年収1,000万円の人の割合と手取りは?コンサルなど稼げる職業も解説

積み上げられたコインと、コインの上に置かれたスーツを着た男性のフィギュア

ジネスパーソンとしての成功の目安として、年収1,000万円を目標にしている方も少なくないでしょう。年収1,000万円に到達しやすい職種には医師や士業などが挙げられますが、コンサルタントもそのひとつです。

ただし、高収入を得るには、単に業務をこなすだけではなく、幅広い知識・スキルの習得と経験の蓄積が求められます。

本記事では、コンサルタントに興味がある方に向けて、コンサルタントが高収入を得られる理由や、年収1,000万円を実現するために必要なスキル・経験、戦略について解説します。

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目次

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年収1,000万円以上の人の割合

高層ビルを下から見上げた様子

2024年9月に発表された国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」では、2023年12月31日時点で給与所得を得ている6,068万人のうち、年収1,000万円を超えている人は5.5%となっています。

つまり、約18人に1人の割合で年収1,000万円超えの人がいるということです。

年収ごとの割合は以下の表のとおりです。

年収割合
100万円以下8.1%
100万円超 200万円以下12.3%
200万円超 300万円以下14.0%
300万円超 400万円以下16.3%
400万円超 500万円以下15.4%
500万円超 600万円以下10.8%
600万円超 700万円以下7.1%
700万円超 800万円以下4.9%
800万円超 900万円以下3.2%
900万円超 1,000万円以下2.3%
1,000万円超 1,500万円以下4.0%
1,500万円超 2,000万円以下0.9%
2,000万円超 2,500万円以下0.3%
2,500万円超0.3%
出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」23ページ

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年収1,000万円の手取り目安

年収1,000万円でも、社会保険料や税金が差し引かれるため、実際の手取り額はそれより少なくなります。

これらを差し引いた手取り額は、およそ700万~780万円です。手取り月額の目安は約51万円〜66万円で、ボーナスありの場合は約51万円ボーナスなしの場合は約66万円です。

ただし、これらの金額はあくまでも目安であることに注意しましょう。実際の手取り額は、独身か扶養家族がいるかなどの状況や控除額によって変化します。

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年収1,000万円を実現できる職業

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年収1,000万円は、特定の分野に限らず、幅広い業界や職種で達成可能です。とはいえ、実際には年収1,000万円を実現しやすい職業とそうでない職業があります。年収1,000万円を実現しやすい職業の代表例を以下に挙げます。

コンサルタント

年収1,000万円を達成しやすい職業としてまず挙げられるのは、コンサルタントです。

特に外資系は年収が高く、戦略系コンサルティングファームであれば、比較的早い段階で達成できる可能性があります。日系企業でも、キャリアを積み重ねていけば、10年以内での目標達成は不可能ではありません。

昇進や独立などによって年収が上がり、年収1,000万円以上になるケースも多くあります。年収1,000万円を目指すなら、仕事を継続し、ほかのコンサルタントに引けを取らないスキルや知識を身につけることが大切です。

士業(弁護士・公認会計士・税理士)

士業の中でも弁護士、公認会計士、税理士は年収1,000万円以上を実現しやすい職種です。これらの職業は高度な専門知識と難関国家資格の取得が必要とされるため、対価として高い報酬を得やすい傾向にあります。

専門性を高める、大手事務所に所属する、あるいは独立開業するなどの選択肢によって、年収1,000万円を達成できる可能性が高まります。

ただし、誰もが必ず達成できるわけではありません。特に独立開業の場合は、経営上のリスクや収入の不安定さも考慮しておきましょう。

医師

医師は平均年収が高水準であるため、年収1,000万円を達成できる可能性が十分にあります。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、医師の平均年収は1,436万4,700円です。

都市部であれば、勤務医の場合でもこの水準を超える可能性があります。また、開業医となれば1,500万円以上の収入を得ることも可能です。

ただし、医師は出費も多く、学会参加費や専門資格の維持費用など、職業特有の支出も考慮する必要があります。また、税金や社会保険料の負担も大きくなるため、手取り額は年収ほど大きく増加しないことにも注意が必要です。

※企業規模計10人以上を参照し、「きまって支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で算出
参照元:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
参照元:中央社会保険医療協議会「第24回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告

ITエンジニア

ITエンジニアも、高度な知識やスキルがあれば年収1,000万円を目指すことが可能です。

特に、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントといった職種は、専門知識・スキルに加えてコミュニケーション能力・マネジメントスキルも求められるため、年収も高くなる傾向です。

