近畿経済産業局が地元企業を対象としたサロン設置、セミナーやマッチングを通じて新規事業創出を支援

経済産業省近畿経済産業局は2024年8月30日、企業の経営力向上を支援する「未来企業サロン」の設置を発表しました。地域経済を担う事業者が対象で、参加企業はワークショップやセミナーへの参加、他社とのマッチングなどの支援を受けられます。

「未来企業サロン」の設置は、地域未来牽引企業の経営力向上、発展に資することを目的としています。地域未来牽引企業とは、経済産業省が選定した地域経済の担い手となる得る事業者を指し、経済産業省が取引実態や雇用、売上高、地域経済への影響力、成長性などに基づき、選定、公表しています。2017年度から2020年度までに4743事業者を選定し、近畿管内では798事業者が選定されています。「未来企業サロン」では地域未来牽引企業を対象に、きめ細やかな支援を実施します。

「個別課題支援」「協働促進支援」「情報提供・個別相談」の3つを支援します。

図1:さまざまな支援策を通じて地域未来牽引企業の成長を促す

「個別課題支援」では、人材や新規事業開発をテーマにしたワークショップを開催。戦略を実行するための具体的な手法を学べるようにします。さらに、近畿経済産業局や中小企業基盤整備機構近畿本部、製品評価技術基盤機構(NITE)などの合同支援チームと、ハンズオンによる課題解決支援も実施。各企業の課題やニーズに合わせた支援体制を構築します。

「協働促進支援」では、地域未来牽引企業同士のネットワーク構築を目的とした「未来企業ワイガヤ会議」を開催。新たな気づきを得たり、相談できる関係づくりを図ったりできるようにします。さらに、新規事業開発やイノベーション創出を支援するオープンイノベーションマッチングも開催。企業規模や業種の枠を超えた他社との協働体制構築も支援します。新たな事業機会や事業パートナーとの出会いの場を用意します。

「情報提供・個別相談」では、経営に有益なテーマ別セミナーを開催するほか、企業の広報活動も支援。関西おもしろ企業事例集「KIZAHI note」や、日刊工業新聞連携企画「地域のグッドカンパニー」といったメディアを通じたPR活動をサポートします。さらに、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」にプレスリリースを無償で配信します(半年間3件まで)。そのほか、主要なイベント情報の提供や、個別相談窓口も設けます。

【関連リンク】
経済産業省近畿経済産業局/地域未来牽引企業の事業拡大をサポートします-「未来企業サロン」
https://www.kansai.meti.go.jp/7kikaku/miraikigyou/saron/miraikigyou-saron.html