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コンサルタントの給料が高い理由は?平均年収や役職・年代別の目安

#コンサル業界知識

コインが右肩上がりに積みあがっていくイメージ

「コンサルタントは本当にそんなに稼げるの?なんで高収入なの?」
「役職や年齢でどれくらい収入が変わるの?」

こうした疑問を持つ人は少なくありません。コンサルタントは高収入の代名詞ともいえる職種ですが、その理由を具体的に知っている方は多くないでしょう。

この記事では、コンサルタントの給料が高い理由をはじめ、平均年収や役職・年代別の目安、外資系・日系の特徴と給料の違いをわかりやすく解説します。

さらに、年収アップにつながるキャリア戦略や、未経験からのコンサル転職で年収アップする可能性についても紹介します。

これからコンサルタントを目指す方やキャリアを見直したい方にとって、次の一歩を考える上で役立つ内容になっています。

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目次

コンサルタントの給料が高い3つの明確な理由

指で3を示すスーツの男性

コンサルタントの給料が高いのはなぜか、多くの人が気になるポイントです。

ここでは、その背景を3つの視点から整理し、どのような仕組みで高収入につながっているのかを解説します。

1.案件単価が高いから

コンサルタントの給料が高い理由の一つは、案件単価が非常に高いことです。

コンサルティングの対象は、企業の経営戦略や事業再生など、会社の将来を左右する重要なテーマです。自社だけでは解決できない課題に対して専門的な知見を提供するため、依頼料は高額になります

実際に、数千万円から数億円規模に及ぶプロジェクトも珍しくありません。案件単価の高さはファーム全体の収益を押し上げ、その利益がコンサルタント個人の給料に反映される仕組みです。

つまり、高額の案件を扱うこと自体が、高い年収を実現する大きな要因となっています。

2.利益率が高いから

コンサルタントの給料が高いもう一つの理由は、利益を出しやすい仕組みがあるからです。

コンサルティングファームの資本は人材であり、製造業のように大規模な設備投資や原材料費が必要ありません。

主なコストは人件費とオフィス維持費に限られるため、売上に対する利益率は非常に高くなります

結果的に、効率の良いビジネス構造がコンサルタントの高収入を支える仕組みにつながっています。

3.高い専門性が求められるから

コンサルタントの給与水準が高い背景には、高度な専門性が求められるという事情もあります。

論理的思考力や分析力はもちろん、特定の業界知識や経営課題に対処できるスキルが欠かせません。このような人材は市場で希少であり、企業はその能力に見合った報酬を支払う必要があります

さらに、優秀な人材を確保し続けるためにファーム同士の競争も激しく、結果として給料は自然と上昇します。希少性の高い専門性を持つことが、そのまま高収入を実現する要因となっているのです。

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コンサルタントの平均年収と役職・年代別の目安

積み上げられたコインと赤いクエスチョンマーク

コンサルタントの給与水準は、役職や年齢によって大きく変動します。

ここでは、コンサルタント全体の平均年収や役職・年代別の平均年収を解説します。

コンサルタントの平均年収

「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、コンサルタントを含む「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」の平均年収は約903万円でした。

日本全体の平均年収(約460万円)を踏まえると、コンサルタントの水準が突出して高いことがわかります。

ファームの種類や役職によっても差が大きく、特に戦略系や外資系では20代のうちから年収1,000万円を超えるケースも少なくありません。

年収の平均値だけを見ても、コンサルタントという職業が高収入の代表格であることは明らかでしょう。

参考:令和6年賃金構造基本統計調査
参考:令和5年分 民間給与実態統計調査

コンサルタントの役職別の平均年収

コンサルタントの役職別の平均年収を見てみると、役割や責任の大きさに応じて、収入が大きく伸びる仕組みであることがよく分かります。

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役職平均年収
アナリスト500万~600万円
コンサルタント600万~1,000万円
マネージャー1,000万~1,500万円
プリンシパル2,000万円ほど
パートナー2,000万〜3,000万円

