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CRMコンサルタントの業務内容や年収は?必要なスキルと役立つ資格も解説

#コンサルの仕事内容

パソコン作業をするビジネスマン

「CRMコンサルタントってどんな仕事?」
「CRMコンサルタントの年収やキャリアパスは?」

という疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を、以下の順に解説します。

  • CRMコンサルタントの業務内容や年収、将来性
  • CRMコンサルタントに求められるスキルや役立つ資格
  • CRMコンサルタントのキャリアパスや求人例

未経験からCRMコンサルタントを目指すステップも紹介しますので、CRM領域に関心がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

CRMコンサルタントとは

CRMの文字の周りに関連キーワードが配置された図

まずは、CRMコンサルタントに関する基本事項について確認しておきましょう。

CRMとは

CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)とは、クライアントとの関係性を管理するための概念です

1990年代後半にアメリカで提唱され、同時期に日本企業でも使われ始めました。現在は、CRMを実行するためのシステムやツールも「CRM」と呼ばれることがあります。

近年は消費者のニーズが多様化しており、顧客の行動分析やマーケティング戦略の重要性が高まっています。CRMシステムを導入すれば、顧客分析の精度を向上させられるだけでなく、顧客情報管理を効率化できるのです。

さらに、新規顧客を獲得するには多大なコストと時間が必要であるため、LTV(商品・サービス利用期間内で顧客がもたらす利益)の向上にフォーカスする企業が増加しています。こういった背景から、企業の間でCRMへの注目度が高まっているのです。

CRMコンサルタントの役割

CRMコンサルタントは、企業のCRM顧客関係管理)を最適化し、LTV(顧客生涯価値)向上に貢献する専門家です。

優良顧客の維持戦略の策定、CRMツールの選定から導入までの一貫したサポート、そして顧客データの詳細な分析に基づく戦略立案など、多岐にわたる業務を通じてクライアントを支援します。

顧客との長期的な関係構築は、企業の持続的な成長に不可欠です。企業が顧客中心の経営を実現できるよう、戦略から実行までをトータルでサポートすることが求められます。

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CRMコンサルタントの需要と将来性

人差し指で成長曲線を描くビジネスマン

結論から述べると、CRMコンサルタントは「将来性のある仕事」です

近年は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、CRMシステムの導入を進める企業が増えています。特に、LTVの最大化や顧客管理の高度化を目的とした投資が広がっており、CRM市場全体が拡大傾向にあります。

実際、IDCの調査によれば、日本国内のCRMアプリケーション市場は2023年から2028年にかけて年平均9.6%で成長し、2028年には約3,950億円に達する見込みです。

一方で、導入したCRMを十分に活用できていない企業も多く、社内に知見や業務設計のノウハウが不足しているケースが目立ちます。

そのため、CRMの専門知識を持ち、適切な運用支援や改善提案ができるCRMコンサルタントの重要性は今後さらに高まるでしょう。

参考:IDC Japan 株式会社「国内顧客エクスペリエンス(CX)関連ソフトウェア/CRMアプリケーション市場、国内CX変革サービス予測を発表」

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CRMコンサルタントの業務内容

談笑するビジネスマンとビジネスウーマン

CRMコンサルタントの主な業務内容は以下の通りです。

CRMコンサルタントの業務内容
  • 営業改革
  • マーケティング戦略
  • DX支援
  • 顧客分析
  • カスタマーエクスペリエンス

それぞれの具体的な内容について解説していきます。

営業改革

営業改革とは、営業組織の体制や手法、業務プロセスを見直し、より高い成果を目指す取り組みです。

CRMコンサルタントは、主に次のような支援を行います。

営業改革に関わる業務
  • 営業担当者や管理職へのヒアリング
  • 課題の整理
  • CRMツール導入の提案
  • 業務フローや営業プロセスの改善

営業部門は、見込み顧客から既存顧客まで幅広い層と接点を持つ部門です。営業活動の質を高めることは、CRMを有効に機能させるうえで欠かせません。

営業改革を通じて顧客理解を深め、長期的な関係構築を支援することが、CRMコンサルタントの重要な役割です。

マーケティング戦略

CRMコンサルタントは、クライアント企業のマーケティング戦略立案を支援します。

顧客データをもとにターゲット層を明確にし、成果につながる施策を設計・提案するのが主な役割です。

具体的な業務は以下の通りです。

マーケティング戦略に関わる業務
  • 顧客分析に基づいたターゲット設定とニーズ把握
  • SNSやWeb広告、メール配信などのチャネル選定
  • 訴求内容やキャンペーン施策の設計
  • 顧客の購買行動に合わせた発信タイミングの最適化

