立命館大学は2025年8月1日、オープンイノベーション拠点「グラスルーツイノベーションセンター」(GIC)を開設しました。大学発のスタートアップ企業創出を支援します。さらに、次世代研究大学の実現に向けた拠点「立命館先端クロスバースイノベーションコモンズ」(CVIC)も開設しました。ともに滋賀県草津市にある「びわこ・くさつキャンパス」に拠点を構えます。
GICは、経済産業省「地域の中核大学等のインキュベーション・産学融合拠点の整備」事業に採択され、オープンイノベーションとインキュベーションの両機能を備えた施設。1階には、STEAM教育やアントレプレナーシップ教育を実施する環境、試作やアイデアの具現化を支援する製造機能「GIC Fab」、地域や企業との連携を促進するコワーキングスペースを設けます。2階には、起業を目指す研究者や学生が利用できる個室(ウェットラボ)、共同利用できる分析機器を設置した共用ラボ、登記可能なラウンジを整備。多様な人材の交流と価値創出を支援します。
CVICは、2023年度に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択されたのを機に建設を開始。さらに、2024年度に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の採択により、現在は機器の整備を進めています。
CVICでは「身体圏研究」という分野の研究を推進。具体的には、リアルとバーチャルが融合する社会での心身の変化やELSI(倫理的・法的・社会的課題)などを解明・研究します。GICと連携し、研究成果の社会実装を加速させることも期待されています。
開設に伴い、両施設の竣工式を2025年7月18日に実施。立命館大学の仲谷善雄総長は、「CVICで展開される『身体圏研究』という新たな研究領域への挑戦が、GICとのシナジーを生み出し、次世代研究大学という大きな目標に向けて力強く前進させる原動力になるものと確信しています」と挨拶しました。

さらに2025年7月28日にはGICのオープニングセレモニーを実施。経済産業省や滋賀県、草津市、国立大学法人滋賀医科大学、独立行政法人中小企業基盤整備機構、株式会社村田製作所などの来賓が参加しました。セレモニーでは関係者がGICへの今後の連携について触れたほか、施設の設立背景や機能などを紹介しました。


【関連リンク】
立命館大学
https://www.ritsumei.ac.jp/
グラスルーツイノベーションセンター(GIC)
https://gic.ritsumei.ac.jp/


