コンサルタントとして経験や実績を積むなかで、キャリアアップを意識している人は少なくありません。社内で昇進・昇格できるチャンスがある場合は、そのままキャリアを積み上げる道もありますが、転職を視野に入れるのも有力な選択肢のひとつです。
転職によって年収や待遇が向上するキャリアパスが描ければ、現在の仕事にも、より大きなやりがいを感じられるでしょう。
本記事では、コンサルタントに人気の転職先や転職活動を成功させるためのポイントについて、詳しく解説します。
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ポストコンサルタントの転職先として人気の業界・業種
コンサルタントからの転職先として人気のある業界や職種は、多岐にわたります。ただし、おすすめの転職先は、コンサルタントとしての専門領域や、年齢、ポジション、経験によって大きく異なります。
以下が、キャリアステージ別に見た代表的な転職先の例です。

領域別にまとめたおすすめの業界・職種は、以下の表の通りです。自身のキャリアプランに合った転職先を検討する際の参考にしてください。
<領域別コンサルタント出身者におすすめの転職先>
戦略コンサル | PEファンド 投資銀行などの外資系金融 |
総合コンサル | PEファンド 投資銀行 |
会計コンサル | 事業会社の経理・財務・会計部門 投資銀行 |
人事コンサル | 転職エージェント 採用代行会社 |
ITコンサル | ITコンサルティングファーム 事業会社のシステム部門 |
PEファンド
PEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)は、主に未上場企業の株式を取得し、企業価値を高めてから売却してリターンを得る投資ファンドです。経営戦略や事業戦略の立案・実行に深く関わるため、コンサルタントとしての知見を発揮し、企業の成長に貢献できる点が魅力です。
転職では戦略コンサル出身者やファイナンス経験者が有利とされ、専門的なスキルや英語力も重視されます。基本給に加えてボーナスや成功報酬があり、企業の成長次第で大きな収入も期待できます。ただし、採用枠が少なく競争率が高いのが特徴です。
なお、本記事後半では、PEファンドへの転職成功事例を紹介しています。
投資銀行
投資銀行は、政府や大企業、機関投資家といった大口顧客を対象に、資金調達やM&A(合併・買収)といった高度な金融サービスを提供する専門機関です。商業銀行のような預金や融資業務は行わず、主に企業の成長や再編をサポートする役割を担っています。
財務分析や戦略立案、プロジェクト推進力といったコンサルタントとして培ったスキルがそのまま活かせるので、戦略コンサルや総合コンサル、会計コンサル出身者におすすめの転職先です。
グローバル案件や外資系ファームでは高い英語力も求められるため、語学力を活かしたい方にもおすすめです。
外資系投資銀行は給与水準が高く、コンサルタントからの転職先として人気です。成果に応じて、ボーナスやインセンティブも得られます。
投資銀行に転職したいという方は、本記事後半の成功事例もぜひ参考にしてください。
大手事業会社の経営企画・財務・IT・人事部門
日系大手事業会社も、コンサルタント経験者にとって魅力的な転職先です。
多くの事業会社では、経営企画部門が独立しており、経営戦略の立案や事業計画の推進に加え、経営層と現場をつなぐ役割も担っています。こうした業務においては、経営アドバイスの実績や高度な分析力を有する戦略コンサルタントのスキルが評価されやすく、実務的な経営への関与が可能です。
会計コンサル出身者には事業会社の財務部門、ITコンサル出身者であればIT・システム関連の部門、組織人事系コンサル出身者には人事部門への転職が人気です。
いずれもコンサルタントとして磨かれた戦略立案力やプロジェクト推進力を実務の場で発揮でき、より主体的に事業の成長に関われます。将来的には経営幹部やリーダー職を目指すこともできます。
ただし、コンサルタント時代の年収が高い場合には、事業会社への転職で年収が下がってしまうケースもあります。待遇面については、事前にしっかりとした確認が大切です。
コンサルタントから事業会社への転職については、以下の記事で詳しく解説しています。
転職エージェント・採用代行会社
人事コンサルタント経験者の場合、転職エージェントや採用代行会社も人気の高い転職先です。
企業の採用課題や人材戦略に関わってきた経験を活かし、キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーとして活躍できます。求職者や相談者のキャリアプランを提案し、大きなやりがいを感じられるのも魅力です。