マーケティング手法は日々進化しており、CRMコンサルタントには、常に最新のトレンドをキャッチしながら、実行可能で効果的な戦略を構築する力が求められます。

DX支援

DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して業務の効率化やサービス改善を図る取り組みです。多くの企業が競争力強化の一環として、DX推進に力を入れ始めています。

CRMコンサルタントは、顧客管理のDXを中心に支援を行います。

具体的な業務には以下のようなものがあります。

DX支援に関わる業務
  • CRMシステムの選定・導入支援
  • 顧客データを活用した業務プロセスの最適化
  • DX推進を目的とした戦略設計・実行サポート

顧客接点のデジタル化が進むなか、CRMに関する知見を持つコンサルタントの役割はますます重要となっています。

顧客分析

CRMコンサルタントは、顧客情報を分析し、企業のマーケティングや営業活動に活かせる戦略を提案します。

特に、顧客一人ひとりに合った施策を実行するには、データに基づく判断と、分析結果を活かした具体的な提案力が求められます。

顧客分析に関する主な業務内容は、以下の通りです。

顧客分析に関わる業務
  • 購買履歴・行動パターンの分析
  • 顧客ニーズの可視化
  • 顧客への適切なアプローチ方法の提案

なお、AIやデジタルツールの普及によってデータ活用の幅は広がっていますが、すべてを自動化できるわけではなく、人の専門的な判断が重要な場面も少なくありません。

カスタマーエクスペリエンス

カスタマーエクスペリエンスとは、商品やサービスの利用を通じて顧客が感じる体験全般を指します。購入前の情報収集からアフターサポートに至るまで、すべてが顧客満足に直結します。

CRMコンサルタントは、カスタマーエクスペリエンスより良いものにするために、顧客接点の見直しや施策の改善を提案します。

主な業務内容は、以下の通りです。

カスタマーエクスペリエンスに関わる業務
  • 問い合わせ対応のプロセス設計
  • サポート体制やFAQの改善
  • 顧客アンケートの設計と分析、フィードバック反映
  • 購入後フォローやキャンペーン施策の企画

こうした取り組みにより、顧客満足度や継続利用意欲の向上を図り、企業のLTV最大化に貢献します。

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CRMコンサルタントの平均年収

積み重ねられたコインとその上に置かれた?のブロック

CRMコンサルタントの年収は、会社の規模や役職、スキルなどによって左右されますが、平均年収の目安は以下の通りです。

役職平均年収
アナリスト・コンサルタント500万~900万円
マネージャー1,000万~1,200万円
ディレクター・パートナー1,500万~

ただし、実力主義のコンサルティングファームの場合は、スキルが優れた若手がマネージャーになり、勤続年数の長い社員よりも高収入になることが少なくありません。そのため、上記の平均年収はあくまで目安です。

コンサルタントの役職やそれぞれの年収については、以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

CRMコンサルタントの働き方

パソコンのモニターを見ながら会話するビジネスマンとビジネスウーマン

CRMコンサルタントの働き方は、所属先やプロジェクトの内容によって異なります。近年はリモートと出社を組み合わせたハイブリッド勤務が主流となっており、週に数日は在宅で対応するケースも少なくありません。

ただし、導入支援や業務設計フェーズでは、クライアント先に常駐して進めることが多いです。地方企業を担当する場合は短期の出張を伴うことがあり、柔軟な対応が求められる場面もあります。

プロジェクトがひと段落すれば、自社オフィスや在宅勤務中心の働き方への移行も可能です。最近では、柔軟な勤務体系を導入する企業も増加傾向にあり、個人のライフスタイルに合わせた働き方がしやすくなっています

