青山商事が新規事業を進める共創パートナー募集、社内で生まれた10のアイデアの事業化を目指す

「洋服の青山」を展開する青山商事は2024年11月7日、新規事業を推進する共創パートナーを期間限定で募集すると発表しました。同社の全従業員からアイデアを募集するプロジェクトを実施し、そこで集めた10のアイデアを軸に事業開発を進めます。

青山商事は2024年5月に発表した「2024~2026年度中期経営計画」の中で、新規事業開発やM&A投資を重要施策に掲げています。そこで全従業員約6000人を対象に、新規事業のアイデアを募るプロジェクト「BLUE OCEAN」を9月より開始。その結果、部署を問わず幅広いスタッフから数多くのアイデアが集まりました。

図1:競合が厳しい「Red Ocean」から「Blue Ocean」の市場開拓に挑戦しようという思いからプロジェクトを命名

社員からのアイデアに対して一次審査を実施。次の10のアイデアが審査を通過しました。
・新たなファッション体験を創造するVR向けファッション事業
・男性に美しさと自信を与えるメイクサロン事業
・働く女性を応援するマタニティファッション事業
・仕事と育児を支える託児サービス
・ビジネスの効率化を実現するトラベルマネジメントサービス
・就職支援サービス事業
・高齢者の生活を豊かにする外商ビジネス
・小売業界向け人材ソリューション
・AIで実現するパーソナライズフィッティング
・インバウンド向け和服ファッション事業

図2:一次審査の様子

同社は今回、アイデアをもとに事業化を進める共創パートナーを募集します。特設サイトを開設し、2024年12月31日までの期間限定で応募を受け付けます。対象は企業、スタートアップ、研究機関などで、専門分野や業界は問いません。

なお青山商事は全国の1000店舗以上のネットワークと顧客基盤を持っているのが強み。さらに、60年もの歴史が培った信頼やブランド力も他社にはない差異化点です。外部の共創パートナーはこうした青山商事の実績や強みを活かし、アイデア起案者とともに新規事業開発を模索します。

今後は2025年1月に書類審査による審査会を実施。2月に共創パートナー候補となる事業者を決定します。3月からアイデアを起案した責任者と共創パートナーによるプロジェクトを本格始動させる予定です。青山商事はプロジェクト推進にあたり、必要なリソースを提供するほか、実証実験も支援する考えです。

【関連リンク】
青山商事株式会社
https://www.aoyama-syouji.co.jp/

特設サイト「BLUE OCEANみらいラボ」
https://timewell.jp/aoyama-blue-ocean-mirailab