外部高度IT人材の活用を「今後も継続・拡大したい」と答えた企業は約6割、正社員で獲得する従来の採用モデルは持続困難に/パーソルキャリア調べ

パーソルキャリアは2026年3月3日、高度IT人材の採用に関する調査結果を発表しました。IT戦略やマネジメント、システム開発、データ・AI・先端技術、プロダクト・UXデザインなどのスキルや能力を持ち、独力で業務を遂行できる人材の確保状況や採用時の課題などを聞いています。従業員数1000人以上の企業で採用戦略立案や採用活動などに関与する課長職以上の110人を対象に聞いています。

高度IT人材をどの程度確保できているのかを聞いた結果が図1です。14の職能に分類し、それぞれの確保状況を聞いています。

図1:あなたの会社では、以下の職能を持つ高度IT人材について、それぞれどの程度確保できていますか。(出典:パーソルキャリア)

「十分に確保できている」と「ある程度確保できている」と答えた合計がもっとも多かったのは「IT戦略策定」と「プロジェクトマネジメント」で、それぞれ71.8%でした。一方、合計がもっとも少なかったのは「UI/UXデザイン」(46.3%)でした。

なお、「あまり確保できていない」か「全く確保できていない」を1つでも選んだ人に人材確保が困難な理由を聞いたところ、「求める職能・経験を持つ人材からの応募が少ないから」と答えた割合がもっとも多く、61.9%でした。

高度IT人材を正社員として採用することに課題や危機感があるかを聞いた結果が図2です。

図2:あなたは、高度IT人材を正社員として採用することに課題・危機感を感じることがありますか。(出典:パーソルキャリア)

「やや感じる」と答えた割合がもっとも多く、42.7%でした。「非常に感じる」(40.9%)を合わせると、8割以上の企業が正社員として迎え入れることに課題や危機感を抱いていることになります。理由を聞いたところ、「採用コストが上昇しているから」(76.1%)や「応募が集まらないから」(60.9%)といった回答が上位を占めました。

業務委託やフリーランスなどの外部の高度IT人材の活用状況を聞いた結果が図3です。

図3:あなたの会社では、外部高度IT人材(業務委託・フリーランスなど)の活用について、どのような状況ですか。(出典:パーソルキャリア)

「現在活用しており、今後も継続・拡大したい」と答えた割合がもっとも多く、58.2%でした。以下、「現在活用しているが、今後の継続・拡大は考えていない」(20.0%)、「過去に活用したことがあるが、現在は活用していない」(14.5%)と続きます。

外部の高度IT人材を活用するのが有効だと思う職能や領域を聞いた結果が図4です。

図4:外部IT人材の活用が有効だと思う職能・領域を教えてください。(出典:パーソルキャリア)

「プロジェクトマネジメント」と答えた割合がもっとも多く、57.3%でした。以下、「IT戦略策定」、「要件定義・業務分析」(ともに50.9%)、「アプリケーション開発」(48.2%)と続きます。

IT関連のテーマやプロジェクトの中で優先度の高いものを聞いた結果が図5です。

図5:あなたの会社で、現在優先度の高いIT関連のテーマ・プロジェクトを教えてください。(出典:パーソルキャリア)

「AI・データ分析活用」と答えた割合がもっとも多く、66.4%でした。以下、「セキュリティ強化」(58.2%)、「生成AIの企業適用(ポリシー/安全性/評価)」(56.4%)と続きます。

調査を実施したパーソルキャリアは、従来の「正社員で囲い込む」モデルだけでは高度IT人材を持続的に確保するのは難しくなると推察します。必要なスキルを必要な期間だけ活用するといった柔軟な人材戦略が、有効な選択肢になると指摘します。

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査日:2025年12月17日
対象:従業員数1000人以上の企業において、高度IT人材の採用戦略立案・採用活動・受け入れに関与している人事部門または受け入れ部門(情報システム・経営企画など)の課長職以上の110人

【関連リンク】
パーソルキャリア株式会社
https://www.persol-career.co.jp/

調査結果レポートのダウンロード
https://www.dodadsj.com/document/dl/347/