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CRMコンサルタントに求められるスキル

SKILLと書かれた文字のブロック

CRMコンサルタントには、以下のようなスキルが求められます。

CRMコンサルタントに求められるスキル
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション能力
  • プレゼンテーション力
  • 資料作成スキル
  • ファシリテーション力
  • マーケティング力

各スキルについて、詳しく解説していきます。

論理的思考力

論理的思考力(ロジカルシンキング)は、CRMコンサルタントに欠かせないスキルのひとつです。論理的思考力は、複雑な事柄をシンプルに理解し、筋道を立てて考えるスキルを意味します。

クライアントが抱える課題は複雑化しており、状況分析に時間を要することも少なくありません。そういった状況で効率的に解決策を導くためには、論理的思考力が重要な役割を担います

逆に論理的思考力が不十分だと、思考が曖昧になり、解決策に説得力を持たせるのが難しくなります。

コミュニケーション能力


コミュニケーションスキルは、CRMコンサルタントを含む、コンサルタント関連職種に必要不可欠なスキルと言えます。

コンサルタントは、クライアントをはじめ、海外オフィスの社員やチームメンバー、専門家など、人とのやり取りが多い職種です。効率的にコミュニケーションを取れないと、業務が遅延してしまうだけでなく、相手にも迷惑をかけることがあります。

さらに、表層的な課題ではなく、クライアントの深層ニーズを掴むためには、コミュニケーションを通じて情報を汲み取る力が必要です。

プレゼンテーション力

CRMコンサルタントには、提案内容を正確かつわかりやすく伝えるプレゼンテーション力が求められます。どれほど優れたアイデアであっても、伝え方が曖昧では相手に理解されず、信頼を得ることはできません。

プレゼンにおいては、論理的な構成、視覚的に伝わる資料、そして相手の理解度に合わせた話し方が重要です。

また、相手企業の業界や課題に応じて、内容を柔軟に調整する力も欠かせません

資料作成スキル

資料作成スキルは、CRMコンサルタントにとって欠かせない実務スキルの一つです。ドキュメンテーションスキルとも呼ばれ、相手にとって必要な情報を的確かつ見やすく伝える力が求められます。

提案時には、口頭の説明だけでなく、構成のわかりやすい資料を通じて内容を補完することが重要です。そのためには、文章力はもちろん、図表やグラフを効果的に使いながら、情報を整理・可視化する能力が問われます。

さらに、相手の立場や知識レベルを踏まえて構成を調整する柔軟性も必要です。資料の質は提案の伝わり方を大きく左右するため、コンサルタントとしての信頼性にも直結します。

ファシリテーション力

ファシリテーション力とは、会議や打ち合わせの進行を円滑にし、参加者の意見を引き出しながら合意形成を促すスキルです。いわば、話し合い舵取りを担う役割とも言えます。

CRMコンサルタントは、プロジェクトに関わる多様な立場の関係者とミーティングを重ねるため、ファシリテーション力が非常に重要です。

会議が長引かないよう進行を調整したり、参加者に適切なタイミングで意見を促したりと、場の雰囲気を読みながら柔軟に対応する力が求められます

また、全体の目的を見失わず、議論を論点に沿ってまとめる力も欠かせません。合意形成の質は、ファシリテーションの巧拙に大きく左右されるため、CRMコンサルタントとして磨いておくべき必須スキルの一つです。

マーケティング力

マーケティング力は、CRMコンサルタントにとって欠かせない専門スキルのひとつです。顧客データを活用しながら、ターゲットの選定やチャネルの設計、施策全体の構築などを行う、戦略的な視点が求められます。

特に、営業・マーケティングの流れを理解せずに施策を立てると、クライアントの期待に応える提案を行うのは困難です。現場感覚と分析力を掛け合わせ、成果につながる仕組みを構築する力が求められます。

また、提案内容が机上の空論にとどまらないよう、実行フェーズまで見据えた設計ができるかどうかも重要です。戦略から実行までを一貫して支援できる力こそ、CRMコンサルタントの価値を高める要素となります。