キャリアコンサルタントは報酬も高く、給与は基本給+インセンティブ(成果報酬)が一般的です。成果次第で高収入を目指せます。
人事コンサル出身者なら、社会保険労務士事務所や企業向け研修会社、キャリアコーチング会社への転職も可能です。
コンサルティングファーム
コンサルタントの仕事を続けたい場合や、現在の就業先に不満があって転職を検討する場合は、別のコンサルティングファームへ転職するという選択もあります。自分に合った社風や、柔軟な働き方を求める人は、コンサルタントとして転職するケースが多いです。
転職先で経験が評価されれば、同様の業務内容であっても、年収や待遇が向上する可能性があります。報酬体系が固定化されているファームのパートナーにとっても、成果に応じた報酬制度を持つ新興ファームや外資ファームへの転職が魅力的に映るでしょう。
FAS
コンサルタントの経験を活かしながら知見をさらに広げたい方におすすめなのが、FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)への転職です。FASは、企業の財務に関するアドバイスやサポートを提供する専門組織で、M&A支援や企業や事業の財務再構築や事業再生支援を行います。
FASに転職した場合、多様なプロジェクトに関与して財務・経営・法務といった幅広い知識と実務経験を得られるのがメリットです。
不祥事対応や不正調査案件への対処により、コンプライアンスやリスク管理の専門知識も深められます。
外資系企業
外資系企業も、コンサルタント経験者にとって魅力的な転職先です。大きな理由として、外資系企業が求める「即戦力かつグローバル対応可能な人材像」とマッチし、コンサルタントとして培ったスキルや経験との親和性が高いことが挙げられます。
コンサルの多くは特定の業界(例:製薬・消費財・金融・ITなど)に特化したプロジェクトを経験しており、その知見を活かして外資系企業の事業部門や経営企画職へ転職するケースが見られます。
具体的には、コンサルの製薬部門のマネージャーが、外資系製薬会社のマーケティング/事業戦略部門に転職したり、ITコンサルのマネージャーがSaaS企業のビジネスディベロップメントマネージャーとして活躍したりしています。
多くの外資系企業では、実力主義の人事評価が徹底されており、成果や貢献度が高ければ、若手でもスピーディーに昇格できる環境が整っています。給与水準も日系企業より高い傾向にあり、コンサルティングファーム出身者が年収を維持・向上させたい場合に有力な選択肢となるでしょう。
一方で、成果が出せなければ雇用が不安定になるリスクもあります。また、日系企業に比べて、退職金や家族手当、住宅補助といった長期雇用を前提とした福利厚生が少ない傾向がある点にも注意が必要です。
スタートアップ企業
スタートアップ企業は、コンサルタント経験者にとって非常に相性の良い転職先です。
ディレクターやシニアマネージャークラスのコンサルタントになると、提案だけでなく、自ら意思決定し、組織を動かしたいという思いが高まる傾向にあります。スタートアップ企業では、戦略立案から実行、組織づくりまで関与できる点が大きな魅力です。
近年では、スタートアップ企業の役員や経営幹部にコンサルタント出身者が増えており、創業期から中心メンバーとして参画するケースも多く見られます。
コンサルタントが備える高度な課題解決力やプロジェクトマネジメント力は、急成長フェーズにある企業に特に重宝されます。事業戦略や財務管理、組織設計といった重要な機能を強化する即戦力として期待されるでしょう。
資金調達に成功しているスタートアップ企業では、報酬水準が向上しているケースもあり、優秀な人材を積極的に採用する動きが見られます。
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コンサルからの主な転職理由

コンサルタントの平均勤続年数は3~6年と短く、他業種と比べても転職が活発です。ここからは、コンサルタントが転職を決断する主な理由と、それぞれの背景について解説します。
激務である
コンサルタントが転職を選ぶ理由のひとつに、「激務であること」が挙げられます。
コンサルタントの仕事は時期によって業務量が大きく増え、長時間労働や残業が常態化しやすいのが特徴です。クライアント対応やプロジェクトの納期に追われるケースが多く、プレッシャーが大きい環境で仕事をしなければなりません。また、資料作成や社内研修、経費申請といった社内業務も多いです。
その結果、ワークライフバランスが崩れ、プライベートの時間が確保できなくなり、転職を検討する人が増えています。
新たな分野にチャレンジしたい
転職を希望する理由として「新たな分野へのチャレンジ」も挙げられます。
コンサルタントは成長意欲が高い人が多いものの、必ずしも現職での業務範囲でそれが実現できるとは限りません。自分のスキルや経験をさらに広げたいという思いから、転職を決断する人も少なくありません。
