ヒューマンアカデミーは2025年1月23日、リスキリングの取り組み状況に関する調査結果を発表しました。企業の人事・研修担当者300名を対象に、助成金の活用状況などを聞きました。
リスキリングに取り組むにあたって助成金を活用しているかどうかを聞いた結果が図1です。

「利用している」と答えた割合が68%で、「利用していない」(32%)を大きく上回りました。約7割の企業が助成金を使ってリスキリング施策を実施していることが分かります。
助成金を活用する企業のうち、厚生労働省の「人材開発支援助成金」を活用する企業はどれほどの割合を占めるのか。「人材開発支援助成金」を利用しているかどうかを聞いた結果が図2です。

「利用している」と答えた割合は89%で、助成金を活用する企業の大半が「人材開発支援助成金」を利用していることが分かりました。
助成金を活用する際の課題を聞いた結果が図3です。

もっとも多かったのは「申請時の提出書類が多く、煩雑・面倒」で41%でした。2位は「支給要件が厳しい」(39%)、3位は「申請を行うための人手が不足」(34%)でした。
申請書類の準備の手間や支援要件の厳しさが助成金を活用する際の課題になっていることが分かります。一方、「要件を満たさず適用外となってしまう」と答えた割合は10%にとどまります。調査を実施したヒューマンアカデミーは、申請の手間はかかるものの、制度自体は多くの企業で利用可能な内容になっていると推察します。
助成金を申請する際の相談先を聞いた結果が図4です。

「研修・教育関係の民間企業」がもっとも多く71%でした。以後、「厚生労働省・労働局」(69%)、「専門家(社会保険労務士等)」(68%)と続きます。「相談していない・サポートを受けていない」は3%にとどまりました。
上位を占めた3つの企業・機関の利用率が約7割に達していることから、多くの企業が複数の相談先を活用していることが分かります。ヒューマンアカデミーは、助成金の活用にはこうした専門機関などを利用するのが不可欠になりつつあると考察します。
【調査概要】
調査方法:Webアンケート
調査期間:2024年12月16日~12月20日の計5日間
対象地域:全国
調査対象者:民間企業に勤める人事・研修担当者
回収件数:300件
回答者が勤務する会社の従業員数:1000名未満37%、1000名以上63%
【関連リンク】
ヒューマンアカデミー株式会社
https://manabu.athuman.com/
調査資料のダウンロード
https://biz.athuman.com/materials/detail/0003.php