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CRMコンサルタントに役立つ資格4選

積み上げられた書籍

CRMコンサルタントになるために、資格取得は必須ではありません

しかし、以下のような資格取得を行うと、専門知識を業務に活かすことができます。

CRMコンサルタントに役立つ資格
  • MBA
  • 中小企業診断士
  • Salesforce認定資格
  • TOEICやTOEFL


CRMコンサルタントの仕事に役立つ資格について、それぞれ紹介します。

MBA

MBA(Master of Business Administration)とは、「経営管理修士号」を意味する資格です。大学院やビジネススクールで、経営戦略・マーケティング・ファイナンスなど、ビジネスに関する幅広い知識を体系的に学びます。

CRMコンサルタントとして活動するうえでも、顧客関係にとどまらず、企業全体の課題に踏み込んだ提案を行うための基盤として有効です。

近年は日本企業のグローバル化が進んでおり、海外の大学院でMBAを取得するビジネスパーソンも増えています。

中小企業診断士

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題を分析・診断し、改善策を提案する専門家を指します。「中小企業支援法」第11条に基づく国家資格で、経済産業大臣の登録を受けなければなりません。

中小企業診断士試験の勉強を通じて、経営戦略・財務・人事など複数の観点から企業を総合的に見る力が身に付きます。どの知識もCRMコンサルタントとして顧客課題に多角的にアプローチする際に、大いに役立ちます。

また、国家資格を保有していること自体が、クライアントに安心感を与え、信頼獲得にもつながるでしょう。

Salesforce認定資格

Salesforce認定資格とは、CRMプラットフォーム「Salesforce」の操作や構築に関する知識とスキルを証明する民間資格です。Salesforce社が公式に認定しており、実務レベルの習熟度を示す指標として評価されます。

CRMコンサルタントは、クライアント企業へのSalesforce導入支援や活用支援を担うことが多いため、Salesforce認定資格を取得しておくと、業務の幅が広がります。

製品の仕様や設定方法、運用上の注意点などを体系的に理解できるため、即戦力として認められやすく、プロジェクトへの参画チャンスも増える傾向があります。

TOEICやTOEFL

CRMコンサルタントとしてグローバルに活躍したい場合、TOEICやTOEFLなどの語学資格を取得しておくと強みになります。

特に英語での文書作成や会議対応が求められる外資系プロジェクトでは、一定以上の語学力が前提となることも少なくありません。

英語力があれば、海外拠点との連携や国際案件へのアサインもスムーズに進められます

また、企業によってはTOEICスコアに応じて資格手当を支給する制度を設けており、報酬面でも評価されやすい傾向にあります。

CRMコンサルタントのキャリアパス

コインの上でジャンプする男性のイラスト

CRMコンサルタントとして経験を積んだ後のキャリアパスは主に3つあります。

CRMコンサルタントのキャリアパス
  • 社内で専門性と役職を高める
  • 他業界・他企業へ転職する
  • 独立・起業してフリーランスとして活動する

それぞれのキャリアパスの特徴について解説していきます。

社内で専門性と役職を高める

CRMコンサルタントとしてのキャリアパスの一つに、社内で専門性を深めながら役職を上げていく道があります。

たとえばマネージャー職では、プロジェクト全体の進行管理や、コスト・スケジュール・タスクの統括など、チーム運営の中核を担います。

一方で、特定の領域に特化し、データ分析やCRM設計のスペシャリストとしてキャリアを築く道もあります。現場に近い立場で専門性を磨き続ける人材も、企業にとって重要な存在です。

他業界・他企業へ転職する

CRMコンサルタントとして専門スキルを高めた後は、さらなる成長を目指して転職を検討することも一つの選択肢です。

自身が関心のある領域に特化した別のコンサルティングファームへの転職は、より高度な専門性を追求できます。

また、CRM領域で培った実務経験を武器に、異業種や他職種へキャリアを広げることも可能です。営業企画やマーケティング、事業開発などでは、分析力や提案力といったスキルが高く評価される傾向にあります。

独立・起業してフリーランスとして活動する

CRMコンサルタントのキャリアパスの一つとして、独立・起業し、フリーランスとして活動する道があります。企業に属さず、自分の裁量で働きながら、顧客支援に携わるスタイルです。

