文部科学省は2024年9月19日、中小企業の宇宙事業を支援する補助事業で3社が審査に通過したと発表しました。3社は国による支援のもと、ロケットの開発や飛行実証を進めます。
文部科学省は現在、令和4年度補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業」という補助事業を進めています。スタートアップ企業などの研究開発費用を全部もしくは一部補助し、スタートアップ企業が保有する先端技術の社会実装を促進できるようにします。
「中小企業イノベーション創出推進事業」には「宇宙分野」「核融合分野」「防災分野」の事業テーマがあり、今回は「宇宙分野」(民間ロケットの開発・実証)で3社が審査に通過。3社は新たな補助金を受け、2026年3月末まで新たなフェーズで研究開発を進めます。
3社のうちの1社である将来宇宙輸送システムは、小型衛星打上げのための再使用型宇宙輸送システムの開発を進めます。具体的には100kg級の人工衛星打上げ用ロケットを開発。再使用することを前提に、アップグレード可能なシステムの開発を目指します。再使用できるように整備性を高めるほか、保険などの事業化に必要な事項も検討します。
同社は2025年度中に一部システムの開発試験を完了し、2027年度中に実機サイズの製作と試験、さらに実機の製造と飛行実証を完了させる計画を予定します。
なお、同社はフェーズ2の審査を通過したことで、新たに50億円(上限)が交付されます。
そのほか、インターステラテクノロジズは、低価格で高頻度に打上げできる小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の開発と飛行実証を進めます。一気通貫の開発・製造体制を構築することで、1機あたりの打ち上げコストを8億円以下(量産時)に抑えられる強みを打ち出します。補助金交付額の上限は46億3000万円です。スペースワンは、増強型ロケットの開発と打ち上げの実証、さらに事業化を進めます。補助金交付額の上限は12億3000万円です。
3社は2026年3月末まで「フェーズ2」の実証を進めます。「フェーズ3」に採択される企業は今後の審査で予算額を含めて判断することになります。なお「フェーズ3」の審査を通過するのは2社程度で、採択された企業への補助金交付額は最大100億円となります。
【関連リンク】
文部科学省
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ニュースリリース
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