また、キャリアを積むなかで、新たな業種への関心が芽生える場合もあります。
コンサルタントは特定の業界で専門性を求められるケースが多いものの、さらにキャリアの幅を広げたいという前向きな意欲、が転職の動機につながります。
独立したい
コンサルタントのなかには、「独立」というキャリアパスを進む人も多くいます。
フリーのコンサルタントとして独立すれば、組織の一員として働く場合のように勤務時間や業務内容の制約は受けません。自分の専門知識やスキルを活かし、より自由な裁量でサービスを提供できます。
キャリアデザインの自由度が高まるのも大きな魅力です。
フリーランスとして独立を考えているなら「フリーコンサルタント.jp」がおすすめ
フリーランスのコンサルタントとして独立を考えている方には、コンサルマッチングサイトの活用がおすすめです。コンサルタントを求める企業と効率的にマッチングしてくれるため、自ら営業して案件を一から開拓する手間がかかりません。
とりわけおすすめなのが、国内最大級のコンサル案件数を誇る「フリーコンサルタント.jp」です。PMOや戦略、IT、新規事業、業務改革といった多岐にわたるプロジェクトが揃っており、得意分野を活かした案件に参画しやすいのが特徴です。
さらに、在籍する専門コーディネーターが、案件の条件交渉までサポートしてくれます。リモートワークや週2~4日勤務のように柔軟な働き方ができる案件も豊富にあり、ライフスタイルに合わせた働き方を実現したい方にもぴったりです。
フリーランスとして安定した案件獲得と働きやすさを両立したい方は、ぜひ「フリーコンサルタント.jp」を活用してみてください。
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コンサルタントが転職先を決める際のポイント5つ

転職活動を行ううえで、何を基準に転職先を選べばいいか迷ってしまうケースもよくあります。そこで、コンサルタントの転職において特に重視するべき5つの要素を解説します。
1.年収
コンサルタントが転職する際、重視すべきポイントのひとつが「年収」です。
コンサル業界は全体的に年収が高い傾向があり、特に外資系や大手ファームでは20代でも年収1,000万円を超えるケースが珍しくありません。コンサルタントは市場価値が高く、転職後の入社条件が優遇される場合もあります。
しかし、事業会社や他業界へ転職すると、年収が下がってしまう可能性もあります。年収アップを目指すのであれば、経験やスキルがどのように転職先で評価されるかをしっかり調べ、複数社からのオファーを比較するといった情報収集と交渉が重要です。
2.待遇
コンサルタントから転職する場合、役職や裁量、働き方といった待遇面も重要なポイントです。
たとえば、年収は高いけれども平社員として働くケースもあれば、年収は現状維持でもより大きな裁量や高い役職を得られるケースもあります。
一方、近年増加傾向にあるのが、年収や裁量よりも働きやすさやワークライフバランスを重視する転職希望者です。
転職によってさらなるキャリアアップを目指すのか、あるいはストレスフリーな環境を望むのかで応募すべき求人は変わります。
3.業務内容
キャリアを活かすためには、転職先で実際にどのような業務を担当するのかの確認が重要です。
たとえば、「経営サポート職」といっても、経営企画の立案、財務管理の支援、あるいは秘書業務のように、企業によって業務内容は大きく異なります。求人票だけでなく、応募先企業の採用ホームページも活用し、具体的な仕事内容や職場環境をできる限り把握しておくと安心です。
会社によっては、事前にミートアップや面談を設けてくれるケースもあるので、気になる点があれば積極的に相談してみましょう。
4.社風・人間関係
転職先の社風や人間関係は、入社後の働き方や満足度に大きく影響します。自分の価値観や考え方に近い社風の企業であれば、やりがいやモチベーションを感じやすく、働きやすい環境を得られるからです。
特に事業会社では、経営層の人柄や社内の雰囲気が、長く働くうえで重要な判断材料となります。
また、コンサルティングファームでは短期間で成果を出すスピード感や個人の成果が重視されますが、事業会社では長期的なプロジェクトや部署間の調整、現場との密な連携が求められます。
コンサルティングファームと事業会社の違いについては、よく理解しておきましょう。
5.企業の将来性
転職先の企業選びでは、業種や職種の将来性だけでなく、企業自体の将来性もしっかり見極めましょう。市場から求められるサービスを提供し、業界内で高い評価を得ている企業であれば、今後の成長や安定したキャリアが見込めます。
