つむぎ株式会社は2026年4月23日、人的資本経営に関する調査結果を発表しました。経営者や役員478人を対象に、人的資本経営やビジョンの重要性、社員のビジョンや価値観を言語化する取り組みの有無などを聞いています。
人的資本経営が今後の経営において重要かどうかを聞いた結果が図1です。
「重要だと思う」と答えた割合がもっとも多く、56.3%でした。「非常に重要だと思う」(33.5%)を合わせると、9割の経営層が人的資本経営を重要と捉えています。
では、人的資本経営が重要だと考える理由は何か。理由を聞いた結果が図2です。
「人材の定着・離職防止につながるため」と答えた割合がもっとも多く、48.3%でした。以下、「生産性・業績向上につながるため」(45.0%)、「組織文化・風土の形成につながるため」(27.6%)と続きます。調査を実施したつむぎはこの結果から、多くの経営者が人的資本経営の目的や意義を正しく理解していると推察します。重要と認識しているだけでなく、「なぜ必要なのか」という背景まで含めて一定の理解が進んでいるといいます。
人的資本経営を推進するにあたり、企業の理念やビジョンは重要かどうかを聞いた結果が図3です。
「企業の理念は人的資本経営にとって重要だと思う」と答えた割合がもっとも多く、44.1%でした。「企業の理念は人的資本経営にとってとても重要だと思う」(31.6%)を合わせると、8割近くの経営層が企業理念やビジョンを重視しています。
では、人的資本経営を進める上で、社員一人ひとりの価値観やビジョンも重要だと思うか。重要かどうかを聞いた結果が図4です。
「個人の理念は人的資本経営にとって重要だと思う」と答えた割合がもっとも多く、55.0%でした。「個人の理念は人的資本経営にとってとても重要だと思う」(24.5%)を合わせると、8割の経営層が社員の価値観やビジョンを重視しています。調査を実施したつむぎは、多くの経営者が「個人がどのような価値観を持ち、どのような方向を目指しているのか」といった内面的な要素の重要性も認識していると指摘します。従来のように「組織に人を合わせる」発想ではなく、「個人と組織の関係性をどう設計するか」という視点を重視するようになっていると示唆します。
社員一人ひとりのビジョンや価値観を言語化したり、共有したりする取り組みの有無を聞いた結果が図5です。
「行っていない」と答えた割合がもっとも多く、32.0%でした。「ほとんど行っていない」(30.5%)を合わせると、6割強の企業が社員一人ひとりのビジョンや価値観を言語化していないことが分かります。調査を実施したつむぎはこの結果について、個人のビジョンを把握したり企業理念と結び付けたりするための取り組みは投資判断しにくく、制度も整備しにくいと指摘。そのため、必要性を感じながらも実装できない企業が少なくないと考察します。人的資本経営を進めるなら社員一人ひとりの価値観やビジョンをどう言語化するのかを考え、企業理念とどう結び付けるべきかという視点を養うことが重要だと指摘します。
【調査概要】
調査対象:経営者・役員
調査期間:2026年4月6日〜4月13日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:478人
【関連リンク】
つむぎ株式会社
https://tsumugi-mirai.jp/