クライアントの課題に向き合い、社員全員で成長したい ZEIN株式会社 代表取締役 志賀野寛彦氏インタビュー

ZEIN株式会社 志賀野寛彦氏

2017年に設立したZEIN株式会社は、ITや経営のコンサルティングを主軸としたコンサルティングファーム。20人規模で立ち上げられた同社は現在社員数100名ほどにまで成長し、コンサルティングサービス以外の新規事業にも乗り出すなど挑戦を続けている。

代表取締役の志賀野 寛彦氏は、アクセンチュア株式会社でのコンサルティング経験を経てフリーランスとして活動。その後転職して約6年間製造業や小売業×ITの開発プロジェクトなどに携わり、同プロジェクトメンバー約20人とともに同社を設立した。学生時代、野球に打ち込んでいたころに培った経験の延長線にある、「全員で成長したい」という気持ちに真摯に向き合う想いを聞いた。

志賀野 寛彦(しがの・ともひこ)

学生時代は野球漬けの日々を送る。新卒ではアクセンチュアに入社し、その後フリーコンサルタント、外資系大手コンサルティングファームで製造・小売セクターのリードパートナーを務める。野球部でキャプテンを担っていたことやフリーランス時代での経験から、誰かと喜びを分かち合いながら働きたいと考え、2017年に「全員で成し遂げ、全員で分かち合い、全員で幸せになれる会社」を目指したZEIN株式会社を設立した。

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「キャプテンを担っている時の自分が好き」。この思いがすべての出発点

——志賀野社長は、もともと起業を考えていらっしゃったのでしょうか?

はい。小学校から大学までずっと野球を続けてキャプテンをしていた影響なのか、大学時代のころからぼんやりと「いつか起業して社長になりたい」と考えていました。野球をやっていたころ、キャプテンという立場にいる自分のことが好きだったからだと思います。

——起業する上で、キャプテンの経験が大きかったのでしょうか?

そうですね。練習メニューを考えたり大会に向けて戦略を練ったり、時には人間関係のいざこざをまとめたり…といったように、今思えば仕事にも生かされている部分が多くあると感じます。そんなキャプテンを担った経験を経て「いずれ組織に入って仕事をするなら社長になって会社を回したい」と漠然と思うようになり、まずは自分の強みやビジネススキルを身につけるべくアクセンチュアに入社しました。アクセンチュアでは周りの人の意識やスキル、能力が高いことに驚きましたが、自分にとって大変良い刺激になりました。

——アクセンチュアには何年ほどいらっしゃったのですか?

4年半在籍していました。その後1年半ほど、バックパッカーとして世界一周の旅に出ます。退職金を握りしめた貧乏旅行でしたが、自分にとって非常に有意義な時間を過ごしました。旅の最後はアルゼンチンにいたのですが、預金残高もそろそろ底をつきそうだったので現地にいながらフリーコンサルタントとして仕事を探し、日本に帰って来る前には仕事が決まっていました。

フリーコンサルタント、外資系コンサルティングファームでの勤務を経て起業

——フリーランスとしてはどのくらい活動されたのでしょうか?

2年ほどフリーのコンサルタントとして活動していました。自分で会社をつくるという目標があったので、この2年間は一緒に会社を立ち上げるメンバーを探す「仲間探し」の期間でもあったんです。

——1人で起業するのではなく、まず仲間を集めるところから始めたのですね。

自分1人で立ち上げても意味がないと思っていました。一緒に働くメンバーが多いほどより大きな仕事ができますし、メンバー全員で喜びを分かち合いながら仕事をしたい。こういう思いがあったのでフリーで活動しながら立ち上げメンバーを探していたのですが、なかなか思うようにはいきませんでした。当時27~28歳位だったため、周りの人たちは大体マネジャークラスに昇進するくらいの、いわゆる脂がのる時期で簡単には人が集まりませんでした。

であれば小さな会社に入って社長になったほうが早いなと感じ、30~40人規模の独立系ITコンサル企業に転職しました。

——フリーでの活動期間を経て転職されたのですね。

たまたまその会社の社長も元アクセンチュアの方で、3年ほど働いたのち、社長の後継者候補になりました。でもその矢先、外資系大手のコンサル企業に買収されることになったのです。そこで辞めるわけにもいかなくなり、買収先の企業に移り、そこで150人規模の大きなプロジェクトを手掛けました。

そしてプロジェクトが終わったタイミングで、同志と呼べる仲間20人を連れて独立し、ZEIN株式会社を立ち上げました。

——会社を立ち上げられた時は、どのような状況でしたか?