アナリストからキャリアをスタートしても、昇進を重ねることで年収は急激に上昇します。昇進とともに、収入の伸び幅が大きい点が特徴です。

コンサルタントの年代別の平均年収

コンサルタントの年代別の年収について、OpenWorkのデータをもとに紹介します。

年齢推定平均年収
20代約536万円
30代約719万~884万円
40代約1,015万~1,110万円
50代約1,179万~1,241万円

このデータからは、コンサルタントの年収が20代から30代にかけて大きく伸び、30代後半には上位層で900万円前後に到達する傾向が見られます。

コンサルタント業界の年収推移は「若手時代に急成長し、中堅期にピークを迎え、その後も高水準を維持する」という構造になっており、実力や役職によって収入が大きく変動する成果型の給与モデルであることが分かります。

参考:OpenWork「コンサルタントの年収情報|企業別平均年収ランキング、基本給・残業代・賞与など

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外資系・日系コンサルの特徴と給料の違い

商談中のビジネスマン

コンサルタントの年収を考える際には、外資系と日系ファームの違いを理解しておくことが重要です。

両者は給与体系や評価制度、昇進スピードが大きく異なるため、事前に把握しておきましょう。

外資系コンサルは成果主義で高インセンティブを得る

外資系コンサルティングファームは成果主義を徹底しており、給与水準は日系より高い傾向にあります

基本給が高いだけでなく、プロジェクトへの貢献度や個人の実績に応じて、インセンティブが大きく上乗せされる仕組みです。そのため、若手であっても高収入を得られる可能性があります。

一方で、「Up or Out(昇進か退職か)」という厳しい評価文化が存在し、安定より実力が求められる世界です。外資系コンサルは、短期間で成長しながら高い報酬を目指したい人に向いています。

日系コンサルは安定基盤で着実に昇給していく

日系コンサルティングファームは、外資系に比べると安定志向が強く、長期的な人材育成を重視しています

給料は成果だけでなく勤続年数も反映され、時間をかけて着実に昇給していく仕組みです。住宅手当や退職金など福利厚生が整っている企業も多く、安心してキャリアを積み上げられる環境といえます。

インセンティブは外資ほど高額ではありませんが、安定感のある働き方を望む人や、日本企業ならではの文化の中で経験を積みたい人に適しています。

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コンサルタントとして給料アップを狙うキャリア戦略

右上に沿って並んだ¥マーク

コンサルタントは入社後の働き方次第で、さらに年収を伸ばすことができます

ここでは、代表的な3つのキャリアパスについて解説します。

経験を積んで上位の役職に昇進する

コンサルタントとして給料を上げる最も一般的な方法は、所属するファーム内で実績を積み重ね、上位の役職へ昇進することです。

プロジェクトで高い成果を出し続け、チームを率いるマネジメント能力を身につければ、マネージャー、シニアマネージャー、そしてパートナーへとキャリアを進められます

役職が上がるにつれて担当する案件の規模や責任が大きくなり、それに伴って給料やボーナスも大幅に増加します。着実に成果を出すことが、高年収への確実な道筋となります。

語学力を活かしてグローバル案件に挑戦する

ビジネスレベルの英語力は、コンサルタントの市場価値を大きく高める要素です。

海外クライアントとの交渉や多国籍チームでの協業が求められるグローバル案件は、対応できる人材が限られるため、必然的に高い報酬が設定される傾向にあります。

語学力を身につけることで、担当できるプロジェクトの幅が広がり、給料アップに直結します

また、海外拠点への転籍や、より待遇の良い外資系トップファームへの転職においても、語学力は強力な武器となるでしょう。

実績を武器にフリーランスとして独立する

コンサルティングファームで十分な経験と実績を積み、専門分野を確立した後は、フリーランスとして独立する道も有力な選択肢です。

ファームを介さず直接クライアントと契約できるため、同規模の案件でも収入は大幅に増加する可能性があります

ただし、安定して案件を獲得するための営業力や、プロジェクトを一人で完遂する自己管理能力が不可欠であり、ファーム在籍時とは異なるスキルセットが求められます。

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未経験からのコンサル転職で年収アップは可能?

