。ただし、情報管理・スケジュール管理が煩雑になり、アドバイザー同士の競合・摩擦の可能性があるので、たくさん利用しすぎることにも注意しましょう。
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まとめ
未経験でもコンサルタントとして転職できるかという疑問を解決するためのいろいろな要点を解説しました。コンサルタントになるメリットは多数ありますが、主に以下の3つが中心です。
<転職するメリット>
- 自己成長ができる
- 経営について学べて将来のキャリアが広がる
- 20代でも年収1,000万円を超える
反対に激務であるなどの注意点もありますが、今後もさらに需要が増える業種なため、今転職を検討している方は思い切って転職活動を始めてみることをおすすめします。
なお、転職活動には転職エージェントの利用がおすすめ。競争率の激しい業種である分、個人で戦うよりも、専門家と2人3脚で転職活動を行うほうが転職成功率が上がるでしょう。
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