特に、CRMツールの導入支援や顧客戦略の立案など、実務経験が豊富な人材は、フリーランス市場でも高く評価されやすく、専門性を活かして高単価案件を受注できます

また、働く時間や場所に縛られず、柔軟な働き方を実現しやすい点も大きな魅力です。クライアントワークの幅を広げながら、事業としての独立性を高めたい方にとって、有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

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CRMコンサルタントになるには?転職成功のためのステップ

成功までの各フェーズを段階的に示した図

CRMコンサルタントへの転職を考えているなら、以下のステップで転職準備を進めることをおすすめします。

CRMコンサルタントに転職するための具体的なステップ
  • CRMコンサルに必要な知識とスキルを身につける
  • 資格や職務経歴で専門性をアピールする
  • コンサル転職に強いエージェントを活用する

具体的に何をすべきかを解説していきます。

CRMコンサルに必要な知識とスキルを身につける

CRMコンサルタントとして転職を目指すなら、必要な知識やスキルを身に着けることが第一歩です。

すでにCRM業務の経験がある場合は、実務を通じて課題解決力や提案力の向上を意識してみてください。

未経験者は、次のようなステップから始めるとよいでしょう。

知識習得の流れ
  1. CRMやマーケティング、データ分析の基礎をオンライン講座や書籍で学ぶ
  2. Salesforceなどの主要ツールに触れ、導入や運用の流れを理解する
  3. 中小企業診断士やSalesforce認定資格など、実務で評価される資格を取得する

こうした行動を通じて得た知識やツール理解は、選考時の説得力あるアピール材料になります。知識量よりも、「どのように行動し、学びを深めたか」が評価の分かれ目となります。

資格や職務経歴で専門性をアピールする

CRMコンサルタントへの転職を成功させるには、これまでの職務経歴や取得した資格を通じて、自身の専門性を明確に伝えることが大切です。

特に効果的なのは、以下のような経験や実績を具体的に示すことです。

アピールすべきポイント
  • CRMに関する実務経験や担当プロジェクトの成果
  • Salesforce認定資格やMBAなど、専門性を裏付ける資格
  • 顧客分析や業務改善など、自ら関与したテーマの概要

こうした情報を採用担当者が理解しやすい形で整理すると、「入社後に即戦力になる人材だ」と印象づけやすくなります。表面的な経歴の羅列ではなく、どのような価値を提供できるかを意識してアピールしましょう。

コンサル転職に強いエージェントを活用する

CRMコンサルタントへの転職を目指すなら、業界に特化した転職エージェントのサポートを活用するのも一つの方法です。
コンサル業界に詳しいエージェントであれば、非公開求人の紹介に加え、書類の添削や面接対策なども含めた、手厚い支援を受けられます

たとえば、当社が運営するコンサルネクスト.jp」でも、CRM領域に強いファームの求人や、未経験から挑戦できるポジションを多数取り扱っています


専門アドバイザーが一人ひとりの経験や志向に合わせてアドバイスを行っているため、効率的に転職を進めたい方は、ぜひご活用ください。

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CRMコンサルタントの求人例

モニターに映し出された相関図を見ている男性

それでは、CRMコンサルタントの求人にはどのようなものがあるのでしょうか?

以下で、CRMコンサルタントの求人例を紹介します。

求人例1:ITシステムのベンチャー企業

最初に紹介するのは、ベンチャー企業の求人例です。システム導入を目的とした提案資料・見積書の作成、システム概要図作成、クラウド活用の企画提案などが業務内容に含まれます。

過去のプロジェクトテーマには、マーケティングDXやコールセンターDX、スマートシティ防災DXなどの支援があります。

【詳細条件】

職種プリセールス
年収500万~800万円
リモートの有無有り
必要なスキル・SI営業経験、またはエンジニア経験2年以上
・顧客に対する高いソリューション能力とコミュニケーション力

求人例2:大手コンサルティングファーム

続いて紹介するのは、大手コンサルティングファームの求人例です。

カスタマーエクスペリエンス、マーケティング、セールス、カスタマーサービスなどの領域でのコンサルティングが主な業務内容に含まれます。グローバル化やシステム導入など、幅広いプロジェクトに携わることができます。