社長業の傍ら営業やコンサルもやるという生活でだいぶバタバタしていて大変でしたが、充実感はありました。最初は20人だった社員も、今では100人ほどの規模になり、多くのメンバーと多種多様な仕事ができるようになったので、立ち上げ時とはまた違った充実感があります。

お客様の課題に、シンプルに向き合う

——大手と勝負ができるのは、一気通貫で自社開発までできる点が大きいのでしょうか。

そうですね。前職から大規模基幹システムの案件などが多かったため、エンジニア色の強いコンサルタントとの接点が多くありました。立ち上げメンバー20人の内、約3分の1がエンジニア兼コンサルタントです。そのため、自社開発ができるというのは1つの特徴と言えます。

採用で求めているのは、コンサルファーム出身者はもちろんのこと、事業会社にて事業企画/推進の経験がありコンサルにチャレンジしたい方や、エンジニア出身でコンサルにチャレンジしたい方など「コンサル×事業企画」または「コンサル×エンジニア」ができる人材も含まれます。採用となった方は、マネジャークラスであれば入社後すぐプロジェクトリーダーを担っていただくこともあります。新卒や経験の浅い中途社員の方はすぐにプロジェクトリーダーとなることはありませんが、キャリアパスとしてゆくゆくはそのポジションを担ってもらえるように育成していきます。

——働き方は、お客様先に常駐する形になるのでしょうか。

昔と比べて常駐の数は減っており、現在は約3割ほどになります。大企業のお客様を中心にお取引させていただいていますが、昔と違って今はリモートワークを採用している企業も多く、そもそもオフィスに社員の方がいないというケースも増えています。余談ですがコロナ期間中プロジェクト開始から終了までオンラインでもカメラオフの状態で、一度もお顔を拝見せずに終わったプロジェクトもありました。

オンラインの仕事では、対面でお会いする以上にコミュニケーション能力や、お客様の課題を把握する力が試されると感じています。今はチャットツールなども多く文面でもある程度意思疎通はできますが、相手の表情なども含めてリアルでしか得られない情報がたくさんあります。「お客様の要望や課題を読み取って期待値に応える」。それはコンサルタントとして当たり前のことなのですが、昔以上に重要視しなければいけない部分だと感じています。

——組織構造はどのような形なのでしょうか。

今まではマネジャーを含めてワンプール制で行っていましたが、組織が大きくなってきたこともあり今年からインダストリーカットとサービスカットにチームを分け始めました。組織づくりについてはまだまだこれからだと考えていますが、コンサルタントは良い意味で、自我が強く負けず嫌いで自分が得たものや得意とするものを伸ばしていくことに価値を見出すタイプが多いと思うので、組織を分け専門領域を持たせることで、1人1人の「得意なもの」をつくってあげることが組織強化につながると考えています。

——現在はどんな案件が多いのでしょうか。

業務改善や効率化を目的としたDXソリューションやGRC(特にサイバーセキュリティ)に関わる案件が増えていると感じます。このような案件に対応するため、弊社としては常にいくつか新しいプロダクトをサービスとして取り入れ、お客様の要望に合わせて客観的に判断し、マッチするプロダクトの選定、提供を行っています。

挑戦できる社風

——コンサルサービスとは違う新規事業もされているとお聞きしました。

個人的な意見ですが、コンサルはあくまで黒子であり、脇役としてサポートする仕事であるため、もしいつか社員が自分の仕事人生を振り返って改めて「自分も主役になりたい、新しいビジネスを作ってみたい」と思った時に、それを実現させてあげられる会社でありたいと考えています。そのため、まずは私が先陣を切る意味で、コンサルとは別軸のフランチャイズビジネスであるピラティススタジオの運営に踏み切りました。すでにアメリカでは700店舗ほどある大きなブランドだったのですが、日本2号店(フランチャイズ1号店)をつくり、現在では3店舗を運営しています。

——他の社員の方も担当しているのですか?

