ベントは2024年9月24日、「転職に際するリスキリングに関する実態調査」の結果を発表しました。転職前にリスキリングを実施した100人を対象に、リスキリングが転職にどれだけ有効か、スキル向上に役立ったのかなどを聞いています。
リスキリング後の転職で年収がどう変化したのかを聞いた結果が図1です。

リスキリング後の転職で年収が増加した人は3分の2以上を占めます。リスキリングに取り組んだ分野別に見ると、「マーケティング」は「50万円以上100万円未満増加した」が47.5%。「50万円未満増加した」(36.7%)と合わせると、8割以上の人が年収を増やしています。そのほか、「データ分析」や「ITリテラシー」分野を学んだ人も、転職後に年収を増やしている傾向が高くなっています。
リスキリング後の自身の能力やレベルの変化を聞いた結果が図2です。

「やや向上した」が62.0%でもっとも多く、「変わらない」(20.0%)、「非常に向上した」(13.0%)と続きます。75%の人が自身のレベルアップにリスキリングが寄与したと実感していることが分かります。
では、リスキリングがキャリアにどんな影響を与えると感じているのでしょうか。その結果が図3です。

影響を目的別に聞いたところ、すべての目的で給与アップやキャリアアップ、転職の成功といった好意的な捉え方が多く見られました。例えばキャリアアップを目的にリスキリングに取り組んだ人の場合、「給与が上がった」と答えた人の割合は30.1%、「転職が成功した」が24.6%、「キャリアップができた」が9.4%となっています。
調査を実施したベントは、リスキリングによって給与アップを期待するより、キャリアアップやスキル習得、将来のキャリアを見据えた方が結果として給与アップにつながりやすいと推察します。
【調査概要】
調査名:転職活動におけるリスキリングに関する調査
対象者:転職前にリスキリング(資格取得や学び直し)を経験した人
対象地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年8月22日〜2024年9月5日
回答数:100
【関連リンク】
株式会社ベンド
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