【詳細条件】

職種戦略マーケティング・CRMコンサルタント
年収590万~1,000万円
リモートの有無有り
必要なスキル・営業、販売プロセス改革経験
・デジタルマーケティング経験
・CRMシステム導入経験

求人例3:大手グローバルIT企業

続いて紹介する求人例は、大手グローバルIT企業の案件です。マーケティング領域を中心としたコンサルティング業務を主に行います。

顧客データ統合やデジタルマーケティングプラットフォーム構築など、プロジェクトテーマは多岐に渡ります。

【詳細条件】

職種デジタルマーケティング・CRMコンサルタント
年収800万~1,800万円
リモートの有無有り
必要なスキル・論理的思考力・英語コミュニケーションスキル
・リーダーシップスキル
・デジタルマーケティング領域におけるコンサルティングプロジェクトの経験

求人例4:ソフトウェア開発のベンチャー企業

最後に紹介する求人例は、ソフトウェア開発を手掛けるベンチャー企業の案件です。

デジタルマーケティングやチャネルシステムなどの領域における課題解決をはじめ、システムの開発からリリースまでを一貫して行います

【詳細条件】

職種CRMコンサルタント
年収600万円~1,000万円
リモートの有無有り
必要なスキル・何らかのCRMシステムの顧客向けコンサルティング
・スクリプト言語での開発

募集中のコンサルタント求人

CRMコンサルティング部門がある会社例

高層ビルが立ち並ぶ都市の風景写真

ここでは、CRMコンサルティング部門がある会社の例を紹介します。

CRMコンサルティング部門がある会社
  • PwCコンサルティング
  • アクセンチュア
  • アビームコンサルティング
  • デロイトトーマツコンサルティング
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング
  • KPMGコンサルティング

PwCコンサルティング

PwCコンサルティングは、世界4大会計事務所「BIG4」の一角を担う大手コンサルティングファームです。グローバルネットワークを活かした幅広いコンサルティングサービスを提供しています。

CRM分野としてカスタマートランスフォーメーションチームが設けられており、CX設計、デジタル営業改革、カスタマーサービス強化、Salesforce導入支援などを幅広く展開しています。

グローバル案件や大規模プロジェクトの実績も豊富で、業界横断的な提案力が強みです。

アクセンチュア

アクセンチュアは、アイルランド・ダブリンに本社を構える世界的コンサルティングファームで、日本法人は1995年に設立されました。

CRM領域では、Salesforceとのパートナーシップを活かし、システム導入から業務改革までを支援。2023年にはCRM向けの生成AI活用にも取り組むなど、先進的な技術導入に積極的です。

Salesforceコンサルタントという専門職種もあり、CRM特化型の人材育成にも力を入れています。

アビームコンサルティング

アビームコンサルティングは1981年に設立された、日本発のグローバルコンサルティングファームです。「アジアから世界へ」を掲げ、国内外の幅広い企業を支援しています。

CRM関連では、CX(顧客体験・営業支援)領域のサービスを提供。マーケティングや営業改革、カスタマーサービス強化まで、顧客接点の最適化に注力しています

金融、公共、ITなど多様な業界への導入実績があり、業界特化の知見を活かした支援が可能です。

デロイトトーマツコンサルティング

デロイトトーマツコンサルティングは、「BIG4」の一角を担うデロイトグループの日本のコンサルティングファームです。母体はロンドン発祥で、現在はアメリカ・ニューヨークに本部を構えています。

顧客に関わる部門は、「Customer Technology」「Customer Strategy Operation」「Customer Technology」の3つがあり、CRMに最も近いのが「Customer Technology」部門です。主に、Salesforceの導入や運用を支援しています。

特に大企業向けの統合支援に強く、グローバルなCRM戦略の立案にも対応しています

EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、BIG4のひとつであるEYグループに属するコンサルティングファームです。世界150か国以上に拠点を持ち、グローバル規模でサービスを展開しています。

CRM領域では、顧客体験を起点とした変革(Experience Lead Transformation)、デジタルマーケティング戦略の再構築(Digital Marketing Transformation)、ブランド全体の統制(Brand Governance)といった支援に注力しています。

