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【セミナーレポート後編】コンサル業界の知られざる真実と、コンサル転職成功への道筋~大手コンサルティングファーム出身者が語る!

セミナーレポート

みらいワークスは2024年11月20日、コンサルティング業界への転職志望者を対象としたウェビナーを開催しました。3名の大手コンサルティング会社出身者が登壇し、コンサルティング業界の現状やトレンド、コンサルタント志望者向けに転職を成功させるポイントを紹介しました。前編に続き、今回の後編では登壇者による座談会の様子、コンサルティング業界の過去から未来、さらにはコンサルティング業界に向いている人の傾向などを議論しました。

【セミナー前半の様子はこちら】
【セミナーレポート前編】コンサル業界の知られざる真実と、コンサル転職成功への道筋~大手コンサルティングファーム出身者が語る!

登壇者のご紹介

ドットアンド株式会社 代表取締役社長 野田 祥(のだ・しょう)
慶應義塾大学商学部を卒業後、アクセンチュア株式会社に入社。戦略グループにて、新規事業戦略策定、マーケティング戦略策定、DX構想策定・実行支援、M&A戦略策定等のPJTを複数リード。2015年マネジャー、2018年シニアマネジャー。先が見えない時代において、未来の常識となる事業を次々と生み出していく、新しい形のプロフェッショナルの共同体を作りたい、との想いから2019年にドットアンド株式会社を創業し、代表取締役社長に就任。

株式会社エフェクトリー 代表取締役 四方谷 瑞樹(よもや・みずき)
立命館大学国際関係学部を卒業後、人材系ベンチャー企業を経て、株式会社ワークスアプリケーションズ(HR関連事業は現・株式会社Works Human Intelligenceに承継)に入社。人事システム導入コンサルタントとしてクライアントのシステム導入を支援。2014年には同社の海外進出に伴いシンガポールに赴任し、グローバルコンサルティング事業部の立ち上げを推進。その後、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社に入社し、HRコンサルタントとして人事戦略策定、業務設計・整理、人事システム選定、システム導入・保守等のテーマで多数のプロジェクトをPMとしてリード。また同社内のSAP SuccessFactorsビジネスでは役員補佐としてサービス開発、組織運営に従事。2023年5月に株式会社エフェクトリーを設立し、代表取締役に就任。人事DX領域を中心とした数多くのプロジェクトを手掛け、初年度黒字を達成。

株式会社みらいワークス みらいデジタル部 ディレクター 桝谷 長男(ますたに・ながお)
新卒で野村證券へ入社後MBA留学を経て、外資系コンサルティング会社PwCへ入社。その後日本企業のインド進出を支援するコンサルティング会社を起業する。2020年からみらいワークスへ参画、現在みらいデジタルのディレクターを務める。20年以上事業会社の戦略策定、DX支援、海外進出支援などのプロジェクトを手掛けた実績を持つ。

登壇者4名によるディスカッション

セミナーの後半は、コンサル業界の展望や従事するメリットなどを、登壇者にディスカッション形式で語っていただきました。

コンサル業界の過去・現在、そして未来について

桝谷:コンサル業界の未来ですが、まずAI活用の文脈は欠かせないのではないでしょうか。私たちの時代ではエクセルやパワーポイントなどを何枚手掛けたかという世界でしたが、現在は生成AIをいかに活用するかが求められる時代。AIとの付き合い方をどのように考えていますか。

野田:コンサル業務におけるAI活用について良い面で言うと、コンサルならではの地道で無駄な作業を削減できる点でしょう。「今行っているタスクはコンサルの本質につながるのか」という問いを見失うケースも多いものの、若い段階から考えることに時間を割き本質的な問いに向き合えるというのは大きなメリットです。

一方懸念点としては、地道にタスクをこなすことでしか得られない「筋力」を身に付けられない恐れがあります。AIを使えば相応の答えを出せてしまうことで地道な努力や作業が不要となり、中身のない仕事しかできないというシナリオも十分あり得ます。

四方谷:生成AIを使えるのはコンサルだけではないというのも見逃せないポイントです。私自身実感していますが、生成AIはクライアントが使っているケースは非常に多く、課題の分析はクライアントでも十分できるようになっています。課題の分析を行った先にコンサルの真価が試されるため、この付加価値をどうトレーニングして伸ばしていくかが問われるでしょう。

写真:株式会社エフェクトリー 代表取締役 四方谷瑞樹氏

コンサルになるメリットは応用の効く「基礎力」

桝谷:コンサルからキャリアをスタートさせた我々ですが、改めてコンサルのメリットを教えてください。

野田:コンサルを経験して感じたメリットは、仕事をするうえで必要な共通言語を身に付けられたことです。何か物事について考える際に構造化して理解することは、コンサルならではの身に付けられる力です。この力は汎用性が高いため、社会人として土台となる基礎力が身に付くでしょう。

四方谷:たしかに共通言語の「共通」が指す範囲はどの業界でも同じで、構造化する力やロジカルシンキングが土台となっていますね。コンサルは異常なほどにこの部分が求められるため、ビジネスの基礎であり汎用性の高いスキルが鍛えられます。例えばコンサルとして従事した後に事業会社へ転職してもとても役に立つスキルです。