これらの能力を活かして外資系企業やグローバル企業で活躍できれば、大きな収入を得られる可能性があります。また、近年はフリーランスとして独立し、高報酬案件を手掛けることで高収入を得るケースも増えています。

経営者・起業家

経営者や起業家は、自身のビジネスモデル次第で年収1,000万円以上を達成できる可能性があります。また、上場企業の役員となってキャピタルゲインを得ることもひとつの方法です。

ただし、成功するかどうかは業界選定や市場分析、経営戦略の質に大きく依存します。また、経営者や起業家は、労働時間や報酬の面で不安定であることも留意しておかなければなりません。

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コンサルタントが年収1,000万円を超えられる理由

腕を組んでこちらを見ているスーツ姿の男性

コンサルタントは、年収1,000万円という高収入を達成できる職種です。高い収入を得られる理由を紹介します。

高度な専門知識・スキルが求められる

まず挙げられるのは、コンサルタントには高度な専門知識とスキルが求められる点です。

クライアント企業の複雑な経営課題を解決するためには、幅広い業界知識や最新のビジネストレンド、財務・会計の専門知識などに精通していなければなりません。

また、コンサルタントには論理的思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力、プロジェクト管理能力など、多岐にわたるスキルが要求されます。コンサルタントは、クライアント企業が自社のリソースとケイパビリティでは解決できない問題に取り組む必要があるためです。

これらの理由から、高度なスキルをもつコンサルタントは、その希少性と価値に見合った高い報酬を得られます。

高収益構造になっている

多くのコンサルティングファームは、プロジェクトベースで高額な報酬(コンサルフィー)を得られるビジネスモデルを採用しています。コンサルティングの成果が具体的な収益向上やコスト削減に直結するため、ひとつのプロジェクトで数千万円から数億円規模の契約を結ぶことも珍しくありません。

コンサルティングファームがクライアント企業から多額の報酬を受けられれば、プロジェクトのメンバーに分配される報酬もおのずと高くなります。

利益率が高くなっている

コンサルティング業界の利益率は20%から40%程度とされており、中には50%を超えるファームもあります。これほどまでに利益率が高い理由として挙げられるのは、コンサルティングファームの主な資産が人材だということです。

販売する商品が知識やスキルといった無形商材であるため、大規模な設備投資や在庫管理は必要ありません。製造業の工場や機械を維持する費用、小売業の店舗運営にかかる費用など、ほかの業界ほど固定費がかからないのも特徴です。

その結果、クライアントから得た報酬の多くを利益として計上できます。利益が多い分、コンサルタントに対しても高い報酬を支払えるようになっているのです。

成果主義の報酬体系を採用している

一般的に、コンサルティングファームでは基本給に加えて、業績連動型の報酬やボーナスが支給されます。そのため、パフォーマンス次第で相応の報酬が用意されることが多いです。

特に、外資系のコンサルティングファームは完全実力主義を採用しているところが多く、年収が年齢や勤務年数に左右されません。

個々のコンサルタントがプロジェクトを成功に導くことが評価の中心となり、その結果が直接年収に反映されます。新しいクライアントの獲得やプロジェクトの成功といった成果を収めれば、短期間で大幅な昇給を実現することも可能です。

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コンサルタントで年収1,000万円を目指す方法

パソコンやノートを手に持って立っているスーツを着た男女

コンサルタントとして年収1,000万円を目指すには、専門知識やスキルの向上、プロジェクト経験の蓄積、高度な交渉力・提案力の習得が欠かせません。実力を高めてフリーランスとして独立するのも有効な方法のひとつです。

年収1,000万円を目指す方法を、具体的に紹介します。

専門性やスキルを向上させる

年収1,000万円以上のコンサルタントになるために必要不可欠なことは、高度な専門知識とスキルです。例えば、経営戦略やIT、人事といった特定の分野で深い知識を身につけるのがおすすめです。

専門分野があることは、自身のブランディングにもつながります。業界動向や最新トレンドを常にキャッチアップし、最前線に立つようにしましょう。

また、データ分析やプロジェクト管理、デジタルマーケティングといったスキルの向上も重要です。これらのスキルは、クライアントのニーズを満たすだけでなく、自身の業務の効率性と生産性を高めるのにも役立ちます。

プロジェクト経験を積み重ねる

年収1,000万円レベルのコンサルタントになるためには、報酬に見合ったプロジェクトに関わらなければなりません。そうしたプロジェクトに参加するためには、豊富なプロジェクト経験が必要不可欠です。