一方、直近の収益が大きく落ち込んでいる企業や、中堅層の人員削減を進めている企業は注意が必要です。
こうした企業は、入社後に感じるギャップが大きくなりやすいだけでなく、年収や待遇の向上も望めないからです。長年勤めていても給与が上がらなかったり、福利厚生の改善が見込めなかったりすると、将来的なキャリアアップや安定性の面でリスクが高まります。
転職を考えている企業があるのであれば、その財務状況や売上推移、業界動向、経営ビジョンをよく確認し、慎重に判断しましょう。
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【元戦略コンサルからアドバイス】コンサルタントが転職する際の注意点3つ

ここからは、コンサルタントが転職する際に注意するべき3つのポイント「スキル」「年収」「年齢」について、詳しく解説します。
1.新しいスキルを身につける必要がある
コンサルタント以外の職種に転職するのであれば、当然ながら新しいスキルや知識を身につけなければなりません。新しい職種で求められるスキルを早い段階で把握しておけば、自己研鑽の方向性が明確になり、新しい環境への適応がしやすくなります。
また、別のコンサルティングファームに転職する際も、求められる知識や専門性が異なるケースがあるため注意が必要です。
どちらの場合も、現状の知識や能力を活かせるもののスキルアップは必要です。転職後も活躍し続けるためには現状に満足せず、自己成長を意識して、学び続ける姿勢を忘れてはなりません。
2.転職先によっては年収が下がる
コンサルタントから別職種への転職で高収入を希望する場合は、転職先選びに注意してください。コンサルタントは若年層でも高収入の人が多いですが、転職によって同年代の平均的な年収水準まで下がってしまい、金銭面で不満を感じる人も少なくありません。
高収入を維持したいのであれば、同様のコンサルティングファームへの転職や、管理職や専門性の高いポジション、外資系企業のようなハイクラス求人を積極的にチェックしましょう。自分のスキルや経験が評価される職場を選べば、年収面での満足度を維持できます。
3.年齢によっては不利な場合もある
コンサルタントは一般的に市場価値が高いとされていますが、やはり転職市場で特に有利とされるのは20代や30代の若手人材です。
企業側は長期的な教育や研修を見据えて若手を採用し、できるだけ長く働いてもらいたいと考える傾向にあるからです。特に未経験の職種へ転職する場合は、若い世代の方が採用されやすい点に注意しましょう。
一方、40代や50代であっても、マネジメント経験や高度な専門スキル、経営参画の経験のように特筆できる知識や実績があれば、ハイクラス転職に挑戦できる可能性が高まります。自己分析を徹底し、これまでのキャリアで培った強みや成果を具体的なエピソードとともに効果的にアピールしましょう。
マッチングサイトや転職エージェントのサポートを上手に活用した、戦略的な転職活動が成功の鍵になります。
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コンサルタントからの転職成功事例一覧

コンサルタントからの転職で、実際にどのような成功事例があるのかをジャンル別に紹介します。
外資系投資銀行への転職成功事例
シンクタンク系コンサルタントから外資系投資銀行へ転職した、32歳の方の事例を紹介します。
800万~1,000万円
転職前の職業:シンクタンク系コンサルタント
転職後の職業:外資系投資銀行
まず注目するべきは年収です。転職後の年収は約800~1,000万円と、金銭的に満足度の高い結果となっています。業務内容は市場や業界動向の調査、レポート作成で、コンサルタント時代に培った分析力や知識が十分に活かされています。
外資系投資銀行への転職事例では、コンサルタントとしての経験が高く評価されている点がうかがえます。キャリアアップや高収入を目指す人にとって有力な選択肢です。
外資系大手企業への転職成功事例
外資系大手のマーケティング企業に転職した、33歳の戦略コンサルタントの事例を紹介します。
800万~1,000万円
転職前の職業:戦略コンサルタント
転職後の職業:外資系大手企業
コンサルタントで培った市場調査の経験は、マーケティング業務においても役立ちます。自社製品の企画・開発や販売による利益創出に携われるだけでなく、消費者の反応を直接感じられる点もマーケティング業務の大きな魅力です。
転職後の年収は800万~1,000万円で、成績によって好待遇が期待できるのも、外資系企業ならではの特徴です。
日系PEファンドへの転職成功事例
35歳で、総合系コンサルから日系PEファンドに転職した方の事例を見てみましょう。
1,000万~1,500万円
転職前の職業:総合コンサルタント
転職後の職業:日系PEファンド
