9割の企業がIT人材不足を「実感」、対策にリスキリングを打ち出す企業は5割、TAG STUDIO調べ

TAG STUDIOは2024年12月11日、IT人材不足に関する企業の実態調査の結果を発表しました。企業の経営者、人事担当者、技術者を対象に、人材不足の状況や不足を解消するための対策について聞いています。

IT人材不足を実感しているかどうかを聞いた結果が図1です。

図1:IT人材不足を実感していますか?(出典:プロリア プログラミング)https://prorea.jp/programming/

「現時点で実感している」と答えた割合は49%で、2社に1社がIT人材不足に直面していることが分かります。「近年実感しそう」(38%)を合わせると、9割近くの企業がIT人材不足を課題と捉えていることが窺えます。

具体的にどのようなIT人材が不足しているのかを聞いた結果が図2です。前問で「現時点で実感している」「近年実感しそう」と答えた人に聞いています。

図2:どのような人材が不足している、しそうですか?(出典:プロリア プログラミング)https://prorea.jp/programming/

特に不足感が強いのは、システム基盤を支える「バックエンドエンジニア」で39%でした。以後は「インフラエンジニア」(38%)、「AIエンジニア/機械学習エンジニア」(31%)と続きます。

では企業はこうした状況に対し、不足を解消する対策を実施しているのか。具体的な対策を聞いた結果が図3です。

図3:何か対策はしていますか?(出典:プロリア プログラミング) https://prorea.jp/programming/

対策でもっとも多かったのは「中途採用の強化」で53%でした。次いで「自社内でのリスキリング・アップスキリング」(47%)、「フリーランスや業務委託の活用」(26%)でした。

調査を実施したTAG STUDIOは、企業はさまざまな対策を講じるものの、採用競争の激化や育成の難しさなどの課題に直面していると分析。企業は従来の採用や育成方法を見直し、より戦略的な人材確保や育成計画を策定、実行する必要があると考察しています。

さらに今回の調査では、「IT部門の評価・待遇の向上」に取り組む企業が4%という結果でした。TAG STUDIOは企業に対し、IT人材の重要性を改めて認識し、働きがいを感じられるような環境づくりに積極的に取り組む必要性も提起しています。

【調査概要】
【アンケート概要】
総回答数:102票(男性:63人 / 女性:37人 / 未回答:2人)
調査方法:インターネット調査(クラウドワークス)
調査エリア:全国
調査対象:18歳以上(20代:25%、30代:43%、40代:24%、50代:9%)
調査期間:2024年11月18日~2024年12月2日
調査・分析:プロリア プログラミング 編集部

【関連リンク】
株式会社TAG STUDIO
https://tag-studio.co.jp/

アンケート結果ページ
https://prorea.jp/programming/columns/user-survey-it-human-resources/