多様なクライアントや業界に関わるプロジェクトに積極的に参加し、実践的なスキルと知識を蓄積しましょう。プロジェクトへの参加を通じて、問題解決能力やプロジェクト管理能力、クライアントとのコミュニケーション能力などを磨けます。

また、成果主義の現場では、とにかく結果を残すことが第一です。具体的な成果が、クライアントや上司からの信頼につながります。

高度な交渉力・提案力を身につける

年収1,000万円以上を達成したいのであれば、高度な交渉力と提案力を身につけましょう。

クライアントの経営層と対等に渡り合い、価値ある提案を行うためには、単なる知識やスキルだけでなく、ビジネス全体を俯瞰する視点や戦略的思考が求められます。

クライアントの課題を的確にとらえ、説得力のある提案や交渉をすることで、より高い報酬を得られる機会が増えます。そのためにも、市場の動向を把握し、クライアントのニーズやトレンドを的確に読み取る力を養うことが重要です。

フリーランスとして独立する

コンサルタントが年収を上げる有効な方法のひとつに、独立開業があります。フリーランスになれば、自身の専門性や経験を直接的に収入に結びつけられます。

また、勤務時間や業務内容を自身の裁量で決められるため、自由度が高まることも魅力です。

ただし、フリーランスとして成功するためには、安定した案件の確保や案件獲得のための営業力、自己管理能力が求められます。独立前から、強固なネットワークの構築や自己ブランディング、営業力の向上など、新たなスキルセットの獲得に取り組んでおくことが重要です。

案件獲得のためには、「フリーコンサルタント.jp」のような、フリーコンサルタントに特化した案件紹介エージェントを活用するのがおすすめです。

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コンサルタントが年収1,000万円を目指す際の注意点

顎に手を当てるグレーのスーツを着た男性

コンサルタントが年収1,000万円を目指すには、収入だけでなくキャリア全体の戦略を考えることが重要です。短期的な報酬にとらわれず、長期的な視点で自身の専門性を高め、適切な業界・分野を選択することが求められます。

ここでは、コンサルタントとしてキャリアを積んでいくうえで、注意すべきポイントを解説します。

目先の年収だけでなく長期的なキャリアも設計する

年収について考える際、どうしても目先の収入に目がいきがちです。しかし、年収よりも重要なのは自身のキャリアであると忘れないようにしましょう。

短期的な収入増加だけに目を奪われず、長期的なキャリアビジョンを見据えることが大切です。

単に年収に目を向けているだけでは、いずれコンサルタントの仕事にやりがいを感じられなくなってしまう可能性があります。将来どのようなポジションに就きたいのか、どのような業務に携わりたいのかを考え、実現のために必要なスキルや経験を積む計画を立てましょう。

希望によっては、異業種への転職の可能性も視野に入れておくことが大切です。長期的なキャリアを具体的に考えると、日々の業務や学習に対するモチベーションも高まります。

他業界のキャリアパスも視野に入れる

コンサル業界で培った経験は、他業界でも高く評価されます

例えば、論理的思考力や問題解決能力は、事業会社の経営企画や新規事業の開発といった高度な職務においても非常に価値のあるスキルとなり、転職の際に強みとしてアピールできます。幅広い業界知識やプロジェクトマネジメント能力も評価されます。

コンサルタントとしての経験を活かしながら、他業界へのキャリアパスを視野に入れ、より柔軟にキャリアを展開する選択肢も検討するのがおすすめです。

業界や分野は戦略的に選択する

コンサルタントにもさまざまな分野があります。年収1,000万円以上を目指すのであれば、業界や分野の選択が極めて重要です。

例えば、上流工程である戦略系やIT・テクノロジー系のコンサル分野は需要が高く、その分年収も高い傾向にあります。そのような需要の高い業界・分野にいたほうが年収1,000万円を達成しやすくなります。

ただし、苦手な分野だと結果が出せず、自身の市場価値向上につながりません。ワークライフバランスが崩れて早期退職するリスクもあります。

自身のスキルセットや価値観、ワークライフバランスなどを総合的に考慮し、戦略的に業界や分野を選択することが大切です。

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まとめ

年収1,000万円を超えやすい職業はさまざまですが、中でもコンサルタントはその代表的な例です。

高度な専門知識やスキルが求められるうえ、業界全体が高収益構造であるため、年収1,000万円を達成しやすい傾向にあります。経験やスキルを積み重ねれば、キャリアアップが見込めます。

ただし、収入額にばかり目を向けていると、やりがいを見失ってしまうおそれがあります。将来的にはコンサルタント以外の分野にも目を向けるなど、自身のキャリアについての長期的なビジョンをもつことが重要です。

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