リスキリングの認知度は4割弱にとどまるものの経験者の9割超が取り組みを「良かった」と回答、kubell調べ

kubellは2024年10月29日、リスキリングに関する調査結果を発表しました。国内在住の20~50代の会社員1203人を対象に、リスキリングの認知度や取り組めずにいる理由などを聞いています。

リスキリングを知っているかどうかを聞いた結果が図1です。

図1:リスキリングを知っていますか?(出典:kubell)

結果は「知らない」が64.4%で、「知っている」(35.6%)を上回りました。政府がリスキリングの支援制度を拡充するものの、現場の認知度が比例して高まっているとは言えない状況であることが分かります。

リスキリングに取り組みたいと思っているかを聞いた結果が図2です。前問でリスキリングを「知っている」と答えた人に聞いています。

図2:リスキリングに取り組みたいと思いますか?(出典:kubell)

もっとも多かったのは「興味はあるが取り組めていない」で40.0%でした。「現在取り組んでいる」(27.1%)と「すでに取り組んだ」(17.3%)を合わせた約4割の人が、リスキリングの経験ありという結果でした。

ではリスキリングに取り組まない理由は何か。理由を聞いた結果が図3です。

図3:リスキリングに取り組めていない理由はなんですか?(出典:kubell)

「学習時間の確保が難しい」が32.2%でもっとも多く、「習得すべきスキルがわからない」(24.6%)、「金銭的な余裕がない」(19.9%)と続きます。

一方、リスキリングに取り組んだ人はどう考えているのか。取り組んで良かったと思っているかどうかを聞いた結果が図4です。

図4:リスキリングに取り組んで良かったと思っていますか?(出典:kubell)

結果は「良かった」が91.6%で、ほとんどの人がリスキリングを評価していることが分かります。

リスキリングに取り組むことで、具体的にどんな変化や影響があったのかを聞いた結果が図5です。

図5:リスキリングによってどんな変化・影響がありましたか?(出典:kubell)

「業務の幅が広がった」と答えた人がもっとも多く、38.9%でした。2位は「昇給・昇格した」(19.5%)、3位は「資格が取得できた」(15.3%)でした。

調査を実施したkubellは、リスキリングがキャリアや働き方に好影響を与えていることを評価する一方、リスキリングを実施する環境は不十分と推察します。さらに、技術革新が目まぐるしい中、十分なスキルを持つ人材を採用するのは難しいと指摘。そのため、リスキリングによる社員育成の取り組みが、より重要になると考察します。

【調査概要】
アンケート実施期間:2024年9月12日~9月13日
調査対象:国内在住の20歳から59歳までの男女
有効回答数:1203名
調査機関:「ビズクロ」(運営元:株式会社kubell)
調査方法:セルフ型アンケートツール(サーべロイドを利用)

【関連リンク】
株式会社kubell
https://www.kubell.com