PEファンドの場合、実績次第ではコンサルタント時代以上に高い収入を獲得できるため、事例でも年収1,000万~1,500万円となっています。中心業務となるのは、戦略モデルの考案や提案書の作成で、コンサルタント時代の知見も活用できます。
また、PEファンドでは銀行との交渉のように高度なコミュニケーション能力を要する場面も多くあります。自己成長が期待できる点も、PEファンドへの転職の大きな魅力のひとつです。
外資系PEファンドへの転職成功事例
外資系コンサルタントから外資系PEファンドに転職した、38歳の方の事例を紹介します。
1,000万~1,500万円
転職前の職業:外資系コンサルタント
転職後の職業:外資系PEファンド
この方は、転職後も年収1,000万~1,500万円という高水準を維持しています。業務内容はライフサイクルの各種分析と分析結果の資料作成で、コンサルタント時代に培った論理的思考力や資料作成能力が、業務において存分に発揮されています。
すでに外資系コンサルタントとして働いている方にとっては、外資系PEファンドも有力な転職先のひとつです。外資系企業ではグローバルコミュニケーションが当たり前となっているため、身につけた英語力を活かして自己PRができます。
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【失敗しない】コンサルタントが転職を成功させるコツ

理想的な転職をしたいのであれば、成功のコツを事前に知っておくと安心です。後悔せずにすむよう、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。
- 転職のタイミングを慎重に検討する
- 転職の目的を明確にする
- 専門的な知識やスキルを活かす
- 転職サイト・転職エージェントを活用する
1.転職のタイミングを慎重に検討する
コンサルタントは、数カ月単位でプロジェクトに参画するケースが多いため、転職のタイミングが非常に重要です。プロジェクト期間中に退職すると、職場やクライアントに大きな迷惑をかけるだけでなく、自身の評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。
プロジェクト終了後に有給休暇を消化し、引き継ぎや関係者との調整を完了させたうえで、転職先へ入社するような段取りが求められます。
プロジェクトの途中で退職せざるを得ない場合は、早めに上司や関係者と相談し、業務の引き継ぎやプロジェクトへの影響を最小限に抑える努力をしましょう。
2.転職の目的を明確にする
転職活動を始める際は、まず「なぜ転職したいのか」を明確にする必要があります。
なぜなら、目的によって転職活動の進め方や選ぶべき企業が大きく変わるためです。安定を求めるなら大企業、チャレンジしたいならスタートアップ企業というように、自分の目的にあった企業を選ぶのが重要です。
転職の目的が曖昧なままだと、求人選びや企業選定の判断軸がぶれてしまい、入社後にミスマッチを感じるリスクが高まります。今の職場では何が不満なのか、転職で何を実現したいのかを事前に整理し、可視化しておきましょう。
転職活動の軸が明確になれば、求人選びや面接でも一貫性のあるアピールができるようになります。
3.専門的な知識やスキルを活かす
転職をキャリアアップのきっかけにするためには、自分の知識や実績が、応募先企業にとってどのようなメリットをもたらすかを具体的にアピールしましょう。
たとえば、「即戦力として活躍できる」「教育コストがかからない」「自社に新しい視点をもたらせる」といった点を意識して伝えると効果的です。
応募先を選ぶ際にも、自分の専門分野や強みが活かせるかどうかを基準にすると、転職後のミスマッチを防げます。履歴書や職務経歴書では、これまでの課題解決経験、プロジェクト推進力、論理的思考力といったコンサルタントならではのスキルを、具体的なエピソードを交えて示しましょう。
4.転職サイト・転職エージェントを活用する
転職サイトや転職エージェントの活用により、ハローワークや求人誌には掲載されない非公開求人や好条件の求人、大手企業の求人情報にアクセスできます。
ハイクラス向けの転職サービスであれば、年収1,000万円を超える求人も珍しくありません。管理職や専門職、経営層向けといった高収入・高待遇の案件が豊富です。
また、転職エージェントに登録すれば、キャリアコンサルタントやヘッドハンターの個別サポートを受けられます。応募書類の添削や面接対策、年収交渉、入社後のフォローまで幅広く対応してくれるため、初めて転職する方でも安心して活動できます。
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転職でアピールできるコンサルタントの能力・スキルは?