グローバル視点とデジタル技術を活用した顧客体験設計に強みを持つコンサルティングファームです。

KPMGコンサルティング

KPMGコンサルティングは、イギリス発祥のコンサルティングファームで、「BIG4」の一角を占めています。現在はオランダのアムステルフェーンに本部を構え、グローバルに事業展開しています。

CRM分野では、カスタマー戦略の立案と実行支援を提供。具体的には、業務プロセスの改革、IT構築、Salesforceの導入支援などが含まれます。

戦略×ITの融合による実行支援に強みがあり、現場レベルの変革にも対応可能です

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CRMコンサルタントに関するよくある質問

Q&Aと書かれた木のブロック

CRMコンサルタントに関して、よくお問い合わせいただく質問とその回答をまとめました。

CRMコンサルタントへの転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

CRMコンサルに向いている人は?

CRMコンサルタントに向いている人は、以下のようなスキルを持つ人です。

  • 論理的思考力
  • 分析力
  • コミュニケーション能力
  • プレゼンテーション能力

加えて、常に新しい情報や技術を学び、それを実務に応用できる向上心があると、CRMコンサルタントとして成功しやすいでしょう。

CRMコンサルに向いていない人は?

CRMコンサルタントに向いていないのは、変化を嫌い、柔軟に対応できない人や、主体性に欠ける人です。CRM領域では常に新しい技術や手法が登場するため、最新情報をキャッチアップし、自ら行動できる姿勢が求められます。

また、指示を待つだけでなく自ら積極的に行動し、課題解決に向けて主体的に動けない人は、コンサルタントとして成果を出すことが難しいでしょう。

さらに、顧客や市場に関する情報収集を怠ると、的確な提案ができず、クライアントからの信頼を得ることも困難になります。

CRMコンサルタントは未経験でもなれますか?

CRMコンサルタントは未経験からでも目指せる職種です。ただし、実務経験がない場合は、論理的思考力やコミュニケーション能力といったコンサルタントに必要な基礎スキルをアピールする必要があります。

あわせて、CRMツールに関する知識や、IT・マーケティングの基礎的な理解を身につけておくと、採用の際に評価されやすくなります。Salesforce認定資格などの資格取得も、実力や学習意欲を示す有効な手段です。

また、未経験者を対象としたポテンシャル採用枠や、研修制度が整った企業も存在するため、転職エージェントを活用し、自分に合った求人を見つけることが転職成功のポイントです。

CRMコンサルタントは激務ですか?

CRMコンサルタントは、クライアントの課題解決に向けて戦略立案からシステム導入、業務改善まで幅広く関わる職種です。

そのため、プロジェクトの進行状況やクライアントの要望に応じて、業務量が増える時期もあり、忙しいと感じる場面もあるでしょう

特に、納期前や要件定義フェーズ、トラブル対応時は業務が集中する傾向があります。一方で、働き方改革の浸透やリモートワークの導入が進んでいる企業では、労働環境の整備も進んでおり、以前よりも柔軟な働き方が可能になってきています。

つまり、「常に激務」というよりは、繁忙期と落ち着いた時期のメリハリがある仕事と言えるでしょう。体力や時間管理力に加え、ストレス耐性や優先順位の判断力も求められますが、そのぶんやりがいや成長機会も多い仕事です。

コンサルタントが激務になりやすい時期や残業時間については、以下の記事で詳しく紹介しています。

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まとめ

腕を組んでいるビジネスマン

今回の記事では、CRMコンサルタントの仕事に興味がある方に向けて、CRMコンサルタントに関する基本的な知識を説明しました。

CRMコンサルタントとは、クライアントが顧客と良好な関係性を築けるように、システム導入やマーケティング戦略立案などの支援を手掛けるコンサルタントです。

DX促進の取り組みを強化する企業が増加しており、CRMツールやシステムの専門的な知識をもつCRMコンサルタントへのニーズは高まっています

コンサルネクスト.jpは、CRMコンサルタントをはじめとした、コンサルタント関連の求人を豊富に扱っています。まずは、無料の転職相談に申し込んでみてください。

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