レバテックは2026年1月15日、「外部委託・内製化に関する実態調査」の結果を発表しました。企業のDX推進担当者553名に、ITベンダーへの業務委託状況や課題、内製化に向けた取り組み状況などを聞いています。
外部のITベンダーに業務を委託しているかを聞いた結果が図1です。業務を委託している企業に対し、具体的な業務内容も聞いています(図2)。
「はい」と答えた割合は70.7%で、「いいえ」(29.3%)を大きく上回りました。委託している業務内容でもっとも多かったのは「既存システムの改修や保守」で、57.5%でした。以下、「セキュリティ監視や障害対応」(55.0%)、「新規システム開発」(45.5%)と続きます。
ITベンダーに業務を委託する理由を聞いた結果が図3です。
「社内リソースが不足しているから」がもっとも多く、57.8%でした。以下、「コストや納期の面で効率的だから」(44.2%)、「社内に専門知識・スキルがないから」(39.6%)と続きます。
では、ITベンダーに業務を委託する上で課題はあるのか。課題の有無を聞いた結果が図4です。課題があると答えた企業に対し、具体的な課題も聞いています(図5)。
課題があると答えた割合は74.4%で、4社に3社が何かしらの課題を感じていることが分かります。具体的には「コストが高い/費用対効果が見えづらい」と答えた割合がもっとも多く、54.3%でした。「技術やノウハウが社内に蓄積されない」も53.3%と5割を超えています。外部委託は多くの企業にとって重要な手段である一方、コストの増大や自社の開発力強化につながりにくいなどの課題と向き合わなければならないことが調査結果からうかがえます。
外部委託していた業務の内製化に取り組んでいるかを聞いた結果が図6です。業界別でも取り組み状況を聞いています(図7)。
内製化に取り組んでいると答えた企業は65.5%で、7割近くの企業が外部への業務委託を見直し、内製化に舵を切っていることが分かります。業界別では「IT・情報通信業界」の内製化に取り組む割合が76.9%で、他の業界と比べて高くなっています。調査を実施したレバテックは、DXやFinTechを背景に、IT企業や金融企業の多くがITシステムをサービス品質や業務効率を左右する重要な基盤と捉えるようになっていると考察。その結果、自社内で柔軟かつ迅速にシステム運用する動きが加速していると分析します。
内製化を進める理由を聞いた結果が図8です。
「ノウハウを社内に蓄積するため」と答えた割合がもっとも多く、46.7%でした。以下、「外注コストを削減するため」(30.4%)、「開発や改善のスピードを高めるため」(29.3%)と続きます。
内製化を進める上での課題も聞いています(図9)。
「社内のノウハウが不足している」と答えた割合がもっとも多く、52.2%でした。以下、「社内でDX推進を担う人材が不足している」(45.6%)、「費用対効果が測りにくい」(26.8%)と続きます。
では、社内にIT人材が不足している企業はどんな対策を講じているのか。具体的な対策を聞いた結果が図10です。
「社内教育・育成によるスキル強化」と答えた割合がもっとも多く、63.0%でした。2位は「社内異動や出向による人材配置」で40.6%でした。社員向けの施策を打ち出す企業が多い一方、「一部業務は外部委託で効率化」(39.4%)や「フリーランスの活用」(29.1%)と答えた企業も少なくありません。外部のリソースを組み合わせた柔軟な体制構築を進める企業も散見されます。
レバテックは内製化に向けた取り組みについて、社内の人材育成や部門横断の人材配置を進めつつ、外部委託やフリーランスといった社外リソースを活用しながら段階的に内製化の基盤を整えるべきと指摘します。自社の経営戦略や事業環境を踏まえ、どの領域を内製化すべきかを見極めることも重要だと述べています。
【調査概要】
調査年月:2025年12月5日~2025年12月8日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:553
調査対象:企業におけるDX推進の担当者
【関連リンク】
レバテック株式会社
https://levtech.co.jp/