Engineerforceは2025年12月8日、新規事業開発の失敗に関する調査結果を発表しました。従業員500名以上の大手企業で過去3年以内に新規事業プロジェクトで失敗を経験した111名に、プロジェクトの予算や失敗までの期間、失敗後の対応などを聞いています。
実際に新規事業プロジェクトが失敗したときの状況として当てはまるものを聞いた結果が図1です。

「予算が大幅に超過した」と答えた割合がもっとも多く、33.3%でした。以下、「スケジュールが大幅に遅延した」(30.6%)、「プロジェクトが中止・凍結になった」(22.5%)と続きます。
失敗した新規事業プロジェクトの予算を聞いた結果が図2です。

「3000万円~5000万円未満」と答えた割合がもっとも多く、21.6%でした。以下、「1000万円~3000万円未満」「1億円以上」(ともに18.9%)、「5000万円~1億円未満」(17.1%)と続きます。
新規事業プロジェクトの開始から失敗確定までの期間を聞いた結果が図3です。

「6ヶ月~1年未満」と答えた割合がもっとも多く、28.8%でした。以下、「1年~2年未満」(27.0%)、「3ヶ月~6ヶ月未満」(21.6%)と続きます。
では、新規事業プロジェクトが失敗した原因は何か。主な原因を聞いた結果が図4です。

「社内の関係部門との調整がうまくいかなかった」と答えた割合がもっとも多く、36.9%でした。以下、「競合分析が甘く、差別化できなかった」「予算や工数の見積もりが甘かった」(ともに35.1%)、「市場ニーズの読み違え(顧客が求めているものと違った)」(31.5%)と続きます。
どのタイミングで新規事業プロジェクトが失敗したと気づいたのかも聞いています(図5)。

「開発段階で想定と違うことに気づいた」と答えた割合がもっとも多く、30.6%でした。以下、「要件定義・設計段階で問題が見えてきた」(24.3%)、「テスト・検証段階で致命的な問題が発覚した」(18.9%)と続きます。
新規事業プロジェクトの失敗が判明する前にどんな違和感や兆候があったのかも聞いています(図6)。

「予算が想定以上に消化されていた」と「外部パートナーとのコミュニケーションがうまくいっていなかった」と答えた割合がもっとも多く、ともに40.5%でした。以下、「仕様変更や手戻りが頻発していた」(39.6%)、「テストユーザーの反応が想定と違った」(32.4%)と続きます。
新規事業プロジェクト失敗後の社内の対応を聞いた結果が図7です。

「予算や人員の削減があった」と答えた割合がもっとも多く、40.5%でした。以下、「原因分析と再発防止策の策定が求められた」(39.6%)、「プロジェクトが完全に打ち切られた:」(37.8%)と続きます。
新規事業プロジェクトの失敗を通じて学んだことも聞いています(図8)。

「予算やスケジュールをより現実的に見積もるべきだった」と答えた割合がもっとも多く、45.9%でした。以下、「社内の関係部門との調整を早期に始めるべきだった」(41.4%)、「経営層への報告・相談をもっと頻繁に行うべきだった」(37.8%)と続きます。
新規事業プロジェクトをやり直せるとしたら、最初の段階で何を必ずしておくべきかを聞いた結果が図9です。

「現実的な予算・スケジュール・体制の設計」と答えた割合がもっとも多く、46.8%でした。以下、「競合分析と差別化ポイントの明確化」(45.9%)、「経営層との定期的な進捗共有と合意形成」(39.6%)と続きます。
調査を実施したEngineerforceは、社内調整や予算見積もりといった内部要因が失敗を招くケースが多いと指摘します。その上で、プロジェクト開始前の精緻な計画立案と、早期の社内調整体制構築が成功の鍵になると考察しています。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年11月5日~2025年11月6日
有効回答:過去3年以内に新規事業プロジェクトで失敗を経験した担当者111名
【関連リンク】
株式会社Engineerforce
https://engineerforce.io/
調査資料のダウンロード
https://engineerforce.io/resources/newbusiness_failurecase/


