リブ・コンサルティングは2025年7月7日、「コンサルティング業界カオスマップ2025」を公開しました。コンサルティングファームを主要領域別にマッピングするほか、各コンサルティングファームの社員数やカテゴリー別の社員数の推移も合わせて公開しました。コンサルティング業界全体の把握や各コンサルティングファームの特徴や強みを知るのに役立ちます。
リブ・コンサルティングが公開したカオスマップは、2024年に公開した「コンサルティング業界カオスマップ2024」の内容を一部修正したもの。前回より6社多い92社を主要領域別にマッピングしています。「戦略」や「総合」「ブティック」「シンクタンク」「IT」などの領域で区切り、さらに細分化するなどしてコンサルティングファームを整理しています。

各コンサルティングファームの社員数(2025年6月時点)も掲載します(図2)。カオスマップを作成したリブ・コンサルティングによると、2025年のコンサルティング業界の社員数は18万4463名。そのうち、カオスマップに掲載する92社の総社員数は14万4519名になるといいます。2024年に公開したカオスマップの掲載企業(86社)の社員数より8428名(約6%)増加しています。

さらに、広告代理店や総合商社、大手SIerなどの巨大企業グループから一定割合の出資を受けているコンサルティングファームを抽出しています(図3)。広告代理店や商社などから5%以上の出資を受けていると仮定義したコンサルティングファームを、赤枠で囲って分かるようにしています。

巨大企業グループから一定割合の出資を受けているコンサルティングファームは20社でした。2024年の14社から6社増え、グループ全体でワンストップの価値提供を目指す構造が加速していることが読み取れます。
リブ・コンサルティングは、個々のコンサルティングファームが単独で戦う時代は終わりを告げ、巨大な企業グループとして総合力で勝負する「グループ総力戦」の時代が到来していると分析します。大手総合ファームを中心に、戦略、デジタル、M&A、業務改革などの専門性を強みにする子会社や関連会社をグループに加える動きが顕著に現れているといいます。一方、広告代理店、総合商社、大手SIerなどのB2Bの巨大企業グループは、自社のコア事業とコンサルティング機能を融合。戦略策定から実行支援・運用までを内製化する動きを強めていると考察します。
主要なカテゴリーごとの社員数の増減を示したランキングも公開しました(図4)。「総合×デジタル」や「ブティック」などのカテゴリ別に、2024年と2025年の社員数の推移をまとめています。

2024年から2025年にかけて社員数がもっとも増えたカテゴリは「総合×デジタル」で、成長率は+12%でした。次に成長率が高かったのは「ブティック」で+9%でした。なお、2025年の社員数がもっとも多いカテゴリは「総合大手」で、4万1276人でした。成長率がマイナスに転じたカテゴリは「戦略」で、社員数は2024年の5115人から2025年は4904人に減っています(成長率は-4%)。
リブ・コンサルティングはカオスマップを公開するにあたり、生成AI市場の動向も考察しています。同社は、AI特化型ブティックファームが誕生しているものの、市場の主導権を握るには至っていないと考察します。デジタル化の能力がコンサルティング会社の差異化にはならず、AI自体がコンサルティング会社の必需機能として特別ではなくなっていることが背景にあるといいます。そのため、豊富な人材と既存の顧客基盤を持つ「総合×デジタル」系ファームが生成AI関連の案件を獲得し、市場を席巻していると分析します。PoC(概念実証)から全社的な業務実装まで、一気通貫で支援できる総合力が勝因になっているといいます。
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