いえ、各スタジオの店長などは新たに雇っていますが、事業の運営や管理面については私のみで回しています。また、ピラティススタジオの次にケバブをメインにしたカフェを始めたのですが、それは社員5名ほどが主体となって企画し、事業を立ち上げました。私を含め社員間の距離も近く、言いたいことを言い合えるカルチャーが育ってきているので、この企画も自然な会話の中から始まりました。ただ、1年半ほど掛けて多店舗展開を目指した綿密なビジネスプランも検討したのですが、1店舗目でなかなか軌道に乗ることができず1年経たずに撤退することになりました。

結果として、ビジネスとして成功はしませんでしたが、事業を立ち上げる大変さ、実際に収益を得る難しさなど、経験値という財産は残ったのではないかと考えています。コンサルタントとして事業を企画し、ビジネスプランに落としていくという作業に慣れた部分はあるものの、実際に人を雇って、モノを作り、集客を行い、接客をするという一つ一つのプロセスを実行に移す部分では私も含めて詰めの甘さがあったと考えています。ただ、ここで終わりではないので、今後もコンサルタントとして活動しながらも更なる新規事業を立ち上げ、運営できる、そんなチャレンジを続けられる会社でありたいと考えています。

——志賀野社長ご自身は、どのように経営を学んだのですか?

経営について特別に勉強したという経験はありません。経営の基本となるものは、これまでコンサルタントとして培った多くのスキルや経験を活かすことが全てだと考えています。

コンサルとは業務内容自体はとてもシンプルで、クライアントの課題や要望を把握し、分析した上で最善のソリューションを提供し、解決する。これに尽きるのですが、会社経営も同じだと思っています。「どうしたらより多くの仕事を受注できるのか?」「どうすれば社員がモチベーション高く働いてくれるのか?」といった課題は、コンサルと同様にシンプルに会社や社員と向き合うことで自ずと答えが見えてくるもの。その考えを常に念頭に置いて経営にあたることが一番大切だと考えています。

——最後に、どんな人と一緒に働きたいか教えてください。

求める人物像は2つあります。1つはコンサルタントとしてクライアントに100%コミットし、伴走しながらクライアントの期待値を超える成果を上げられる方。もう1つは、まだ成長過程のこの会社を大きくすることに興味を持ち、組織や事業・サービスの拡大を担ってくれる方です。

社名のZEINには、「全員で」という意味が込められています。この仕事は、一匹狼でできることには限界があるので、チーム、社員全員でクライアントとZEINの成長にコミットできる方と一緒に働きたいと思っています。全員で成し遂げ、全員で分かち合い、全員で幸せになれる。そんな会社を社員みんなでつくっていきたいと考えています。

ZEIN株式会社 企業情報

名称ZEIN株式会社
所在地〒108-0014 東京都港区芝5丁目3-2 +SHIFT MITA 2F
連絡先TEL:03-6280-4548(代表)
FAX:03-6280-4549
設立2017年11月
資本金4,150万円
代表取締役志賀野 寛彦
従業員数101名(2024年4月時点)
グループ会社株式会社Carryz(100%子会社)
https://carryz.jp
事業概要経営戦略コンサルティング
ビジネスコンサルティング
ITコンサルティング

その他事業
CLUB PILATES 
https://clubpilates.co.jp/
許認可資格労働者派遣事業  (許可番号:派13-310218)
有料職業紹介事業 (許可番号:13-ユ-309505)
JIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022) (登録番号:JQA-IM2028)

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