石油やガスの販売、再エネ発電設備の設置などを手掛ける常石商事は2024年11月13日、新規事業開発を進めるパートナー企業を採択したと発表しました。採択企業が保有する技術などの強みを活かし、新たなエネルギーソリューションの社会実装を目指します。
広島県福山市に拠点を構える常石商事は、鋼材や管材、設備機器の販売、太陽光発電システムの設置、エネルギーマネジメントシステムの構築などの広範な事業を展開します。
そんな同社は現在、新たな再生可能エネルギー事業を模索。具体的には、瀬戸内海の潮流を活かした発電システムの構築を検討します。しかし、瀬戸内海は潮流発電に適した地域と言われているものの、発電技術は未成熟。さらに、海洋環境保全や地域観光を踏まえた取り組みも欠かせません。同社はこうした課題を解消するため、斬新なアイデアや新たな技術を持つパートナーを募集することにしました。
パートナーを探すにあたり、同社は「HIROSHIMA GREEN OCEAN BUSINESS BUILD 2024」という広島県発の新規事業創出プログラムにホストとして参画。「瀬戸内海の潮流を活かした環境に優しい再生可能エネルギーの創出」というテーマで県内外からパートナーを募りました。
「HIROSHIMA GREEN OCEAN BUSINESS BUILD 2024」は、環境やエネルギー分野の事業展開を見据える県内企業と全国のパートナーをマッチングするための支援プログラム。2025年春以降の社会実装・事業化を目指し、県内企業がパートナーとともに準備を進めています。なお、ホストとして同プログラムに参画する県内企業には、常石商事のほかに広島トヨペット、カイハラ産業、サンフレッチェ広島、マエダハウジングが名を連ねます。
常石商事はプログラムに応募したパートナー候補を審査した結果、岡山県岡山市に本社を構えるハイドロヴィーナスを採択。水流を利用した流速計測や通信電源技術、さらに、流れさえあれば発電可能な浮体型システムに強みを打ち出す同社のノウハウが新規事業に必要と判断し、ともに事業開発を進めることにしました。
常石商事はハイドロヴィーナスと共創し、今後は潮流を調査するための技術開発、潮流調査に基づく発電場所の選定などに取り組みます。
なお、取り組んだ結果は、2025年3月開催の「HIROSHIMA GREEN OCEAN BUSINESS BUILD 2024」の「DEMO DAY」で発表する予定です。
HIROSHIMA GREEN OCEAN BUSINESS BUILD 2024
https://eiicon.net/about/hiroshima-green-ocean-2024/
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