リスキリングに取り組む世代は20代が44.4%で最多、費用負担を課題と捉える意識も20代は低く/ベンド調べ

ベンドは2025年2月12日、リスキリングに関する調査結果を発表しました。リスキリングの必要性やスキルの習得状況、課題などを年代別に聞いています。

リスキリングの必要性を感じているかどうかを聞いた結果が図1です。

図1:あなたはリスキリング(スキルの学び直し)が必要だと感じますか?(出典:スキルアップ研究所)

「非常に必要」と答えた割合がもっとも高かったのは20代で、52.4%でした。年代が上がるにつれ、「非常に必要」の割合が低くなっています。若い世代ほどスキル不足を痛感し、中高年層は現状のスキルで十分と考えていることが読み取れます。

新たなスキル習得に向けて学んでいるかどうかを聞いた結果が図2です。

図2:現在、新しいスキルを学んでいますか?(出典:スキルアップ研究所)

「学んでいる」と答えた割合がもっとも高かったのは20代で、44.4%でした。前問同様、年代が上がるにつれ、「学んでいる」の割合が低くなっています。

50代は「学びたいと思っているが、まだ行動には移していない」の割合が66.0%、「特に学ぶ予定はない」の割合が17.0%で、どちらも他の世代より高くなっています。他の世代と比べてリスキリングの意欲の低さが顕著となっています。

新たなスキル習得に取り組む際の障壁を聞いた結果が図3です。

図3:新しいスキルを学ぶ際の障壁は何ですか?【複数回答可】(出典:スキルアップ研究所)

「時間の確保が難しい」がもっとも多く、回答者300人中191人でした。以下、「費用が高い」(300人中133人)、「学ぶモチベーションを保つの難しい」(300人中111人)と続きます。働く人にとって、時間や費用の確保がスキル習得の大きな足かせになっていることが分かります。

前問で「時間の確保が難しい」と答えた人を年代別に示した結果が図4です。

図4:【年代別】新しいスキルを学ぶ際の主な障壁として「時間の確保が難しい」を選んだ人の割合(出典:スキルアップ研究所)

もっとも多かった世代は30代で、回答者191人中80人でした。調査を実施したベンドは結果について、30代は仕事や家庭での責任感が強まり、20代よりも仕事や家庭のために割く時間が増えていることに起因すると推察します。一方、20代、40代、50代でも「時間の確保が難しい」と答えた人は総じて多く、幅広い世代で時間確保がリスキリングの障壁になっていることが読み取れます。

前々問で「費用が高い」と答えた人を年代別に示した結果が図5です。

図5:【年代別】新しいスキルを学ぶ際の主な障壁として「費用が高い」を選んだ人の割合(出典:スキルアップ研究所)

もっとも多かった世代は30代で、回答者133人中57人でした。一方、20代は133人中17人にとどまります。調査を実施したベンドは、30代が家計への影響を強く懸念していると推察します。20代は学びへの投資に価値を見出しているとともに、企業による費用負担などのサポートを積極的に利用していると推察します。

【調査概要】
対象者:20代~50代の働く人々
対象地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年1月10日〜2025年1月17日
回答数:300

【関連リンク】
株式会社ベンド
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スキルアップ研究所
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