桝谷:当社はフリーランスの方々とクライアントをマッチングするサービスを提供していますが、クライアントからの要望でも「コンサルティング会社に居た人にお願いしたい」という要望は多いです。大手やブティックファーム問わずコンサル経験者を求められるため、コンサル経験があると市場価値が高まり働く選択肢を増やせることも大きなメリットでしょう。

また近年ではコンサル自体がコモディティ化しており、コンサルに転身しやすいほか、コンサルとして上流や下流のフェーズを問わず携わりやすくなっています。

野田:コンサルのコモディティ化は進んでいますね。ステータスとしてのコンサルではなく、自社でしかできないことは何かを常に考えながらコンサルに従事しないと淘汰されていくのかもしれません。

写真:ドットアンド株式会社 代表取締役社長 野田祥氏

四方谷:まさにコンサルは自分が商品であり、黙っているだけでプロジェクトにアサインされることはありません。自分で自分を売り込んで「一緒に働きたい」と思わせる必要があるため、セルフブランディング力も鍛えられますね。

近年ではコンサル会社の企業規模を問わず、多くの新入社員が入社するケースも少なくありません。入社後に自分がその他大勢からどう抜きんでるかを考えなければいけない環境というのも、自分を売り込む良い経験につながります。

大手ファームとブティックファームの違い

桝谷:近年では大手ファームだけでなく、少数精鋭のブティックファームも伸びています。お二人から見て大手ファームとブティックファームの違いはどの点にあると考えますか。

写真:株式会社みらいワークス みらいデジタル部 ディレクター 桝谷長男

野田:大手ファームに関しては、社員全員がワンチームではないことがブティックファームとの一番の違いではないでしょうか。1つのプロジェクトに3~5人ほどのメンバーがアサインされ、小さなプロジェクトがたくさん集まって1つの組織となっている構造であるため、チーム間での派閥が少なからずある印象です大手ファームはアサインされたプロジェクトごとにチームを渡り歩くシステムなので、社員全員が一丸となるような構造ではないというのが大きな違いです。

対してブティックファームは小規模であるため、良くも悪くも人間関係は蜜になります。社員との馬が合えば良いのですが、合わなければ苦労するでしょう。

また大手はマネジメント層と若手が絡むことはあまりありませんが、ブティックファームではマネジメント層と連携する機会も多いです。

四方谷:それぞれのファームごとにコンサルティング手法のスタンスがあり、しっかりと次のチャンスに向かって育ててもらえるのは大手でしょう。しかしその一方でポジションが詰まっており、なかなか昇進できる機会がないというのも挙げられます。

ブティックファームは、キャリアや成長に関してのコミュニケーションが密にできることがメリットです。その人の特性に合った案件や、少々背伸びした案件にも取り組めるのはブティックファームならではといえるのではないでしょうか。

コンサルに向いている人とは

桝谷:過去にコンサルとして従事されており、現在は経営者として活躍されているお二人。採用活動では志願者のどのような点を見ているのでしょうか。

野田:ロジカルシンキングができるかどうかというコンサルに必要な素養は必ず確認します。その後は気質の部分で、難しい課題にワクワクして、分からないことに対してチャレンジしてみようと思えるか、美意識があるかどうか、議論が好きかどうかの3つを見ています。

四方谷:私も3つ挙げるならば、1つは深く考えられる人。何事も深くまで考え抜けるか、という素養を重視しています。2つ目はクライアントや相手の立場に立てるか。プロジェクトを通してクライアントの目線から、自分たちがどう動けば良いかを突き詰めることが仕事だと考えているためです。3つ目が柔軟性。コンサルは原則として仮説を立てて話すため、間違うことももちろんあります。相手に指摘されたことを素直に受け入れられるか、相手の意見を受け止められるかは仕事を進めるうえでも重要でしょう。

写真:登壇者は自身の経験をもとに、コンサルティング業界に向いている人を指摘した

コンサル志望者へ伝えたいこと

桝谷:最後にコンサルタントへの転身を考える志望者へアドバイスをお願いします。

野田:コンサルのすそ野が広がっているという話があったように、コンサルを経験すること自体は容易になっています。ただその中で現状に満足してしまうと、成長は見込めないでしょう。目標を高く置き、ロールモデルを見つけることがコンサルとして大成するベストな方法だと考えます。「コンサルになることがゴール」とならないように意識することが大切です。

四方谷:コンサルに求められるロジカルシンキングや仮説思考のスキルは、コンサル業界だけではなくどの業界においても必要不可欠なものです。そういった意味では、コンサルではなくどの業界においても、環境の違いはあれど身に付けられるものなのだと思います。

よって「コンサルになったらスキルを身に付けたい」ではなく、今の環境でできることに目を向けるべきです。コンサルタントになって成し遂げたいことを実現するために必要なスキルは何かを考え、現職でも幅広くチャレンジを続けることがコンサルへの近道なのではないでしょうか。

桝谷:そうですね。華やかなイメージを持たれがちなコンサルですが、実際の職務内容は地味で考え抜くことに時間を注ぎます。地味なことを丁寧に、諦めずやり切れるかという覚悟が大切ですね。

まとめ

今回は大手コンサルファーム出身者である経営者の野田氏・四方谷氏をゲストに迎え、コンサル業界の現在や今後の展望、求職者に向けてのメッセージを語っていただきました。コンサル業界と一言でいっても各ファームごとに特徴があり、時代の潮流によって求められる役割も変化します。

コンサル業界への転身をお考えの方は、ぜひこのイベントレポートを参考にしてみてください。

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