商船三井は2025年8月4日、神奈川県川崎市にある技術研究所をリノベーションしたと発表しました。「環境への配慮」と「快適な職場環境」の二軸を柱にした研究開発拠点として運用します。
今回のリノベーションは、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」の「クリーンエネルギーの導入」の一環で実施するもの。環境、働き方、技術のすべてで持続可能で柔軟な研究環境の実現を目指します。
具体的には、ゼロエミッション会議室を新設。太陽光エネルギーで発電・蓄電し、会議室内の電力すべてを再生可能エネルギーでまかなえるようにしています。今後は太陽光パネルや蓄電池の容量を拡張し、災害などの緊急時の電源供給・活用も視野に入れます。なお、中心に設置したテーブルの天板はホワイトボードで、周囲といつでも簡単な打ち合わせをできるよう配慮しています。


さらに会議室を5つに増設。それぞれ「太平洋」「大西洋」「インド洋」「南極海」「北極海」の五大洋にちなんだ名称を採用しました。海をイメージした青色基調の内装にすることで、研究者の創造性を刺激するよう設計しています。


エントランスの受付も刷新。従来のインターホンを廃止し、静脈認証システムを導入してセキュリティを強化しました。受付にタブレットを設置し、来訪者が到着すると担当者にチャットで通知が届くようにしています。これにより、受付業務の省力化とスムーズな来客対応を可能にします。


その他、コミュニケーションの促進や集中力の向上、リラクゼーション効果を狙った音環境も構築。多様な働き方に対応する快適性にも配慮しています。
商船三井グループは今後もサステナブルで戦略的な取り組みを推進する考えです。その取り組みを支える技術研究所も、最前線の技術と人が出会い、未来を形づくる場になることを目指します。
【関連リンク】
株式会社商船三井
https://www.mol.co.jp/


