MUFGが新規事業創出プログラムの運用を見直し、3つの施策実施で多くの社員が挑戦できる環境を醸成

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、新規事業創出プログラム「Spark X」の運用体制や仕組みを2025年度より見直しています。多くの社員が継続して参加するプログラムになるための取り組みに着手します。

「Spark X」は、三菱UFJフィナンシャル・グループが主催する新規事業創出プログラム。2022年の開始以来、延べ1300件を超えるアイデアを創出し、複数の事業化案件を輩出してきました。一方で課題も顕在化。熱意ある一部の社員しかアイデアを応募しないという問題に直面していました。そこで4年目を迎える今期は、多くの人が挑戦できる土壌の醸成に着手。プログラムに参加するハードルを下げ、関わる社員数を増やす施策を強化します。

図1:新規事業のアイデアを表彰するイベントを開催
図2:新規事業アイデアを審査、表彰する「Spark X Award 2025」の様子

具体的には3つの施策を2025年度から導入、実施します。1つは「サポーター制度」。自身のスキルや経験を起案者にアドバイスする「ティーチャー」と、アンケートやインタビューに協力する「インタビュイー」という立場でプログラムに参画できるようにしました。これにより、システム開発や法務、営業といった各分野のプロフェッショナルが起案チームを支える存在として関われるようになります。新規事業に縁のなかった社員が挑戦者の熱量に触れやすくなり、将来的な挑戦者を生み出すきっかけにもなります。サポーター制度を導入するまでは、自らアイデアを出す「プレイヤー」か、それを観る「観客」という立場でしかプログラムには関われませんでした。

再挑戦を優遇する「シード権」も導入しました。これは、前年に惜しくも選考漏れとなったチームなどに対し、翌年の選考ステップを一部免除する仕組み。これまでは一度非通過になると書類審査を一からやり直す必要があり、参加者の心が折れてしまうといった課題がありました。シード権を導入することで、粘り強く挑戦し続けるリピーターのモチベーションを維持できるようにします。

図3:シード権を使って参加したチームのアイデアが表彰されたケースもある

若手の挑戦を支援する「Future枠」も導入しました。生成AIを活用するためのワークショップを開催するなどして、エントリーシート作成の段階からの取り組みをバックアップします。「アイデアをどう形にすればいいのか分からない」などの若手の悩みを解消できるようにします。若手の柔軟な発想や行動力を摘み取ることなく、会社の起爆剤として率先して活用できるような素地を整備します。

図4:Future枠を使って参加したチームは、賃貸物件探しと金融サービスをシームレスに連携する事業アイデアを提案

三菱UFJフィナンシャル・グループは「Spark X」の運用体制を見直すことで、新規事業開発の質の向上に取り組みます。さらに、多くの社員を巻き込めるようにし、挑戦が賞賛される企業文化の定着も図っていく考えです。

【関連リンク】
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
https://www.mufg.jp/