スキル向上意欲のあるビジネスパーソンは7割強、一方で学習時に障害を感じる人は9割も

トレノケートは2024年8月13日、「組織内の学習に関する調査」の結果を発表しました。20代~50代のビジネスパーソンを対象に、スキル向上への意欲や学習を阻害する要因、さらには企業側に要望することなどを聞いています。

業務に必要なスキルを向上したいかを聞いた結果が図1です。

図1:あなたは、ご自身の業務に対するスキルを向上したいと思いますか。(出典:トレノケート)

「ややそう思う」と答えた割合が53.4%でもっとも多く、「あまりそう思わない」(23.2%)、「とてもそう思う」(18.1%)と続きます。「とてもそう思う」と「ややそう思う」を合わせると、71.5%のビジネスパーソンがスキルを向上したいと考えていることが分かります。

では、スキル向上の意欲は企業規模や業種によって異なるのでしょうか。企業規模別、業種別にスキルの向上意欲を聞いた結果が図2です。

図2:あなたは、ご自身の業務に対するスキルを向上したいと思いますか。「そう思う」「ややそう思う」と回答した割合(出典:トレノケート)

企業規模別では、企業規模が大きくなるほどビジネスパーソンの向上意欲が高まっています。業種別では、「IT業」や「金融業・保険業」が平均より高く、「メーカー」や「小売業」が平均より低くなっています。

なお、スキルアップに取り組む際の障害を聞いたところ、何かしらのハードルを感じていると答えた割合は88.5%でした。スキルを向上したいものの、多くの人が思うように進められずにいる現状が窺えます。一方、スキルアップ向上を支援する企業の有効な施策を聞いたところ、「社内で研修や学習サービスが提供される」が61.9%ともっとも多くなりました。ビジネスパーソンの約6割が、学習機会を提供する企業の施策や制度に期待していることが分かります。

では、社員の学習内容を決めたり人材育成計画を立案したりする部署の担当者は、どんな悩みを抱えているのでしょうか。人材育成の課題を聞いた結果が図3です。

図3:学習内容や人材育成の計画を行う立場の回答者の各シーンでの課題・悩み(1位)(出典:トレノケート)

計画を立てる際の課題でもっとも多かったのは、「計画を立てるための知識が足りない」で58.7%でした。対面研修実施時の課題でもっとも多かったのは「参加者の日程調整が難しい」(62.7%)、eラーニング実施時の課題でもっとも多かったのは「学習の成果があるのか分からない」(62.7%)でした。

なお、人材育成計画の対象数が500人以上の場合、計画時の予算不足やeラーニングの利用率などに課題を感じる割合が増えていました。

【調査概要】
名称:組織内の学習に関する調査
対象:全国の20代~50代のビジネスパーソン 男女 642名
期間:2024年6月6日~ 2024年6月7日
調査方法:インターネット調査 (GMOリサーチ Japan Cloud Panel)

【関連リンク】
トレノケート株式会社
https://www.trainocate.co.jp/