コンサルタントが転職する場合、経験や実績以外に、一体どのようなアピールポイントがあるのでしょうか。いくつか具体的に紹介します。
問題解決能力
コンサルタントは、正解のない課題に対して本質を見極め、最善の解決策を選び実行する力が求められる仕事です。
様々な業界や企業の課題に直面するなかで、原因を深掘りしながらデータ分析や仮説検証を繰り返し、最適な解決策を導き出して実行する力が日常的に求められます。こうした経験に裏付けされた「問題解決能力」を、積極的にアピールしましょう。
また、コンサルタントの経験で得た柔軟な対応力や、経営層・現場双方と調整しながらプロジェクトを推進する力は、転職先で管理職や幹部として活躍するための素地となります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はどのような仕事でも求められますが、コンサルタントとしての経験があると強いアピールポイントになります。なぜなら、コンサルタントはクライアントやチームメンバーといった立場や考え方の異なる人と関わる機会が多く、意思疎通を円滑にするスキルを磨いてきたからです。
特に、相手の意見や立場を尊重しながら積極的に耳を傾ける傾聴力は、信頼関係の構築や円滑なプロジェクト推進に不可欠です。
自己PRの際には、どのようなシーンで自身のコミュニケーション能力が活かされたか、具体的なエピソードを添えて説明すれば、より説得力が増します。
リーダーシップ
プロジェクトリーダーや組織マネジメントの経験があるなら、リーダーシップをアピールするのがおすすめです。
特に、難易度の高い案件や多様なメンバーが関わるプロジェクトでは、リーダーの判断力や推進力が求められる場面が多くあります。コンサルタントとして培った高度なリーダーシップは、転職市場でも非常に高く評価される強みです。
自己PRの際は、過去に携わったプロジェクトの規模やメンバーの構成、直面した課題とその解決プロセスを具体的なエピソードとして伝えると、説得力がさらに高まります。
論理的思考力
論理的思考力は、コンサルタントにとって必須のスキルです。
課題解決やプレゼンテーション、業務全体の効率化に幅広く役立ちます。論理的思考力が高ければ、物事の背景や理由を徹底的に考え、数字やデータを根拠にして結論を導き出せるからです。
また、論理的思考力によって問題解決能力も向上し、状況を的確に把握できるようになります。
論理的思考力は、コンサルタント以外の職種でも大いに重宝されます。特に経営、マーケティング、経理、会計、税務といった分野で求められる、客観的な意思決定や数字を扱う業務において強みとなります。
プレゼンテーション能力
コンサルタントは仕事上、多様な相手に対して複雑な課題や解決策を分かりやすく、かつ説得力を持って伝えなければなりません。そのため、構成力や表現力、説得力といったスキルが鍛えられています。
また、自分の意見や提案を臆せず論理的に伝え、相手を納得させる胆力も身についていきます。
コンサルタントとして培ったコミュニケーション能力や、課題解決力を兼ね備えたプレゼンテーション能力は、どの業界・職種でも高く評価されるでしょう。
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コンサルタントの転職に関するよくある質問

最後に、コンサルタントから転職する際に寄せられる「よくある質問」を紹介します。気になる項目がある方は、ぜひチェックしてみましょう。
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まとめ
コンサルタントは多様なキャリアチェンジができる職種であり、転職の選択肢も豊富です。
別のコンサルティングファームに行く選択肢もあれば、投資銀行やFASといった道もあります。フリーランスとしての独立やベンチャーコンサルの起業も、コンサルタントのキャリアパスのひとつです。
転職を成功させるには、転職の目的を明確にして計画的に活動することが大切です。転職エージェントのようなサービスも効率的に活用し、理想のキャリアを築きましょう。