スーツを着た男性が話している様子

異業種からコンサルタントを目指す際、「年収は上がるのか下がるのか」は特に気になる点でしょう。

結論として、未経験でも年収アップは可能ですが、リスクも伴います

コンサル業界は前職で培ったスキルを重視するため、ITや財務、営業などの経験があれば即戦力として評価され、現職以上の給料が提示されるケースも少なくありません。

一方で、未経験の場合は入社時のポジションが低く設定されやすく、結果として現職より年収が下がる可能性もあります。また、成果主義の環境に適応できなければ、昇給のチャンスを逃すリスクもあります。

つまり、未経験でのコンサルへの転職は「年収アップの可能性がある一方で、条件次第では下がることもある」のが現実です。

以下の記事では、未経験からコンサル転職を目指すための準備方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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コンサルタントの仕事や給料に関するよくある質問

Q&Aと書かれた木のブロック

コンサルタントの仕事内容や給料に関するよくある疑問について、以下にまとめました。

BIG4の平均年収はどれくらい?

BIG4とは、世界4大会計事務所の総合系コンサルティングファームである以下の4社を指します。グローバルに展開し、監査・税務からコンサルティングまで幅広いサービスを提供しているのが特徴です。

BIG4に含まれる企業
  • デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)
  • PwCコンサルティング(PwC)
  • KPMGコンサルティング(KMPG)
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)

BIG4の平均年収は以下の通りで、20代からすでに600万円を超え、30代で1,000万円近くに到達します。40代以降はさらに上昇し、長期的に安定して高収入を得られる傾向にあります。

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DTCPwCKPMGEYSC
25歳約655万円約679万円約683万円約622万円
30歳約868万円約855万円約771万円約834万円
35歳約1,104万円約1,050万円約898万円約1,042万円
40歳約1,282万円約1,263万円約1,096万円約1,182万円
45歳約1,355万円約1,464万円約1,337万円約1,229万円
50歳約1,362万円約1,571万円

コンサルの年収ランキング上位の企業は?

コンサル業界で平均年収が高い企業をランキング形式でご紹介します。

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順位企業名平均年収
1位ボストン・コンサルティング・グループ合同会社 (BCG)約1,654万円
2位マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社約1,483万円
3位コーン・フェリー・ジャパン株式会社約1,450万円
4位日本マイクロソフト株式会社約1,406万円
5位A.T.カーニー株式会社約1,377万円

これらの企業はいずれも、成果主義・グローバル展開といった要素を背景に、非常に高い給与水準を維持しています。

特にBCGやマッキンゼーといった戦略コンサルは、若手から早い段階で高年収を実現できる点で人気が高いです

参考:OpenWork「コンサルタントの年収情報|企業別平均年収ランキング、基本給・残業代・賞与など2025年9月時点

コンサルタントの仕事内容は?

コンサルタントの主な仕事は、クライアント企業が抱える経営課題を分析し、解決策を提案・実行まで支援することです。

戦略立案や業務改善、DX推進、人材育成など領域は幅広く、プロジェクトごとに必要な知識やスキルも変わります。

具体的には、現場の調査やヒアリング、データ分析、競合調査、提案資料の作成、経営層へのプレゼンテーションといった業務を担当します。

単なる助言にとどまらず、実行段階まで伴走して成果を出すことが求められるのが特徴です。

コンサルタントに向いている人・向いていない人の特徴は?

コンサルタントに向いている人は、論理的思考力や分析力に優れ、課題解決に粘り強く取り組める人です

また、クライアントやチームと円滑に連携するためのコミュニケーション力も欠かせません。短期間で成果を出す環境にやりがいを感じる人に適しています

一方で、不確実な状況にストレスを感じやすい人や、安定したルーティン業務を好む人はコンサルタントに不向きといえます。

成果主義の環境で長時間働くケースもあるため、ハードワークに抵抗がある場合はミスマッチになる可能性があります。

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まとめ

右斜め上の矢印が書かれた5つのブロック

コンサルタントの給料が高い背景には、案件単価や利益率の高さ、専門性の高さなどの複合的な要因があります。キャリアを積み重ねる過程で昇進やスキル強化を図れば、年収を飛躍的に伸ばすことも可能です。

一方で、未経験からの挑戦にはリスクも伴うため、自身の経験や強みを整理し、どのように活かせるかを明確にする必要があります。

コンサルネクスト.jpでは、キャリア相談から応募書類の添削、面接対策まで幅広くサポートしており、数多くのコンサルティングファームへの転職を支援しています。コンサル転職を目指す方は、ぜひ活用して次のステップにつなげてください。

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