SWOT分析【コンサルタントを目指すなら知っておきたいフレームワーク】

画面に映し出されたデータを見るビジネスマン

コンサルタントは業務を進める上で多くのフレームワークを活用します。コンサルタントを目指すなら、どのフレームワークがどのように使われるのか。どのような効果を見込めるのかを正しく理解しておくことが欠かせません。そこでここでは、主要なフレームワークの1つである「SWOT分析」の基本を解説。コンサルタントを目指す人向けに、図の見方や使い方を紹介します。

目次

コンサル転職を
ご希望される方へ

コンサルネクストは、中堅コンサルティング会社に特化した転職エージェントサービスです。

  • 設立13年目の上場企業・株式会社みらいワークスが運営
  • コンサルティング会社との豊富な取引実績あり
  • 20〜30代、未経験者向け求人多数
  • 職務経歴書の添削などにも対応

無料の転職相談(登録)をする

SWOT分析とは?

SWOT分析は、企業や事業の戦略的な意思決定を支援するために使用するフレームワークです。企業や事業を取り巻く内部要因と外部要因を整理することで、事業戦略を見直したり競争優位性を確認したりできます。内部要因とは企業や事業の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、外部環境とは機会(Opportunities)と脅威(Threats)を指します。SWOT分析ではこれらを明確にし、それぞれを相互に照らし合わせて戦略を検討します。

図1:SWOT分析図

例えば、内部環境の「強み」と外部環境の「機会」を掛け合わせると、どんな状況なのか、どんなメリットやデメリットが考えられるかを洗い出すようにします。同様に「強み×脅威」「弱み×機会」「弱み×脅威」もそれぞれ洗い出します。これら4象限の状況を踏まえ、企業や事業として何を優先すべきか、何を見直すべきか、どんなリスク対策を施すべきかなどを検討するようにします。企業の強みを最大限に生活かしつつ、弱みを改善するための具体的なアクションを明確に考えられるのがSWOT分析を使用する利点です。

「強み」「弱み」「機会」「脅威」は主に以下が該当します。

強み(Strengths)
企業が競争優位を持っている点や、他社に対して優位性を持つ内部要因です。例えば、ブランド力や独自技術、強固な顧客基盤などが挙げられます。

弱み(Weaknesses)
企業が改善すべき点や、競争で不利になる要因です。例えば、限られた資源、低いブランド認知度、技術的な劣位などが該当します。

機会(Opportunities)
外部環境の中で、企業が活かせるポテンシャルや成長のチャンスです。市場の拡大、新しい技術の登場、消費者ニーズの変化などが含まれます。

脅威(Threats)
企業が直面している外部のリスク要因です。例えば、競争の激化、法規制の変更、経済の不況などが該当します。

SWOT分析を利用するメリット、効果

SWOT分析のメリットは、企業の現状や市場環境を俯瞰的に把握できる点です。これにより、戦略的にどの分野にリソースを集中すべきかを明確にし、競争優位性を確立するための施策を導き出すことができます。SWOT分析を通じて自社の強みや弱みを認識することで、どの部分に重点的に取り組むべきかを決定することもできます。外部環境の機会や脅威に関する認識を深めることで、事業戦略の方向性を明確にするための道標となります。

さらに、SWOT分析を利用することで以下の意思決定も支援することができます。
・どの分野にリソースを投資すべきか
・自社の強みを活かす戦略をどのように展開するか
・市場の機会をどう活用するか
・外部リスクに対する対応策をどう構築するか

具体的な活用例

STEP1:分析対象の明確化
SWOT分析を始めるにあたり、まずは対象となる企業や事業を明確にします。事業範囲や市場が広すぎると分析が曖昧になるため、例えば「国内家電業界」「新規参入したIT企業」など、具体的に絞り込むことが重要です。

STEP2:強み・弱みの洗い出し/機会・脅威の評価
企業の内部環境を調査し、強み(例:優れた製品品質、強力なブランド)と弱み(例:限られたマーケティング予算、技術の遅れ)を挙げます。社内データや社員へのインタビューを通じて、実態を正確に把握することが大切です。

外部環境の機会(例:市場の成長、規制緩和)や脅威(例:競争の激化、新たな法規制)を調査し、どの機会を活用すべきか、どの脅威に対して備えるべきかを明確にします。業界レポートや市場動向を参考にし、外部要因を評価します。

STEP3:強み・弱み×機会・脅威の掛け合わせ
「強み×機会」「強み×脅威」「弱み×機会」「弱み×脅威」でそれぞれ掛け合わせて分析します。どんな状況でどんな戦略が考えられるのかといった具合に1つずつ整理します。現状把握にとどまるのではなく、具体的なアクションプランまで検討するのが望ましいでしょう。

STEP4:戦略立案
強みを活かし、弱みを補い、機会を捉え、脅威に備えるための戦略を立案します。例えば、強みを活かして新規市場に進出する、弱みを改善して競争力を強化する、機会を捉えて新製品を投入する、脅威に対して事前にリスク管理策を整備するなどの具体策を検討します。「強み×機会」「強み×脅威」「弱み×機会」「弱み×脅威」の4象限のどの象限に注力するのかを、優先順位を設けて取り組むようにします。

コンサル転職を
ご希望される方へ

コンサルネクストは、中堅コンサルティング会社に特化した転職エージェントサービスです。

  • 設立13年目の上場企業・株式会社みらいワークスが運営
  • コンサルティング会社との豊富な取引実績あり
  • 20〜30代、未経験者向け求人多数
  • 職務経歴書の添削などにも対応

無料の転職相談(登録)をする

  • この記事を
    シェア
  • Facebookでシェア
  • Xでポスト
  • LinkedInでシェア
非公開求人多数無料の転職相談(登録)をする
目次